衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

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離脱率に仮想ページビューやイベントトラッキングの影響はあるのか?

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離脱率に仮想ページビューやイベントトラッキングの影響はあるのか?

前回の「直帰率」の解説で、Googleアナリティクスのトラッキングコードをカスタマイズして「仮想ページビュー」や「イベントトラッキング」といった機能を使っている場合は、直帰率の数値に影響が出ることを紹介したが、こうしたカスタマイズは離脱率にも影響があるのだろうか?

結論から言えば、離脱率は「ページビュー」に関連する指標なので、仮想ページビューは離脱率に影響するが、イベントトラッキングは離脱率には影響しない

具体例で話そう。下の図2図3を見ていただきたい。図2は外部へのリンクのクリック行為を仮想ページビューで計測した場合、図3は同様のクリック行為をイベントトラッキングで計測した場合だ。

図2:仮想ページビューが割り当てられた閲覧パターンの例
図2:仮想ページビューが割り当てられた閲覧パターンの例(そのページの離脱率に影響する)
図3:イベントトラッキングを利用した閲覧パターンの例
図3:イベントトラッキングを利用した閲覧パターンの例(そのページの離脱率に影響しない)

図2のように仮想ページの計測を利用すると、その仮想ページビューが離脱ページとなり、この仮想ページに離脱数1がカウントされる。

この場合、実際にはページAで離脱しているにもかかわらず、Googleアナリティクスのデータ上は仮想ページで離脱していることになるので、ページAの離脱率が実態よりも低くレポートされるという影響がある。つまり離脱数や離脱率が低いページでも、仮想ページビューを使っている場合は、実態はもっと高いケースがあり得ることを注意した方がよいということになる。

一方、図3のようにイベントトラッキングを利用した場合、イベントはここでは「ページ」扱いしてもらえないため、離脱ページはページAとなり、ページAに離脱数1がカウントされる。実際の離脱ページに離脱数がカウントされるので、離脱率には影響がない。

離脱率をどう評価すべきか?

離脱ページというのは、ひとことで言えば、「ユーザーがサイト内でそれ以上読むのをやめてしまったページ」だ。離脱率が高いページは、やめてしまった割合が高いページだということになる。

しかし、離脱率が高いことを、いちがいに良くないことだと評価してもいいものだろうか?

もちろん、ECサイトのショッピングカートのような場合は、離脱率が高いことは問題だということになる。ショッピングカートのページは、ECサイト内で「商品を見て、カートに商品を入れて、購入完了する」といった比較的寄り道が少なく進むプロセスの途中にあるページだからだ。そこが離脱ページになるということは、サイト訪問者が購入プロセスの途中でやめてしまったということを意味する。

しかし、頻繁に見られるトップページなど、ナビゲーションの中心に位置するページであれば、閲覧最後のページになることが悪いという評価をくだすのは難しいだろう。求めていた情報が見つかれば去って行くのは自然な行為だし、頻繁にサイトをチェックしている人は、トップページをチェックしてサイトが更新されていないことがわかれば去っていくだろう。

また、FAQページのような場合も、読んだユーザーが自分の抱えている疑問が解決したら、それ以上そのサイトにとどまることはなく、離脱していくはずだ。

つまり、離脱率が高いからといって、すぐに何か改善しなければならないということにはならない。それぞれのページに割り当てた役割に照らして、離脱率が何を意味しているのかを個別に評価して、必要ならば改善するというように考えるべきだろう。

筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。

筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール

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