デザインの柔軟性、CMSの有用性がMovable Typeの魅力―導入成功事例~ドーナッツプラント

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Movable Type導入成功事例
デザインの柔軟性とCMSとしての使い勝手のよさが魅力

ドーナッツプラント

「ドーナッツプラント」は、素材にこだわったフードサービスを展開する株式会社ビッグイーツが手がけるドーナッツとベーグルのショップだ。同社のウェブサイトは、Movable Typeを用いて作られている。記事投稿などCMSとしての使い勝手のよさ、そしてリアルの企業イメージとの統一感を意識したデザインを容易に実現できる点が魅力だという。

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CMSツールとして選択したMovable Type

Movable Typeで構築されているドーナッツプラントのトップページ。「質の高いドーナッツ提供」というイメージを体現している
Movable Typeで構築されているドーナッツプラントのトップページ。

ドーナッツプラントは、第1号店の開店と同時にウェブサイトを開設した。Movable Typeに移行したのは3度目のリニューアルのタイミングで、2007年11月に公開された。

「期間限定商品や新店舗の開店情報、他のカフェへのドーナッツ提供状況など、よりリアルタイムの情報を公開するべく、リニューアルを行いました。」(株式会社ビッグイーツ 業務推進部 兼 Whole Sale事業部 ゼネラルマネージャー 阿部了一氏)

ドーナッツプラントのサイトでは、一部ブログ形式のページもあるが、そのほかのページはメニューや店舗、製品を紹介するカタログ的なページ構成になっている。どちらかというと、CMSとしての使い勝手を求めてMovable Typeを導入したということだろう。

Movable Typeをウェブサイト構築に採用した理由は、「まず、ツールとして使い勝手がよいことです。HTMLを知らないようなスタッフでも投稿できます。デザインしやすい設計であり、プラグインも多いため、ユーザーの利用状況に的確に対応できる点もポイントです。
また、有料で提供されているので、サポートがしっかりしていることも大きいでしょう。ブログツール、CMSツールにはフリーウェアのものもありますが、それでは何かあったときに困る可能性があります」
(阿部氏)

リアルとの統一感が保たれたデザイン

「実質製作期間は1か月ぐらいと短期間で済みました。デザインコンセプトで作業が滞ることも多いのですが、このサイトに関しては、ビッグイーツの社内デザイナーと話を進め、ドーナッツプラントのブランドイメージを保ったサイト構築ができました」(株式会社アベンティ コンテンツプロデュース事業部 シニアディレクター 田中 紘征氏)

ビッグイーツの他業態であるベジタブルカフェ「イート モア グリーンズ」のウェブサイト。
ビッグイーツの他業態であるベジタブルカフェ「イート モア グリーンズ」のウェブサイト。

Movable Typeのデザインの柔軟性が、リアル店舗と同じイメージ、同じコンセプトを感じさせるサイト作りに貢献している。

「この柔軟性もMovable Typeのアドバンテージの1つではないかと、制作側として思います」(田中氏)

なお、田中氏はビッグイーツが2007年3月に新規業態として開店したベジタブルカフェ「イート モアグリーンズ」のウェブサイト構築にも携わった。同サイトもMovable Typeを使って構築され、サイトリニューアルが円滑に行われた要因の1つになっているという。

顧客+社内に向けた「パートナーブログ」

ウェブサイトの管理は阿部さんの他には実質1名だというが、「パートナーブログ」では各部署の責任者を筆頭として、定期的な記事が投稿・掲載されている。

パートナーブログでトートバッグを紹介したところ問い合わせが増加。現在はECサイトで販売されている
パートナーブログでトートバッグを紹介したところ問い合わせが増加。現在はECサイトで販売されている

パートナーブログは「製造」「販売」「販促」「セールス」「経営」と部署ごとにカテゴリ分けされている。「ある程度の“義務”というニュアンスで、社内の各部署に通達を行って、投稿を促すスタイルをとっています。もちろん、お客様にドーナッツプラントの情報を提供するのが第1の目的ですが、各部署が定期的に記事を投稿することで、部署間の情報交換のソースにもなっている面があります」(阿部氏)

これまで他部署の情報は、責任者同士での情報交換はあっても、末端のスタッフまで行き届くのは難しかったという。ところが、パートナーブログによって他部署の情報を迅速に得ることができるようになり、はからずも社内情報の共有化につながっているというのだ。複数の部門を持つ企業の場合、社内情報の伝達に難がある場合も少なくない。ドーナッツプラントは、パートナーブログが社内情報の共有に一役買っている好例だ。

「リニューアルしたこのサイトに点数を付けるとしたら10点満点で8点か9点ぐらいはあげられると思っています。今後は、各店舗による独自情報の発信を行ったり、RSSを使ってお客様へすばやく情報をお届けし、販売促進につながるようなことができればと思います」(阿部氏)

また、商品情報を一元化し、データベースとして利用できるような方向も検討しているという。Movable TypeをCMSツール、コミュニケーションツールとして活用している同社の今後に注目したい。

株式会社ビッグイーツ 阿部氏(左)、株式会社アベンティ 田中氏(右)
株式会社ビッグイーツ 阿部氏(左)、株式会社アベンティ 田中氏(右)

事例データ

  • Movable Type(基本ライセンスパック)
  • サイト公開日:2007年11月
  • 始めた理由:サイトリニューアルを機に、サイト情報を迅速に更新するため、社内情報を円滑に共有するため
  • 手応え:各店舗の情報をすばやく提供できるようになった。社内部署間の状況把握が容易になった

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