ネットショップ担当者フォーラム

ドコモが「dショッピング」リニューアル、出店者を2018年度中に40社追加で商材拡充

7 years 10ヶ月 ago

NTTドコモは5月23日、公式通販サイト「dショッピング」のデザインを刷新するとともに、出店企業を増やして取扱ジャンルを拡充する。

「dショッピング」は日用品や食料品、家電、 書籍、CD・DVD、百貨店ギフトなどを扱うECサイト。グループ傘下のマガシーク、オークローンマーケティングなどが出店している。

リニューアルによりサイト内検索機能を強化する。「カテゴリ」を表示するサジェスト機能を新たに設けるほか、フリーワード検索の精度も向上するとしている。

過去に購入した商品の再購入を促す「もう一度買う」ボタンも新設する。

ドコモが「dショッピング」リニューアル、出店者を2018年度中に40社追加で商材拡充
TOPページの刷新内容

ECに不慣れな消費者が買い物をしやすいように、顧客の興味が高いコンテンツに限定したショッピングページ「かんたんdショッピング」を新たに開設。コンテンツの表示内容をお薦め商品などに絞り込み、大きな文字で表示する。Android端末に限り、音声入力で商品検索を行える。

「かんたんdショッピング」はサイトトップページ右上のメニュー内で画面を切り替えることが可能。

ドコモが「dショッピング」リニューアル、出店者を2018年度中に40社追加で商材拡充
「かんたんdショッピング」の仕様

2018年度中に約40社が新規出店する予定。これまで「dショッピング」で販売していなかった商品や、商品数が少ないジャンルを中心に取扱商材を拡充する。

5月23日に出店するのは「澤井珈琲」「爽快ドラッグ」「成城石井」など7店舗。6月以降は現時点で「ogaland」「高島屋」「チャーム」「dinos」など9店舗の出店が決まっている。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

「ネット通販特有のマーケティング施策ではないもの」を1つ選んでください。 | 例題で学ぶ EC・ダイレクトマーケティングの基礎知識

7 years 10ヶ月 ago

「通販エキスパート検定」の問題から、毎回1問ずつ出題します。今回のテーマは「マーケティング施策」。あなたは正解できるでしょうか?

[問 題] 
次の中から「ネット通販特有のマーケティング施策ではないもの」を1つ選んでください。

次の中から「ネット通販特有のマーケティング施策ではないもの」を1つ選んでください。

メルマガの送付

検索上位表示施策

定期購入による割引

双方向コミュニケーション

正解はこちら!

 

正解は③。「定期購入による割引」は、ネット通販特有のマーケティング施策ではない。

 

化粧品など、定期的に消費する商品の定期購入による割引は、カタログ通販やテレビ通販でも一般的であり、ネット通販特有のものではない。

ネット通販特有のマーケティングとは、他の通販と同様、お客さまを増やし、購入頻度や購入金額を増やすためのネットを活用した施策である。

ネット通販特有のマーケティング
  • 商品力の強調(検索による商品比較を前提に、「低価格」「独自性」を訴求する傾向に)
  • SEO(検索上位表示で「店の立地」を優位に。専門業者が増えて成果報酬型が進む)
  • メルマガ・SNS(セール情報の発信や消費者参加型のコンテンツが定着)

ネット通販においては簡単に販売価格を比較できるため、他の通販と比べ、より商品に向いた戦略が重視されており、商品開発は「価格訴求」と「オリジナリティー」に重点が置かれている。

検索・比較後に購入が検討されるケースが多いことから、「いかに商品が映えるか」がネット通販におけるマーケティングの基本と言える。

一般社団法人 通販エキスパート協会

一般社団法人 通販エキスパート協会

2009年設立。「ダイレクトマーケティングの可能性を追求するための優秀な人材を育成・輩出する」をテーマに、「通販エキスパート検定」を実施。通販に携わる人材の育成に貢献している。

一般社団法人 通販エキスパート協会

iPhoneに買い物や接客ができるチャット機能が搭載! アップル「Busuness Chat」がもたらす顧客体験とは | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

7 years 10ヶ月 ago

アップル社がリリースした新機能「Busuness Chat(ビジネスチャット)※1」を使うと、消費者はカスタマーサービスのスタッフへ簡単にテキストメッセージを送ることができるようになります。小売事業者らは、いち早くこのサービスをビジネスに活用しようとしています。

Lowe's社(編注:米国の住宅リフォーム・生活家電チェーン大手)と1-800 Flowers.com社(米国の花の通販サイト大手)は、いち早くアップル社のビジネスチャットを試験的に取り入れています。

ビジネスチャットは、アップル社が3月末にリリースしたiOS11.3へバージョンアップしていれば、誰もが使える機能です。現在はHome Depot(ホーム・デポ、インターネットリテーラー社発行「全米EC事業 トップ500社」第8位、編注:米国の住宅リフォーム・建設資材・サービスの小売チェーン大手)、Newegg(ニューエッグ、同21位、編注:米国の家電ECサイト大手)、アップル(同2位)など、11のブランドがビジネスチャットを利用しています。

※1 編注:ビジネスチャットは、iOS11.3(2018年3月末リリース)で追加された新機能。iOS標準搭載のメッセージサービス「iMessage」を通じて、ユーザーは企業の担当者と直接やり取りをしたり、ビジネスチャット上から商品を購入したりできる。

この新機能を使うと、iPhone利用者はメッセージアプリを使ってブランドにテキストを送ることができます。

使い方はこのような感じです。消費者がiPhone上で「1-800-Flowers」と検索(編注:Spotlight検索)します。すると、Webサイトや場所を示す地図アプリ、ブランドのアプリといった関連情報と一緒に、「ブランドにメッセージを送る」という選択肢が表示されます。メッセージのアイコンをタップするとメッセージアプリが立ち上がり、「1-800-Flowers」とチャットを始めることができるのです。

ビジネスチャットを使えば、ユーザーは企業の担当者と直接会話できる

ブランドにテキストメッセージ送ると、カスタマーサービススタッフが返信してくれます。

注文状況の確認、配達日の設定、Apple Payでの支払いも、メッセージアプリ内で行うことが可能です。

1-800-Flowersの広報は、次のように話しています。

「1-800-Flowers.com」はよりよいショッピング体験を提供するため、常に革新的な方法を探しています。お客さまがどこにいても、そしてどんな時でも我々とつながることができる、大変パワフルなツールであるビジネスチャットに期待しています。(1-800-Flowers広報)

アップル社のビジネスチャットを使うには、LivePerson社、Genesys社、Salesforce社、Nuance Communications社、Zendesk社、InTheChat社のいずれかのカスタマーサービスプラットフォームを利用することが条件になります。

アップル社によると、利用者の連絡先情報はブランドに共有されません

Lowe's社は、消費者が好きな時にコミュニケーションが取れるようにするため、ビジネスチャットを導入しました。消費者が電話やメールよりもインスタントメッセージを選ぶことが多いという点に注目したと、デジタル開発部門の副社長ジハード・ジャウハー氏は言います。

メッセージプラットフォームは、より速く、より効率的で、よりパーソナルなブランドとの関わりを可能にします。消費者は、電話よりもカスタマーサービスに簡単にメッセージが送れる利便性を好むのです。ビジネスチャットのおかげで、メッセージ送信が非常に簡単になり、弊社のカスタマーサービススタッフにとっても大変役立つツールになっています。(ジハード・ジャウハー氏)

Lowe'sが取り組むビジネスチャットを利用したカスタマーサポート

Lowe's社がビジネスチャットの導入に取り組んでから1年弱。その間にまずパイロット版をスタートし、カスタマーサービススタッフのトレーニングを行いました。現在、同社は全米の限られた都市でビジネスチャットを展開し、利用者数やニーズを分析しています。ジャウハー氏によると今後、数週間以内に全国展開をしていく予定です。

ビジネスチャットを通じてLowe's社にメッセージを送ると、カスタマーサービスのスタッフかチャットボットにつながります。チャットボットはよくある質問に対応し、スタッフはより複雑な質問に答えます。

1-800-Flowers.comは「全米EC事業トップ500社」第59位、Lowe's社は第25位です。

Internet RETAILER

世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

Internet RETAILER

「楽天市場」に画像検索から商品を提案する機能! AI解析を使い類似商品をレコメンド

7 years 10ヶ月 ago

楽天は「楽天市場」の商品検索機能に、画像から商品を検索できる「イメージサーチ」を導入した。対象ジャンルはファッションとインテリア。ファッションは2017年秋前、インテリアは2018年に導入している。

「イメージサーチ」にはAI(人工知能)を搭載。消費者が撮影した画像や雑誌記事などの画像を人工知能(AI)が解析し、ユーザーが探している商品情報を提示する。

「楽天市場」の商品検索機能に導入した、画像から商品を検索できる「イメージサーチ」機能

「イメージサーチ」について

「イメージサーチ」はWeb版のスマホ向け「楽天市場」へテスト導入した。「テスト結果を見てから、他ジャンルへの搭載を考えている」(楽天)と言う。

写真や画像に近しい商品を検索結果として表示する「イメージサーチ」は、「利便性は高いと思っている」(楽天)。続けて、「画像検索によって、イメージとピッタリの商品と出会えるようにする」(同)と話す。

ユーザーはスマホ内の画像、もしくは撮影したイメージを、検索窓の横についた専用ボタンをクリックし、検索したいものを選択。AIが近しい商品を提案する。

楽天市場に導入した「イメージサーチ」機能

青枠のカメラボタンをクリックすると画像を選んで検索できる

楽天市場に導入した「イメージサーチ」

画像を活用した検索結果

類似商品を検索する「類似検索機能」、カラーの絞り込みができる「カラー絞り込み」、商材の価格で絞り込む「価格絞り込み」といった機能を搭載している。

まずはファッションで進む画像検索機能

ファッションECを手がけるクルーズは3月、「SHOPLIST.com by CROOZ」に人工知能(AI)技術を活用した画像解析レコメンド機能を導入したと発表。ユーザーが閲覧している商品画像をAIが分析し、イメージが近い商品をレコメンドしている。

マガシークは2017年12月、「MAGASEEK」のセール通知アプリ「MAGASEEK SALE SEARCH」をリニューアルし、画像に基づいて類似商品をレコメンドする新機能を実装した。SNS上のファッション写真やスマホカメラで撮影したコーディネート写真などをアプリに読み込ませると、類似商品がレコメンドされる。商品名やブランド名がわからなくても商品を探せるようにしている。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

瀧川 正実

地方企業が語る「売れるために必要なこと」――ECで地方創生に取り組む楽天の戦略 | 地方で輝く元気なショップ

7 years 10ヶ月 ago

約4.5万店舗が出店する「楽天市場」で、月商1億円を超える有力店舗は一握り。楽天では、1つのハードルとされる月商1000万円超えの実現をめざす中小規模の店舗に対するサポート「R-Nations(アールネーションズ)」によって、「楽天市場」全体の底上げを図っている。

「楽天市場」内で“稼ぐ”有名店舗がそのノウハウを他店に教えるもので、地方出店者向けに展開する地域版「Area-Nations(エリアネーションズ)」も2017年に始まった。

楽天は2018年、「Connect(つなげる)」を方針に掲げ、“稼ぐ”地方店舗とさらなる成長を目指す店舗を結び付け、ECを地域に根ざしたビジネスに、そして、ECを通じた地方創生の実現をサポートするという。ECで“稼ぐ”地域企業になるための取り組みとは──。

「R-Nations」は「楽天市場」内で売り上げを伸ばすことができていない店舗に対して、自店舗を成功に導いてきた店舗がコンサルティングを行い、1年以内に月商1000万円突破を目標としたサービス。「Area-Nations」は楽天の地方支社を拠点に、2017年は全国33都道府県で開催し、「短期的にも参加店舗の多くが、売り上げ成長を達成した」(楽天)。

「Area-Nations」はリーダー店舗が1グループにつき最大30店舗にノウハウなどを教えるうもの。期間は6か月で、売上目標は月商で前年同月比2倍。

Area-Nations リーダー店舗 チャレンジ店舗 目標:昨年同月月商の2倍 参加店舗数:1グループにつき30店舗 期間:6か月
R-Nations 目標:月商1千万円 参加店舗数:1パートナー店舗に着き5店舗 期間:1年間

今回、大阪エリアネーションズに参加した店舗(チャレンジ店舗)である山家漆器店の山家優一氏、講師(リーダー店舗)を務めた川口水産の川口泰史社長に話しを聞くことができた。

山家漆器店の山家優一氏(以下、山家):「Area-Nations」に参加して、月商は前年同月比で2倍に増えた。参加する以前は月商100~500万円といったところで推移。悩みだらけだったが、相談できる人がいなかった。「Area-Nations」で横のつながりができて、売り方のテクニックは参加店舗が参加するFacebookのグループなどを通じて共有している。参加店舗のジャンルはかぶっていないので仲間意識ができた。それと、「いくらキレイなサイトを作っても売れない。売るためのマインドが重要だ」という商いで必要なことを学んだ。

チャレンジ店舗の山家漆器店・山家優一氏
チャレンジ店舗の山家漆器店・山家優一氏

川口泰史社長(以下、川口):仲間ができるのは良いこと。実際のところ、半年間で実力的に月商2倍を売る力を身に付けるのは難しい。半年間で“売れる”きっかけをつかむことに重点を置いた。2倍に到達する店舗も、しない店舗もあった。結局、売り上げが2倍になるというのは、日頃の商売でやっている小さなことの積み重ね、積み上げの結果。講座では、参加者自身の実力を2倍に、3倍にしようというマインドを伝えることを心がけた。

リーダー店舗の川口水産の川口泰史社
リーダー店舗の川口水産の川口泰史社

川口水産は和歌山県に拠点を置き、うなぎ蒲焼きの加工業、通販業、卸しを手がける。2004年のECをスタート。「うなぎ屋かわすい・川口水産」は多くの消費者が利用する有力店舗だ。

今ではネット通販でも有名な川口水産だが、ECを始める以前は量販店への卸販売がメイン。「産業構造として量販店に依存していた。自分たちで末端のお客さまに売れるチャネルがなかった」(川口社長)。

国内産のうなぎを仕入れて自社で加工し、「香ばしさ」にこだわっているというタレも専用の自社工場で製造。自社で加工し、販売するうなぎの蒲焼きは、微妙に焦げたタレの匂いが食欲をそそる。川口水産の「きざみうなぎの蒲焼き」はモンドセレクション金賞を受賞した一品だ。

インターネットというインフラが普及。「きざみうなぎの蒲焼き」は全国の消費者の手元に届くようになった。

川口社長がネット通販に足を踏み入れてからはチャレンジの連続である。いまではうなぎ製品は多くの企業がネット通販を手がけるが、川口水産がECを始めた当時はニッチジャンル。うなぎの蒲焼きはリアルの世界で購入するもの――そんな先入観が消費者にはあった。

川口水産が楽天市場に出店した際、「マズかったら返金します!」という宣伝文句をサイトトップに掲示した。「食べてもらえればおいしさを理解してもらえる」。こう判断した上でのチャレンジだった。その結果、返金は皆無に近かったという。

2010年以降、ウナギの稚魚が不漁で、生産体制やコスト的にもダメージを受けたこともある。自然にはあらがえない。だが、川口社長は難題を乗り越えながら、会社を成長させてきた。

川口氏:チャレンジ店舗には、欲望を持ち続けてほしい。それは、「(今よりも)10倍の規模になる」「かっこいいと思われたい」――なんでもいい。欲望を持ち続けること。その欲望を心底やりたい目標にしよう。思ったことは実現できる。

山家氏:地方のEC実施企業の多くは横のつながりがないので、悩みや課題を共有することができずに“内にこもってしまう”ことがある。「Area-Nations」で横のつながりができたこと、そして、目標を持って取り組んでいくことの重要性を学んだ。テクニックよりもやっぱり、熱意が重要なんだ、と。

戦略共有会のネームプレート
インタビューを実施したのは東京で開かれた戦略共有会。川口水産のネームプレートは、直近1年の最高月商が1億円以上であることを示すピンク色(戦略共有会のネームプレートは最高月商で色分けされている)。山家氏は「ピンクになれるように頑張る」と話してい

楽天が「Area-Nations」に力を入れる理由

2017年2月から2018年1月までに「Area-Nations」は全国33都道府県で実施。多くの参加店舗が、売上拡大を実現したという。楽天のECカンパニーCOO&ディレクター・野原彰人執行役員はこう話す。

楽天市場ではヒトとヒトをつなげることで、多くの店舗が成功してきた。この成功体験を次の世代に伝えていかなければならない。店舗規模の大小はあるものの、経営者や店長はある意味、孤独。環境の違いによってネットに関する知識の差も出てきている。だから、「楽天市場」が設定した2018年のテーマは「Connect(コネクト)」。店舗さんとユーザー、店舗さんと楽天、店舗さん同士などの“つながり”を強くする。そんなコミュニティ化を推進していく。(野原氏)

コミュニティー化の促進店舗さん ユーザー
「Connect(コネクト)」というテーマに沿って、コミュニティ化を促進するという

また、野原氏は「個人間のつながりが消費をけん引する時代になってきた」と指摘。ライドシェア、シェアリングエコノミー……新しい消費形態の台頭も、楽天、店舗の双方にとって刺激となっているという。

「楽天市場」が始まってから20年が経過し、成功店舗の中には「これまで経験したことを次の世代に伝えたい」という人が増えている。人と人をつなぎ、地域に根ざしたECコミュニティを育成していきたい。「一生懸命やっても売り上げが伸びない」「楽天に出ても売れない」という声があるのは事実。だが、「Area-Nations」を通じた成功店舗との出会いで解決できることを示すことができているし、もっと頑張ろうという店舗さんも増えている。(野原氏)

楽天のECカンパニーCOO&ディレクター・野原彰人執行役員
楽天のECカンパニーCOO&ディレクター・野原彰人執行役員

楽天は2018年春以降、関東地域、北関東地域、東海地域で「Area-Nations」を初めて開催することを決めた。これまで一地域最大30店舗での開催が基本スタイルだったが、規模を大幅に拡大するという。

たとえば東京エリア(東京都・長野県・山梨県・茨城県・神奈川県・千葉県)。講師数9店舗に対して参加店舗数は約270店舗に拡大。北関東エリア(埼玉県・栃木県・群馬県・福島県)では、講師数3店舗に対して、約90店舗が参加する。同様の規模で、東海エリア(三重県・愛知県・岐阜県・静岡県)においても初開催が決まっている。

楽天が開示した流通ランクによると、2017年6月時点で月商1000万円以上の店舗数は3130店(月商1000万円以上、3000万円以上、1億円以上の合算)。月商300店舗は6033店舗。

流通ランク上位の店舗さんが増加
このデータは楽天が2017年7月に開催した「楽天EXPO 2017」で公開

「Area-Nations」を通じて、“売れる店舗”の拡大を進めていくのが、楽天が2018年に取り組む1つの施策でもある。

左から山家漆器店・山家優一氏、楽天ECコンサルタント・瀧瀬美咲氏、山家漆器店・山家優一氏
左から山家漆器店・山家優一氏、楽天ECコンサルタント・瀧瀬美咲氏、山家漆器店・山家優一氏

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

瀧川 正実

イオンが「デジタルシフト」を加速――米ベンチャーへ出資、デジタル事業担当を新設

7 years 10ヶ月 ago

イオンは4月11日、米国でECビジネスを手がけるBoxedへの出資、構造改革の一環として「デジタル事業担当」を新設すると発表した。中期経営方針で掲げたデジタルシフトの加速を進める。

Boxedが持つ物流自動化システムや人工知能(AI)のノウハウを獲得するのが狙い。

Boxedは2013年に設立した米国のスタートアップ企業。イオンによると、Boxedは自動化された物流システムのノウハウを持つほか、AIを活用したアルゴリズムによる顧客提案を行えるとしている。

イオンは出資のメリットとして次の2点をあげている。

  1. 物流におけるパートナーシップ:Boxedの物流幹部を招聘し、イオン独自の専任チームを組成することで、物流ノウハウを習得
  2. データプラットフォームにおけるパートナーシップ:オンラインビジネスにおけるデータ管理・活用、AI技術のノウハウを習得
イオンによる米国ベンチャー企業(BOXED)への出資
米国ベンチャー企業(BOXED)への出資(画像はイオンの決算説明会資料からキャプチャ)

デジタルシフトの一環として「デジタル事業担当」を4月11日付で新設。その執行役にイオンドットコム社長の齊藤岳彦氏が就いた。

齊藤氏はイオンのEコマース事業最高経営責任者補佐、イオンダイレクト(当時、現在はイオンドットコム)社長、イオンリテールのオムニチャネル推進本部長、取締役執行役員 営業推進本部長などを歴任。現在はイオンドットコム社長も務める。

イオンは2017年12月、2020年に向けた中期経営方針を発表し、グループ戦略の1つにデジタルシフトの加速を掲げた。これまでの店舗を中心とした投資から、ITやデジタル、物流への「投資のシフト」を打ち出している。

グループのデジタル事業を強化するため、ECのマーケットプレイス運営に参入する計画もある。中小事業者や生産者、テナント、グループ会社の出品・出店を見込んでいるという。

イオンは中期経営方針でマーケットプレイスへの進出を公表
中小事業者などの出店を見込む(画像はイオンの公表資料からキャプチャ)

グループ売上高に占めるデジタル売上高は2016年時点で0.7%。この比率を2020年に12%まで引き上げる計画だ。2017年2月期の連結売上高は約8兆2100億円だったため、単純計算でデジタル売上高は約570億円。

イオンは中期経営方針でデジタル戦略を推進しEC売上を伸ばしていくと公表
デジタル戦略を推進しEC売上を伸ばしていく(画像はイオンの公表資料からキャプチャ)

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ECのプロが選ぶ優れた通販サイト5選――ネットショップグランプリ受賞店に学ぶサイト作り

7 years 10ヶ月 ago

EC事業者など“その道のプロ”が選ぶ優れたECサイトは、どんな点が評価されているのか? EC事業者などが審査して評価した「第10回 全国ネットショップグランプリ」(一般社団法人イーコマース事業協会主催)の表彰店舗5サイトには、他のECサイトも参考にできる成長のヒントが存在しているはず。EC事業者らが認めたECサイトから、サイト作り、商品開発、戦略作りなどのヒントを表彰ポイントを基にまとめてみた。

第10回を迎えた「全国ネットショップグランプリ」は自薦・他薦含めて240店舗の応募があり、関係者がその中から優秀店舗5サイトを表彰した。

イーコマース事業協会の会員による投票、専門家・学識経験者・有識者を交えた審査委員会にて審査し、表彰店舗を決めた。主な審査基準は次の通り。

  • アイデアのユニークさ、目新しさ
  • 一般の顧客ユーザー(利用者)への情報提供の適切さ
  • 各デバイスでのデザイン性の高さ・操作性、動作確認
第10回「全国ネットショップグランプリ」表彰式の様子
第10回「全国ネットショップグランプリ」表彰式の様子

グランプリ

輸入壁紙専門通販サイト WALPA | https://walpa.jp/

リアル店舗の運営やワークショップの開催などで、“DIYをやってみよう”という消費ニーズを創出する仕掛けが素晴らしい。

輸入壁紙専門通販サイト WALPA ワークショップ
ワークショップを頻繁に開催している

子ども部屋向けの壁紙を集めたサブサイトが用意されており、子どもにもわかりやすい言葉やひらがな表記をしている。子どもにも自由に商品を選ばせて親が確認できるような工夫が感じられる。

輸入壁紙専門通販サイト WALPA わるぱきっず
子ども向けの壁紙を集めたサブサイト「わるぱきっず」

「みんなの施工事例」を展開することで、ユーザーを巻き込みながら、事例コンテンツの拡充を同時に果たしている。

輸入壁紙専門通販サイト WALPA 施工事例
ユーザーが投稿できる「みんなの施工事例」

「カートに入れる」ボタンの近くのシミュレータが、必要なロール数をその場で弾き出してくれる。別ページへの移動、自分で計算しなくても良い設計になっている。

輸入壁紙専門通販サイト WALPA シミュレーター画面

商品点数がかなり多いが、情報設計がしっかりしていて、デザインもシンプル。

雑多な情報がないので動線を見失うことがなく、ストレスなく買い物できる。

自分の部屋の壁紙も張り替えてみようか……ワクワクしてくる。

DIY商品は、購入後に実際に自分で施工する際、うまくできるかどうか? が一番の心配点。このページを見ながら施工すれば大丈夫といった安心材料となっている。

準グランプリ

ティーライフshop 健康茶 自然食品 |
https://www.rakuten.ne.jp/gold/tea-life/

商品説明に用いられているグラフィックが秀逸。スマホサイトでのシングルカラムレイアウトを強く意識した作り込みになっている。

「楽天市場」では、当該ショップのように商品説明がシングルカラムでレイアウトされるショップが増加傾向にある。こうしたスマホサイトでのシングルカラムレイアウトを意識したグラフィックの作り込みは他ショップも参考にしてほしい。

グローバルナビゲーションにおける商品分類がお客さま目線で設計されている。

訪問客の目的に応じた、お客さま目線でのわかりやすい商品分類なので、ストレスなく買い物ができる。

ティーライフshop
評価が高いティーライフのシングルカラムレイアウトのECサイト(楽天店)

「満足できなければ、30日間返品・返金保障」は、自信があるから、売れているからこそできる。購入の意思決定に大きく寄与しているだろうと感じた。

ティーライフshop 30日間返品・返金保証

西洋占星術から商品を推奨するページなど工夫したコンテンツも興味深い。

ティーライフshop 星のお茶会
読み物コンテンツからの商品誘導も行う

女性をターゲットにした柔らかいデザインは好感が持てる。

どんな事業者からからどのような商品が届くのか、基本情報がしっかりと示されているので、初めてでも安心して購入を検討できる。

SELECTION | http://www.selection-store.com/

グローバルナビでジャンルを選択させるアイデアが良い。消費者が求めている最新情報を案内することで、新しい情報がすぐに手に入るようにしている。

PCではグローバルナビの下、スマホではロゴ下に検索窓を設置し、多くのカテゴリ・商品アイテムから求めている商品を簡単に探せる工夫が施されている。

SELECTIONのグローバルナビ
グローバルナビはスポーツのジャンルを、その下には商品検索窓を置いている

初回訪問時、「興味のあるスポーツを選択するとそのスポーツの最新情報が表示されます」と案内。消費者が求めている最新情報を提示することで、初回訪問時に興味・関心のある情報がすぐに手に入るようにしている。

SELECTIONアンケート画面

一般的なECサイトは、キーワードを使った検索機能はサイト全体が検索対象となり、プルダウンやチェックボックスで検索条件をさまざま指定した上で検索するのが普通。だが、当該サイトの検索機能はそうではなく、直感的でユーザビリティーにとても優れている。たとえば、PCサイトでの検索窓の検索機能が秀逸。「さらに絞り込んで検索」で検索すると、今いるページの商品一覧の中から絞り込んでくれる。検索結果で表示された商品を、「すぐお届け」「予約/取寄」といったステータスごとに、タブを用いて探せるようにしている。

該当する商品が存在しない商品カテゴリやチーム名などのリンクはグレーアウト・非アクティブにして、商品が存在する商品カテゴリやチーム名などだけが目立つように設計されている。

ページ移動しても検索ステータスが保持されているのには驚いた。ユーザビリティーが素晴らしい。

商品一覧ページでは「すぐお届け」のタブが用意されている。また、実店舗の在庫状況が(ほぼ)リアルタイムで確認できるようになっており評価できる。

SELECTION

特別賞(大阪府知事賞)

シーピース | http://sheepeace.com/

梱包について、「外装に『ふんどし』など商品名が入ることはありません」と、一言説明が加えられている。お客さま目線の配慮が良い。

シーピース 当店の梱包について

下着を選ぶ際、デザインは最も重視される要素である。「Sheepeace」は訪問した女性が求めているであろう快適性や機能性、特に快適性を訴求している。それが明確である。

快適性を決める要素として重要なのがレース部分や縫製部分と肌との当たり心地だと思われるが、その改良・改善に注力していることがわかりやすく説明されている。

シーピース商品背sツメ委画面
「Sheepeace」のECサイトでは、機能面などをきちんと説明

細かい部分にお客さま目線が感じられる。

サイトの配色や写真のトーンなどの柔らかさにお客さま目線が現れていると感じる。

「ふんどし」は男性のイメージが強く、女性用となるとピンと感じない人が多いと思う。そんな中、「ふんどし」と言われなければ普通の女性用下着と何ら変わらないような高いデザイン性を有していたり、入門的な位置付けの商品である「ふんどし風ショーツ」を用意(提案)。女性が身構えず、気軽に試すことができるなどお客さま目線で商品開発している。

締め付けない下着 ふんどし風ショーツ
ふんどし専門店が本気で締め付けないショーツを企画したという「締め付けない下着 ふんどし風ショーツ」

特別賞(中小機構 理事長賞)

woje | http://www.woje.jp/

アクセサリーの販売サイトとしてはオーソドックスな作り。だが、主たるターゲット層と思われる30~40代の女性に支持されるようなトーンと配色でまとめらている。

着用イメージ写真のトーンが良い。リーズナブルな価格だが、高級感・落ち着いた女性のアイテムという雰囲気を醸し出している。

「WOJE」のトップページ
「WOJE」のトップページ

ピアスホールをあけられない子ども向け商品の開発、今さらピアスホールをあけられないという高齢層、ピアスがあまり合わない和装派向けの商品、ピアスホールをあける訳にはいかない女装家向けの商品など、新たな切り口で提案し、新しい需要を開拓しようとしている。

耳に穴をあけない「ノンホールピアス」の4つの特徴をきちんと説明している

操作性は申し分ない。高級感や落ち着いた印象を生み出す要素の1つになっている。

商品ニーズやショップコンセプトが明快でわかりやすい。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

瀧川 正実

【EC調査】利用率が高いのはAmazon、2位は楽天。アジア消費者が越境利用したい国で「日本」が上位

7 years 10ヶ月 ago

トランスコスモスが発表した、アジア主要都市におけるEC利用実態を調べた「アジア10都市オンラインショッピング利用動向調査2018」によると、東京(日本)で利用率がもっとも高いECサイトは「Amazon」だったほか、アジアの消費者が越境ECで商品を購入したい国として日本は比較的上位にあがっている。

オンラインショッピングで、よく利用するサイトやアプリを聞いたところ、東京(日本)では1位が「Amazon.co.jp」(79%)、2位は「楽天市場」(57%)、3位は「Yahoo!ショッピング」(23%)。

アジア各都市では、上海は「taobao.com」、マニラやバンコクでは「lazada.co,.ph」など、地場の有力オンラインショッピングモールの利用度が高い。また、東南アジア各国で「Facebook」が上位にあがっている。

オンラインショッピングで、よく利用するサイトやアプリ【トランスコスモスの調査】
オンラインショッピングする際に利用しているサイトおよびアプリ

国外のオンラインショッピングサイトを利用する際に「購入したい国」を聞いたところ、10都市すべてで「アメリカ」が上位3位以内に入った。

「日本」は7都市で上位3位以内。ハノイは1位、上海と台北、バンコクでは2位、マニラとシンガポール、ジャカルタでは3位。

国外のオンラインショッピングサイトを利用した際の購入国[トランスコスモス調査]
国外のオンラインショッピングサイトを利用した際の購入国

商品を購入したい国として「日本」をあげた人の割合(複数回答)が50%を超えたのは台北(76%)、ハノイ(66%)、上海(59%)、マニラ(57%)、シンガポール(54%)。

日本の商品に対するイメージは、「安心・安全だから」や「品質・性能が高い」の回答割合が比較的高い。

国外のオンラインショッピングサイトを利用した際の購入国[トランスコスモス調査]
商品を購入したい国として「日本」をあげた人の割合など

調査概要

  • 調査方法:インターネットによるパネル調査
  • 調査対象都市:日本(東京)、中国(上海)、台湾(台北)、インドネシア(ジャカルタ)、シンガポール(シンガポール)、タイ(バンコク)、マレーシア(クアラルンプール)、ベトナム(ハノイ)、フィリピン(マニラ)、インド(ムンバイ)の10都市
  • 調査対象者:10-40代の男女で、直近1年以内のオンラインショッピング利用(購入)経験者
  • 設問数:24問
  • 回収サンプル数:320x10都市=計3200サンプル
  • 調査実施期間:2017年12月13日~2018年1月5日

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

A8netがShirofuneと提携。リスティング広告運用の管理・自動化サービスの提供開始

7 years 10ヶ月 ago

ファンコミュニケーションズが運営するアフィリエイトサービス「A8.net(エーハチネット)は、2018年4月よりShirofuneが提供するクラウド広告運用ツール「Shirofune」と連携し、リスティング広告の自動運用化サービス「Shirofune supported by A8.net」の提供を開始した。

リスティング広告の出稿では、無数の候補の中から入札したいキーワードを選定し、それぞれのキーワードに対して採算の合う入札額を試算したり、キーワードに合わせた広告文を作成したりといった、専門知識と細かな運用が必要だが、「Shirofune supported by A8.net」では、このリスティング運用をすべてアルゴリズムで自動化できる。

リスティング広告の運用をもっと簡単にしませんか

また、リスティング運用で得られたデータをA8.netで分析し、アフィリエイト施策に活用することで、Webプロモーション全体での獲得コストの最適化と業務効率化をサポートする。

手数料は8%〜。最低出稿金額の制限を設けず、利用した分だけA8.netの請求分と合わせた後払いが可能。中小企業のプロモーション活性化を支援する。

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6月のTwitter・Facebook・Instagramの投稿事例&アイデア、父の日・祝日ゼロ・梅雨に盛り上がるネタとは? | Web担当者Forum 特選記事

7 years 10ヶ月 ago

イベントや祝日が多く天気にも恵まれた5月が終わると、6月の到来です。早ければ上旬には梅雨入りして、長雨が続きます。ジメジメした日々が続くうえに祝日ゼロの月ですから、憂鬱に感じる人もいることでしょう。

しかし、視点を変えると「天気が悪い」→「家で過ごす時間が多くなる」→「SNSを見てくれるユーザーが増える」シーズンでもあります。SNS運用担当者にとってはチャンスの月だといえるでしょう。

今回のテーマはそんな6月。「父の日」「祝日ゼロ」「梅雨」のシーズンに参考にしたいSNS投稿事例とアイデアを紹介します。

「5月の投稿案から作らなきゃ……」「4月分もまだ作ってない!」という方は、ぜひ前回までの記事を参考にしてください。

6月のSNS投稿に役立つネタ
  • 父の日
  • 祝日ゼロ
  • 梅雨
  • 6月の投稿ネタ(一例)
    金井宣茂さんが地球に帰還
    民泊解禁
    はやぶさ2がリュウグウ到達

祝日ゼロで記念日も少ない6月

6月は1年で唯一、祝日がゼロの月です。さらに、メジャーな記念日も多くありません。誰もが知っている記念日を挙げるとすれば、第3日曜日の「父の日」くらいでしょうか(2018年は6月17日)。5月の「母の日」にはかないませんが、SNSで毎年トレンド入りしますので押さえておきたい記念日です。

記念日が少ないからといって、悲観する必要はありません。たとえば、「自社ならではの記念日」を投稿ネタにしたり、発想を変えて「祝日ゼロ」を投稿ネタにしたりと、アイデアはいろいろあります。

雨が続き湿度の高い日々が続いても、「この季節だからこそ見られる●●」を楽しめるような投稿は、ユーザーから共感を得られるはずです。各社が知恵を絞った昨年6月の投稿例から見ていきましょう。

Facebook
「父の日」への思い入れの強さ! 作りこまれた動画で感動を誘う

市場規模で見ると「母の日」の半分以下ともいわれる「父の日」ですが、父親をターゲットにしている企業(例:紳士服、紳士用品、自動車、オートバイ、腕時計、アルコール飲料など)なら、SNS投稿にも力を入れたいものですね。次の投稿は、2017年の父の日にトヨタ自動車が投稿した内容です。

3分ほどの動画を使った投稿です。「娘の目線、父の目線それぞれの視点で描いた、愛情溢れる人生の軌跡」をうまく描いており、父・娘それぞれの立場にあるファンから「感動した」「泣いてしまった」などのコメントが多数寄せられています。

最新の衝突回避支援パッケージをさりげなく紹介する点に加えて、往年のトヨタファンに懐かしい人気車種を登場させるところに、ファンを喜ばせたいと願う企業の姿勢を感じます。

チェックポイント!

Facebookで増えている動画投稿。CMのようなクオリティを追求する場合は予算も時間も必要ですが、動画の内容によっては、手作り感・ホームビデオっぽさを残すことでファンに「親しみ」を感じてもらえるケースもあります。

Instagram
「父の日」=「父に(なれたことに)感謝する日」

次は、前述の事例と同じく、2017年の「父の日」に土屋鞄製造所が投稿した内容です。

ほとんどの企業が「父の日」の投稿について、「お父さんありがとう」をテーマにしているなか、土屋鞄製造所のInstagram投稿は視点を変えたユニークなものでした。

父の日は感謝を送る日ですが、父になった今年は子どもにもありがとう、を送りたい気分です

あかちゃんの手が父親の指をぎゅっと握る愛らしい写真と、上記の一文が多くのユーザーの心に感動を与えたようです。

チェックポイント!

「父の日」のSNS投稿といえば、「お父さんに感謝の気持ちを送りましょう」という「キャッチコピー」+「父の日ギフトにオススメの自社商品画像の組み合わせ」が圧倒的です。

もちろん悪くないのですが、父の日ギフトを訴求しにくい企業(例:BtoB企業)や、他社と違う投稿を狙いたい企業なら、「父の日を再定義してみる」「子ども以外の目線から、父の日について語ってみる」などの工夫をしてみましょう。

Facebook
ないのなら 作って祝おう 自社の記念日

続いては、祝日がないなら「自社ならではの記念日を祝ってしまおう」というSUBARUの投稿例です。

6月17日に、SUBARUは「新世紀レガシィ」19歳の誕生日のお祝いを投稿しました。人気のロングセラー車種だけあって、多くのファンからお祝いのコメントとシェアを獲得しています。

さらに、ファンからのコメント1件1件に対して丁寧に返信する企業姿勢が、ファンとの関係をより深めることに成功していると考えられます。

チェックポイント!

6月に「誕生日」「記念日(リニューアル、バージョンアップなど)」を迎える自社商品やサービスはありませんか? 会社の創立記念日はもちろん、自社の看板商品や人気商品、ロングセラー商品の誕生日も、「記念日」として投稿ネタに使ってみましょう

Twitter
自社商品イメージキャラクターのファンとの関係を深めるチャンス

2017年の6月17日6時17分に、スーパーNANOX公式アカウントが投稿したツイートです。何の記念日を祝う投稿かわかりますか?

正解は、CMキャラクターである嵐の二宮和也さんの誕生日です。多数のファンから「おめでとう」「NANOXさん、ありがとう」など好意的な返信が寄せられ、リツイート数も通常とは桁違いの多さとなりました。

チェックポイント!

SNSマーケティングのゴールを「自社商品のファンを増やしたい・育てたい」と設定している企業も多いと思います。自社商品の良さを直接アピールするやり方だけでなく、(可能な場合は)この投稿例のような間接的な訴求方法も選択肢に加えてみましょう。

Twitter
「ゼロ」には「ゼロ」をかけてみる

「6月には祝日がない」=「6月は祝日ゼロ」――この事実をそのまま投稿ネタに使った企業もありました。次の例は、2017年6月1日に日本コカ・コーラがツイートしたものです。

祝日「ゼロ」に、自社で販売しているカロリー「ゼロ」商品をかけ、さらに二択のアンケート形式のツイートにすることで多くの反応を獲得しています。

チェックポイント!

二択式のアンケートやクイズは、フリーコメント式のものに比べてユーザーが気軽に・直感的に答えやすい傾向があります。「簡単に答えられる」「他の人の回答も知りたい(気になる)」設問・選択肢を工夫してみましょう。

Facebook
梅雨の晴れ間の貴重な現象は、タイミングを逃さず投稿

続いて、梅雨の時期だからこそ「梅雨の晴れ間」に楽しめる現象を投稿ネタに使った事例をご紹介します。2017年6月22日に東京ディズニーリゾートが投稿したものです。

太陽の周囲に虹色の光の輪が現れる大気光学現象「ハロ現象」(日暈)が発生した日に、東京ディズニーリゾートが投稿したものです。珍しい現象を見事にとらえた写真をタイムリーに紹介するとともに、「みなさんの近くでもみられましたか?」と尋ねて、ファンに親しみを感じさせています

チェックポイント!

事前に予定していなかった場合でも、スピーディーにタイミングよく情報発信ができることはSNSの利点です。もちろん、このような即時投稿を可能にするには、社内の「SNS投稿承認フロー」が迅速に回る体制づくりが欠かせません。

ちなみに4月~6月は、ハロ現象以外にも「環水平アーク」や「タンジェントアーク」などの大気光学現象の発生頻度が比較的高めです。どれもSNSで話題になる現象ですので、梅雨の晴れ間にはぜひ空をチェックしてみてはいかがでしょう。

6月の投稿ネタ(一例)
「金井宣茂さんが地球に帰還」「民泊解禁」「はやぶさ2がリュウグウ到達」

ここまで、6月の記念日などに絡めた投稿事例を紹介してきました。ここからは、今年2018年の6月に予定されている、その他のイベントやニュースネタをいくつか紹介します。

毎回お伝えしますが、「ファンを楽しませる投稿」=「ネタ」×「自社情報」です。ぜひ頭をフル回転させて、最適な組み合わせを考えてくださいね。

宇宙飛行士 金井宣茂さんが地球に帰還(2018年6月3日予定)

6月3日には、国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在に臨んでいる金井宣茂さんが、ソユーズ宇宙船でカザフスタンの草原地帯に帰還する予定です。

金井さんは公式ブログとTwitterアカウント(@Astro_Kanai)を使っています。特にTwitterをよく使っているようです。ハッシュタグ「#金井に質問」を使って質問に答えるなど、フォロワーとの交流にも積極的で、フォロワー数は5万4,000人を超えています。

可能であれば、Twitterで金井さんへの質問をハッシュタグ付きでツイートしたり、金井さんをメンションしてエールを送ったりしてみたいものです。

「住宅宿泊事業法」施行で民泊解禁(2018年6月15日)

6月15日には、「住宅宿泊事業法」通称「民泊新法」が施行されます。民泊関連サービスを展開している企業・団体であれば、観光庁が発表した「ガイドライン」などをわかりやすく紹介するような投稿が喜ばれるのではないでしょうか。

また、メーカー・小売・ネットショップでは、これから民泊運用をはじめようと考えているユーザーに対して、おすすめできる自社商品がないか考えてみましょう。「民泊運用に最低限必要なもの」「必須ではないが、あるとゲストの満足度が向上するもの」は、家具・家電・雑貨・リネン・アメニティ・備品・便利グッズなど、幅広く存在するはずです。

商品単体で紹介するだけでなく、「民泊におすすめの家具コーディネート」など、部屋の一部や全体をイメージさせる画像を使ってInstagramに投稿するのもいいですね。

「はやぶさ2」がリュウグウに到達予定(2018年6月下旬以降)

6月の宇宙ネタをもう1つ紹介します。日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が、目的地の小惑星リュウグウ(Ryugu)に到達する予定です。その後、約1年半かけて岩石の採取などに取り組み、2020年ごろに地球へ帰還する予定です。

かつての「はやぶさ」ブームを鑑みると、「はやぶさ2」もSNSで話題になる可能性が高いでしょう。このニュースにからめて投稿するなら、たとえば、宇宙・小惑星に関するネタ、「はやぶさ2」にエールを送る内容が考えられます。

また、トリビアを投稿ネタに使うこともできそうです。たとえば「リュウグウという名は実は公募で決まった」「小惑星の名前がリュウグウに決まった理由」などをはじめ、JAXAのページには興味深い情報がたくさん載っていますのでぜひ覗いてみましょう(小惑星探査機「はやぶさ2」の目指す小惑星1999 JU3の名称決定について)。

◇◇◇

ここまで読み進んでも「やっぱり投稿ネタが浮かばない!」と嘆いているSNS運用担当者のみなさんのために、ネタ探しのヒントをさらに紹介します。

「社内の常識、世間の非常識(いい意味で)」を探す

あるユーザーの投稿、そしてテレビ番組がきっかけとなり、SNSで一気に話題となった「井村屋のあずきバーをレンジで溶かせばぜんざいになる」という簡単レシピをご存じでしょうか。あまりの反響の大きさに、井村屋のTwitter公式アカウントも反応し、YouTubeでレシピを公開するまでにいたりました。

この一件に関して、Twitterでいろいろな発言がありましたが、SNS運用担当者のみなさんに特に注目していただきたいのは、次のツイートです。

井村屋の社員にとって「あずきバーを溶かすとおしるこ(ぜんざい)になる」のは「ごく当然のこと」だったのでしょう。それが、まさかここまで話題になるとは、驚きだったに違いありません。

社歴が長くなると、いろいろなことに「慣れてしまう」ものです。新入社員や社歴の短い社員の意見を聞くなどして、ファンを「おっ!」と驚かせるようなネタを探してみましょう

ファンから質問を募集する

ファンを喜ばせる・楽しませる投稿ネタがどうしても見つからない、思いつかない、という時には、匿名質問箱を使ってみるのも手です。

具体的には、匿名メッセージアプリ「Sarahah」や匿名質問箱「Peing」などが有名です。「知りたいこと」「要望」など、投稿ネタになりそうなアイデアをファン・フォロワーから募集してみましょう。特にPeingは、質問画像に回答をつけてTwitterやInstagramに投稿できる点が好評で、大手企業での活用例も増えてきています。

6月は投稿ネタがない……。そんな心配は不要です! 祝日・記念日がなければ、探し出したり、新たに作ったりしてもいいのです。

また、「衣替え」「ジューンブライド」「夏のボーナス」「2018 FIFAワールドカップ」など、今回は紹介しませんでしたが、実は意外とネタはあるものです。

日ごろから情報感度を高くして、投稿ネタを見つけたり思いついたりした時には、こまめにメモをとる癖をつけましょう。

オリジナル記事はこちら:6月のTwitter・Facebook・Instagramの投稿事例&アイデア、父の日・祝日ゼロ・梅雨に盛り上がるネタとは?(2018/04/05)

後藤真理恵

株式会社コムニコ/一般社団法人SNSエキスパート協会

株式会社コムニコ
カスタマーサクセス局 コミュニティマネジメントチーム マネージャー

一般社団法人SNSエキスパート協会 代表理事

東京大学 文学部卒・中学高校教諭第一免許状(国語)取得。日本オラクル(株)にて、技術者向け研修の開発~実施、講師育成、技術者向け資格試験の問題開発などを担当。その後はマーケティング、パートナービジネス部門などを歴任。

2013年にコムニコに入社。自らも数多くの企業のSNSマーケティングを支援するとともに、9名のコンテンツクリエイターからなるチームをマネージャーとして率いる。同チームが作り出すSNS投稿案は、毎月約1,000本。

2016年11月、一般社団法人SNSエキスパート協会代表理事に就任。「SNSエキスパート検定(初級・上級)」講座/認定試験の実施を通して、SNSマーケティングの正しい知識を持つ人材育成にも努めている。

著書に『ファンを獲得! Facebook投稿ノウハウ』(翔泳社・共著)。

後藤真理恵

どこで儲けるの?「Amazon化」と「採算度外視」に流れる日本のECビジネス【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

7 years 10ヶ月 ago

Amazon化はまだしも、採算度外視の販売はどうにかしてほしい……と思いつつ、相手にはそれだけの力があるということ。資金力がないのなら商品を売るのではなく、市場や顧客を創造していくべきと語る、「ナチュラム」創業者の中島成浩さんのお話は納得です。

インフラ化したモールに価格では勝てない

ECの雄「ナチュラム」創業者の中島さん、これからの「EC」と「自身の活動」を語る | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5326

まとめると、

  • 消費者は「買うのはAmazonでいいでしょ」となっているので、仕入れ販売しているEC企業は構造的に厳しい
  • ECビジネス全体の構造が「Amazon化」「採算度外視の販売」に移っている
  • 生き残るには「価値を創造する」ことに特化するビジネスと、「インフラ化」の2つ

生き残るのは2通りでしょう。1つは「価値を創造する」ところに特化するビジネス。顧客や市場を創造していかなければ、生き残って成長していくのは難しくなる。極端な言い方だと、「顧客創造」「価値創造」に特化することに存在意義があるのではないでしょうか。残りの1つはインフラ化。Amazonや楽天のようなインフラになるのには資本が必要。かつ、価格競争に勝たなければいけない。でも、それは幸せになれないような気がしますよね。

ECビジネス全体が採算度外視の販売に移っているという状況で、安く手軽に買うなら、インフラ化したモールにかないっこない。となると、資本を持たざる者は「顧客創造」「価値創造」でしか生き残れないということですね。売れているショップのがどのように創造しているか研究していきましょう。

関連記事

デジタルだけど施策を考えるのは人間ということ

「デジタルマーケティングって本当のところ、どうですか?」ダイキン工業 広告宣伝グループ長 片山義丈氏 | BACKYARD
https://backyard.imjp.co.jp/articles/imjlip_01

まとめると、

  • 接触する情報量が莫大に増えた結果、一番うさんくさそうな情報、つまり「広告」が言うことは、そのまま信じてもらえない
  • 企業サイドの一方的なモノについての情報は伝わりにくい。自分ゴト化できない情報はバリアを越えて届いていかない
  • 短期間に日本全国に認知を広げようと思ったらTVほど効率的なものはない

できる人から「あいつできるで!」と言われる人はたいてい本当にできる。でも相性もあるし、その人の得意分野もある。そこは、自分たちと合う人を探すしかない。基本的にはできる人のまわりにはできる人が集まるので、そこにすり寄っていって紹介してもらいます(笑)。

マーケティングの話とずれますが、やることが増えすぎているネットショップ業界でも同じことが言えます。とにかく、できる人と知り合いになって、できる人に教えてもらうかやってもらうしかない。自分たちで……というのは無理な時代になっています。探す努力を。

業界自体の規範意識が低いのが最大の問題

EC事業者は知っておくべき「不正競争防止法」とは? 北の達人の訴訟事案から学ぶ商売のルール | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5287

まとめると、

  • 「●●社の商品と違って、当社の製品は国産品ですよ」などの表記が虚偽であり、競合企業の売上を侵害する場合は「不正競争防止法」に抵触する
  • eコマースは新しいビジネスということもあり、経営者の規範意識が薄いことが多く、今回のような知財法に関するトラブルがは後を絶たない
  • 知財法で訴訟を起こす際は、知財法に詳しい弁護士に相談すること

不正競争防止法に触れてしまうと、訴えられるだけではなく、働いているスタッフや取引先、お客さまの思いを踏みにじってしまうことにも直結していくことは、経営者は肝に銘じていなくてはいけないところである。

業界自体がトラブルが多いというところが最大の問題ですね。偽サイトも多いですし、とにかく「後からパクったもん勝ち」みたいになっています。そんなときのために法律を勉強しておいたり、知財関連に詳しい弁護士さんと知り合いになっておかないといけません。もちろん、自社が法律に触れないようにしておくことが最優先です。

EC全般

アイレップの渡辺氏が語る「AI時代のGoogle検索・音声検索に、SEO担当者が考えておくべきコト」 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2018/04/10/28067

自社サイトを店舗と考えると、店舗での体験が検索結果に影響するということですね。

価格.com、法人向け購買支援サイト「価格.com Biz」をリリース | eコマースコンバージョンラボ
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/51105

サラッとしたリリースですが事務用品担当の人にはありがたいサービス。

Zoho MA導入で売上2倍に インターネット通販の事業拡大に欠かせないMA活用秘話 | Zoho BLOG
https://blogs.zoho.jp/link/interview_kyoyuprinting/

「スモールスタートをして徐々に導入していく方向にシフト」。など、実際にありがちな事例なので参考になります。

オルビスも送料を値上げへ。自社負担の限界で創業以来の「1品から送料無料」を廃止 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5328

ユニクロとジーユー、店頭受取ならECの送料無料 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5331

配送関連を2つ。送料値上げが続いていて、店舗受け取りが広がっています。

「キャッシュレス・ビジョン」「クレジットカードデータ利用に係るAPIガイドライン」を策定しました | METI/経済産業省
http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180411001/20180411001.html

「キャッシュレス決済比率80%」を目指していくとのこと

ECの決済代行サービス市場は2022年度に約5000億円に拡大、2016年度比で約2.5倍に | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5330

上の記事に関連して。決済代行は使うとしてその手数料が……と思う人も多いのでは。

今週の名言

モチベーションが維持できなくなったら、何も生み出せなくなってしまいます。山にも行く気力がなくなって、モノも書けなくなる。そうしたら私は本当に食べていくすべがなくなります。私は常々廃道に行き続けて、燃料を補給し続けないといけないわけですよ。自分にも読者にも対価を与え続けないといけない

40歳「廃道」に鉱脈を見出した男の快活な人生 | 東洋経済オンライ
https://toyokeizai.net/articles/-/213949

みなさんのモチベーションは何でしょうか? その源泉はどこにあるでしょうか?

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

「ZOZOTOWN」などファッションECモールと在庫連携、一元管理の「CROSS MALL」

7 years 10ヶ月 ago

アイルが提供する複数ECサイト一元管理システム「CROSS MALL」はこのほど、ファッションECモール「ZOZOTOWN」における「取り寄せ商品」(購入者から注文が入った商品のみ、指定の倉庫に納品する販売形態)との在庫連携を開始した。

ファッションECサイトを運営するEC事業者の業務効率化を支援する。

「取り寄せ商品」とは、消費者から注文が入った後、ブランドの倉庫や店舗から「ZOZOTOWN」の指定倉庫に在庫を納品する販売形態のこと。

「CROSS MALL」で管理している自社在庫の数を「ZOZOTOWN」の「取り寄せ商品」と一元管理できるようになった。

「CROSS MALL」を利用しているANAPの運用を参考に、在庫連携機能を開発した。今後、「ZOZOTOWN」側に在庫を預ける委託商品の在庫管理機能も開発する予定。

アイルは近日中に「MAGASEEK(マガシーク)」などへの対応も計画している。

アイルは「MAGASEEK(マガシーク)」など他のファッションECモールへの対応も計画

他のファッションECモールにも対応する

「CROSS MALL」は複数のECサイトの商品や在庫、受発注、仕入れなどを一元管理するASPサービス。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

家電EC大手のMOAグループが投資ファンドの完全子会社に。東京スター銀行も資金供給

7 years 10ヶ月 ago

家電EC大手のMOAは3月16日、投資ファンドのサンライズ・キャピタルの完全子会社になった。MOAはサンライズ・キャピタルとの資本提携により、取扱商品の拡大やサービスの多様化を加速化させるとしている。

サンライズ・キャピタルは3月16日付でMOAグループの全株式を取得。MOAの代表取締役社長には、サンライズ・キャピタルの山口龍平氏が同日付で就任し、創業オーナーの金南亭氏は会長に就いた。

MOA買収において、東京スター銀行が資金供給や契約締結までの支援を行なったことを明らかにしている。東京スター銀行によると、MOAグループの業容拡大を担ってきた創業オーナーの金氏が、事業の一層の成長を遂げるために経営基盤の強化を図るため、サンライズ・キャピタルと資本提携を行ったとしている。

MOAグループはMOA、MOA STORE、MOA酒販の3社で構成されている。2004年の設立以来、家庭用電化製品などを扱うECサイト「PREMOA」の運営を中心に事業を展開。2013年にはプライベートブランド「maxzen」の販売を開始した。

MOAが運営するECサイト「PREMOA」

MOAの業績は拡大を続けている(画像は編集部がキャプチャ)

公式サイトによると、第13期(2017年6月期)の売上高は前期比約12%増の323億円。

サンライズ・キャピタルは2006年設立。日本国内の中堅企業への投資に特化したプライベートエクイティファンド。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

イーコマース事業協会の新理事長に吉村正裕氏、「有益な情報が集まる場を作る」

7 years 10ヶ月 ago

一般社団法人イーコマース事業協会(EBS)は4月14日、任期満了に伴う役員人事を実施し、業務執行理事副理事長だった吉村正裕氏が理事長に就任した。任期は2年。

ネットショップ開設支援、運営支援(ネットショップの家庭教師)、Webコンサルティングなどを手がけるハイフィット、清酒製品の製造・販売を手がける吉村酒造の社長。独立行政法人中小企業基盤整備機構販路開拓支援アドバイザーなども務める。

一般社団法人イーコマース事業協会の新理事長に就任した吉村正裕氏

新理事長に就任した吉村正裕氏

新理事長のあいさつ要旨

4月14日に開いた「イーコマース事業協会16周年記念イベント」で登壇した吉村氏は、次のようにあいさつした。

一般社団法人イーコマース事業協会は、今から16年前の2002年「西日本名店会」という名称で20店舗のEC店舗によって設立されました。設立から16年が経った今、会員数は233事業者になり、毎月行われる定例会・情報交換会も通算159回を数え、毎回、120名以上の会員さんが参加しています。

「イーコマース」という販売形態ができて約20年。イーコマース(EC)を取り巻く環境は、刻一刻と変化しています。「ネットショップを出せば売れる」という時代はとっくに過ぎ去り、昨今は、テクニックやノウハウを知っただけで「売れる」という時代でもなくなりました。

海外の巨大ECプラットフォームが席巻し、人工知能も進化、将来的にはECという形態そのものを変化させるでしょう。

そんな状況で私がEBSの理事長に就任し、諸先輩から「これからのイーコマース事業協会の舵取りは大変だね」といったお言葉を頂戴しました。私が第8代理事長としてできる事は何だろう? と考えました。

私事ですが、私は現在は講演やセミナー講師などを生業にしておりますが、同時に今年で創業167年を数える京都の酒造会社の6代目でもあります。

老舗というのは、その長い歴史の中で「会社の存亡を左右する危機に何回か遭遇する」と言いますが、ちょうど私が社長に就任した時代にも、それは訪れました。今から17年前。私が28歳の時のことです。その際、危機を乗り越える糧になったのが「存在意義・理念」を示した「家訓」でした。

それらは組織が「進む道」に迷った時、岐路に立たされた時、立ち戻れる原点であり、変わりゆく時代の波を突破する鍵になったからです。

一般社団法人イーコマース事業協会は、「変化の速いイーコマースの潮流」が解る場であり、「イーコマースの経験・知識・情報・人」が集まる場であり、これこそが、私たちイーコマース事業協会の存在意義であると確信をしております。これは、創設以来、16年間、脈々と流れてきた基本理念であります。

一般社団法人イーコマース事業協会は「互いに自立しながら、会に参加し、互いに認め合い、互いの価値に触れながら、切磋琢磨しあいながら、情報を相互で受発信していく」。そういった場であると考えます。

私は、理事長としてこの存在意義を1つのベクトルにし、4つの委員会の活動に落とし込んでいこうと思っています。場合によっては綱領として明文化することも検討すべきではないかと思っています。

また、任期2年間で産官学連携を図っていきながら、一般社団法人イーコマース事業協会の会員事業者に有益な情報が集まる仕組み作りにも取り組んでいきたいと考えています。

一般社団法人イーコマース事業協会の新体制

一般社団法人イーコマース事業協会の新役員

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

瀧川 正実

ユニクロとジーユーが「Apple Pay」をECサイトに導入

7 years 10ヶ月 ago

ファストファッションを展開するユニクロとジーユーはこのほど、オンラインショップの決済手段としてアップルのオンライン決済サービス「Apple Pay」を導入した。

ユニクロとジーユーのECサイトでは会員登録しなければ購入できない設計だが、「Apple Pay」を利用すると会員以外もオンラインストアで買い物ができる。

オンラインストアのカート画面で「Apple Pay」の決済ボタンをタップし、指紋認証の「Touch ID」か顔認証の「Face ID」で本人確認を行うと決済が完了する。

ユニクロとジーユーのECサイトに「Apple Pay」を導入

会員登録しなくても購入できるようになる(画像は編集部がキャプチャ)

決済完了後にパスワードを設定すると、「ユニクロ」「ジーユー」の会員登録が完了する仕組みも導入した。

ユニクロとジーユーは、今後もオンラインサイトやアプリの利便性の向上、配送スピードの短縮化などを推進するとしている。

「Apple Pay」は、iPhoneやiPadにあらかじめ登録したクレジットカード情報や個人情報を活用して支払いを行う決済サービス。消費者はECサイトで買い物をする際、カード情報や個人情報などを入力する必要がない。

自社ECサイトが「Apple Pay」を導入するには、「GMOペイメントゲートウェイ」、BASEの「PAY.JP」、ソフトバンク・ペイメント・サービス、ソニーペイメントサービス、Stripe、ベリトランスといった決済代行企業の決済代行サービスを利用すれば、決済のバックエンド側に実装することが可能。

「FutureShop2」を提供するフューチャーショップは、ECプラットフォームとして「Apple Pay」を実装。ブラウザベースのECサイトへの導入に対応し、ユーザーインターフェース(UI)などWeb側での実装を実現している。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

宅配ロボットの実証実験[動画レポート] & 世界のデリバリーロボット事情まとめ

7 years 10ヶ月 ago

物流・フルフィルメントの分野で急速に自動化・省人化が進んでいます。こちらの記事でご紹介したとおり、中国EC最大手JD.com(京東商城)では倉庫内のピッキング、梱包、トラックへの積み込みなどをロボットが行い、配達もデリバリー用の「無人カート」を自社開発し、複数の大学キャンパス内で実施。配達を行っています。

日本でもニトリアッカ・インターナショナルなど、倉庫にロボットを導入する企業が出てきました。配達について実証実験を進めているのがZMP社。ロボットによる配達とはどんなものなのでしょうか? 3月に行われた品川港南エリアでの実証実験の模様をお伝えします。あわせて、世界のデリバリーロボット事情についてもまとめました。

3月19日、電通国際情報サービスのオープンイノベーションラボ(イノラボ)と、東京大学暦本研究室による「Carriro TiCA(キャリロ・チカ)」の実証実験が品川港南エリアで実施されました。「Carriro TiCA(キャリロ・チカ)」は1つのロボットではなく、2つの最新技術が合体したものです。

丸いのが遠隔コミュニケーションロボット「TiCA(チカ)」
四角いのが宅配ロボット「CarriRo Delivery(キャリロ・デリバリー)」
2人合わせて「Carriro TiCA(キャリロ・チカ)」

遠隔コミュニケーションロボット「TiCA(チカ)」とは

「TiCA(Trans-interactive Communication Agent)」は、イノラボと東京大学暦本研究室が共同で研究開発を進めている遠隔コミュニケーションロボットです。先端部は魚眼レンズになっていて、TiCAの周囲の状況を遠隔オペレーターが360度の映像と音声で把握できます。

対面している人の表情から「びっくりしている」「喜んでいる」「怖がっている」といった感情を読み取ることができるそうで、感情がポジティブかネガティブなはかなりの精度で読み取れるそうです。遠隔オペレーターの目線がTiCA上にLED表示されるため、対面している人とTiCAが目を合わせたような感覚で対話できるのが特徴です。

宅配ロボット「CarriRo Delivery(キャリロ・デリバリー)」とは

ZMP社が開発する自律走行宅配ロボット。荷台部に宅配ボックスを搭載しています。自律走行時の最大時速は6km(今回の実験では時速3km前後で走行)必要に応じて遠隔操作も可能。稼働時間8時間、登坂力約8度。「CarriRo Delivery」は日本郵便とも福島県南相馬市で無人配送の実証実験を行っています。

というわけで実証実験スタート!

今回の実験は、550mほど離れた距離から、Carriro TiCAにコーヒーを配達してもらうという設定です。

実証実験のコースの概略図

A地点からD地点までは人が歩いたら7分程度の距離。D地点(電通国際情報サービスのビル)に着いたら、カード認証のセキュリティーゲートを抜け、エレベーターで19階まで上ります

①TiCAにコーヒーを注文する

まず、TiCAにコーヒーを注文します。

②コーヒーを受け取る(A地点)

注文した商品を店員さんに宅配ボックスの中に入れてもらいます。

ちなみに扉の中はこんな感じになっています。

③進路上に歩きスマホの人が!(B地点)

Carriro TiCAはあらかじめプログラムされた進路を走行しますが、街中ではいろんな人や物が行く手を阻みます。最初の障害は電話で話し込む女性。背後から近付くCarriro TiCAには気付きません。

④ベビーカーと遭遇(C地点)

次に遭遇するのは赤ちゃん連れのお母さん。そうすぐには道を空けられない相手には、どう対応するのでしょうか?

⑤セキュリティーゲートを通過してエレベータに乗る(D地点)

最近のビルで多いのがセキュリティーゲート。その場にいた人にお願いして乗せてもらおうという作戦です。

⑥配達完了

19階のお届け先に到着。

スマホをかざすと扉が開きます
お疲れさまでした

途中、走行できなくなってしまった場面もあり、苦節およそ40分の道のりでした。

世界のデリバリーロボットはどうなっている?

JD.com(京東商城)の無人カート

次に、海外のデリバリーロボットを紹介します。はじめにこちらの記事でご紹介したJD.com。すでに複数の大学のキャンパス内での配達を行っているデリバリー用の「無人カート」。

こちらの動画を見ると、複数タイプの無人カートが開発されているようです。

Robby

こちらはカリフォルニア州で稼働中のデリバリーロボット「Robby」。机の引き出しのような形状のロビーは、歩道を走行して配達を行っているそうです。受取人ではない人が触るとブザーを鳴らして周囲に警告します。

Marble

出前配達ロボ「Marble」は、複数の出前サービスの出前担当として実証実験中。

Starship

こちらは実証実験中の「Starship」。配達可能範囲は半径5km。荷物を受け取る人はスマートフォンでStarshipの位置をリアルタイムで確認できるそうです。

DRU

ドミノ・ピザはオーストラリアの一部地域でデリバリーロボットによる配達を行っているそうです。担当しているのがこの「DRU(ドリュ―」)。熱いピザと冷たい飲み物を、温度をキープしたまま配達するそうです。

ロボネコヤマト

ここまでご紹介したデリバリーロボットとは趣が異なりますが、将来的には無人運転での配達を目指しているのが「ロボネコヤマト」(現在は有人運転で神奈川県藤沢市の一部地域で実験中)。ヤマト運輸とDeNAの共同プロジェクトです。

10分刻みで好きな場所で荷物を受け取れる「ロボネコデリバリー」と、買い物代行サービス「ロボネコストア」を展開しています。

スタート時の発表では2018年3月31日までの試験サービスとのことでしたが、4月1日以降もサービスを継続しています。

Relay

こちらは屋内の話なので番外編。品川プリンスホテルでは2017年10月から米国製のロボットが働いているのをご存じですか? 自律走行型デリバリーロボット「Relay(リレイ)」がアメニティーグッズなどを客室に運んでくれます。

「Relay」にはエレベーターや内線電話との連携機能があり、自分でエレベーターに乗ってフロアを移動し、客室前に到着すると、内線を鳴らしてゲストに到着をお知らせするそうです。仕事が終わったら充電スポットに帰ります。「ロボットが届けるMessage & Gift」なんて宿泊プランもあります。大切な相手へのプレゼントを事前に預かり、ご希望の時間にロボットが客室に届け手くれるそうですよ。

「Relay」を開発したのはシリコンバレーのSavioke(サビオーク)社。ホテル業界以外にも物流倉庫や工場の製造ラインでの活躍を見込んでいるようです。

日本における宅配ロボットの未来とは?

東京大学大学院 情報学環境教授の暦本純一氏はこう語ります。

ロボットというのは完全に自律走行するのが1つの理想型だが、それに至るには難しい問題がある。公道を走る乗用車は比較的整備された道路を移動するので、自動走行型になっていくと思うが、街中を搬送するロボットは人とのインタラクションが非常に多く「ちょっと通してください」とか「このドア開けてください」とか細かいエッジケースがたくさんある。

それをすべてロボットが自動でやらなければ実用化しないかと言うとそうではない。人とロボットの間に人間が入ることで、ロボットと人間が助け合ったり、協調したりできるインターフェイスを作りたいと思っている。

左から東京大学大学院 情報学環教授の暦本純一氏、国際電通情報サービス イノラボ チーフプロデューサーの森田浩史氏、同じくイノラボ プロデューサの野崎和久氏
◇◇◇

実証実験を見た感想としては、オープンな空間を赤くて丸っこいロボットがゆっくり走る様子はなかなか可愛く、こんな子に「ちょっと通してください」と頼まれたら、大抵の人は喜んでサポートしてあげるのではないでしょうか?

しかし、「配達」ということで考えると、正直不安がぬぐえません。実際、サンフランシスコでは「安全性を理由に走行禁止を検討中」といった報道もあります。

また、防犯面も心配になりました。暦本教授に「ロボットごと盗もうとする人が現れたらどうなるんですか?」と質問したところ、やはり悪意を持った人に危害を加えられたり、ふざけていたずらされたりすることへの危機感は当然あるとのこと。

TiCAの場合は遠隔オペレーターから声をかけられるので、対面している人に呼びかけることで対応したいとのことでした。「ロボットの向こうに人間がいる」と感じさせることで、抑止効果を期待しているそうです。

課題はあるものの、人手不足が深刻化する将来、こうしたデリバリーロボットは物流のラストワンマイルの重要なプレイヤーになっていくことでしょう。実証実験ではたくさんの人に見守られながら走行したCarriro TiCAですが、将来的には1人のオペレーターが複数のCarriro TiCAを遠隔から見守り、それぞれの配達を行う……といった構想です。

公道を走行できるようにはならないかもしれませんが、例えば大規模な集合住宅の敷地内での配達や、巨大なショッピングモールの各店舗への配達など、活躍の場はたくさんありそうです。日本のデリバリーロボットがどう進化していくのか、見守っていきたいと思います。

内山美枝子

内山 美枝子

ネットショップ担当者フォーラム編集部
内山 美枝子

良品計画のEC売上は3.9%増の181億円、EC化率は6.5%

7 years 10ヶ月 ago

良品計画の2018年2月期におけるEC売上高は、前期比3.9%増の181億6600万円だった。単体売上高に占めるECの割合は同0.5ポイント減の6.5%。

EC事業の増収率は2017年2月期の11.6%から鈍化したものの、EC売上高の拡大が続いている。

良品計画のEC売上高推移

EC売上高の推移

Webサイトを2017年8月にリニューアルし、ブランドページとネットストアを統合。オムニチャネル視点を取り入れ、商品検索機能や店頭在庫表示機能などを拡充した。

EC機能や会員証機能などを備えた専用アプリ「MUJI passport(ムジ・パスポート)」の日本でのアプリのダウンロード数は、期末時点で1123万、アプリを月1回以上起動した「アクティブ数」は592万だった。

「MUJI passport」の各国ダウンロード、展開状況

「MUJI passport」の各国展開状況(画像は編集部がIR資料からキャプチャ)

店頭での会員証提示率は35.2%、会員売上高比率は50.3%となっている(いずれも日本の数値)。

「MUJI passportはレビュー投稿機能や店頭在庫の検索機能、店舗へのチェックイン機能などを備えており、オムニチャネル化のハブの役割を担っている。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ドコモ+KDDI+ソフトバンクの新チャットアプリはECビジネスに活用できる可能性あり! | 通販新聞ダイジェスト

7 years 10ヶ月 ago

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社は5月9日から、新たなコミュニケーションアプリ「+(プラス)メッセージ」の配信を始める。各携帯電話キャリアをまたいで利用者同士がチャット形式で長文のメッセージの交換や写真・動画のやりとりができるもの。通信アプリ「LINE」に近い機能だが、ユーザー登録なしに“電話番号のみ”で利用できることが特徴。開始時点では個人間の利用のみだが、企業が個人にリーチするためなどの商用利用も実施していく考えで通販実施企業も顧客との接触ツールとして活用できる可能性もあり、注目されそうだ。

「+メッセージ」(=写真=デモ画面)は大手携帯電話キャリア3社が共通の仕様、アイコン、ユーザーインターフェイスで配信するコミュニケーションアプリで従来から各社が展開してきた電話番号を使って文字をやりとりできるSMS(ショートメッセージサービス)の後継サービスで世界各国の携帯電話キャリアが導入しているRCS(リッチコミュニケーションサービス)と呼ばれる技術を導入して展開するもの。

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが提供する「+メッセージ」

従来のSMSでは異なるキャリアにメッセージを送信する際の送信可能文字数が全角70字に制限されていたほか、機種によっては絵文字が文字化けするなどの使いにくさがあったが、「+メッセージ」では文字数は全角2730字まで送信できるようにしたほか、SMSではできなかった写真・動画や地図情報、音声メッセージの送受信をできるようにし、複数人と同時にメッセージのやり取りができるグループメッセージ機能なども付けた。また、「LINE」などと同様に専用スタンプ(イラスト)や既読を表示する機能、QRコードの表示・読み取りによる連絡先交換機能、迷惑メールをブロック・通報機能なども備えた。なお、課金方法も1通ごとに料金を徴収するSMSで採用する従量課金ではなく、パケット通信料とした。

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが提供する「+メッセージ」で送受信できる主な内容
「+メッセージ」で送受信できる主な内容(編注:画像は編集部がキャプチャし追加)

「SMSは電話番号だけでテキストが送れて便利という声が多い一方、お客様からは他社(他キャリア)には送りにくいとの要望が多くあった。相手がどこの携帯電話会社かということを意識することなく通信できることを当たり前にしたい」(NTTドコモ・藤間良樹コミュニケーションサービス担当部長)とし、SMSの機能を進化させるとともに、異例とも言える3社共通のサービス仕様で展開することにしたようだ。

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが提供する「+メッセージ」の利用イメージ
「+メッセージ」の利用イメージ(編注:画像は編集部がキャプチャし追加)

「+メッセージ」は当初は個人間のメッセージ交換のみの対応だが、事業者向けの商用利用も始めるよう。具体的な開始時期は未定だが、「LINE」などと同様に企業の公式アカウントの設置や企業スタンプの配布、企業からのメッセージ送信などを行えるようにするようだ。「イメージとしてはカスタマーサポートや飲食店などの予約確認、申込手続、リマインド通知など企業とそのお客様の円滑なコミュニケーションをサポートできる総合的なプラットフォームにしたい」(藤間部長)という。

利用者数の目標については明らかにしていないが、5月9日から同アプリの無料配信を始め、「SMSをベースにしているため、(競合サービスのLINEのように)特にユーザー登録など必要がなく、電話番号を知っているだけで利用できる」(KDDI・金山由美子サービス企画部長)というメリットを生かし、ダウンロード数を増やし、現在、SMSを利用する30代以上の層の利用を促していくほか、5月以降からは各社から発売するスマートフォンおよびタブレットの各端末にはあらかじめ同アプリをインストールしておくことで利用者を増やす。

また、今後、Android搭載のフィーチャーフォン(従来型携帯電話)への対応も検討するほか、MVMO(仮想移動通信事業者)などへの導入も進めていくとしている。

通販実施企業でも「LINE」を介したマーケティングが進む中、今回のキャリア発の同サービスも後発ながら、一定の利用者数は見込めそうで、同じくマーケティングに活用できる可能性は高そうで進捗を注視しておく必要がありそうだ

通販新聞

ECの決済代行サービス市場は2022年度に約5000億円に拡大、2016年度比で約2.5倍に

7 years 10ヶ月 ago

情報通信分野の市場調査を手がけるミック経済研究所は4月11日、「ECにおけるネット決済代行サービス市場の現状と展望2018年度版」の一部を公表、ECの決済代行サービス市場が2022年度に4970億円に拡大するとの見通しを示した。2022年度の市場規模は2016年度比で約2.5倍。

2016年度の市場規模は前年度比16.5%増の2041億円、2017年度は同19.2%増の2432億円だった。

2018年度から2022度までの平均成長率は15.4%増で推移すると予想している。

>ネット決済代行サービス市場規模推移(グラフ)

ネット決済代行サービス市場規模推移(グラフ)

市場拡大の背景として、ECサイトを簡単に立ち上げられるサービスが普及したほか、Yahoo!ジャパンの出店料無料化や、メーカーや実店舗がネット通販に参入していることなどから、決済代行サービス事業者にとっての顧客が増えていると指摘している。

「ECにおけるネット決済代行サービス市場の現状と展望2018年度版」は、国内のECにおけるネット決済代行サービス事業者を対象に調査を実施。各社の売り上げや市場動向などから市場規模を予測した。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

顧客満足度調査(通販)1位 ヨドバシ.com、2位 オルビス、3位 Joshin web【今週のアクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

7 years 10ヶ月 ago

企業・ブランドの顧客満足度調査「2017年度 JCSI 日本版顧客満足度指数」(公益財団法人日本生産性本部)が発表されました。調査対象となった34業種410の企業・ブランドから、通販では「ヨドバシ.com」「オルビス」「Joshin web」などが上位に入りました。

  1. 顧客満足度で「ヨドバシ」が3位、顧客を失望させない企業の上位を通販・ECが占める

    企業・ブランドの顧客満足度調査「2017年度 JCSI(日本版顧客満足度指数)」の結果

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  2. EC事業者は知っておくべき「不正競争防止法」とは? 北の達人の訴訟事案から学ぶ商売のルール

    ECビジネスなど“商売”に携わる事業者は知っておかなければならない不正競争防止法を事例を基に解説(連載第8回)

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    セブンネットショッピングの売上高が同約1.5倍に増加、他のグループ会社も売り上げを伸ばした

    2018/4/9
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    2013年に始めた店頭受け取りサービス「ネットで注文、お店で受取り」が好調に推移、電動アシスト自転車のカテゴリーが大きく伸びた

    2018/4/10
  6. アダストリアのEC売上は17%増の333億円。ポイントプログラム強化が今期の重点施策

    単体売上高に占めるEC売上高の比率は16.6%

    2018/4/9
  7. ECの雄「ナチュラム」創業者の中島さん、これからの「EC」と「自身の活動」を語る

    ECの雄と呼ばれる「ナチュラム」創業者の中島成浩さん。Amazonの波に押された自身の経験を踏まえ、Amazonにも負けないECサイト作りの方法などを語ってくださいました

    2018/4/12
  8. あなたは何問正解できる? 全問正解なら通販王! 難問だった「通販ウルトラクイズ」

    ダイレクトマーケティングゼロが主催した「通販ウルトラクイズ」をレポート

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  9. ワールドがアパレルEC2社を買収、古着と衣類レンタルに参入

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  10. RIZAPグループのイデアがバッグ企画・製造のシカタを買収

    商品開発のノウハウを共有するほか、販売チャネルの相互活用や生産流通の効率化などに取り組む。

    2018/4/11

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    uchiya-m
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