電通「訪日観光客のお買い物調査」で買い物の平均支出は17万0004円で2014年春から倍増
電通は、「訪日観光客のお買い物調査」を北京、上海、香港、台湾、韓国の5エリアで実施し、結果を4月27日に発表した。1年以内のビジネス以外の日本旅行者を対象に購入商品、接触メディアなどを3月に調べた。買い物の平均支出額は17万0004円で2014年春からほぼ倍増し、買い物だけで50万円以上を支出した層も4.1%いた。自分のものを購入するのが62.7%の一方、家族・友人のために購入する割合が67.0%と高く、商品を大量購入する「爆買い」の背景に「やまわけ買い」があった。
調査は3月10~18日に20~59歳の男女にインターネットで行った。サンプル数はエリアごとに400で計2000。交通・宿泊、飲食費などを含む1人あたりの平均支出総額は39万9878円となり、2014年春の25万6783円から55.7%増加。100万円以上も全体の4.0%あり、北京と上海は約10%を占めた。支出のうち買い物は、2014年春が8万8767円で、約1年で2倍に増えた。北京、上海は10人に1人が買い物だけで50万円以上を消費している。同じ分野の商品を6個以上購入する割合も全分野で増えた。
自分のための買い物は「家電製品」「AV・音響機器/スマートフォン・タブレット」「衣服」、やまわけ買いは「医薬品」「ヘルスケア・化粧品」「家具」「トイレタリー製品」で多い。家電製品購入者の85.0%が1~2個なのに対し、ヘルスケア・化粧品は約60.3%が3個以上購入している。接触メディアでは、北京・上海からの訪日観光客はインターネット、テレビ、家族・友人の話を普段の情報源にし、家電製品購入では加えて雑誌や航空会社の機内パンフレットも上位に挙げられた。
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