サイバーエージェントのAI研究組織「AI Lab」が大阪大と先端知能システム研究講座発足

複数エージェントや選択式対話を研究、対話エージェントの実現に向けた基礎技術を確立

山川 健(Web担 編集部)

2017年3月27日 16:29

インターネット広告のサイバーエージェントで広告技術分野のサービス開発を行う技術者横断組織、アドテクスタジオは、人工知能(AI)を広告技術に活用するAI研究組織「AI Lab(エーアイラボ)」が大阪大学と連携し、先端知能システムの共同研究講座を4月1日に立ち上げる、と3月27日発表した。メッセージプラットフォームでの複数エージェント対話、選択式対話と接客エージェントのキャラクター・個性付け、これらの音声対話への拡張、店舗接客での物理的なロボットについて研究開発を進める。

人と人の対話を自動化する手段で対話エージェントの利用が盛んになり、スケジュール調整・配達注文などの機能を持つチャットボットのサービスが増えていることを背景にする。AI Labは、この共同研究講座で人・社会と調和的に関わるロボットを含む対話エージェントの実現に向けた基礎技術の確立と、人が持つ対話能力に関する科学的知見の獲得を目指す。大阪大学基礎工学研究科のロボット学者、石黒浩教授と行う。AI LabはAIを活用した広告配信技術の研究・開発を目的に2016年1月に設立した。

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