楽天 インドネシアとブラジルへ進出 楽天市場のビジネスモデルを展開
楽天(本社東京)は6月から、新興国への進出を加速させている。6月1日にインドネシアでECモール〈楽天ブランジャオンライン〉を開設、6月7日にはブラジルの事業者を子会社化した。いずれも〈楽天市場〉のビジネスモデルを現地で展開していく。楽天の海外進出はこれで7カ国となった。今後も新興国を中心に進出を予定している。
インドネシアでモールを開設
〈楽天ブランジャオンライン〉は、昨年5月にインドネシアで新聞やラジオ局を持つグローバルメディアコムと設立した合弁会社「楽天MNC」が運営する。日本の〈楽天市場〉と同様の形態で、出店者から出店料を徴収するビジネスモデルで展開する。出店者数約60社、取扱商品数4万点でスタートした。今年末までに200店舗、取扱商品数15万点に拡大する計画。
出店しているのは現地の家電量販店、化粧品メーカー、大手百貨店など。インドネシア国内の商品だけでなく、日本の商品も現地の出店者が販売する。
今後、東南アジアに進出したい日本企業の出店誘致を行っていくほか、〈楽天市場〉と連携させて、マーケット拡大を狙う。
サイト事業者を買収しブラジル進出
ブラジルでは、子会社化したECサイト構築などを手がける現地企業のイケダを起点に進出を進める。
イケダはECサイト構築システムを提供しているほか、EC業務支援を行う企業で、100社以上の顧客を抱える。
楽天は6月7日に同社の株式の75%を取得(取得金額は非公表)した。
今後、イケダのサービス提供先を出店者として、〈楽天市場〉と同様のECモールを開設する予定だ。
・楽天、インドネシアにインターネット・ショッピングモール「Rakuten Belanja Online」をグランドオープン(プレスリリース)
→ http://corp.rakuten.co.jp/newsrelease/2011/0601.html
・楽天、EC事業でブラジルに参入(プレスリリース)
→ http://corp.rakuten.co.jp/newsrelease/2011/0607-2.html
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※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。
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