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著作権侵害でブロガーたちを攻撃するAP通信――進化しきれないオールドメディアのあがき?

願わくは、この投稿がSEOmoz読者各位の御意にかないますように。

今回の話は、ちょっと面食らうようなニュースよ。

なんと、AP通信がインターネットに対して宣戦布告したの。こんな行動を自ら悔いる日がきっと来ると思うわ。戦争を仕掛けたというのは少し大げさな言い方だけど、ブロガーやソーシャルニュース集約サイトに対してデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づく削除通告を送るという方針を採用すると決定した日について、同社はきっと後悔することになるでしょうね。

AP通信は先ごろ、Drudge Reportをもじったソーシャルニュース集約サイトDrudge Retortに対し、DMCAに基づく削除通告を7件送ったの。Drudge Retortでは8500人のユーザーが、ウェブ上の興味深いニュース記事へのリンクを掲載したブログ記事を投稿しているわ。

Drudge Retortの運営者ロジャース・カデンヘッド氏は、AP通信の弁護士から書簡を受け取った。AP通信はこの書簡の中で、短い引用文(39から79ワード)とともにAP通信の元記事につながるリンクの掲載をユーザーに許していることによって、Drudge RetortはAP通信の著作権を侵害していると主張しているわ。同社が申し立てている著作権侵害のうち6件は、ブログ記事に対するものだけど、その中の5件はAP通信の原文記事とは異なるタイトルがついているのよ。AP通信の主張する7件目の著作権侵害は、ブログ記事自体ではなく、AP通信の元記事の短い引用文と元記事につながるリンクを記述したコメントに対するものだったわ。

カデンヘッド氏は、自身のサイトworkbenchでAP通信の主張について詳しく説明し、AP通信の言う著作権侵害の例を挙げているわ。

以下は、AP通信が著作権侵害を主張している6つのブログ記事の1つだ:

クリントン氏、来週にも民主党候補指名レースが決着するとの見通し

ヒラリー・クリントン氏は、民主党候補者指名レースが来週にも決着するとの見通しを示した。クリントン氏とバラク・オバマ氏のどちらが秋に行われる米大統領選挙でより有力な候補者なのか、スーパー代議員たちの判断が固まりつつあるからだ。クリントン氏は、「最終予備選挙の後に、代議員たちは自分の判断を固め始めると思う。こうしたやり方が、人々が期待する自然な行程だと私は考えている」と述べた。

リンクをたどっていけば、このブログでは、ユーザーが自分で作成したタイトルをつけて、AP通信の記事から18ワードと、ヒラリー・クリントン氏の言葉から32ワードを借用したことがわかるだろう。このブログ記事に対しては、後に続く議論のなかで108件のコメントが集まった。

これは、AP通信の反インターネットキャンペーンの中で最も意外で、くだらない発想のものだけど、こうしたことは今までもあったわ。AP通信は、ほかにもベリサイン傘下のニュースサイトMoreoverをはじめ、All Headlines NewsGoogleを著作権関連で提訴しているの。

The New York Times」紙によると、AP通信はその頑強な方針を撤回し、ブロガーたちに対する処遇が「高圧的」だったと認めたそうよ。

AP通信が方針を考え直すと聞いて、私はほっと胸をなで下ろしたけど、ここ最近同社が訴訟に明け暮れていることを考えると、まだ懐疑的な気持ちは消えないわね。AP通信はインターネット時代を受け入れることについて言及しているけど、同社の行動は一貫して、インターネット以前の時代、すなわち利益を得る上で配信統制が不可欠だった時代に戻りたいという願望を示しているわ。

そこで、AP通信宛ての短い無料ニュース速報を伝えるわ:リンクとはインターネットにおける通貨である。ブロガーたちに対しては、攻撃するよりも、自分のコンテンツに人々を送り込んでくれることをほめたたえるべきだ。自社製品の普及を促進しないよう人々に求めるなど、企業の意思決定として非常にまずい判断だ。DiggやMixxのような情報集約サイトに記事やコメントを投稿する人たちは、リンクを通じてあなたの記事にアクセスする。つまり、売上を増やしてくれる存在に他ならない。今や数多くのブロガーが、AP通信の記事にリンクするのを完全に止めると述べている。

また、法律的な観点から見ると、著作権侵害で訴えるのはかなり論拠が弱いと言えるでしょうね。公正使用を支持する有力な議論もあるわ。ブロガーたちが掲載した短い引用文は、AP通信の記事に対する需要を抑え込んだりしてはいないんだもの。ブロガーたちは、元記事に取って代わるものを供給することで需要を削っているのではなく、需要を生み出しているのよ。さらに、記事の抜粋を投稿して元記事にリンクを貼ることは、該当のコンテンツに関する批判的な議論の創出を促すわ。この点は、公正使用支持論の主な論拠の1つでもあるわね。

AP通信の社内で、現在どのような議論が進んでいるにせよ、リンクの価値を理解する人たちが増えて、インターネットにおける経済と倫理が浸透するよう願っているわ。

それでは、ごきげんよう。
サラ・バード

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