ネットショップ担当者フォーラム

食品のネット通販で成長するためのポイントが学べる3社限定セミナー 東京/大阪で開催

9 years 6ヶ月 ago
テーマは「経営者の皆様! ズバリ!! 今だからこそ、地方の食品メーカーは、『お取り寄せ通販』に参入すべきです!」

EC支援のトゥルーコンサルティングは5月16日と20日、「経営者の皆様! ズバリ!! 今だからこそ、地方の食品メーカーは、『お取り寄せ通販』に参入すべきです!」と題した、食品ECに関するセミナーを、東京と大阪でそれぞれ開催する。3社限定のセミナー。

▼「経営者の皆様! ズバリ!! 今だからこそ、地方の食品メーカーは、『お取り寄せ通販』に参入すべきです!」の詳細はこちら

当日は、トゥルーコンサルティングの萱沼真吾社長が登壇。

食品業界 お取り寄せ通販市場はこうなる!
食品業界 お取り寄せ通販でトップシェアを獲得する戦略
本日のまとめ トップシェアをとるためのご提案

の3講座を実施。

ECとDM通販を活用して年商5億円、赤字から黒字化し月商1000万円に成長、ネット通販参入6か月で月商1000万円突破、といった事例を踏まえて、食品ECで成長するためのポイントを解説する。

食品のネット通販で成長するためのポイントが学べる3社限定セミナーを東京/大阪で開催 トゥルーコンサルティング

セミナー詳細

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

JR東日本、首都圏の100駅に宅配ロッカーを設置へ。ヤマトと日本郵便の荷物を受け入れ

9 years 6ヶ月 ago
ヤマト運輸のロッカーは佐川急便など他社の宅配便の荷物も受け入れる予定

JR東日本は5月10日、首都圏の各駅に日本郵便とヤマト運輸の宅配ロッカーを設置していくと発表した。今後、1年間で100駅程度に広げる予定。

首都圏のJR各駅で宅配ロッカーが設置されれば、通販荷物を宅配ロッカーで受け取るユーザーが増えると予想される。今後EC事業者は宅配ロッカーへの配送を見据えた梱包作りが重要になってきそうだ。

2016年6月から池袋駅、川口駅、鶴見駅、幕張駅、東所沢駅など首都圏の11駅に設置。今後1年間で山手線、京浜東北線、東海道線、中央線、埼京線、総武線など100駅程度にまで広げる。

JRに設置する宅配ロッカーは、当面は再配達の荷物を中心に取り扱う予定。消費者がヤマト運輸と日本郵便に再配達を依頼する際、駅のロッカーを指定できるようにする。将来的にECサイトで購入する際、配達先を駅の宅配ロッカーを選べるようにする。

ヤマト運輸のロッカーは佐川急便など他社の宅配便の荷物も受け入れる予定。一方、日本郵便のロッカーではイオンのネットスーパーなど専用便の商品の受け取りに対応するとしている。

JR各駅に設置される宅配ロッカー

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

ユナイテッドアローズ、ECサイトと店舗の会員向けサービスを統合し連動を強化

9 years 6ヶ月 ago
リアル店舗を中心とした会員向けサービス「UNITED ARROWS LTD. HOUSE CARD」を8月1日に刷新

ユナイテッドアローズがリアル店舗とオンラインストアの連動を進めている。

リアル店舗を中心とした会員向けサービス「UNITED ARROWS LTD. HOUSE CARD(ユナイテッドアローズ ハウスカード)」を8月1日に刷新。

ECサイトとリアル店舗でそれぞれ独立していた会員向けサービスを、刷新後は共通のサービスとして統合。購入チャネルを問わずに、ポイントの相互利用ができる環境を整える。

刷新後の「ユナイテッドアローズ ハウスカード」では、購入金額100円ごとに「1ポイント=1円」を提供。年間獲得ポイントや購入金額に応じて特典を用意する「グレードアップ特典」なども始める。

ユナイテッドアローズ、ECサイトと店舗の会員向けサービス「UNITED ARROWS LTD. HOUSE CARD(ユナイテッドアローズ ハウスカード)」を8月に統合

会員向けサービスは8月に統合する

ユナイテッドアローズは、オンラインストアでリアル店舗と同等のサービス提供をめざしており、今後、ECサイトのシステム改善を予定している。

EC店舗への在庫配分を拡大させて販売機会ロスを極小化する施策や、一部のリアル店舗では店舗在庫が切れた際に消費者へオンラインストアの案内を行う仕組み作りに向けた準備も予定。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

僕が年商20億円のEC企業の社長から、老舗カタログ通販のEC責任者に転職した理由

9 years 6ヶ月 ago
EC売上20億円規模のTUKURU(ツクル)代表取締役社長からディノス・セシールのEC責任者に転じた石川森生氏へのインタビュー

ナビプラスの立ち上げ、マガシークのマーケティング責任者、年商20億円規模のEC運営企業社長を歴任、そして、ディノス・セシールのCECO(Chief e-Commerce Officer)に就任――。ベンチャー企業のEC業務に一貫して携わってきた石川森生氏は2016年2月、カタログ通販やテレビ通販などの老舗通販企業ディノス・セシールに転職した。なぜベンチャーから大手へ? なぜ経営者から現場に戻ったのか? 大手企業のEC人材の求人事情、転職理由、成長するためのビジネスモデルなど多岐に渡る石川氏へのインタビュー。

「本気のEC」に取り組むディノス・セシールが社外から人材を求める理由

ディノス・セシールの2015年3月期売上高は1173億円。カタログ通販やテレビ通販などが主体で、ネット受注ベースのEC売上高は570億円。

いわゆる“マス”を活用したダイレクトマーケティングに強みを持つディノス・セシールが、ECの強化に乗り出すために招聘(しょうへい)したのが石川森生氏だった。そして、石川氏のために用意したのがCECO(Chief e-Commerce Officer)というECを推進するための役職。EC事業推進の責任者であり、社内外にディノス・セシールがECに力を入れていくことの意思表明でもある。

石川森生氏の前職は、製菓材料などの通販を手がけるタイセイのEC(cotta/コッタ)を運営する子会社TUKURU(ツクル)の代表取締役社長。タイセイがEC事業を強化しようと2014年に新設したTUKURUの社長に石川氏を招聘(しょうへい)した。そして、石川氏はその期待に応え、コッタをわずか2年で約20億円までの規模拡大と事業の黒字化に導いた。

僕が年商20億円のEC運営企業の社長から、老舗カタログ通販のEC責任者に転職した理由 ディノス・セシールのCECO(Chief e-Commerce Officer)に就任した石川森生氏
CECO(Chief e-Commerce Officer)に就任した石川森生氏

カタログ通販やテレビ通販業界では、「ECを強化したい」という方針を掲げている企業は多いものの、「組織の壁」「人材の壁」などが障壁となり、EC化が思うように進んでいない企業が多数を占めるのが現状。

ディノス・セシールは“ECのプロフェッショナル”を招き、“壁”を取っ払ってテレビやカタログ、マーチャンダイジングといった部署横断でECを活用する体制作りをめざす狙いがある。

ベンチャー企業で経験を積んだ外部の人材を、事業の中枢に据え置くのも、カタログ通販、テレビ通販の業界ではあまり前例のない人選。異例とも言える人事だが、ディノス・セシールのEC化への本気度を示す事例は他にもある。

石川氏がこれまでECに携わってきた中で気心の知れたメンバーもディノス・セシールに参画したのだ。

  • 元マガシークのUI/UX責任者
  • キノトロープでバリバリ活躍していたスタッフ
  • EC-CUBE系制作会社の元副社長
  • ファッション誌「VOGUE JAPAN WEB」の立ち上げメンバー

など、多種多様な顔ぶれで構成された“チーム石川”がディノス・セシールに参画。1人だけではなくチームごとECの専門家を受け入れ、EC化を強烈に推進していく方針を掲げる。

ECのベンチャーから老舗通販会社に転職した理由

一見、華やかな職歴を歩んできたように見える石川氏だが、近年のEC市場の状況を見て「危機感を持っていた」という。それはなぜか?

今のECのスキルは、あと何年先まで使えるのか? まだECサイト単独で価値を提供できる状態ではあるが、お客さまから見ると、ECサイトは1つの購入ツールでしかない。将来、ECだけの事業で飯を食べていけるのか? そんなことを考えるようになった。行き着いたところが、いろいろなチャネルを持っている企業は強いということ。ディノス・セシールはテレビ、ウェブ、カタログ……さまざまな販売チャネルを持っているので、これまでのECの経験を発揮しながら新しい価値を提供できるのではないか。そう考えた。

石川氏が将来のECビジネスに疑問を抱いていた時、転職オファーを出していた企業の1つがディノス・セシールだった。EC企画部ゼネラルマネジャー井筒秀樹氏は、猛烈に石川氏へアプローチした1人。「うちに来てくれ!」。石川氏が社長を務めていたTUKURUに何度も足を運んだという。

井筒氏は次のように数か月前を振り返る。

カタログ通販などの受注チャネルとしてのECしかやっていなかった。一般的なEC企業がやっている事業スピード、損益計算などの考え方は僕らとはまったく違う。そのECに関するノウハウを外部の人に求めた。新しい取り組みをするためにも必要な人だった。

僕が年商20億円のEC運営企業の社長から、老舗カタログ通販のEC責任者に転職した理由 EC企画部ゼネラルマネジャー井筒秀樹氏
EC企画部ゼネラルマネジャー井筒秀樹氏

外部のEC専門家によってECビジネスの在り方を変えようとする企業ニーズと、ECスキルをEC専業以外の企業に活用しようとする石川氏らのニーズが合致。今回の“チーム石川”の参画が決まった。

石川氏は長年EC業界に携わり、経営者、EC担当者を歴任した経験を踏まえこう指摘する。

EC業界に携わる人は危機感を持った方がいいかもしれない。自身のスキルの賞味期限が切れる前に、何かしら味付けをしないといけない。市場が伸びているECのマーケターであっても、将来は先が見えなくなる可能性がある。さまざまな販売チャネルを持っている企業に自身を売り込み、プレゼンスを上げることも考えてもいい時期。大手小売やメーカーなどECを本気で取り込もうとしている企業は、EC専業で携わった人のスキルを求めている

EC専業から見たカタログ・テレビ通販会社の課題

2月に入社した石川氏。長年ECに携わってきたその目に、ディノス・セシールのビジネスモデルはどのように映ったのか。

カタログは最適化され尽くされているため、これ以上効率化するとハウスリストの早期減少を招く。無理矢理にカタログの比率を下げてEC化を進めていこうとすると、これまでのお客さまに価値を提供できなくなる恐れがある。受注の効率化以上に、全体のハウスリストを増やすことが重要。それには、カタログではリーチすることができない若い層へアプローチし、ハウスリストの母数を増やしていくことが必要になる。あわせて、Webならではのリテンションの仕組みを構築することが急務だ。カタログではコストがかかってできなかったことを、Webでアプローチしていきたい

石川氏が短期間でディノス・セシールが抱えていた課題を指摘したことに、プロパー社員は驚きを隠せない。

また、ECサイトは“受注ツール”という認識が浸透してしまったためか、カタログやテレビといった組織の壁がECの推進を遅らせてきた側面は否めない。石川氏に与えられた大きな役割はその壁を取っ払い、社員全員にECへ目を向けてもらうこと。その中心的人物として新設した「CECO」に任命した経緯もある。

石川氏はこう言う。

ディノス・セシールでは商品のカテゴリーや販売チャネルによって評価対象の部署が異なる。でもそれはお客さまには関係のない話。いい商品・サービスであれば、お客さまはどのチャネルに関わらず購入してくれる。だから、僕らの役割は、ECサイトでの販売に適した商品を、MD担当部署から預かって販促していくイメージ。リアル店舗とのオムニチャネルで起きるような部署間の“カニバリ”は起きないと思う。

課題解決のためのアプローチ

事業を進める上で重要なのは、ディノス・セシールをどのように意識してもらうか、ということよりも、結果的に“ディノス・セシールで買ってよかった”と感じてもらう必要がある。

購入後の消費者意識をどう変えるか。そのアプローチとしてあげたのが、Webとカタログの特性の違い。これを踏まえた上で、戦略を立てる必要があるという。

カタログ・テレビ通販の特性

  • 紙(カタログ)やテレビのコンテンツは、Webをはるかに凌駕するコンテンツ力がある
  • カタログとテレビはリテンションコストが極めて高い
僕が年商20億円のEC運営企業の社長から、老舗カタログ通販のEC責任者に転職した理由 ディノス・セシールの通販カタログ「DAMA collection(ダーマ・コレクション)」
通販カタログ「DAMA collection(ダーマ・コレクション)」

Webの特性

  • Webのコンテンツはストックして継続的な集客エンジンにできる
  • Webはリテンションコストを下げるテクノロジーが発達している
僕が年商20億円のEC運営企業の社長から、老舗カタログ通販のEC責任者に転職した理由 ディノス・セシールの通販サイト「ディノスオンラインショップ」
「ディノスオンラインショップ」のトップページ

強調するのは、ECがカタログやテレビ通販の売り上げを奪うなどの対立構造にはならないということ。それぞれの特性を生かしつつ、ECを活用するべきだと指摘する。

たとえば、カタログ通販は四半期に1度、顧客に送るアプローチのため、「リテンションには向いていない」(石川氏)。だが、カタログで使ったコンテンツをECサイトに活用したらどうだろうか。

カタログ通販は1回の発行で売り上げを最大化させる、といったPL(損益計算書)的な発想だが、ECサイトは異なる。Webは一度使ったコンテンツをある一定の期間使い回して売り上げを最大化することができるため、「BS(バランスシート)的な発想で見た方がいい」(同)。

こうしたそれぞれの特性がまだ、ビジネスに反映されていないと見る石川氏。たとえば、

カタログやテレビのコンテンツは、コンバージョンにつなげるためのパワーがすごいテレビの臨場感はECサイトでは表現できない。だからこそ、ECだけの企業よりも大きな潜在パワーがある。コンテンツを作るといったところはどのEC専業もまねできない。BS的な観点で、ウェブにカタログのような資産をたくさん作っていくだけで、大きく変わると思う。

石川氏はベンチャーのEC企業に共通する課題として、「利益を計上するためにギリギリの経営を強いられ、中長期的なビジネスプランを作ることができないケースが多い」ことをあげる。

その一方、資本の大きい企業は「簡単には崩れない事業と財務の基盤がある。日銭を稼がざるを得ないベンチャーとは異なり、長期的なスパンで事業計画を立てることができる」(同)

カタログ・テレビ通販がめざすEC化のカギは、「長期的な視点でカタログなどのコンテンツを活用し、ECで販売するための資産を増やす」ことにあるようだ。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

クックパッドがEC子会社セレクチュアーの株式売却を検討へ、譲渡先は未定

9 years 6ヶ月 ago
譲渡先は現在のところ未定。開示が可能となり次第、追加開示するとしている

クックパッドは5月10日、100%子会社で人気ECサイト「アンジェ」を運営するセレクチュアーの株式を第三者に譲渡する検討を始めた。

クックパッドは2014年にセレクチュアーの株式80%を、2015年に残り20%を取得して完全子会社化した。取得金額は5億超。

譲渡先は現在のところ未定。開示が可能となり次第、追加開示するとしている。

セレクチュアーの2015年12月期における売上高は13億8300万円。営業利益は1億5000万円、当期純利益は9500万円。

クックパッドでは3月に新社長として岩田林平氏が就任。「食を中心とした生活インフラ」へと事業領域を拡大していた従来路線から一転、企業理念である「毎日の料理を楽しみにすること」に事業を集中する方針に転換した。

クックパッドがEC子会社セレクチュアーの株式売却の検討を開始、譲渡先は未定

クックパッドの開示資料(画像は編集部がキャプチャ)

クックパッドでは事業方針を巡り、創業者の佐野陽光氏と旧経営陣が対立したとされる。岩田氏は佐野氏に近い人物とされており、セレクチュアーの売却検討はこうした対立が影響したものとみられる。

なお、セレクチュアーのほか、複数の未上場の子会社株式などを第三者に売却する検討を始めているという。

【関連記事】クックパッド、老舗の通販・ECサイト「アンジェ」を運営するセレクチュアーを5.5億円で買収(2014年7月)

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

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瀧川 正実

売上データの集計加工などルーティン業務を自動化する「scale rizing」、メディックス

9 years 6ヶ月 ago
複数のシステムをまたぎ人力で行わなければならなかった業務を自動化する

ネット広告代理店のメディックスは5月9日、EC事業者向けに売上集計や注文データの抽出など日々のルーティン業務を自動化するクラウド型プロダクト「scale rizing(スケールライジング)」の提供を開始した。

複数のシステムをまたぐ作業は人力で行う必要があった。自動化させることで業務の軽減や人件費コストの削減につなげることができる。

「スケールライジング」は必要な複数のウェブシステムにログインし、売上データや在庫データなどを自動ダウンロードするほか、Excelなどに自動加工集計することができる。

既存データと掛け合わせて新たなデータを自動作成したり、商品情報や在庫などの自動登録も行うことも可能。

「scale rizing(スケールライジング)」はメディックスがEC事業者向けコンサルティングを行う中で、日々のルーティン業務に対する効率化を求めるニーズが数多く寄せられていたことから開発に至った。

導入費用は15万円から、月額費用は7万9800円から。導入に関し、手順登録や打ち合わせなどで最短2週間がかかるとしている。

サービスのイメージ

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

越境ECにチャレンジする中小企業の支援事業を開始、中小機構

9 years 6ヶ月 ago
第1弾として全国10都市で「越境EC勉強会」を開催

中小企業基盤整備機構(中小機構)は2016年度の事業として、越境ECにチャレンジする中小企業を支援する事業「中小企業越境ECマーケティング支援事業」を開始することを明らかにした。第1弾は全国10都市で「越境EC勉強会」を開催する。

「中小企業越境ECマーケティング支援事業」は経済産業省中小企業庁の「中小企業・小規模事業者海外展開戦略支援事業」の一環として実施。具体的には、

  1. 越境EC勉強会の開催(知識・ノウハウの取得の場)
  2. 越境EC支援事業者とのマッチング(ビジネスパートナーとの出会いの場)
  3. 越境ECサイト構築などに必要な費用の補助・海外でのプロモーションの実施

を行っていく。

第1弾として札幌・仙台・金沢・東京・大阪・名古屋・広島・高松・福岡・沖縄の10都市で越境EC勉強会を開催。それぞれの会場で「基礎知識編」と「実効計画策定編」を1回ずつ開催する。「基礎知識編」は5月30日(月)~6月3日(金)、「実行・計画策定編」は6月27日(月)~7月1日(金)に開催する。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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中川 昌俊

EC業界が熊本のためにできること など11記事【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

9 years 6ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2016年4月25日〜5月8日のニュース

今週の要チェックはEC全般です。熊本地震の被災者の方々や周辺地域の人たちのために、私たちができることはたくさんあります。怪しい情報があるのも事実なので、正確な情報を集めて確実に支援が届くようにしたいですね。

※記事の難易度を、低い難易度低から高い難易度高まで、3段階で示しています。

EC全般

  • 熊本地震被災者の皆さまへ 政府応援情報 | 首相官邸ホームページ
    http://www.kantei.go.jp/jp/headline/saigai/kumamoto_hisai.html

  • 熊本地震でネット通販に携わる人たちができること | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/2916

  • 未曾有の事態、企業はどう動く? 熊本の通販会社えがおの活動に学ぶ | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/2922

  • 「今の別府にとってお客様は(マジで)神様です」大分合同新聞の全面広告が話題 | HUFFPOST
    http://www.huffingtonpost.jp/2016/05/05/ooita-goudou-shinbun-beppu_n_9845236.html

    熊本地震から1か月近くが経ってもまだまだ余震が続いていますし、避難生活が続いている人たちもいます。首相官邸ホームページにあるPDFをチェックするなど、公式の情報を見て動いていきましょう。できることはたくさんあります。

  • 2016年はハンドメイド作家集めに注力 Etsy、日本で本格展開を開始か | ECzine
    http://eczine.jp/article/detail/3071

    Etsyは、すでにグローバルでの販売プラットフォームとしての認知があり、サイトへの集客は、Etsyに任せておけば問題ありません。言語については、自動翻訳機能もあるとのことですから、完璧ではなくても、CtoCのコミュニケーションはとれていくのではないでしょうか。

    日本でもtetoteCreemaminneなどがある中で、越境ECという強みを活かして日本でも展開してくるようです。

  • 動画を見ながら買い物できる」サービスを目指す、ファッション動画メディア『MIRROR (ミラー)』にインタビュー | STYLER MAG
    http://stylermag.link/2016/04/27/interview-mirror-784/

    初期の頃から「映像と買い物を繋げたい」というのが、僕らのビジョンとしてありました。映像で買い物の体験をもっと豊かにできないか考えたときに、今後伸びていくのは、オフラインのテレビ映像ではなく、オンラインのネット動画だと思ったんです。今はちょうどオンラインのネット動画に移行する流れがありますが、そこに買い物は繋げて考えられてなかったんですね。

    ─ニューワールド株式会社 代表 井手 康博氏

    商品紹介ページの中に動画を入れるのか、動画があってその中に商品紹介を入れるのか。読んで買う時代からから見て買う時代になってきていますね。

カート関連

  • 【重要】4月21日仕様変更完了のお知らせ(4件) | MakeShopマガジン
    http://www.makeshop.jp/magazine/release20160421/

    XMLサイトマップの作成、Google商品リスト広告のカテゴリの更新はSEOとリスティング広告に関わってくるのでちょっと注意が必要です。外部に依頼している場合は情報提供を。

アクセス解析関連

  • 【事例】商品数を減らすだけでCV2倍! | アクセス解析ツール「人工知能AIアナリスト」ブログ
    https://wacul-ai.com/blog/case-btob-shohinsu/

    知識が少ないユーザや、初心者ユーザの多いサイトであれば、逆に商品点数の多さがアダとなります。たくさんの選択肢を提示されても、ちゃんと選べず離脱してしまうのです。こうしたサイトでは、あえて商品点数を減らしたり、選び方をレクチャーしたり、量販店の店員さんのような親切な接客が必要なのです。

    これはよくありますね。「見せたいから」という理由で表示がごちゃごちゃになってしまって、いつの間にかドン・キホーテ状態(笑)。それを狙っていないのなら整理整頓をしましょう。

スマホ・タブレット関連

  • 最新 ショッピングアプリ ランキング! 伸びてるアプリの共通点は? | ネットショップ担当者フォーラム https://netshop.impress.co.jp/node/2897

    MAUが伸びている人気ショッピングアプリには、下記のような共通要因が見られました。

    • テレビCMなどマスプロモーションの影響
    • リアル店舗とのポイント連動やCRM施策で着実に利用ユーザー数を伸ばす
    • フリマや無料Wi-Fiなどスマホの利用シーンにマッチしたビジネスモデル

    アプリはインストールさせるというハードルがありますので、それを乗り越える施策が上手くいけば伸びるということですね。逆にアプリ単独では何ともならないということでしょうか……。

売上アップのヒント

  • 実店舗から学ぶ通販サイトの売上アップ施策 | ARMADOR
    https://armador.co.jp/blog/salesup/

  • リアルは「制約」、ネットは「正直」 それぞれの違いをビジネスに活かすには | ECzine
    http://eczine.jp/article/detail/3037

    リアルのビジネスフィールドは、他店に移動するのは時間も手間もかかるし、営業時間もあるし、店員さんや他のお客様の目もあるし、ということで「クロージングの効果を持つ」「さまざまな制約」があるため、非常に高いコンバージョンレートをたたき出しているとも言えるでしょう。

    (中略)

    一方で「制約」が限りなく少ないEコマースでは、リアルビジネスに比べるとかなり精度が高いデータを取ることができます。これはアクセスログに記される数値などの意味合いではなく、大変に「正直な」購買行動のデータが取れるということです。

    売るためのヒントはリアル・ネットを問わずにそこら中にありますが、その特性を把握していかないといけないですよね。リアルとかネットの区別って売る側の都合でしかありませんから。

ネット通販業界の最新情報は、こちらも要チェック!

アフィリエイト広告「承認」のコツ/1,000円を超えると4割が複数サイトで比較し始める | ネットショップ担当者フォーラム 2016年4月22日~28日の週間人気記事ランキング

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

アイリスオーヤマ、拡大する米国ネット通販への対応で北米に新工場を新設

9 years 6ヶ月 ago
新工場で作った製品はネット通販経由などで販売、初年度は50億円の売り上げを見込む

アイリスオーヤマは5月9日、米アリゾナ州に新工場を新設し、稼働を始めたと発表した。北米地域で拡大するネット通販の需要に対応する。将来的には、ウィスコンシン州の北米事業法人本社を新工場に移管することも計画している。

新工場は「IRIS USA アリゾナ工場」で、アイリスオーヤマの米国法人IRIS USA,Inc.が運営する。

プラスチック収納用品やペット用品の製造拠点、大連工場で生産しているLED照明や調理器具を中心としたハウスウエア部門の物流センターとしての機能も持つ。

敷地面積は約12万平方メートルで、設備投資額は約50億円。

新工場で作った製品は大手量販店や専門店、ネット通販経由で販売。初年度は50億円の売り上げを見込む。

米国では現在、ウィスコンシン工場、テキサス工場も稼働している。

アイリスオーヤマが拡大する北米のネット通販に対応、EC強化など目的に新工場を稼働

米国新工場であるアリゾナ工場の外観

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

過去に入力したフォーム情報からフォームの自動入力が可能に、ショーケース・ティービー

9 years 6ヶ月 ago
ドメインの異なるサイト間でも過去のフォーム入力情報を引き出し可能に

EFOサービスを展開するショーケース・ティービーは5月9日、EFOサービス「ナビキャストフォームアシスト」の機能として、ドメインの異なるWebサイト間で氏名や住所などをフォームに自動入力する技術を搭載したことを明らかにした。

この技術はショーケース・ティービーが2015年11月に取得した特許技術で、フォームでの入力負荷を大きく軽減でき、サイト離脱防止につながるとしている。

新機能は、Webサイトの入力フォームで、ユーザが入力した「氏名」や「住所」などの情報をユーザ端末のブラウザなどに保管、その後、同じ項目にアクセスした際に保管された情報を用いて自動入力できるもの。

Webサイト運営者は「ナビキャストフォームアシスト」を導入すれば、大きなシステムを導入することなく、タグを貼るだけで同機能を利用できるようになる。

同機能の仕組み

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

GMOメイクショップとアパレルウェブが連携、オムニチャネル施策などの実現を支援

9 years 6ヶ月 ago
両社のサービスを連携、アパレルECサイトの運営企業がオムニチャネルサービスを行えるようにする

GMOメイクショップは4月28日、アパレルウェブと業務提携し、アパレルに特化したITソリューションの共同事業を展開すると発表した。両社のサービスを連携させ、アパレルECサイトの運営企業がオムニチャネルサービスを行えるようにする。

アパレルウェブは現在、アパレルを取り扱う企業向けに商品情報や店舗情報、在庫数、ブログ、SNS、スタイリングなどのデータの一元管理、一括更新を可能にする「APPAREL CLOUD」を提供している。GMOメイクショップが提供する「MakeShop」と連携させ、簡単に導入できるようにする。

今後、アプリを活用したOtoO施策の取り組みなども共同して展開していく考え。セミナーなども実施することで導入社数を増やしていく計画だ。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

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中川 昌俊

ついに始まったドローンの商用配送サービス。楽天市場での活用、今後の課題は? | 通販新聞ダイジェスト

9 years 6ヶ月 ago
千葉県御宿町のゴルフ場で、食料品や飲料、ゴルフボールなどをコース上の利用者まで届ける

楽天は5月9日、ドローンを使った配送サービスを開始する。千葉県御宿町のゴルフ場「キャメルゴルフリゾート」において、食料品や飲料、ゴルフボールなどをコース上の利用者まで届けるというもの。3月に同社が出資した自律制御システム研究所(ACSL)のドローンを利用。楽天の「楽天技術研究所」が開発した画像認識技術を搭載、荷物を自動的に離す機能を備えるなど、改良を進めた。同社では、1カ月間の予定でサービスを実施。利用者の反応を見ながら拡大する計画で、将来的には仮想モール「楽天市場」の商品を、ドローンで配送したい考えだ。

実績を重ね、ネット販売での商品配送の実用化をめざす

サービスの名称は「そら楽」。楽天によれば、ドローンを使った商用の配送サービスは世界初という。三木谷浩史社長はゴルフ場からサービスを開始する理由について、「広大な開けた空間があり、ユーザーニーズが明確だ。また、安全性を重視するという意味で、非人口密集地で規制対策が比較的容易。さらに、日本には3000以上のゴルフ場があり、市場規模も大きい」と説明する。

ついに始まったドローンの商用配送サービス。楽天市場での活用、今後の課題は?①
楽天が提供する「そら楽」で活用するドローン

ACSLが開発した機体を改良したドローン「天空」には、自動操縦機能が搭載されている。利用者は専用スマートフォンアプリから、プレー中のホールを選択。その後商品を注文する。一度にドローンに積める荷物は2キロまでだが、風速によって許容荷重が変わるため、運搬可能な重量を、都度アプリ下部のゲージで表示する仕組み。なお、配送料は無料だ。

ついに始まったドローンの商用配送サービス。楽天市場での活用、今後の課題は?②
「そら楽」は千葉県御宿町のゴルフ場「キャメルゴルフリゾート」でスタート

支払いはクレジットカードか楽天スーパーポイントによる。注文後に商品がドローンに搭載され、飛行、荷降ろし、帰還までがすべて自動で行われる。アプリでは、商品発送準備や飛行開始時に、手持ちのスマートフォンにプッシュ通知される。また、アプリから「配達準備中」、「飛行中」など、注文した商品のステータスを確認することができる(=画像)。

ついに始まったドローンの商用配送サービス。楽天市場での活用、今後の課題は?③

ドローンはGPS機能を使い、指定した場所まで飛行するが、「誤差が4~5メートル生じる」(ACSLの野波健蔵社長)。ゴルフ場でこれだけの誤差が起きると、池や樹木などが障害となる恐れがある。そのため、楽天技術研究所の画像認識技術を搭載。着陸点にあるシート上の「Rマーク」を認識し、50センチ程度の誤差で着陸することができる。また、ACSLのドローンは、風に強いフライトコントローラーを実装しているため、湾岸のように風の影響がある地域でも、風速8メートルまでなら飛行可能という。

千葉大学教授でもある、ACSLの野波社長は、今回の取り組みについて「空の産業革命の第一歩が始まった一日だ。新しい歴史が開かれ、イノベーションがいよいよスタートしたという実感がある」とコメント。野波社長によれば、アメリカではアマゾンが2013年にドローンによる商品配送構想を公表したものの、実用化のめどは立っていないという。今回の楽天とACSLの取り組みは、ドローンを使った商用の配送サービス開始という点において、ライバルに先んじた形だ。

今後、楽天ではドローン配送をどのように拡大していくのか。まずは1カ月間サービスを展開し、改善すべき点を洗い出す。三木谷社長は「技術とオペレーションを蓄積し、デリバリーも含めた一般的なショッピングにドローンを展開していきたい」と話す。将来的には、楽天市場出店者の商品もドローンで配送する仕組みを作っていく。今回のドローンは最大荷重が2キロだが、「安全性や騒音の問題を解決し、10キロ程度まで運べるようにしたい」(ACSLの野波社長)という。

まずは山岳部や過疎地など、車で配送するにはコストがかかる地域への配送手段として確立したい考えだ。都市部については「着陸ポイントなどインフラさえ整えば商用ベースに乗ると思う。ただし、規制の問題があるので、安全性を実証しながら、国や地方自治体に認めてもらえるようにしたい」(三木谷社長)。さらには、災害が起きた際に、現地へ医薬品などを届ける手段としての活用法も模索する。

「コンピューターもスマートフォンも海外勢に負けたが、ドローンについて同じ轍を踏まないようにしたい」(ACSLの野波社長)。楽天では千葉市などと連携し、千葉市美浜区の幕張新都心でドローンの実証実験を行っているが、これは国家戦略特区の規制緩和を活用したもの。楽天ではネット販売における商品配送の実用化に向け、実績を重ねたい考えだ。

『インフラ整えば商用ベースに』物流の効率が飛躍的に向上

4月25日の発表会における、三木谷浩史社長(=写真)と報道陣との一問一答から抜粋し掲載する。

ついに始まったドローンの商用配送サービス。楽天市場での活用、今後の課題は? 三木谷浩史社長④

――今後のサービス展開はどうするのか。

「ドローンを使った実験はこれまでも行われてきたが、このように商品がドローンで届く、しかも完全自動運転というのは世界初の取り組みではないか。これをベースに、どのように本格的なサービスにしていくかということになる。プランはすでにいくつかあるが、早い段階での大規模な展開を進めたい

――独自開発の画像認識技術があるとのことだが、ハード・ソフト含めてどこが差別化ポイントになるのか。

「基本的には正確に届けること、安全に届けることが一番重要になる。画像認識にしても、GPSだけでは指定した場所から50センチ以内に着陸することはできない。また、マニュアル操作よりも、コンピューターによる自動制御の方が安定している。安定飛行と安全な着陸・離陸を複合的なテクノロジーで実現していく。また、災害地への配送や山岳部への配送のように、ユニバーサルなサービスを提供するなど、より日本に特化したサービス実現が差別化につながるだろう」

――楽天市場での活用に向けて。

「ロケーション的に言うと、都市部よりは、例えばなかなか近くのお店にいけないお年寄りがいる、というような地域から展開したいと考えている。都市部については規制の問題がある。実証実験をしながら、地方自治体や国と相談しながら展開する。最終的には、楽天市場出店者の荷物もドローンで配送できるようにしていく。都市部は人間が運んだ方が効率は良い場合もあるだろうが、人口の密集度によっては、ドローンで配送したほうが安全であり、コストも安いということも考えられる。ただ、都市部もインフラさえ整えば商用ベースに乗ると思う。全国の都市部で展開するには、専用着陸ポイントなど環境整備が必要になる」

――出店者の荷物を配送する場合、いったん荷物を拠点に集めてからドローンで配送するのか。

「そこまで行くにはもう少し時間がかかる」

――配送コストの問題は。

「物流に関する最大のコストは人件費だ。ドローンはこれがゼロなので採算は合うだろう。また、空から直線で届けられることを考えると、将来的には配送のうちかなりの割合がドローンになってもおかしくない

――収益性についてはどう捉えるか。

最初から利益を出すことは考えていない。軽量の生活必需品、なおかつ緊急性の高いものついては十分商用ベースに乗るのではないか。将来的には運べる重量・距離・速度を上げていくことになるだろう」

――海外展開は。

「もちろんやっていきたい。風に強いという特徴があるので、日本で飛べるなら海外でも飛べると思う」

――ドローンによる配送が当たり前になるのはいつ頃だと思うか。

少なくとも10年後には当たり前になっているだろう。空は道路と違って三次元の空間だ。道路のように渋滞がないので、物流における生産効率が爆発的に向上する可能性がある。安全性をクリアしながら、ドローンがたくさん飛んでいるという時代が来るのではないか」

「通販新聞」掲載のオリジナル版はこちら:
楽天  ドローン配送開始、商用サービスは世界初(2016/04/28)

通販新聞

「ZOZOTOWN」の年間流通額は23.6%増の1595億円

9 years 6ヶ月 ago
2017年3月期はボタン型ビーコン、海外展開、プライベート・ブランドの販売などを計画している

スタートトゥデイは4月28日、2016年3月期業績を発表し、商品取扱高が前期比23.6%増の1595億円になったことを明らかにした。積極的なプロモーションを展開したほか、「ZOZOTOWN」に新規出店するファッションブランドが増加。ユーザーインターフェイスの改善などで取扱高を大きく伸ばした

事業別の取扱高を見ると「ZOZOTOWN事業」の取扱高は前期比31.2%増の1461億500万円と大きく拡大。ブランドとの協業による積極的なクーポン施策、ライフスタイルや利用シーンの多様化に合わせたCRMシステムにリプレイスしたことで、会員1人あたりの年間購入金額が拡大した。

年間購入金額は4万7937円(同10.1%増)、年間購入点数は9.4点(同22.1%増)となった。

前期は新たなブランドの新規出店にも力を入れ、「ポロラルフローレン」「ライトオン」「ABCマート」「サマンサタバサ」など280ショップが新規出店。品ぞろえの強化につながり、流通額拡大につながった。「ZOZOTOWN」の2016年3月末時点のショップ数は867ショップ。

一方、ブランドの自社ECサイトの運営受託のBtoB事業の流通額は前期比25.0%減の132億8000万円。実店舗との連携などに目を向けるブランドが増えたことから、自社サイト運営をスタートトゥデイから引き上げるケースが増えているためとしている。

今期(2017年3月期)も引き続き商品取扱高を拡大させる戦略で、年間商品取扱高は前期比22.3%増の1950億円を計画。積極的な新規出店、ブランドとの協業によるポイントキャンペーンを軸に高い成長を実現させていく。

新たに、ボタン型ビーコン、海外展開、プライベート・ブランドの販売などを計画している。

スタートトゥデイの年間商品取扱高の推移と中長期目標

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

イケアが通販サービスを首都圏で開始、メール注文で「IKEA 船橋」から商品を配送

9 years 6ヶ月 ago
千葉県と東京23区を対象配送エリアとしたメールショッピング「メールショッピングサービス」を開始

スウェーデン発の家具専門店を運営するイケアグループの日本法人イケア・ジャパンは4月24日から、千葉県と東京23区を対象配送エリアとしたメールショッピング「メールショッピングサービス」を開始した。

「メールショッピングサービス」で注文できるのは、実店舗の「IKEA 船橋」で販売している商品。「IKEA Tokyo- BayのIKEA FAMILYメンバー」が利用できる。

イケア・ジャパンのウェブサイトで商品を選びショッピングリストを作成、PDFとして保存したリストを専用の申し込みページから送信すると仕組み。

実店舗での購入・配送手続きを代行する「ピックアップ代行サービス」のスタッフが発送手続きを行う。料金は配送料金に加え、商品ピックアップ代行サービス料金(999円)がかかる。

イケアが通販サービスを首都圏で開始、メール注文で「IKEA 船橋」から商品を配送

「メールショッピングサービス」の利用イメージ

「メールショッピングサービス」は2014年11月、福岡県内の実店舗「IKEA 福岡新宮」で開始。九州圏内、山口圏の離島を除く地域を配送対象に展開している。2015年には宮城県仙台市内の「IKEA 仙台」でも東北6県、北海道を対象に開始した。

顧客数や物量が多い関東圏で始めるのは今回が初。

イケアの本社では、実店舗を展開するすべての国でECサイトを展開する方針を発表しており、日本経済新聞の報道(詳しくはこちら)では2016年中にもネット通販を始めるとされている。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

アフィリエイト広告「承認」のコツ/1,000円を超えると4割が複数サイトで比較し始める | 週間人気記事ランキング

9 years 7ヶ月 ago
2016年4月22日~28日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?

隔週でお届けしている「EC事業者のためのアフィリエイト再入門講座」。第7回は承認作業について。放置→拒否には気を付けましょう。調査関連の記事も人気です。アプリのMAUランキングには意外なサイトがランクインしています。

  1. アフィリエイト運用の成功を左右する!?「承認」の落とし穴

    tweet43このエントリーをはてなブックマークに追加

    提携数2,000をクリアするために、知っておきたい承認作業のポイント(第7回)

    2016/4/22
  2. 通販の基本は「必要なもの・情報を、必要な量だけ、必要な時に、お客様へお届けする」

    tweet6このエントリーをはてなブックマークに追加

    どんなECサイトでも当てはまる成長するための通販の鉄則を仲庭氏が解説(第1回)

    2016/4/27
  3. 7割のユーザー「送料無料」「最安値」がECを選ぶ条件。家電量販のEC利用率は4割、など

    tweet14このエントリーをはてなブックマークに追加

    「ネット通販を選ぶ際の必須条件」「複数サイトを比較し始める商品の価格帯」「業態別のECチャネルの利用率」をNRIが調査

    2016/4/22
  4. 最新 ショッピングアプリ ランキング! 伸びてるアプリの共通点は?

    ショッピングアプリの「MAU(マンスリー・アクティブ・ユーザー)」を調査。実際に利用しているユーザー数が多いアプリをご紹介します。(連載第5回)

    2016/4/25
  5. ついに動き出すユニクロのオムニ戦略。当日配送などを実現する物流拠点が4月竣工

    今年秋には有明物流センターを基点とした新オムニチャネル戦略「デジタルフラッグシップストア」を開始する

    2016/4/22
  6. 日本郵便、ecbeingとシステム連携し、コンビニ・郵便局店頭受け取りの導入を容易に

    約4万5000拠点での拠点受け取りサービスの導入はecbeingが初

    2016/4/26
  7. YouTubeのEC用向け動画広告「TrueView for shopping」の利用に必要な「データフィード」って何?

    EC界隈が注目する「データフィード」とは? 知識ゼロでもわかるダイナミック広告を解説

    2016/4/26
  8. 熊本地震 ドモホルンリンクルの再春館製薬と配送キャリアの状況

    2016年4月15日~21日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?

    2016/4/22
  9. “顧客の声”を“宝の山”にするECサイトの運営を楽天など4事例に学ぶ

    らでぃっしゅほーや、ルクサ、トーキョーオタクモード、楽天はどのように“顧客の声”を生かしているのか。その事例を紹介

    2016/4/25
  10. 【最新情報】中国向け越境ECの新税制度、何が変わった? 現場で起きていることは?

    中国に駐在し、実際にECも手がけるエフカフェの高岡正人取締役が中国ECの状況をレポート(vol.15)

    2016/4/26

※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

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「バックヤードフェス」を開催、多くのEC関係者、一般ユーザーが来場

9 years 7ヶ月 ago
バックヤードアワードでは15店舗からそれぞれバックヤード担当者1人が選出

ネットショップ管理システムを提供するアイルは4月23日、東京・表参道のイベントスペース「COMMUNE246」でEC企業によるワークショップやバックヤードなどに関するセミナーなどを行うイベント「バックヤードフェス2016」を開催した。

壁紙の貼り方や着物の着方などに関するワークショップや、物流倉庫でのピッキングを体験ができるゾーンを設けたほか、カフェスペースとして人気ECサイトの商品が味わえるようになっており、EC関係者のほか、多くの一般ユーザーも多く来場した。

セミナーイベントでは、「これからの『ECの話』をしよう」と題し、男性向けアパレルECサイト「SILVER BULLET」の高木孝社長、自転車向けチャイルドシートなどのECサイト「自転車グッズのキアーロ」の佐々木伸一氏、人気漫画「ドラゴン桜」「宇宙兄弟」などの編集担当をし、現在は作家エージェント会社を立ち上げた佐渡島庸平氏の3氏が鼎談。ECにおけるファンづくりの在り方、将来のEC体験、バックヤードの重要性などについて語り合った。

セミナーの様子

またバックヤードの優れたショップを表彰する「バックヤードアワード」では、今年から選出されたショップの中で特に頑張った個人1名を表彰する形に変更。15店舗からそれぞれバックヤードで活躍する社員、パートのメンバーが表彰されていた。受賞者は以下の通り。

 

店舗名 受賞者名 推薦者からのコメント
靴のリード 佐々木 朋美 スタッフをよくまとめ、常に明るく前向きで会社を支えてくれてます。
梅酒専門店 プラム 保田 聖 この場所に来たかったのですが、⺟の日を目の前にして、作業を止めれないと、今日も出荷作業をしてくれてます。彼がいるから、安心して任せて出てこれました。
ムラサキスポーツonlinestore 庄内 直樹 いつも受注、商品手配、倉庫整理のリーダーでがんばってくれています。
特に、昨年9月の新規システムへの変更の時には、クロスモール導入に際し、各システムとの連携設定、率先して活用方法を見出し、スタッフへの指導も実施してくれました。成果として棚卸での在庫差異が減ったこと、効率も上がり業務スピードUPに繋がったと思います。これからもよろしくお願いします。
おいしいねいばらき 大沼 明弘 入社1年ですが、仕組みを理解し、何よりもお客様にわかりやすく丁寧にそして正確に対応しています。
また、作業効率を考え常に細部に気を配り工夫改善にも努めています。
着物なごみや 臼田 容子 販売企画の立案から、問合せ、発注、出荷まで、バックヤード業務に日夜邁進している姿は、ネットの向こう側のお客様にリアルに伝わっています。
次のステージとして、出荷作業をアウトソーシングすることにより、さらなる顧客満足、ひいては社会貢献に繋げていってください。
皆でもう一踏ん張り、倉庫外注に向けた作業を克服して、爽やかな夏を迎えましょう。
Monday moon 宮本 奈緒美 入社してまだ2年足らずにも関わらず、我が社の窓口として顧客からのスキンケアのご相談から、コスメ原料に関する専門的な内容まで幅広く対応してくれています。また、非常に前向きに新しいことに次々に挑戦する姿は、他のスタッフにもよい影響を与えています。柔軟でストイックで明るい理系⼥子!として我が社になくてはならない⼈物です。
IKEUCHI ORGANIC 中山 洋香 昨年の年末商戦、昨対200%の大量受注も増員なしで多数の福袋作成、発送準備から出荷と中山さんいなくしては成り立たないバックヤード業務でした。お客様からの多種多様なリクエストを的確にさばいてパートさんに受け渡す司令塔の役割は、今後の売上拡大には欠かせない裏方の中心人物です。ノウハウの蓄積や継承をよろしくお願いします。
よなよなの里 エールビール醸造所 新津 良明 よなよなの里の商品サービス「年間契約(定期商品)」に対応した、受注処理システムの構築。
これまで手動で処理していた「年間契約の注文処理業務」の自動化に成功。
アイル社と連携を取りながら、要件定義〜開発〜ローンチと、ほぼスケジュール通りに遂行してくれました。
この自動化により、注文処理能力は従来の4〜5倍向上し、コスト削減(人件費効率化)と、顧客サービス向上の2つを実現・貢献してくれました。
パーフェクトスペース&パーフェクトフロアーズ 小名川 弘行 パーフェクトスペース楽天店の開店からクロスモールさんを利用させていただき約3年ほどになります。
今では7店舗!! クロスモールさんを通して、たくさんのお客様と日々接しています。特にお越しいただいたお客さまひとりひとりに愛情を持って、ポジティブに取り組む姿勢は、弊社スタッフのお手本となっています。信頼と感謝を込めて彼を推薦いたします。また、今後の活躍を心から期待しています。
鞄と財布の総合商社 アスカショップ 川島 直樹 社内の運営・クロスモールをより良くするため、日々取り組んでいる姿にいつも感謝しています。これからも一緒に、アスカショップとクロスモールを盛り上げていきましょう!いつもありがとう!
磁気ネックレスの通販 ほぐしや本舗 鈴木 麻衣子 商品への愛情が人一倍強くサンプルは率先して試して、ページ作りのアドバイスをくれたりお客様対応に活かしたり、パートさんという立場でありながら社員目線で仕事を捉えてくれる姿にはいつも感服しています。
今やベテランの域を超えレジェンドのような存在です。(笑)これからも持ち前の明るさで受注チームをグイグイ引っ張ってください!本当にいつも感謝しています♪ありがとう!
きもの京小町 斉藤 亜耶 多店舗をまとめるネット事業部部長として、クロスモールを駆使して頑張ってくれています。
本当にいつもありがとう!これからも期待しています。
Sports pro shop MOVE 野﨑 めぐみ 複雑な受注処理の基盤を作り、セール時の大量注文でも出荷業務を円滑に進めるために
委託先の担当者と事前に連絡を取りミスのない様に常に対応してくれています。
現在は後任スタッフの育成にも力を入れ頑張ってくれています。
atmos 小森 宏和 小森くんは、ウェブ部署に配属され13年になります。
当時、弊社ECサイトはCGIのショッピングカートでアップも大変、また配送伝票も複写式の手書きで対応していました。その頃から小森くんは受注業務を担当し、今ではEC9店舗を束ねる弊社ECの中心的人物です。
性格は真面目で黙々と業務をこなす彼の存在は、20人以上いるウェブ部署全員から信頼されています。
これからも変わらずウェブ部署を纏め、改善を重ねていく彼に期待しています。
SILVER BULLET 無津呂 晴菜 その前にグイグイ来る姿勢と、仕事熱心なモチベーションは縁の下の力もち以上のバッグヤードとして、いつも活躍して助かっています。
これからも今以上に成長して会社を下から押し上げていけるような存在になってください。

バックヤードアワード受賞者

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

購入手続きを1ページで完了。スマホECのカート落ちを防ぐ購入フローを「aishipR」が導入

9 years 7ヶ月 ago
レスポンシブECサイト構築ASP「aishipR」のロックウェーブが5月下旬、「aishipR」に標準搭載する

レスポンシブECサイト構築ASP「aishipR」のロックウェーブは5月下旬、カート内の購入手続きを1ページで完了できる購入フロー「ワンページカート」の提供を始める。「aishipR」を利用するECサイトのユーザーは、短いカートステップと時間で買い物を完了できるようになる。

「ワンページカート」のポイントは次の4点。

  • ページ移動を極力少なくし、最短1ページで購入が完了
  • 初めての購入する場合での情報入力を必要最低限に集約し、モバイルでの入力のストレスを低減
  • 会員購入では、会員情報として保持している情報を利用し、必要最低限の確認のみで購入が完了
  • 項目チェックなどの入力補助のEFO(エントリーフォーム最適化)を搭載し、入力のストレスを低減
  • Android端末のデザインガイドラインにも採用されているマテリアルデザインを起用し、誰でも感覚的に操作できるUIを提供

会員購入時のカートステップは、画面移動を極力省いた単一確認画面のみのWebページで構成。非会員購入の際の情報入力は縦スクロールやフリックなどのUIを省いたモーダル画面で構成した。

非会員として購入する場合、従来のカートステップでは3つのページに分かれていた「注文者情報(氏名・住所)」「決済・配送選択(クレジットカード情報入力など)」「注文の確定」を1ページで行うように設計。

会員としてログインしている状態での購入は、会員情報として保持している情報(氏名、住所、配送先、クレジットカード情報など)での利用を前提に、購入確定のボタンをタップするだけで購入が確定する仕組みにした。会員情報からの変更がある場合のみ変更する。

1ページで購入が完了。スマホECのカート落ちを防ぐ購入フローを「aishipR」が導入、ロックウェーブ

従来のカートステップ

1ページで購入が完了。スマホECのカート落ちを防ぐ購入フローを「aishipR」が導入、ロックウェーブ

「ワンページカート」のカートステップ

スマートフォンなどのモバイル端末でのECサイト利用は、移動するページ数が増えるとユーザーの離脱が増加するといわれている。ロックウェーブは購入完了までのステップを簡略化することで、「aishipR」を導入しているスマホECサイトの成約率アップにつなげる。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

編集後記

9 years 7ヶ月 ago
ネットショップ担当者フォーラム編集部員の編集後記のページです。大体月末に更新します。

4月の編集後記

瀧川
瀧川

カツオがおいしい季節がやってきました。

勝浦漁港は全国のカツオ船が水揚げに訪れる場所で、初カツオの水揚げ量は全国第1位。。もちろん、地元の漁師さんもカツオ漁に行きますが、多くの漁船が「一本釣り」という手法でカツオを釣るのですが、勝浦の漁師は「ひき縄」という手法でカツオを穫ります。

勝浦産のカツオ①
勝浦産のカツオ②

小型船漁業者がひき縄漁で1尾ずつ釣り上げたカツオは、漁獲したその日に水揚げされることから「日戻りカツオ」とも言われ、鮮度のよさで定評があります。

写真はカツオ漁に出かけた兄にいただいた「日戻りカツオ」。さっそくその日に刺身でいただきました。ぜひ、「日戻りカツオ」を食しに勝浦へお越し下さいませ。

中川
中川

(執筆中)

内山
内山

サンスターから「G・U・M PLAY」が発売されました。アタッチメントを歯ブラシに装着し、Bluetoothで専用アプリと連携。毎日の歯磨きがちょっと楽しくなる……というものです(電動歯ブラシではない)。

アプリは3つありまして、その中の1つがニュースや天気を3分間で読み上げてくれるのですが、そのニュースのセレクトが絶妙にユルいのです。おそらく、レビューなどでは「ニュースがユルい、くだらない」という意見が寄せられるのではと思います。

しかし、テレビでやっているニュースと同じものを教えてくれても仕方ないのです。どうかここはひとつ、そのユルさ重視の編集方針のまま、突き進んで欲しいなあと願っております。

安田
安田

今月の「んまいもの」は、神田「五指山」さんの麻婆土鍋ごはんです。

以前に松陰神社前でやってたときからのファンです。

中華山椒の効いたホットなマーボー豆腐が本格的。夜は本当に「麻婆土鍋ごはん」なのですが、昼は「麻婆土鍋+ごはん」でした。

私は「山椒多め」が好きです。花山椒の「麻」な感じがヒリリときます。辛いのが苦手な人は「山椒・辣油抜き」もできるようですが、それだとこの店で食べる価値がだいぶ減りますね。

ちなみに、昼にこれを食べると、1~2時間は何にも集中できないぐらいの分量がありました。「ごはんも麻婆豆腐も、少な目で」というオーダーができるのか不明ですが、ふつうの分量の半分ぐらいが適量なのではないかと。はい。

ごちそうさまです。

uchiya-m

未曾有の事態、企業はどう動く? 熊本の通販会社えがおの活動に学ぶ

9 years 7ヶ月 ago
BCP(事業継続計画)や地域支援といった観点から、熊本地震の被害を受けた通販会社えがおの活動を紹介

熊本市に拠点を構える健康食品の通販・EC会社えがおは、熊本地震の被害を受けた1社。本社の一部損壊、事業の一部ストップなど企業活動に影響が発生した一方、周辺地域への支援に奔走する。こうした未曾有の事態が起きると、企業には経済活動だけではなく、支援活動など大きな役割が求められる。未曾有の事態に企業はどう動くべきか。BCP(事業継続計画)地域支援といった観点から、えがおの震災後を追う。

早期再開のカギは一極集中避けたリスク分散体制

4月14日、震度7の地震に襲われた熊本県。熊本市に本社を構える、えがおの経済活動にも直撃した。震源地付近ではあったが、「耐震構造をしっかりとした設計にしていた」(えがお広報担当者)ということもあり、被害は窓ガラスや壁の破損などにとどまった。

スタッフの安否は確認できたが、自宅の損壊など被災したスタッフは少なくない。いまでも避難所など自宅以外から出社している従業員もいる。

大きな地震が発生した後の4月16日、商品受注の大きな役割を担うコールセンターの運営を中断したが、17日午後には一部再開。物流インフラの寸断といった影響を受け配送面が一時ストップしたものの、4月22日前後には配送を再開した。ただ、物流インフラの寸断などの影響は現在も続き、荷物の配送に遅れが生じている。

えがおの通販ビジネスは、コールセンターでの顧客応対が中心。つまり、コールセンターの寸断は企業業績に直結する。また、本社でスタッフが稼働できなければ事業を継続していくことは難しい。えがおはどうしたのか?

まず熊本市に構える社屋。2014年に完成した新社屋は耐震化に優れた構造で設計電源装置や貯水タンクを設備として備え、未曾有のトラブルにも対処できるようにしていた。その結果、停電や断水といった影響を避けることができた。

また、物流拠点は全国地域に複数分散コールセンターの一部はアウトソーシングしていた。一極集中による効率化を求める体制ではなく、リスク分散を重視したビジネス設計を施していたことが、コールセンターや商品配送の早期稼働の実現につながった。

えがおの広報担当者もこう説明している。

物流拠点を複数個所に分散させていたり、コールセンターの一部をアウトソーシングするなど、一極集中していなかった点が早期復旧を可能にしたと考えます

ちなみに、コールセンターを4月16~17日の間、一時ストップしたのは、地震による影響と社屋に避難した周辺住民など約300人の避難者対応を行うため(詳細は後述)。駆けつけることができた従業員が総出で、避難者の対応にあたった。

未曾有の事態、企業はどう動く? 熊本の通販会社えがおの活動に学ぶBCP(事業継続計画)や地域支援活動①
本社1階を急遽、避難所として開放した

周辺住民への支援に奔走、避難所として本社を開放

4月14日の地震発生直後。えがおは本社1階のレセプションホールを近隣住民の緊急避難所として開放した。不安になった地域住民がえがおの社屋に避難してきたため、急遽、緊急避難所として臨時開放。4月17日の昼頃まで避難所として提供した。

14日以降、本社に駆け付けることができた従業員は総出で避難者に対応。ただ、公設の避難所ではないため、当初、支援物資は皆無だった。スタッフが確保した水や食料品をまずは提供。自宅からお米や炊飯器を持ち出し、おにぎりやおみそ汁も作ったという。

未曾有の事態、企業はどう動く? 熊本の通販会社えがおの活動に学ぶBCP(事業継続計画)や地域支援活動②
避難所ではおにぎりなどの食材を社員らが提供

14日夜は約30人、15日は10人ほどが宿泊し、社員数人が対応。16日未明の本震後は、地域住民が続々と避難するためにえがおの本社を訪れ、最も多いときで約200人、総勢300人ほどが滞在した。

その後、スタッフたちは各避難所を回り始める。4月19日からは野菜不足解消のために主力の青汁を提供。スポンサーを務めるサッカーJ2の「ロアッソ熊本」の選手とともに、子どもたちを対象としたサッカー教室を開くなど、支援活動を継続している。

未曾有の事態、企業はどう動く? 熊本の通販会社えがおの活動に学ぶBCP(事業継続計画)や地域支援活動③
支援活動の一環として子ども向けのサッカー教室を開催

その一方、北野忠男社長は被害の大きかった益城町や西原村、熊本市内の被災地域や避難所に足を運んだ。その中で、家屋の倒壊・損壊などで自宅へ戻れない人たちの切実な声を聞いた。

未曾有の事態、企業はどう動く? 熊本の通販会社えがおの活動に学ぶBCP(事業継続計画)や地域支援活動④
他の被災地に出向き、避難生活を送っている人たちの支援を継続している
未曾有の事態、企業はどう動く? 熊本の通販会社えがおの活動に学ぶBCP(事業継続計画)や地域支援活動⑤
北野忠男社長自ら、被害の大きい益城町や西原村に足を運んでいる

えがおは「次の住まいが決まるまで長期的にできる支援がないか」と模索。急遽、熊本市と連携して熊本市東区東本町にある旧本社ビルを避難所として開放した。4月27日現在、約60人の周辺住民などが避難生活を送っている。

未曾有の事態、企業はどう動く? 熊本の通販会社えがおの活動に学ぶBCP(事業継続計画)や地域支援活動⑥
熊本市と連携し旧社屋も避難所として開放した
◇◇◇

えがおは、経営理念の下、ボランティア活動や社会貢献事業を積極的に行っている。震災後、自らも被災の影響を受けながらも、周辺地域への支援活動に精を出すのは徹底した経営理念が日頃から実践されているからだろう。

こうした状況や取り組みを踏まえ、えがおの広報担当者は次のようなメッセージを寄せてくれた。

全国の皆さまからの温かい励ましのお言葉やご支援、心より感謝申し上げます。復興までは長い道のりになると思いますが、地域の方とともに1日も早い復興のため、全社一丸となって取り組んでまいります。

未曾有の事態、企業はどう動く? 熊本の通販会社えがおの活動に学ぶBCP(事業継続計画)や地域支援活動⑥
えがおの支援を受けた子どもたちからメッセージが贈られている

【関連リンク】

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

BtoB卸の「NETSEA」に不正アクセス、最大13万件強の個人情報が漏えいした可能性あり

9 years 7ヶ月 ago
外部からの不正アクセスで、会員情報は最大13万1464件、カード情報は最大7386件が流出した可能性がある

オークファンの子会社であるNETSEAは4月27日、B2B卸のプラットフォームサイト「NETSEA」が外部からの不正アクセス攻撃を受け、会員情報は最大13万1464件、カード情報は最大7386件が流出した可能性があることを明らかにした。

流出した可能性のある個人情報は次の通り。

対象顧客

  • 2015年年4月1日~2016年4月15日までの間、会員情報を登録・変更した顧客
  • 2016年1月1日~4月15日までの間、クレジットカードで登録した顧客

流出した可能性のある個人情報

  • 氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • サイトのログイン会員ID、パスワード
  • クレジットカード情報(カード番号、有効期限、カード名義、セキュリティコード)

決済代行会社から4月4日、「NETSEA」で決済したカード情報を用いて不正利用が行われた疑いがあるとの報告が入り、翌日に第三者調査機関「Payment Card Forensics株式会社」へ調査を依頼。

4月15日にサイトの脆弱性を確認し、サーバープログラムの更新パッチを適用。4月18日にクレジットカード決済機能を停止した。

オークファン子会社でBtoB卸の「NETSEA」に不正アクセス、個人情報が最大13万件強が漏えいした可能性あり

「NETSEA」のトップページには不正アクセスのお知らせが記載されている(画像は編集部がキャプチャ)

クレジットカード決済は「所定の安全性を満たすのかを徹底確認し、カード会社合意の上のうえで再開する」(NETSEA)という。今後は親会社オークファンの情報システム部門と連携、グループ会社全体のサイトセキュリティの強化を図るとしている。

「NETSEA」はもともと、ディー・エヌ・エーが提供していた「DeNA BtoB market」。オークファンが2015年に「DeNA BtoB market」事業を買収。DeNAが会社分割によって新設したNETSEAの全株式を取得する形で譲り受けた。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実
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18 分 40 秒 ago
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