ディー・エヌ・エー(DeNA)とミクシィが3月下旬に共同で開設する「mixiモール」の詳細が明らかになった。DeNAのECモール「ビッダーズ」に登録している商品データを利用する形で、SNSサイト「mixi」上に各店舗の専用ページを開設。友人に商品を紹介し、購買を誘発する仕組みとなり、「mixi」内で決済まで完結する。開始時点で「ビッダーズ」出店者の4割に当たる1600店が出店。「ビッダーズ」の新規出店者獲得にもつなげる考え。
「mixiモール」は、PC、モバイル、スマホのいずれにも対応。「ビッダーズ」や「auショッピングモール」と同様、「mixiモール」にも専用のトップページを設ける。トップページは「mixi」のユーザーページの上部に表示されるメニューの中に新たに加わる「ショッピング」にリンクされている。商品カテゴリーから商品を探すことができるほか、ランキングや特集ページの紹介などを行う。友達同士の交流から商品ページに集客するモデルのため、広告枠などは用意していない。
「今後、出店者にとって広告を活用するメリットが生まれてきた段階で、広告枠の提供も考えたい
」(DeNA・中島真ショッピング統括部長)としている。
商品ページには「気になる」と「持っている」の2種類のアクションボタンを設置する。ユーザーはこれを利用してその商品に対する感想を書き込むと、友達登録している友人のフィード上に表示される。「コメントを簡単に書き込めるような仕組みを整えた。活発な交流によって新たな購買に導きたい
」(同)とする。
外部ページに移動することなく購入、決済できる。提供する決済手段は「ビッダーズ」と同様の決済手段を用意、キャリア決済も可能にした。「mixi」のIDで購入でき、住所などまだ登録していない情報があれば、追加で登録してもらう。
「mixiモール」に出店するには「ビッダーズ」への出店契約が必須となる。「ビッダーズ」出店者であれば、追加固定費なしで出店できる。「mixiモール」経由の売り上げ手数料は従来よりも割高になる。
「通常のモールであれば、売れ筋商品を展開していくが、クチコミが集客の核になるこのモールでは、売れ筋でない商品でも出店者がうまく仕掛ければ売れ筋にすることができる。今後、このモールでの成功手法などもセミナーなどで提供していく予定だ
」(同)としている。
・mixiモール
→ http://mmall.jp/
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