「Instagram」に休憩を促す機能など若年層の利用者を守る取り組みをアップデート

過去に投稿したコンテンツやコメント、いいねの履歴を一括で削除できる機能も導入

小島昇(Web担編集部)

2021年12月9日 7:03

米国Meta(メタ)は、「Instagram」で一定時間以上アプリを利用すると休憩を促す機能を段階的に全世界で提供を始める、と12月7日(米国時間)発表し、日本語サイトで8日公開した。米国や英国、カナダ、オーストラリアで7日より提供を開始し、日本を含む他の国では近日中にテストをスタートする。2022年初めにはすべての国で正式導入する。

Instagramの利用中に休憩を促す機能

 

一定の時間にアプリ画面をスクロールし続けている利用者に対して、Instagramの利用を休止し、今後も定期的に休憩を取るようリマインダー設定を促す。専門家の意見を参考に、気分転換したり利用時間を見直したりするためのアドバイスも表示。若年層の利用者にこの機能を知ってもらえるようリマインダーをオンにするようアプリ内で通知する。

22年1月から過去に投稿したコンテンツやコメント、いいねの履歴などを一括して削除できる機能を導入する。誰でも利用できるが、特に若年層の利用者がInstagram上のアクティビティを管理しやすくする狙いがある。10代の利用者が成長するにつれて自分の見せ方を見直し、オンライン履歴をより簡単に管理できるようになる。

若年層を守る取り組みでは、保護者が10代の子供を指導し、サポートしやすくする機能を22年3月に導入する。子供がInstagramを利用している時間を確認したり、上限を設定したりできるようになる。子供がアプリ内の機能を使って他の利用者を報告した場合は、そのことを一緒に話し合う機会を持てるよう保護者にも通知がいくオプションを提供する。

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