企業サイトのスマホ対応率は28.7%、メーカーやBtoBの対応も進む/トランスコスモス2000社調査
企業Webサイトのスマホ対応率は28.7%、昨年より10.7ポイント増加
前年対比ではメーカーやBtoB事業者に変化の兆し
企業規模が大きいほどスマホ対応率は高く、資本金10億円以上の企業で38.1%
企業Webサイトのスマートフォン対応率に関する調査を、トランスコスモスが実施し、その結果を発表した。
スマートフォンの急速な普及に伴いユーザーの情報取得形態が変化するなかで、企業Webサイトがどの程度スマートフォンに対応しているかを把握するとともに、その特徴から今後の傾向を考察する目的で行った調査。
調査対象は、同社の取引先より任意で抽出した2000社。2013年7月に行った調査の結果を、2012年11月に行った同様の調査データとも比較して考察した結果をお届けする。
企業Webサイトのスマートフォン対応率は28.7%
2012年より10.7ポイント増加
調査対象のなかで、2013年7月の調査でスマートフォンにWebサイトを対応させていた企業は、全体の28.7%にあたる574社だった。
2012年11月時点では18.0%にあたる359社であったことから、この1年弱の間に215社が新たにスマートフォンに対応していることがわかる(図1)。
業種別前年対比では、1位「電機・精密・通信」、2位「化学・医薬・食品」と、メーカーやBtoBサービス事業者に変化の兆し
2012年から2013年へのスマートフォン対応の伸び率を業種別に見ると、対応率の伸びが大きい業種は上から「電機・精密・通信」「化学・医薬・食品」「エンタメ・メディア・コンテンツ」「流通・小売・チェーン」「サービス」であった(図2)。
消費者に直接商品やサービスを販売するエンターテイメントや流通、サービス業の伸び率が高いことは想定できるものの、メーカーやBtoB事業者においてもスマートフォン対応の取り組みが進んでいることがわかる。
スマートフォンの普及によって変化したユーザーのインターネット利用行動への対応は、業種に関係なく進んでいく傾向にあるのではないだろうか。
ほぼ全業種で対応率が上昇、昨年比で1.2倍~2倍の対応状況に
業種別にスマートフォン対応率を見ると、業種ごとに差はあるものの、対応率は全業種で前年より上がっており、近年のスマートフォンの急速な普及に伴う企業の取り組みがわかる(図3)。
対応率の上位は「運輸・エネルギー」「金融」「流通・小売・チェーン」「化学・医薬・食品」「エンタメ・メディア・コンテンツ」となっている。
企業規模が大きいほどスマートフォン対応率は高く
資本金10億円以上の企業で38.1%
スマートフォン対応率を企業の資本金規模別に見ると、資本金1億円未満企業の対応率が18.1%であるのに対して、資本金1億円以上10億円未満企業の対応率は25.2%、資本金10億円以上企業の対応率は38.1%となった(図4)。
企業規模が大きいほど、スマートフォン対応率が高いことがわかる。
調査概要
- 調査期間: 2012年11月及び2013年7月
- 調査方法: スマートフォン実機確認
- 対象: トランスコスモス株式会社主要クライアント企業より任意で抽出した2000社
- 目的: スマートフォンの急速な普及に伴いユーザーの情報取得形態が変化するなかで、企業Webサイトがどの程度スマートフォンに対応しているかを把握するとともに、その特徴から今後の傾向を考察すること
- 調査主体: トランスコスモス株式会社
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