アフィリエイターにアピールできるチャンスはスタート時しかない!? おさえておきたいASP管理画面登録のコツ
この記事は、姉妹サイトネットショップ担当者フォーラムで公開された記事をWeb担当者Forumに転載したものです。
「アフィリエイターとの提携数を伸ばしたい!」と思っても、ASP管理画面で露出できる機会は、実は限られているってご存じですか? 新しいプログラムがスタートすると、古いプログラムはどんどん下に潜っていって目立たなくなってしまうのです。多くのアフィリエイターと提携関係になるためには、見やすく、分かりやすいプログラムを準備することが大切です。今回はアフィリエイターに魅力あるプログラムに見えるコツをお伝えします。
「新着プログラム」に掲載されるタイミングを無駄にしない
アフィリエイターからの提携申請が増えるタイミングは、大きく分けると ①プログラムがスタートした時、②キャンペーンを行った時、③アフィリエイターがカテゴリーや商材で提携したい広告主を検索する時の3つです。
ASPではその週に始まった新しいプログラムを「新着プログラム」として、管理画面の新着情報に掲載したり、アフィリエイターに配信されるメルマガ(ニュースメール、新着のお知らせなど)で案内したりしてくれます。
②のキャンペーンについては別の回で詳しくご説明しますが、母の日やクリスマスなどのイベントや商戦期に合わせて露出する場合や、提携数が伸び悩んだり稼動数が上がらないなど、課題が発生したときに解決するために行うのがキャンペーンです。
多くのASPでは新着プログラムと同様に、キャンペーンを行った広告主を管理画面で紹介したり、メルマガに掲載したりしてくれます。
アフィリエイターはこれらの情報を見て、自サイトに合うプログラムを確認します。こうした露出があることで、アフィリエイターの目に止まることができるのです。
しかし逆に言うと、APSの管理画面上でこの新着やキャンペーン以外で、無料で紹介してもらえることは通常はありません。さらに露出をかけたい時は、有料のオプションメニューを使うのが一般的です。
③のアフィリエイターが自ら広告主を探す場合は、例えば「新しくファッションのサイトを作ろうかな」「紫外線ケアの商品を探したい」というように、作成するコンテンツに近しい商材を探すためにASPの管理画面を検索します。
「ブランド名」や「ショップ名」でダイレクトに検索することもあれば、「紫外線」「スキンケア」など固有名詞で検索する場合もあります。アフィリエイターが検索しやすく、検索した後に提携しやすいように情報を伝える必要があります。
プログラム名はわかりやすさが第一
アフィリエイター側の管理画面から見える情報は、ASPによって見た目は違いますが、項目はほぼ同じです。
カテゴリーで検索すると、①プログラム名、②報酬率が最初に目に入ります。あわせて③のサイトやショップのロゴが入ることが一般的です。
ロゴマークは、ショップの知名度が高く、どの商品を扱っているかイメージしやすいものであれば、提携を増やすのに有利と言えるでしょう。
しかし、「ショップの知名度は一般的、これからアフィリエイトも活用して認知を高めていかなければ……」という場合は、①のプログラム名が勝負です。
ASPによってはショップ名をそのまま入れる場合がありますが、キャッチコピーと並記できるところもあります。
キャッチコピーを入れられる場合は、「何を販売しているのか」「どんなサービスを扱っているのか」などを、規定の文字数内で分かりやすく表記する必要があります。
プログラム名の例
大切なのは、ショップ名と販売している商品やサービスがわかりやすいことです。ショップ名は【】や《》などで区切ると良いでしょう。
プログラム詳細はアフィリエイターにメリットを伝える場
ASP管理画面で「もっと見る」「プログラム詳細」などのリンクをクリックすると、さらに詳しいショップやプログラムの詳細を確認できます。ASPにより最大文字数はさまざまですが、おおよそ1,000文字程度が入力できます。プログラム詳細は、アフィリエイターに提携するメリットを伝えるための場です。
読者のみなさんも「自分のショップの紹介文は決まったものがあるよ」という方が多いかと思います。例えばこんな感じです。
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でもこれは一般のお客さま向けの紹介文ですよね? ASPのプログラム詳細は、アフィリエイターに「掲載したい!」と思ってもらうための場なので、アフィリエイター向けの紹介文が必要になります。
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広告主の立場になると、管理画面上に表示される数字しか見ずに、ついエンドユーザーと同一に見てしまいがちです。ですが、画面の先にいるのはアフィリエイターです。画面の先にいるアフィリエイターに向けて、「あなたに自社の商品に興味を持ってほしい」「あなたの提携を待っています」と伝える気持ちで書きましょう。
すべての項目を記入するとこんな感じになります。
プログラム詳細を書き終えたら、ぜひアフィリエイター側の管理画面から確認してみてください。読みやすいか、情報はきちんと提供できているかなど、見直しをするとよいでしょう。以前から運営しているプログラムがある方もぜひ同様にご確認を。古い情報がそのまま掲載されていたりしませんか?
なお、プログラム詳細の修正については、リンクシェア・ジャパンやバリューコマースのように広告主側で修正できるところと、担当営業やサポートに修正依頼が必要なところがあります。後者の場合は5営業日ほどかかりますので、余裕を持って依頼するようにしましょう。
承認に関するガイドライン・禁止事項も忘れずに
せっかくアフィリエイターから興味を持ってもらい、提携申請をしてもらったら、できる限り承認したいところですが、特定のアフィリエイターと提携しない・できないなど、自社の規定がある場合はプログラム詳細に記載しておきましょう。ルールを事前に説明して、誤解のないようにしておくことが大切です。
禁止事項について必ず記載したいのは、主に2つ。自己申込とリスティングについてです。
自己申込の可否
自己申込(本人申込)とは、「提携するアフィリエイター自身がユーザーとなって商品を購入したり、サービスを利用したりすることを認める」ということです。
前回ご説明したクリック報酬や資料請求など、比較的成果獲得までのハードルが低いものに関しては、自己申込をNGとケースもあります。
アフィリエイターがユーザーとして自らショップを利用して商品を購入し、成果報酬分を受け取ります。つまり実質的な「値引き」となるわけですが、「まずは商品やサービスを体験してもらい、気に入ってもらえたらユーザーになってもらう」「購入体験を記事に利用してもらえる」という利点を考えて、自己申込をOKとしているケースが多いようです。
リスティング広告
一部SEM系のアフィリエイターが商標キーワードなどで出稿するケースがあり、自社のSEM運用を圧迫する場合があります。「ブランド名、社名、商品名などは出稿NG」と明記しておきましょう。
このリスティングについても別の回で改めてご説明します。
著作権・肖像権
自社サイトで使用されているモデルの写真など、アフィリエイターのサイトで使用不可のものがある場合は、禁止事項として明記しておきましょう。
サイトのジャンル
私が広告主だったときは、出産祝いギフトメーカーだったこともあり「年齢制限のあるコンテンツを掲載しているサイト、競馬やパチンコなどギャンブルを扱っているサイト、情報商材や稼げる・儲かる系の塾、またそれらのジャンルのバナーを掲載しているサイトからの提携を見送ります」としていました。
注意事項
上記の項目と合わせて、「禁止事項の修正に応じていただけない場合は、提携を解除させていただきます」と明記しておくことをお勧めします。
ASPの管理画面上でアフィリエイターにアピールできる期間は限られています。できる限り最適化した内容で登録し、良いスタートダッシュができるように準備しましょう。
オリジナル記事はこちら:アフィリエイターにアピールできるチャンスはスタート時しかない!? おさえておきたいASP管理画面登録のコツ(2016/04/08)
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