誰もが知っている有名サイトをエキスパートレビューしながら、「もし、アクセス解析するなら」どのポイントに着目するかを第三者的な視点から解説。アクセス解析を用いてサイトの改善を行うための仮説構築力を身につけて、自社サイト、クライアントサイトをアクセス解析する際に役立ててほしい。
木曜9時は「かってに解析!」ということで、毎週連載「有名サイト、かってに解析!」では、有名サイトを取り上げ、アクセス解析で実際に解析データを見る前に、あらかじめサイトの問題点やチェックポイントにあたりをつける方法を解説していく。
今回は求人・転職情報サイトの「DODA」を取り上げ、課題の抽出や考察を行う。しかしながら、筆者は求人・転職業界の企業やサイトが直面している課題や戦略・戦術を十分に理解しているわけではない。あくまでもどのような点に着目したらよいのかを重視して読んでいってほしい。
「DODA」のファーストインプレッション
「DODA」のトップページは、下の図1を見ていただくとわかるとおり、上部右側に、「転職支援サービスに登録」と「求人情報サービスに登録」という、2つの登録ボタンが目立つように配置されている。
今回ははじめに固定のシナリオを設定しないで、成り行きでサイトを巡ってみよう。この手のサービス系のサイトは、とにかくまずは無料登録をしないと、サイトの機能が十分に使えないことが多いような気がするのだが、まずはその直下の「はじめての方へ」を見てみることにする(図1の赤枠で囲んだ部分)。クリックしてジャンプした先のページが、次の「はじめての方へ」ページだ(下の図2)。
「求人情報サービス」(図2の赤枠で囲んだ部分)と「転職支援サービス」(図2の青枠で囲んだ部分)の2種類の登録の違いなどについてしっかり記述がされている。とにかく、このサイトで何らかの情報を得ようとするのであれば、最低でもこの「DODA求人情報サービス」に無料会員登録しておく必要があるということが理解できた。ページ内では、「無料会員登録」と「無料転職支援サービス登録」という名称があり、若干紛らわしい部分もあるが、オレンジ色と水色で色分けが明確にされているので、それほど気にならなかった。
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この記事の筆者
衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。2023年活動停止。
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