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廃棄衣料の資材化、店頭戻り品の販売――デファクトスタンダード、アスクル、楽天グループのサステナブルな取り組みとは | 通販新聞ダイジェスト

4 years 3ヶ月 ago
サステナブルを意識した通販企業が増えてきています。事業者にとって企業責任という観点のほか、消費者の関心も高まりつつありビジネスにも直結する重要な施策ですが、どのような取り組みを行っているのでしょうか

持続可能な社会の実現に向けてサステナブルを意識した通販実施企業が増えてきている。環境を守り、資源を無駄にせず、次代の生活・環境を守る取り組みは、今や事業者にとって企業責任という観点のほか、「サステナブルな取り組みを行う企業の商品を購入したい」など消費者の関心も高まりつつあり、ビジネスにも直結する重要な施策と言える。すでにさまざまな取り組みを行う注目すべき通販実施企業各社の考えや試み、進捗などを見ていく。

買取り時の廃棄衣料を削減

ブランド品の宅配買い取りサービス「ブランディア」を運営するデファクトスタンダードでは、リユース事業で生じる廃棄衣料の削減に向けた取り組みを進めている。

同社では買い取りを希望する顧客から、不要となったブランド品を宅配キットを通じて受け付けて、査定・買い取りを実施している。

その過程において、品質表示などのタグが切り取られてしまっていて法律上再販ができないもの、あるいは破損して買い取り対象とはならないようなものがどうしても生じてしまうという。

通常はそのまま廃棄処分することになるが、環境問題を考えて2030年までにブランディアで生じる廃棄衣料をゼロにするプロジェクトを昨年10月から開始した。

衣料品を圧縮加工したリサイクルボードに

特に注力した内容では、廃棄する衣料を協力会社に無償提供してアップサイクルし、別素材として有効活用する企画がある。これは、不要となった衣料品を圧縮加工して「PANECO®(パネコ)」というリサイクルボードに変えるというもの。

同ボードは強度があり、家具や小物、内装資材などさまざまな用途に活用が可能で、同ボードで作った什器などが廃棄になる場合でも、再びリサイクルすることができる循環性に優れた資材となっている。同社でも、運営する実店舗において同ボードを壁面やテーブルなどに活用している。

廃棄衣料の量はその月によって異なるものの、同社の場合、昨年はトータルで月間約4トン(1万点以上の商品数)ぐらいの廃棄が生まれていたが、この内の約6割を同取り組みで再活用できた

通販新聞 サステナブル SDGs ブランディア 廃棄衣料を原料とした罹災区部ボード PANECO
廃棄衣料を原料としたリサイクルボード「PANECO®」
(画像は「PANECO®」サイトから編集部が伽キャプチャし追加)

リメイク用として服飾大学、専門学校に提供

また、物量自体はそこまで大きなものではないものの、服飾関係の大学や専門学校にもリメイク用として廃棄衣料を無償提供している取り組みがある。

一例として、大妻女子大学(家政学部被服学科染色デザイン研究室)に無償提供した際には、同校で5種類の技法を用いてアップサイクルし、アートフラワーであったり、傘を染め直したり、テディベアなどを作成した。

これは、服から服に作り直しても、再びその服が不要となってしまって廃棄となる可能性もあるため、あくまでも「思い出」として取って置けるようなものをテーマにアップサイクルに取り組んでいたようだ。

提供した大学や専門学校での他の事例を見ると、防災用品に変えたり、子供服にリメイクして寄付にチャレンジしたりなど、提供した各校によってそれぞれ異なる内容で活用を図っていった。

損得ではなく「ものを大事にすること」が企業責任

そのほかにも、購入した商品自体を長く使ってもらうという視点も持っており、実店舗で商品購入時に革製品などの手入れに使えるメンテナンスクリームなどを提供。手入れするだけでも物持ちがとても良くなることから、商品寿命をいかに長くできるかを考えた顧客対応に取り組んでいる

一般的に、企業が環境対策に本腰を入れる際、その取り組みに必要となるコストでハードルが生じてしまう場合もある。同社でもリサイクルボードは、通常のボードを比べると、リサイクルのための加工賃などがかかってしまうため、多少割高になってしまうという。

しかしながら、「長い目で見た時に、環境や自分たちの事業自体を長く行うためには、こうした活動を自社で行うことは当たり前のことだと思う」(同社)と説明。損得や見返りを求めるのではなく、リユース事業に携わる立場としても、ものを大事にすることが企業責任であるとしている。

メーカーの廃盤品を割引価格で販売

アスクルでは運営する通販サイト「LOHACO(ロハコ)」でメーカーの廃盤品などを通常価格よりも割り引いて販売する専門コーナー「Go Ethical(ゴーエシカル)」を展開中。

店頭での品ぞろえの変更や通常販売時期が終了したことなどで小売店からメーカーに返品され、これまでは破棄処分としていた店頭戻り品や旧包材活用品を通常価格よりも安価に販売し、廃棄ロスを防ぎ、商品を有効活用する取り組みとして19年11月から開始したものだ。

通販新聞 サステナブル SDGs LOHACO Go Ethical
「LOHACO」で展開している「Go Ethical(ゴーエシカル)」

一見、アウトレット品の販売とさほど変わらない取り組みに見えるが、実はさまざまなメーカーが参画して化粧品において廃盤品を販売する売り場は実店舗、通販サイトを含めてもあまりない。化粧品各社はブランド価値の保護やこれまでの商習慣などを理由に、廃盤品の販売を認めることはほとんどなく、基本は廃棄しているためだ。

目的に共感した20社のメーカーが参画

アスクルでは大手メーカーを対象に「ロハコ」で収集した各種データをもとにマーケティング戦略や商品開発などの研究ができる「LOHACO ECマーケティングラボ」を組織しており、各メーカーとのつながりが深く、アスクルがめざす方向性などについてもメーカー各社にわかりやすく示していることもあり、「“安さ”ではなく“廃棄削減”に光を当てることで廃盤品を廃棄せずに販売し、世の中から無駄な廃棄をゼロにする」という「ゴーエシカル」の目的に共感したメーカーの担当者が社内調整に尽力し、実現できた取り込みだという。

廃盤品というだけで、商品自体の品質は高く、また価格も安く購入できることなどから顧客からの反応も上々のよう。

これまでに販売されたことで対象品を廃棄せずともよくなった累計廃棄削減数は1月下旬時点で16万個を突破しているという。

「当初は数社からスタートしたが、無駄な廃棄を削減するという取り組みに参加下さるメーカーは着実に増えている」(同社)とし現状、日本ロレアルやファンケル、オルビス、ロート製薬のほか、今年1月からは花王も加わり、20社のメーカー・ブランドが参画中で、今後もメーカーの参加を呼び掛けていく考え。

通販新聞 サステナブル SDGs GoEthical参画メーカー・ブランド
「Go Ethical」参画メーカー・ブランド(2022年2月21日時点)
(画像は「LOHACO」サイトから編集部が伽キャプチャし追加)

アスクルでは「ゴーエシカル」のほか、環境配慮商品などを集めたセール「エシカルデイズ」を昨年12月3~16日まで開催するなどの試みを実施しており、今後も商品販売と絡めた施策を進めていく考えという。

楽天グループは長野県と支援プロジェクトを実施

楽天グループは2月9日、長野県内の事業者を対象とし、県内事業者のSDGsに関する取り組み推進を後押しするためのプロジェクト「SDGs推進企業アクションプロジェクト」の会合をオンラインで実施した。

長野県では、企業が経営戦略としてSDGsを活用することを支援する制度「長野県SDGs推進企業登録制度」を定めている。同制度に加盟し「楽天市場」にも出店している、馬刺し専門店の若丸から「同制度登録企業の取り組みを促進できないか」という相談が楽天にあり、楽天・若丸・長野県の3者でプロジェクトを開始した。

プロジェクトの目的は「SDGsに具体的なアクションを持って取り組みたいと考えている県内企業が一歩を踏み出し、SDGsに取り組む意義と価値を実感できるようにすること」。参加企業は8社では、3回目の会合となる9日は、第2回に定めた目標と取り組みに向けた活動の進捗報告が行われた。

通販新聞 サステナブル SDGs 楽天グループと長野県の支援プロジェクト SDGs推進企業アクションプロジェクト
楽天グループと長野県が行っている「SDGs推進企業アクションプロジェクト」

「こども食堂」支援、野菜くずの肥料への活用を進める企業も

「楽天市場」にも出店する、おやき製造販売のいろは堂では「廃棄物の削減」「ジェンダー・多様性」「郷土文化の継承」という3つのテーマに取り組んでいる。

食品製造事業者にとって、食品廃棄物の削減は従来から大きな課題となっているが、いろは堂ではただ削減するだけではなく、「こども食堂」の支援や、新商品の販売につなげる取り組みを実施している。

さらには昨年、環境省のガイドラインに基づく「エコアクション21」の認証を取得した。2022年に向けた目標としては「生産量対比1%の削減」、25年は「同5%の削減」、30年は「同10%の削減」を掲げている。

おやきの廃棄物である、野菜くずを近隣の共同作業所の肥料として使い、さらには作業所で生産した野菜を同社で使用するという循環を構築することをめざしている。

通販新聞 サステナブル SDGs いろは堂 エコアクション21の認証を取得
2021年に「いろは堂」は「エコアクション21」の認証を取得
(画像は「いろは堂」サイトから編集部がキャプチャし追加)

また、加工過程で出るドリップを廃棄物として処理せず、スープや調味料などの新商品開発を検討。さらには、重量が規定以下であったり、形が不良だったりするおやきを「こども食堂」に寄贈する取り組みも行っている。

同社ではこれまで、「こども食堂」については継続的に取り組みをしてきたものの、廃棄物削減につながるNPO法人との連携や、ドリップを使った商品開発は実現まで至っていない。

従業員からは「こども食堂」との取り組みで「感謝されることに喜びを感じている」といった声が、さらにはエコアクション21の取り組みにより「意識変化が生まれてきた」といった声が出ているという。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
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※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

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通販新聞

コメリが24時間商品を受け取りできる「KOMERI PICK UP LOCKERS」を千葉県に拡大

4 years 3ヶ月 ago

コメリは、店頭に設置した専用ロッカーで好きな時間に商品を受け取りできる「KOMERI PICK UP LOCKERS」(コメリロッカー)の展開を、千葉県に拡大する。

新潟県新潟市のコメリパワー河渡店のみ利用できるサービスだったが、2月21日から千葉県内のコメリパワー四街道店、コメリパワー野田店の2店舗でサービス提供を始めた。

「KOMERI PICK UP LOCKERS」は、ECサイト「コメリドットコム」や店頭で注文した商品を、商品注文時に付与されるQRコードを専用ロッカーで読み取らせると、24時間いつでも受け取りできる宅配ロッカー。

「KOMERI PICK UP LOCKERS」は、ECサイト「コメリドットコム」や店頭で注文した商品を、商品注文時に付与されるQRコードを専用ロッカーで読み取らせると、24時間いつでも受け取りできる宅配ロッカー
「KOMERI PICK UP LOCKERS」について

ECサイト「コメリドットコム」の利便性向上をめざし、2020年9月に新潟市のパワー河渡店でサービスをローンチした。

コメリはホームセンターなどを全国1211か所で展開(2022年1月末現在)。その大半が約1000平方メートル以内の小規模店で、各店舗には専用端末を通じて店頭でネット注文できる環境を整備。店頭には在庫がない商品を端末を通じて購入できるようにするといった取り寄せ販売をメインに事業を伸ばしてきた。

店舗網を活用してECと店頭の相互誘導を図っており、ネット通販の店頭受け取りサービス、店頭の売り場からネットへの誘導を強化している。

ネットと店舗の連動で大きな役割を担っているのが、ECサイトで注文した商品を店頭で受け取れる「取り置きサービス」。店頭での商品受け取りの比率は8割に達しているという。

「KOMERI PICK UP LOCKERS」は「取り置きサービス」の利便性向上をめざすもので、24時間いつでも受け取りできる。

瀧川 正実
瀧川 正実

マザーズ市場に新規上場するコミック全巻のECサイト「漫画全巻ドットコム」を運営するTORICOとは?

4 years 3ヶ月 ago

コミックの全巻売りECサイト「漫画全巻ドットコム」を運営するTORICOは3月23日、マザーズ市場に株式を上場する。

TORICOグループはマンガ事業の単一セグメント。コミック全巻セットに特化したネット書店「漫画全館ドットコム」が中心のECサービス、国内外へのデジタルコミック配信サービス、リアルの世界やECサイトでのマンガイベントサービス展開している。

グループはTORICOと連結子会社3社(ROLL、漫画全巻ドットコム、スキマ)で構成。ROLLはイベントサービスのアプリを提供、漫画全巻ドットコムは「漫画全館ドットコム」の電子コミック配信サービス、スキマは電子コミックを展開。各種サービスの主体的な運営はTORICOが行う。

コミックの全巻売りECサイト「漫画全巻ドットコム」を運営するTORICOは3月23日、マザーズ市場に株式を上場する
ECサービスについて(画像は株式売出届出目論見書から編集部がキャプチャ)
コミックの全巻売りECサイト「漫画全巻ドットコム」を運営するTORICOは3月23日、マザーズ市場に株式を上場する
デジタルコミック配信サービスについて(画像は株式売出届出目論見書から編集部がキャプチャ)
コミックの全巻売りECサイト「漫画全巻ドットコム」を運営するTORICOは3月23日、マザーズ市場に株式を上場する
イベントサービスについて(画像は株式売出届出目論見書から編集部がキャプチャ)

ECサービスは「漫画全巻ドットコム」(コミック全巻セットに特化したネット書店)、「ホーリンラブブックス」(女性向けネット書店)、「まんが王」(男性向けネット書店)と、ユーザー層・コンセプトの異なる種類のネット書店を運営している。

TORICOの2021年3月期業績は、売上高が前期比57.3%増の49億9100万円、営業利益は2億5800万円(前期は3200万円の損失)、経常利益は2億7300万円(同2800万円の損失)、当期純利益は2億5400万円(同2600万円の損失)。

コミックの全巻売りECサイト「漫画全巻ドットコム」を運営するTORICOは3月23日、マザーズ市場に株式を上場する
(画像は株式売出届出目論見書から編集部がキャプチャ)

今期業績は2021年4-12月期(第3四半期)時点で、売上高が40億9000万円、営業利益は1億7400万円、経常利益は1億8200万円、四半期純利益は1億1200万円で推移している。

上場による調達資金は、エンジニア増員、事業拡大に伴う在庫拡充などに充当する。

ECサービスの中期経営戦略は、ロングテール戦略で差別化を図っていく方針。TORICOは「コミックのまとめ買い」サービス事業者のパイオニアであり、事業開始以来15年のデータを蓄積、独自のデータベース(DB)を構築している。このDBと全巻セットに特化した倉庫運営で、「漫画全巻ドットコム」内の購入可能コミック全巻セット数は2万2303セットと他社を引き離している(2021年末時点)。

販売力と仕入力も強みだ。15年にわたる出版社との強いネットワーク、独自DBと経験値による低返本率で、出版社の返本リスク低減、出版取次は返本物流コスト負担の軽減につながっているという。既存購入会員(2021年末で44万1284人)のリピート購入、既存データを生かした新規顧客の獲得による販売力を加えることで、「返本することなく大量に販売する」ことが「在庫を切らさない安定的な仕入れ」につながる好循環を生み出している。

マンガを軸としたサービス横断による相乗効果も見込む。紙コミック、電子コミック、マンガ関連イベントと多面的なサービスを提供しており、消費者とのさまざまなコンタクトポイントを持つ。各サービス間のユーザーの循環によって継続的な価値を提供し、長期的な収益の獲得をめざす。

デジタルコミック配信サービスは、2021年末現在で296万人強の会員を抱える。上場効果によるサービス知名度の向上で、広告収入・課金収入の両面での拡大を狙う。

コミックの全巻売りECサイト「漫画全巻ドットコム」を運営するTORICOは3月23日、マザーズ市場に株式を上場する
サービス横断によるユーザーの循環について(画像は株式売出届出目論見書から編集部がキャプチャ)
石居 岳
石居 岳

単品系通販サイトでやるべき広告施策② 売上最大化を目指すための目標設定と動画の活用法 | EC事業者のための「SEO」と「広告」の話

4 years 3ヶ月 ago
「SEO」「広告」2つの視点から語る、EC事業者のためのデジタルマーケティング講座。業態別広告施策解説「単品系通販サイト編」後編【連載第11回】

単品系通販サイトにおいて、売り上げを最大化するための目標の考え方と、SNS以外のメディアや動画を広告に活用する方法について解説します。

前編(前回

ポイント① ターゲットがわかりやすいSNSにフォーカス
・なぜ、単品系ECのプロモーションにSNSが合っているのか
・SNSはクリエイティブが重要

ポイント② オーガニックと広告の使い分け方法

後編(今回)

ポイント③ 目標の考え方

ポイント④ SNS以外の広告

ポイント⑤ 動画の活用

ポイント③ 目標の考え方

この連載の「大規模ECサイトでやるべき広告施策② 「動的検索広告」の活用と指標の考え方」では、「大規模ECサイトの目標設定は売上を軸にしたROAS重視が適している」とお伝えしました。それは、大規模ECの場合は商品の価格帯にばらつきがあるため、個数を重視したCPA(Cost par Action/Cost par Acquisition、顧客獲得単価)を目標とすると売上最大化にはならない可能性があるからです。

平均商品単価広告費用コンバージョン数売上高ROASCPA
4000円10万円10040万円400%1000円
8000円10万円6048万円480%1667円

商品の価格帯にもよりますが、単品系通販の場合、サブスクリプションサービスだったり、初回限定のセット商品のように同一価格で数多く売ることが売上アップにつながったりするのであれば、CPAを軸に考えて良いでしょう。CPAは「コンバージョン単価」とも呼ばれており、1コンバージョン(獲得)にかかった費用を指す言葉です。計算式で見ると、

CPA = 広告費用 ÷ コンバージョン数

となります。

たとえば、広告予算をどれくらいに設定するべきか迷った時、1件の獲得単価を1000円に設定し、1か月に100個の販売目標にした場合、「必要な広告費用は10万円」という考え方ができます。

1000円 = 10万円 ÷ 100個

CPAの算出方法はもう1つあります。

CPA = CPC(広告費用÷クリック数)÷ CVR(コンバージョン数÷クリック数)

CPCとCVRを導き出す数式も載せましたが、これを見ていただくとわかるように、CPC(クリック単価)は「広告費用÷クリック数」、CVRは「コンバージョン数÷クリック数」、どちらも「÷クリック数」を消すと、前述した数式になります。

こちらの数式を用いる時は、CPCやCVRをどのくらい改善すると目標CPAになるかを検討したい時と言えます。

1000円 = 40円 ÷ 4%

上記はCPC40円でCVRが4%であれば、目標CPA1000円を達成できることを示しています。昨今、広告配信する際は自動入札を使うケースが多いので、CPCは細かく設定しないと思いますが、その分、CVRを上げて目標CPAに近付けるなど、広告掲載の実績をもとに、目標CPAを算出する際に基本となる考え方になります。

もちろん、単品系ECサイトであっても商品の価格帯や売上目標によって広告の目標値はさまざまでしょう。シンプルにROAS(広告費用対効果)を基準に目標を設定しても、売上計画をもとにCPAを算出しても良いでしょう。

大事なことは、感覚ではなく実績をもとに目標値は設定し、クリアするべきプランを立てていくことだと考えます。

ポイント④ SNS以外の広告の活用

前回、単品系ECはSNSと親和性が高いとお伝えしましたが、もちろん、検索連動型広告などの広告も活用するべきだと考えます。SNSは商品の告知に適している上に広告のセグメンテーションが比較的精緻にできるので、ターゲット層に商品を見たり知ったりするには良いメディアだという位置付けです。ただし、そのままコンバージョンまで獲得できるとは限りません。

人は見て知って、興味を持ったら、その後、商品を調べたり比較したりするといった行動をします。また、何らかの理由ですぐには買わず時間を置くケースもあるでしょう。その時に、検索連動型広告や通常のディスプレイ広告、あるいはYouTubeなどの動画配信面でもしっかりと告知して、サイトへ誘導する窓口を作っておく必要があるのです。

重要な広告プロダクトをあげるのであれば、はやり検索連動型広告でしょう。これまでもお伝えしましたが、アイテムキーワードよりブランド名や商品名での機会損失を起こさないように配信することが大切で、SNSやディスプレイ広告では、ブランド名、商品名をしっかりアピールし、その名前で検索したときにSERPs(Search Engine Result Pages=検索結果画面)で、しっかりと自社商品が占有することを考えましょう。

「商品名の場合はオーガニックで1位になるので広告を掲載する必要はない」という意見もありますが、現在のSERPsは、オーガニック1位の上部にさまざまな情報が挟み込まれます。たとえば、ショッピング広告枠や通常の広告枠、物によってはレシピ、動画などが入ります。そして、オーガニックより前に競合の広告が出ないとは限らない仕組みになっています。

Googleの検索結果(例)
Googleの検索結果の例

すでに確固たるブランド力や商品名が浸透している場合、その名前を検索する時の目的もハッキリしているので、広告を出さないという選択もあるでしょう。しかし、まだそこに至っていない場合、オーガニックだけに頼るよりも広告を併用し、自社サイトへの導線をしっかり確保しておくことをお薦めします

その際、広告のタイトルと説明文はできるだけオーガニックのものと異なる訴求にするなど、占有する意義を高めると良いでしょう。オーガニックのタイトルやディスクリプションを変更するのはハードルが高い場合が多いと思いますが、広告の場合、比較的簡単に変更もできるし、複数設定してCTR(クリック率)で良し悪しを判断することもできます。

広告でテストしてそれをオーガニックに活かし、サイト改善の一翼にすることも可能ですので、検索連動型広告を活用しながら、自社サイトの改善も図ることをお薦めします。

ポイント⑤ 動画の活用

もう1つ、今、広告でしっかりと成果につなげられるものをあげるとしたら、それはやはり動画の活用だと言えます。2020年9月時点での数字ですが、月間6500万人が利用しているYouTubeは、最も人が存在するサイトなのではないでしょうか。

コロナ禍でYouTubeの利用者はさらに増え、SNSと比べても高齢層まで網羅できるのが特徴でしょう。

年代別SNS利用率(令和2年)
総務省情報通信政策研究所「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」より
https://www.soumu.go.jp/main_content/000765135.pdf より編集部でキャプチャ

若年層向けの商材ではなくても、しっかりと動画を作成する用意だけはするべきだと考えます。

動画の良さは、視覚と聴覚で情報を提示することができることと、商品イメージだけではなく、たとえば、使い方などのレクチャー、使用前・使用後をフェイクなく伝えられることではないでしょうか。

何かを購入したいと思った時、それが自分にとってどんなメリットがあるのか、ファッション系であればどんな着心地なのか、どんなコーディネートができるのかなどが提示されていると、より自分事として検討できます。日用品であれば、どれほど効果があるのか、どんな使い方ができるのかなどが提示されていると、購買意欲を刺激することにつながります。

YouTubeの広告枠
YouTubeの広告枠

家電などはすでにYouTuberが独自に動画を流しているものもありますが、自社のブランドや商品を伝える動画は、自分たちの思想や熱意と共に制作し、ターゲット層にしっかり届ける必要があります。アプローチする場所を増やす意味を含めて、自社のチャンネルを作成し、動画をアップしていくことを検討しましょう。

現在、Google広告で動画を配信する場合、チャンネルを持っていることが必須で、そのチャンネルにアップされている動画を広告として配信する仕組みになっています。

YouTubeの動画広告の作成画面
YouTubeの動画広告の作成画面

よく行われる手法は、一般公開している動画とは別に15秒程度の広告用の動画を作成し、それを一般では見られないよう限定公開などのステータスでアップし、広告とリンクさせる手法です。

広告用動画の作成準備ですが、まず必ずやった方が良いことは絵コンテを作成すること。たった15秒程度の中で商品の特徴やユーザーメリットを伝えなければならないので、冒頭のカット→つかみのカット→メリットや特徴(2、3カット)→締めのカットくらいは決めておくべきなのです。

秒数内容
0秒〜5秒オープニング(ブランドロゴ、サウンドロゴなど)
つかみ(問いかけ、問題提起など)
5秒〜15秒訴求①(商品特性など)
訴求②(ユーザーメリットなど)
訴求③(購入方法など)
15秒エンディング(ブランドロゴ、サウンドロゴなど)

もちろん、キッチリ15秒である必要はないのですが、だいたい15秒くらいだと、見てもらえて印象にも残ると言われています

動画広告のほとんどが5秒でスキップ可能になります。ということは、冒頭から5秒をつかみと定義して、5秒間でブランド名、商品名をしっかり覚えてもらう工夫も必要です。メリットや商品の特徴の部分は商材によって見せ方も異なると思いますが、複数の訴求で動画を作成できるような構成にするのも、1つの手です。

同時に、ブランドや商品のイメージや名称をしっかりユーザーに届けるためには、複数の動画を配信できるようなフローを作るのが適しています。ターゲットに刺さるような動画および動画広告を、検証しながら複数作成・配信することで、ユーザーのニーズも知ることができ、サービスにも反映できるかもしれません。

一方、作り込んだ動画を1本配信するスタンスで動画広告を作成してしまうと、検証して評価が低かった場合に新たな動画を作成しづらく、動画活用自体が暗礁に乗り上げることになりかねません。ブランドや商品のイメージを損なわないためには、雑な動画はNGですが、どのような動画が自社のターゲットに刺さるかを検証しながら、どんどん作れるような環境を整えることは必要です。

動画メディアも増えている現在、YouTubeにとどまらず、他のメディアでもテレビCMのような配信も可能になってきています。テキストや画像のみだった従来の広告よりも情報量が多く、聴覚にも訴えることができる動画広告は、今後EC広告の要になるのではないかと考えています。今からその準備を整え、試行錯誤を開始することをお薦めします。

◇◇◇

次回は、SEOのお話に戻ります。

河野 芽久美
河野 芽久美

中国で躍進する“福袋”由来の「ブラインドボックスマーケティング」が新しい顧客体験を提供しているワケ | 中国の最新買い物事情~トランスコスモスチャイナからの現地レポート~

4 years 3ヶ月 ago
デジタル変革の時代では、新しいマーケティング手法が常に出現します。「ブラインドボックス」は、消費者に対して新しい購入体験価値を提供しています

中国の若者の間でここ数年、「盲盒」(ブラインドボックス)が大人気となり、中国玩具市場(デザイナーズトイ)が拡大しています。「ブラインドボックス」とは、日本の福袋に由来したマーケティング手法です。購入前に中身が見られないため、期待の商品を手に入れると、大きなお得感を感じることができる福袋。この福袋の特徴を生かしたブラインドボックスマーケティングは、顧客の好奇心とギャンブラーの心理を掴み、中身が見えない抽選形式で購買刺激を与える販売手法として、事業者の売上増加に貢献しています。

ブラインドボックスマーケティングは「品薄商法」「IP開発」「SNS活用」

ブラインドボックスマーケティングを成功させる秘訣(ひけつ)は、「品薄商法」「IP(知的財産)開発」「SNS活用」にあります

「ブラインドボックス」を手がけるメーカーは「シリーズ商品」「Hidden Edition」(シークレットデザイン)「限定品」というフレーズを用い、マーケティングを行います。シークレットデザイン(当たる確率が限りなく低い商品)と限定品という品薄商法は、消費者の勝ちとる意欲を掻き立て、商品のリピート率を大幅に向上させました

中国のデザイナーズトイ市場で最も成功したフィギュアブランド「POP MART (ポップマート)」の例を説明します。

販売する「ブラインドボックス」は、定価59元(約900円)~79元(約1218円)の「シリーズ商品」で、シリーズごとに12個の通常キャラクターを封入し、商品によっては「シークレットデザイン」を入れています。「シークレットデザイン」が当たる確率は極めて低いため、引き当てた際に、消費者は大きな満足感を得て、SNSなどで周囲へ自慢話をします

中国で躍進するブラインドボックスマーケティング 成功の秘訣は「品薄商法」「IP開発」「SNS活用」
赤枠がシークレットデザインの商品(画像は「POP MART」から出典

「POP MART」の各種の商品においてキャラクターのMolly(モリー)は最大のIPコンテンツです。上記の画像イメージはMOLLY(モリー)昆虫シリーズの商品で、シークレットデザインは蛍のフィギュアです。

福袋との違いは何か? 「ブラインドボックス」のメーカーは知的財産 (IP) の開発を重視していることです。「POP MART」はIPのブランドイノベーションと運営に力を入れたことで、日本市場への進出など想定以上の効果を得ています

「ブラインドボックス」のカルチャーはSNSにも波及しています。消費者は自発的に情報をシェアするのです。ベテランプレイヤーはWeibo(マイクロブログ)、WeChat(ウェーチャット)のモーメンツ、TikTok(ティックトック)、BiliBili(ビリビリ)などのソーシャルプラットフォームにブラインドボックスのアンボクシング動画(欲しかった商品を購入して、最初に箱を開ける時の様子を撮影した動画)と抽選攻略法を投稿します。こうした消費者の行為が、「ブラインドボックス」市場の爆発的な発展を推進しています

中国玩具市場のブラインドボックスブーム

近年、中国玩具市場は「ブラインドボックス」ブームを迎えています。米国のコンサルティング会社Frost & Sullivan告によると、中国玩具市場の規模は2019年に207億元(約3249億9000万円)に達し、CAGR(年平均成長率)が34.6%となりました。2024年には763億元(約1兆1979億円)にまで成長する見込みです

特に注目を集める「POP MART」は2019年に中国玩具小売企業の売上1位となり、市場シェアの8.5%を占めています。

「ブラインドボックス」をきっかけに中国玩具市場が急成長している理由は、次の3点にまとめることができます。

まず、若年層世代の存在です。Tmallが2019年8月に発表した「95後世代(1995年以降出生の世代)消費動向ランキング」によると、中国では15~25歳の若者が1億4900人存在し、その7割が「タオバオ」「Tmall」を利用しています。そして、「95年後に生まれた若者」の間では、お金をかける5大趣味「フィギュア」「ファッション・靴」「コンピューターゲーム」「撮影」「コスプレ」の人気が高いとの調査結果が出ています。

中国で躍進するブラインドボックスマーケティング 成功の秘訣は「品薄商法」「IP開発」「SNS活用」
「95年後生まれの若者」がお金をかける5大趣味は「フィギュア」「ファッション・靴」「コンピューターゲーム」「撮影」「コスプレ」(画像はTmallが発表した「95後世代消費動向ランキング」)

次は希少価値の向上です。祝祭日限定版や地域限定版などの限定商品は入手が困難なため、中古市場や海外通販プラットフォームを通じて購入せざるを得ない状況となっています。それらの限定品が、通常価格より倍以上の価格で取引されており、若い世代が相次いで「ブラインドボックス」の収集にお金をつぎ込んでいます。こうした状況が、限定商品の価値をさらに向上させているのです。

中国で躍進するブラインドボックスマーケティング 成功の秘訣は「品薄商法」「IP開発」「SNS活用」 「POP MART」の実店舗
「POP MART」の実店舗

3つ目は、ニューリテールを背景にしたオフラインとオンラインの販売チャネルとサプライチェーンの継続的な改善です。「ブラインドボックス」の販売チャネルはハイスピードで拡大しています。実店舗以外に、百貨店、スーパー、映画館、大学周辺などに自動販売機が設置。オンラインでは、Tmall、JD.xom、WeChat、デザイナーズトイソーシャルプラットフォームなど幅広い販路を展開しています

まとめ

「ブラインドボックス」カルチャーの流行で、多くの企業が「ブラインドボックス」形式のマーケティングを試み、競争が激しくなっています。たとえば、中国聯合航空(China United Airlines)はJD傘下の旅行販売アプリ「京東旅行(trip.jd.com)」と提携し、「ブラインドボックス飛行家」という旅行製品をリリースしました。玩具ではなく、「未知の目的地への旅」を商品として開発したのです。

デジタル変革の時代では、新しいマーケティング手法が常に出現します。「ブラインドボックス」は、消費者に対して新しい購入体験価値を提供しているのです。

【越境EC・海外向けECに必見の一冊】世界30の国・地域のECデータを把握できる書籍『海外ECハンドブック2021』

インプレスは、越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著者はトランスコスモス)を発刊。「世界のEC市場規模予測」「地域別EC市場データ」「越境EC市場規模およびEC利用者の推移」「EC市場データランキング」などを詳しくまとめています。

『海外ECハンドブック2021』のお求めはAmazonかインプレスブックスで
電子版のほか、AmazonではPOD(プリント・オン・デマンド)版をご注文いただけます。A4サイズの冊子でお届けします。
越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著:トランスコスモス)
2019年のグローバルB2C-EC市場について(画像は『海外ECハンドブック2021』から)
越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著:トランスコスモス)
地域別のEC市場規模(画像は『海外ECハンドブック2021』から)

[主要30の国・地域のEC市場概況]

  • 世界のEC市場規模予測
  • 地域別EC市場データ
  • 30の国・地域のEC市場ポテンシャル
  • 越境EC市場規模およびEC利用者の推移
  • 越境ECの地域別利用状況
  • アジア10都市EC利用動向調査
  • EC市場データランキング(TOP10)
  • 各国のEC市場環境比較表2019年
    などを掲載。アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど、主要30の国・地域について、各国のEC市場環境比較表などを掲載しています。
    https://www.amazon.co.jp/dp/B09MW2GF6D
トランスコスモスチャイナ(transcosmos China)
阿丽玛(Alima)
トランスコスモスチャイナ(transcosmos China), 阿丽玛(Alima)

JR西日本が立ち上げる地域創生&旅行キャンペーン連動&地域産品販売のECサイト「DISCOVER WEST mall」とは

4 years 4ヶ月 ago

西日本旅客鉄道(JR西日本)は3月1日、西日本エリアの地域産品を販売するECサイト「DISCOVER WEST mall」を立ち上げる。

旅行需要の減少による地域産品の販売低迷、地域産品の取り寄せ需要の増加を踏まえ、西日本エリアの地域産品を販売するECサイトの開設を決めた。生産者に新たな販売チャネルを提供し、消費者の購買ニーズに応える。

西日本旅客鉄道(JR西日本)は3月1日、西日本エリアの地域産品を販売するECサイト「DISCOVER WEST mall」を立ち上げる
「DISCOVER WEST mall」のサイトイメージ(画像は編集部がキャプチャ)

西日本エリアでの旅を提案するJR西日本の誘客キャンペーン「DISCOVER WEST」の冠を活用。JR西日本が運営するサイトとして認知してもらう。

メインターゲットは、旅行やグルメなど自分なりの価値観を保有した30~40代の大都市在住の女性。旅前にECで地元に眠る地産品を購入・堪能してもらい、生産地への旅行需要を開拓する。関係人口創出の観点で地域事業者を応援しする地域共生に資するECサイトにするとしている。

今後、駅店舗や列車内での商品受け取りニーズにも対応。列車による荷物輸送を活用した新鮮な商品配送を実現する。JR西日本グループの会員・ポイント共通化へも対応する。

瀧川 正実
瀧川 正実

サステナビリティの認知度85%、不用なファッションアイテムの処分は目的ごとにサービスを使用【ブランディア、ラクマ共同調査】

4 years 4ヶ月 ago

デファクトスタンダードが運営するリコマースサービス「ブランディア」と、楽天グループが運営するフリマアプリ「ラクマ」は、両サービス利用者を対象にファッションのサステナビリティに関する意識調査を行った。サステナビリティの認知度は85.1%だった。

サステナビリティの認知度は約9割

調査対象者にサステナビリティの認知について聞いたところ、「意味を知っている」(60.4%)と「聞いたことはあるが意味は知らない」(24.7%)と回答した人を合わせて、85.1%が認知していることがわかった。2021年5月に実施した調査結果の69.9%から15.2ポイント増加した。

ファッションにおけるサステナビリティの意識調査 サステナビリティを知っているか ブランディア ラクマ
サステナビリティ(持続可能性)を知っているか

ファッションアイテム購入時に意識すること「デザイン」が7割

「ファッションアイテム購入時に意識すること」について聞いたところ、最多は「デザインが良い」(71.4%)、次いで「価格が適正か」(65.9%)「信頼できるブランドか」(44.2%)だった。

サステナブルな視点では、「環境に配慮した材料か」(17.8%)が4番目、「生産過程がフェアトレードに基づいているか」(9.2%)が6番目だった。

大量処分時は「宅配買取」、高く売りたい時は「フリマアプリ」

不用になったファッションアイテムの処分方法について目的ごとに聞いたところ、大量に処分したい時は「宅配買取」(21.9%)、適切な評価をして欲しい時は「フリマアプリ」(35.2%)、早く処分したい時は「リユースショップ」(30.3%)、高く売りたいときは「フリマアプリ」(41.4%)がそれぞれトップだった。処分方法を使い分けしていることがわかった。

ファッションにおけるサステナビリティの意識調査 不用になったファッションアイテム処分時の目的ごとの処分方法 ブランディア ラクマ
不用になったファッションアイテム処分方法について(目的ごと)(n=1038)

ファッションにおけるサステナビリティの課題、約7割が「大量廃棄の問題」

「ファッション業界のサステナビリティに関する課題」について聞いたところ、トップは「大量廃棄の問題」(71.6%)で、「生産過程における環境汚染の問題」(45.0%)「労働環境の問題」(41.1%)と続いた。

ファッションにおけるサステナビリティの意識調査 ファッション業界のサステナブルに関する課題 ブランディア ラクマ
「ファッション業界のサステナブルに関する課題」について知っていること(n=1038/複数回答可)

生活に取り入れたいこと「長く使えるアイテムの購入」が最多

「ファッションにおけるサステナビリティについて自分の生活に取り入れたいこと」について聞いたところ、最多は「長く使えるアイテムの購入」(46.4%)で、次いで「購入や不用になったときの処分でリユースの活用」(37.9%)「特にない」(8.9%)だった。

ファッションにおけるサステナビリティの意識調査 自分の生活に取り入れたいこと ブランディア ラクマ
ファッションにおけるサステナビリティについて自分の生活に取り入れたいこと(n=1038/複数回答可)

生活に取り入れない理由「節約を意識」が約4割

前問で「特にない」と回答した人に回答理由を聞いたところ、「節約などを意識して、無駄な消費をしていないため」(39.1%)がトップだった。次いで「取り組むべき背景がわからない」(29.3%)「自分1人の行動では変わらないため」(28.3%)だった。

ファッションにおけるサステナビリティの意識調査 サステナビリティを生活に取り入れない理由 ブランディア ラクマ
「特にない」と回答した理由(n=92/複数回答可)
調査実施概要
  • 調査タイトル:「サステナビリティに関する意識調査」
  • 調査方法:オンラインによるアンケート
  • 調査期間:2022年1月14日~1月19日
  • 調査対象:楽天「ラクマ」ユーザー、「ブランディア」ユーザー
  • 調査サンプル数:1038件(内訳:楽天「ラクマ」538件、「ブランディア」500件)
藤田遥
藤田遥

オイシックス・ラ・大地の損失/DCMホールディングスがエクスプライスを買収【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

4 years 4ヶ月 ago
2022年2月11日~17日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. オイシックス・ラ・大地の物流センターで起きたトラブルの売上損失は15億円。発生理由とその後のリカバリー

    オイシックス・ラ・大地は約2年前倒しで物流センターの移転を実行。全出荷移管の当日、最初の工程である入荷において、納品時間の遅れなどが発生しオペレーションが混乱。後続する倉庫入れ作業や在庫確認が停滞した

    2022/2/16
  2. 家電EC専業大手のエクスプライスをDCMホールディングスが買収

    ECに強みを持つエクスプライスとリアルに強みを持つDCMホールディングスグループの連携で、EC事業のリアル店舗活用や相互送客、非家電領域での商品ポートフォリオ拡充、物流のスピードアップとコストダウンなど、さまざまな事業上のシナジーが発揮できると考えている

    2022/2/14
  3. 米Amazonの物流戦略と最新の倉庫状況&米国EC売上TOP25の倉庫ネットワークの今

    Amazonと、その競合企業であるWalmart、Home Depotは、米国の消費者、特に大都市圏の消費者にオンライン注文された商品を当日または翌日に配達できるように新しい倉庫を数多く建設しています

    2022/2/14
  4. 集客の要は検索。Googleを知り、SEOを知る(SEO入門編)

    ネットショップ事業者のためのSEO入門。ユーザーにとって関連性が高くて有用なコンテンツになろう(連載第2回)

    2022/2/14
  5. 楽天の国内EC流通総額は5兆円で伸び率は約10%増【2021年度の実績まとめ】

    楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は「新春カンファレンス」で、「成長速度はどんどん加速している。2030年を待たずに国内EC流通総額10兆円を実現できるのではないか」と話している

    2022/2/15
  6. 2021年度売上が17%増の395億円、営業利益は2倍増の17億円と好調のGDO、その理由は?

    GDOの2021年12月期連結業績は、過去最高の売上高と当期純利益に。海外セグメントが大きく伸びた

    2022/2/17
  7. まさにランチェスター戦略!「茶色い焼きそば」が「大磯屋」というブランドになるまでの話【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2022年2月7日〜13日のニュース

    2022/2/15
  8. 千趣会の通販事業はコロナ需要が一服で減収減益、会員基盤の再構築で継続購入客が増加【2021年12月期】

    千趣会「ベルメゾン事業」の重点取り組みは「会員基盤の再構築」「商品力・提案力の強化」「オペレーション改革」の3点

    2022/2/15
  9. ワークマン、コーセー、シップスなどが行うデジタル接客とは?ビジュアルコンテンツマーケティングの実践例

    ビジュアルマーケティングプラットフォームを展開するvisumo(ビジュモ)の井上純取締役が、ワークマン、コーセー、シップスなどが実践するビジュアルコンテンツマーケティングを解説

    2022/2/16
  10. Shopee Japanが日本越境サービスへの新規出店条件を緩和。最低商品数を5商品に変更

    Shopee Japan(ショッピージャパン)は、新規出店条件の1つである最低商品出品数を10品から5品に引き下げた

    2022/2/16

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    資生堂のグループEC売上は3500億円規模、ネット通販比率は34%【2021年度】

    4 years 4ヶ月 ago

    資生堂の2021年12月期におけるEC売上高は、3500億円規模に達したようだ。成長率は前期比20%超。

    連結売上高は同12.4%増の1兆352億円。連結売上高に占めるEC売上の割合は34%で、前期比9ポイント増。

    国内のEC売上高は前期比10%台後半の伸び率だった。中国でのEC事業においては同20%台前半の伸び率を計上した。米国市場でのECは前期比1ケタ台半ばの減少。欧州も同1ケタ台半ばの減収となった。

    アジアパシフィックのEC市場は同70%超の増収(プレステージのみ)。トラベルリテールにおいてはアジアにおいて同30%台前半の増加だった。

    資生堂の2021年12月期におけるEC売上高は、3500億円規模に達した
    グループ全体のDX施策(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    資生堂は今後もDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速する。EC売上高の比率は2019年の13%から、2020年は25%、2021年は34%と拡大している。

    消費者エンゲージメントにおいて、オンライン肌診断プログラムのグローバル展開を行う。「SHISEIDO」ブランドにおいては2022年下期から開始する。

    先端デジタルテクノロジーの活用も推進。ゲームの世界や仮想空間でブランドコミュニティを共創。次世代の参加型マーケティングを展開する。

    資生堂のデジタルトランスフォーメーション(DX)
    資生堂のDX(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

     

    石居 岳
    石居 岳

    2021年度売上が17%増の395億円、営業利益は2倍増の17億円と好調のGDO、その理由は?

    4 years 4ヶ月 ago

    ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)の2021年12月期連結業績は、売上高が前期比17.5%増の395億9400万円、営業利益は同103.4%増の17億600万円、経常利益は同89.0%増の17億1500万円、当期純利益は同296.1%増の10億3500万円で過去最高益となった。

    ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)の2021年12月期連結業績
    2021年12月期連結業績(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    セグメント別売上高は「国内」セグメントが同4.2%増の278億5100万円、「海外」セグメントが同68.5%増の117億4200万円。

    ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)の2021年12月期連結業績 セグメント別売上高
    セグメント別売上(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    サービス別売上高を見ると、ゴルフ用品販売事業が同1.9%増の182億4500万円、ゴルフ場予約事業が同3.1%減の67億4700万円、米国ゴルフテックによるインプループメント事業(ゴルフレッスンなど)が同62.0%増の127億3400万円、その他が同91.9%増となる8億9400万円。

    サービス別売上 ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)の2021年12月期連結業績
    サービス別売上(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    インプループメント事業が高成長。のれん等償却前営業利益で黒字化を達成し、グループ利益に貢献した。米国では日本以上にゴルフ需要が高まっており、直営既存店の売り上げは前年比46%の増加となった。

    海外事業では既存店に加え、新規出店およびFC店の買い戻しを促進。既存店116店のほか、新規出店12店、FC店買い戻し16店の計144店を展開している。3Dでモデリングする新しい動画解析技術「オプティモーション」を導入し顧客価値を増大。業界初となるワイヤレス、センサーレス環境でデータに基づくレッスンを実現した。ニューノーマルな時代にも適合している。

    国内事業においては、アプリ戦略や販売促進施策が奏功し売上成長を実現。新型コロナウイルスの影響によるゴルフクラブの在庫不足を、高利益率のゴルフウェアやアクセサリー類の安定成長でカバーした。

    さらに、充実したアパレル商材、豊富なサイト情報などが奏功し女性ユーザーが急増。新規ゴルファーの増加でゴルフウエアやボール、キャディバッグなどのアクセサリーが伸長している。

    2022年度は国内事業において、さまざまなゴルファー層に向け、テクノロジーを駆使して優れた顧客体験を提供。ゴルフ用品販売事業においては、商材不足を補うためにGDO独自の商品開発、高付加価値商品の品ぞろえ強化などに着手する。

    ゴルフ場予約サービスにおいては、ゴルフ場予約システムの次世代化に取り組む。

    石居 岳
    石居 岳

    Googleがローカル検索のアップデートを実行!最新のローカルSEOニュースまとめ【2021年12月版】 | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

    4 years 4ヶ月 ago
    GoogleマップやGoogleマイビジネスの最新情報をはじめ、特に注目したい関連ニュースをピックアップしてお届けする「注目のローカルSEOニュース」の2021年12月版

    GoogleマップやGoogleビジネスプロフィールなど、ローカルSEO※に関連するサービスは常にアップデートが続けられています。そこで「注目のローカルSEOニュース」シリーズでは、GoogleマップやGoogleマイビジネスの最新情報の中で、特に注目したいニュースをピックアップしてお届けします。

    ローカルSEOとは……特定の場所に関連する検索(ローカル検索)が行われた際、検索結果に表示される店舗・施設情報を最適化することで、来店や予約に結びつける施策のこと。「MEO」と呼ばれることも。

    12月のローカルSEO最新ニュース

    Google、ローカル検索のアップデートを実行していた

    Google、ローカル検索のアップデートを実行していた

    12月17日、Googleは11月にローカル検索のアップデートを実施していたことをTwitter上で発表しました。ローカル検索のアップデートがGoogleによって宣言されるということは非常に珍しいことです。

    GoogleのDanny Sullivan氏は「全てのアップデートを発表するわけではなく、注目すべきものを発表している。ただ、今回の場合(報告が遅くなったこと)はミスだった」という趣旨のツイートをしています。

    今回のアップデートによって何が変わったのかについて、Googleは詳細を明らかにしていません。

    Googleの公式見解ではありませんが、Joy Hawkins氏は今回の変更について「5年間で最大の変更」とした上で、調査した結果を以下のようにまとめています。

    1. より現在地に近い場所を表示するようになった
    2. より検索意図に合ったビジネスを表示させるようになった
    3. 現在地周辺のビジネスをより多く表示するため、マップのレイアウトや表示範囲を変更した
    4. ビジネス名にキーワードを盛り込んでいるガイドライン違反のビジネスが表示されづらくなった

    Google「すべてのレビューを尊重する」ように、と言及

    Google「すべてのレビューを尊重する」ように、と言及

    Googleは、Googleビジネスプロフィールのヘルプページに「Value all reviews(全てのレビューを尊重する)」という項目を追加しました。

    ユーザーは、ポジティブなレビューとネガティブなレビューが混ざっている状態を「より信頼できる」と判断するため、ポジティブな口コミだけでなく、ネガティブな口コミも尊重するようにとの見解を示しています。

    Googleマップ最新情報2選

    Googleマップ最新情報

    1. 混雑エリアが表示されるように

    Googleマップで特定エリアの混雑状況が表示されるようになりました。
    混雑エリアにどのような店舗や観光地などがあるか、まとめて閲覧できるようになっています。

    特定店舗の混雑状況が時間帯別に確認できる機能もすでに実装されており、ユーザーは事前にエリアや店舗の混雑状況を確認し、密を避けながら訪問することができます。

    2. ローカル検索時の広告数が増加した事例

    Googleマップアプリでローカル検索した際に表示される広告数が増えていると報告されました。従来は1つのみでしたが、現在は2つ表示されている場合があります。
    ただし、検索するキーワードによって表示される広告数に変動があるようです。

    Googleビジネスプロフィールに関する「よくある質問」2選

    質問1:ローカルパックが表示される仕組みは?

    ローカルパックが表示される仕組みは

    「ローカル検索で、ローカルパックが表示される検索クエリ、されない検索クエリの違いについて教えてください」という質問です。

    回答としては、検索したキーワードがローカル検索にどれだけ影響が強いか、そして検索ボリュームに関係していると考えられる、とのことです。

    キーワードが場所と関連性が弱かったり、ボリュームが少なすぎたりする場合、ローカルパックは表示されない仕組みのようです。

    質問2:ガイドライン違反を通報したら、相手に個人情報が渡る?

    ガイドライン違反を通報したら、相手に個人情報が渡る?

    「ガイドライン違反を通報したら、相手に個人情報が渡るのか」という質問です。
    回答としては、ガイドライン違反を通報したとしても、相手に個人情報が渡されることはない、ということでした。

    また、通報自体についても相手に届くことはありません。

    なお、Googleがいつどのように審査をしたかといったことも、通報した側に知らされることはないということです。

    まとめ

    以上、12月の特に注目したいローカルSEOニュースについて解説してきました。
    口コミラボ編集部では、ローカルSEO関連の情報をさらに詳しくまとめた資料「ローカルSEOニュースまとめ」を、毎月公開しています。

    詳細は以下のリンクからご覧ください。

    この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

    「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

    口コミラボ
    口コミラボ

    進化するデジタルコマースに対応するには?消費行動の変化&中国に目を向けるべし | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    4 years 4ヶ月 ago
    デジタルコマースの未来が垣間見れるのは、米国ではなく中国であることが多くなってきています

    進化のスピードが早いデジタルコマース市場を攻略することは、いつの時代も困難です。直面しているコスト削減へのプレッシャー、サプライチェーンへの懸念、移ろいやすい顧客ロイヤルティを考えると、今はさらに難しい状況と言えるでしょう。

    次のSearsにならないために

    私はよくクライアントに、「次のSearsにならないで!」と警告しています。Searsのような小売りの大企業が全国で店舗を閉鎖するように、リーダーが迅速に対応しなければ、デジタルコマースの犠牲者になる危険性があります

    小売企業のほとんどは、自分たちが変わらなければならないことを自覚すると同時に、新型コロナウイルスの大流行はコントロールできないことを理解しています

    コンサルティング企業McKinseyの調査はこの事実を裏付けています。小売企業の経営幹部の90%以上が、コロナ禍によって今後5年間のビジネスのあり方、消費者の行動が根本的に変わると答えています

    消費者はこれまで以上にオンラインに移行し、コロナ禍が去った後もオンラインに留まるという方向性が明確になっています。進化の早いデジタルコマース市場を攻略することは、いつの時代も困難です。

    しかし、現在直面しているコスト削減へのプレッシャー、サプライチェーンへの懸念、移ろいやすい顧客ロイヤルティを考えると、さらに難しい状況になると言えるでしょう

    小売企業の経営者の多くは、これからが自身のキャリアのなかで最も困難な時期になると考えています。しかし、前進する方法はあります。実際に私は、進化する企業を見てきました。

    新しいビジネス環境において、「コンポーザブル・コマース」(既存のプロセスやインフラに合わせて柔軟に構築するコマースビジネス)が、小売事業者がより大きな視点で考える機会を提供するでしょう。つまり、モジュール式のアプローチを用いて、規模を拡大し、価値実現までの時間の短縮、コストの削減を推進するのです。

    デジタルコマースが変わる

    コロナ禍で、ネットショッピングをすることが多くなりました。毎週の食料品から、家で過ごす時間を埋めるための最新のベストセラー「必読書」まで、ECが私の買い物場所になりました。

    その結果、実店舗の売り上げは減少しましたが、デジタル消費は大きく伸びました。そして、この傾向は続いています。コロナ禍の危機的段階を脱した今でも、私は多くの買い物をWebやアプリで行っています。

    それは私1人ではありません。ある試算によると、米国の消費者は2021年に933億ドル以上をオンラインで消費し、前年比約18%増になるそうです。小売業全体の売上高の15%以上をデジタルが占めることになります。

    家具やヘルス&パーソナルケアなど、20%以上成長している分野もあります。オンラインで取引できるものはすべて、いずれオンラインで販売されるようになるでしょう。成長率は当分鈍化しないと思われます。

    食料品のオンライン販売に関しては、米国はフランスや英国などの成熟した市場から大きく引き離されており、コロナ禍前の食料品のオンライン売上はわずか3~5%という調査結果もあります。しかし、コロナ禍の最中にはその数字が20〜30%にまで上昇しました。

    コロナ禍でオンライン化が5年早く進み、現在では10%程度に落ち着いています。消費者は、他のカテゴリーにおいても、オンライン購入に対する従来の消極性を克服しつつあります。Googleによると、消費者の3分の1以上が、これまでオンラインショッピングで購入したことのない商品を購入するようになったそうです。

    現代の消費者は、企業が長年提供してきたような静的なウェブ体験だけを求めているわけではありません。モバイルコマース、組み込み型VR/AR、動画、音声、その他のイノベーションにも注目しているのです。

    小売事業者は、消費者を魅了し、ショッピング体験を向上させるために、技術革新を活用するようになっています。バーチャル・ヘッドセットや動画などを使って、買い物リストにある商品をより身近に感じることができれば、消費者は触れたりできない商品でも積極的に購入するようになるでしょう。

    中国の未来に目を向ける

    小売業が今の勢いを持続させるためには、さらなるイノベーションが必要です。これは、あらゆる規模の組織に当てはまりますが、特にコロナ禍で大挙してオンラインに移行した個人商店に当てはまります。

    大手小売企業やマーケットプレイスプロバイダーから突き上げられている小規模な地元企業は、米国の小売業界を支える屋台骨です。それらの企業は、他では得られないサービスを消費者に提供するとともに、全国で何百万もの雇用を生み出しています。しかし、ほとんどのビジネスがオンライン化されている分野では、もはやデジタル化だけでは十分ではありません。

    では、何が必要なのでしょうか。デジタルコマースの未来が垣間見れるのは、米国ではなく中国であることが多くなってきています

    Tencentは、WeChatのようなソーシャルメディアプラットフォームと連携し、小売事業者がバーチャルストーリーを構築しやすくしています。またAlibabaは、EC戦略の一環として動画を活用することを推進しています。

    私は、小売事業者にアドバイスをする際、大手と差別化するために動画から始めることを勧めています。ライブストリーミングや録画されたコンテンツをサイトに埋め込むことで、消費者が商品と触れ合う、別の方法を提供することができます。

    ライブストリーミングの場合、消費者はリアルタイムで質問し、商品やその背景について知ることができます。また、コンテンツ内のリンクから決済ページへ直接誘導し、コンバージョンを最適化することも可能です。

    米国の消費者の約3分の2(62%)が、オンラインで見つけた商品を確認する際に、写真やビデオに頼る可能性があると回答しています。

    2025年までに米国家庭の4分の3がスマートスピーカーを所有すると言われていますが、ボイスコマースも中国で普及した技術であり、米国の小売事業者にとっても十分なビジネスチャンスとなります。

    他の多くの人と同様、私も携帯電話やスマートスピーカーに話しかけて購入したり、調べ物をしたりすることに慣れました。電話やテレビなどのスマートデバイスに搭載されたAI技術により、消費者は商品やレビューを検索したり、買い物リストを作成したりすることができるのです。

    消費者の約半数が、すでに音声コマンドを使ってオンラインで商品を購入していると言われています動画、ライブチャット、そして最終的にはARやVRも含め、重要なのはリテール体験全体がシームレスに統合されることでしょう。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360
    Digital Commerce 360

    ヤッホーブルーイング、FABRIC TOKYO、アダストリアなどが登壇。EC事業成長のポイントが学べるオンライン講演【3/1・2開催】

    4 years 4ヶ月 ago

    ギブリーは、2022年3月1日(火)・2日(水)の2日間にわたり、「EC事業成長につながる施策」をテーマにしたオンラインイベント「REAL GROWTH STORY of EC EC事業の成長につながる次の一手を見つけよう」を開催する。

    年々拡大し続けるEC市場。昨今の情勢も後押しして成長率が益々加速している。市場の成長と裏腹に、新規参入や既存事業の強化で、EC事業者どうしの競争激化が予想される。

    イベントには、EC事業を成長させてきたトップマーケター、経営者が登壇。EC事業のマーケティング従事者に向けて、成長の過程でどのような課題があったか、その課題をどう乗り越えたかなど、成功ポイントについて講演する。

    ギブリー オンラインイベント REAL GROWTH STORY of EC EC事業の成長につながる次の一手を見つけよう

    登壇者

    • 桂馬拓也氏(ヤッホーブルーイング YES!通販団 月組 通販事業ユニット)
    • 酒井萌氏(ヤッホーブルーイング よなよなピースラボ(CRM設計・CXデザインユニット))
    • 斉藤圭氏(DINETTE 取締役CMO)
    • 森雄一郎氏(FABRIC TOKYO 代表取締役CEO)
    • 田中順一氏(アダストリア 執行役員 マーケティング本部長) ほか

    セミナー開催概要

    • 日時:2022年3月1日(火)~日(水)各日9:45~16:30
    • 会場:オンライン配信(要事前申し込み)
    • 参加費:無料
    • 詳細と申し込みhttps://synal.io/growth-ec202203/
    藤田遥
    藤田遥

    オイシックス・ラ・大地の物流センターで起きたトラブルの売上損失は15億円。発生理由とその後のリカバリー

    4 years 4ヶ月 ago

    オイシックス・ラ・大地は、2022年1月に発生した物流センターでの出荷トラブルによる2022年3月期への影響について、売上高で約15億円の減少、利益で約15億~20億円の損失になるとの見通しを明らかにした。

    物流センターでのトラブルそのもので約5億円の減収、利益への影響は約6億~8億円の損失。このほか商品廃棄に伴う利益への影響が約2億~3億円と想定している。

    このほか、リカバリー期間のコスト・機会損失で売上高が約3億円の減少、利益への影響が約5億~7億円。さらにプロモーションの停止に伴う影響が売上高で約7億円の減少、利益で約2億円の損失を見込んでいる。

    2022年1月に発生したオイシックス・ラ・大地の物流センターでの出荷トラブル
    業績に与えるトラブルの影響(オイラ大地のIR資料から編集部がキャプチャ)

    物流センターのトラブルに対するリカバリープランとしては、すでに2022年1月中に遅延のない出荷体制を構築。今後、①お届けの量の拡充②お届けの質の改善③恒常的なコスト削減――という3つのステップでリカバリーを図る。

    量の拡充では、新物流センターでの生産性向上、サテライト・冷凍ステーションの出荷数を増やし、2022年2月中に出荷量キャパシティの増強を完了する。

    質の改善では、制限していた販売アイテム数を段階的に拡張。停止していたアライアンス広告も再開し、2022年3月期中に注文・お届けの質をトラブル前の水準まで戻す。

    恒常的なコスト削減は、当初予定していた新物流センターでのコスト低減を図っていくほか、フードレスキューセンターは当初より1か月遅れの5月から、旧物流センターからの移行を実行。来期(2023年3月期)上半期(2022年9月中)までには、当初予定していたコスト削減水準までのリカバリーを図る。

    2022年1月に発生したオイシックス・ラ・大地の物流センターでの出荷トラブル
    リカバリーについて(オイラ大地のIR資料から編集部がキャプチャ)

    オイシックス・ラ・大地は当初、年成長率約20%で推移している食品宅配サービス「Oisix」の成長を見据え、出荷キャパシティの拡張と出荷業務のコスト削減を目的に、新物流センターである新海老名ステーションへの移転を決定した。

    当初計画では2024年ごろの移転を予定していたが、新型コロナウイルスによる宅配需要の伸長に対応するため、約2年前倒しでの移転を実行。2022年1月16~17日に、全出荷を新海老名ステーションに移管する移転作業を敢行した。

    しかし、全出荷移管の当日、最初の工程である入荷において、納品時間の遅れなどが発生しオペレーションが混乱。後続する倉庫入れ作業や在庫確認が停滞し、商品が棚に補充しきれなくて高精度な新しい物流ラインが稼働せず、商品を配達できない状況が発生していた。

    2022年1月に発生したオイシックス・ラ・大地の物流センターでの出荷トラブル
    トラブルの原因(オイラ大地のIR資料から編集部がキャプチャ)

     

    石居 岳
    石居 岳

    真空パック活用で食品卸業・飲食店のEC化を支援。GMOペパボとTOSEIが業務提携契約を締結

    4 years 4ヶ月 ago

    GMOペパボは業務用真空包装機メーカーTOSEI(トーセイ)と、食品卸業・飲食店のEC化推進を目的として業務提携契約を締結した。

    コロナ影響を受ける食品卸業・飲食店のEC化を推進

    今回の業務提携契約に基づき、GMOペパポが運営するネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」とTOSEIは、食品卸業・飲食店に対して真空包装機の導入とネットショップを活用した販路拡大を支援、推進する。

    また、ネットショップの作成、運営や、ネットショップで食品を真空パックし販売する方法に関するセミナーを共同で実施する。また、食品卸業・飲食店のEC化を推進するための施策などを検討する予定。

    GMOペパボ カラーミーショップ TOSEI 業務提携契約を締結
    GMOペパボと業務用真空包装機メーカーTOSEIが業務提携契約を締結

    業務提携契約における取り組みの第一弾として、食品卸業者・飲食店を対象としたオンラインセミナーを2月21日(月)に実施する。セミナーの概要は次の通り。

    • セミナー名:【食品事業者必見!】食品のネットショップ開店セミナー
    • 日時:2022年2月21日(月)14:30~16:00
    • 内容:【1部】 EC化の重要性 食品業界のEC化状況やネットショップに関する基本情報
         【2部】 ネットショップで食品を真空パックし販売するための手段 TOSEI真空包  装機を使った食品のパッケージ方法
    • 定員:100人
    • 受講料:無料
    • 申込みURL:https://www.tosei-corporation.co.jp/contacts/onlineshop_opened/
    • 詳細URL:https://shop-pro.jp/news/20220221_seminar/

    「カラーミーショップ」のYouTubeチャンネルにおいて、ネットショップ運営者、ネットショップ利用検討者に向けた真空パックの導入、活用方法を紹介する動画を公開している。

    藤田遥
    藤田遥

    Shopee Japanが日本越境サービスへの新規出店条件を緩和。最低商品数を5商品に変更

    4 years 4ヶ月 ago

    東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム「Shopee(ショッピー)」の日本法人であるショッピージャパンは、日本企業向け越境ECサービスの新規出店条件の1つである最低出品商品数を、従来の10品から5品に引き下げた。

    条件緩和で新規出店のハードルを下げる

    最低出品商品数の引き下げで、「Shopee」に出店するハードルを軽減した。商品の種類が限られている小規模ビジネスを運営する事業者、東南アジア・台湾市場で日本商品のテストマーケティングを実施したいと考えている事業者など、幅広い事業者に新たな可能性が広がるという。

    ショッピージャパンには、商品数が10点未満でも「Shopee」での販売を希望する企業から多くの要望が寄せられていた。

    今回の条件緩和で、「Shopee」への新規出店要件は次の通りとなる。

    1. 最低5商品の出品:アカウント申請から30日以内に、5商品ページ以上出品する
    2. 日本から発送:現地の倉庫からではなく、日本から現地の購入者へ直送する
    3. 48時間以内に発送:受注から48時間以内に商品を発送する(台湾のみ72時間以内)。プレオーダーの設定で最大10営業日まで延長可能
    4. 英語でのカスタマー対応:台湾以外のアカウントでは、購入者への対応は基本的に英語で行う。台湾のみ繁体字中国語での対応となる。(日本語のガイド・セラー向けサポート体制あり)

    Eコマースプラットフォーム「Shopee」とは

    「Shopee」は東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム。簡単な支払い、物流サービスを基盤とした幅広い商品の品ぞろえ、各市場に向けてローカライズしたエンターテイメント機能(ライブストリーミング、ゲーム、SNS機能)などが人気を下支えしている。

    Shopee ショッピー 越境EC
    日本から東南アジア・台湾に商品を販売できる「Shopee」(画像は「Shopee」サイトからキャプチャ)
    藤田遥
    藤田遥

    ECモール出店者は知っておきたい「取引デジタルプラットフォーム消費者保護法」の基礎&EC事業者への影響とは | E-Commerce Magazine Powered by futureshop

    4 years 4ヶ月 ago
    2021年5月に施行された「取引デジタルプラットフォーム消費者保護法」はどのようなものなのでしょうか? EC事業者への影響などとあわせて解説します

    EC事業者に影響する法律の動向について、一般社団法人ECネットワーク理事の沢田登志子氏に寄稿していただく本連載。今回のテーマは、2021年5月に公布された「取引デジタルプラットフォームを利用する消費者の保護に関する法律(取引デジタルプラットフォーム消費者保護法)」です。法律の概要や、モール出店者への影響などについて解説していただきました。

    知っておきたいEC関連法 取引デジタルプラットフォーム消費者保護法

    こんにちは。ECネットワークです。今回は、2021年5月に公布された消費者庁所管の新法「取引デジタルプラットフォームを利用する消費者の保護に関する法律」(以下「取引デジタルプラットフォーム消費者保護法」)についてご紹介します。

    対象はB2Cモール

    「取引デジタルプラットフォーム消費者保護法」の規制対象は「取引デジタルプラットフォーム提供者」です。「取引デジタルプラットフォーム」とは、「コンピュータ画面上で消費者が通信販売の申込みができる機能を、販売業者等に有償で提供するもの」を指しています。

    これだけ見るとカートやEC構築サービスなども対象になりそうですが、第2条第1項(定義)では、「販売者向けと消費者向けの両方の顔を持つプラットフォーム」という意味の限定が付されています。販売者のみに向けたサービスは、この法律の対象外と考えられます。

    「販売業者等」という言葉からわかるように、基本的にはB2Cのモールが対象です。楽天市場、Amazonマーケットプレイス、Yahoo!ショッピングなどが代表ですが、規模は問わず、産地直送の生鮮品など特定分野に特化したものを含め、すべてのECモールが対象とされています。

    オークションやフリマはストア出店が対象です。C2Cは対象外なのですが、いわゆる「隠れB」(事業者であることを隠して個人として出品する者)が存在する場合は対象になり得るということで、C2Cのマーケットプレイスを運営する事業者は、やや判断に悩むことになりそうです。

    「販売業者等」には、物販のECだけでなく、役務(サービス)の提供者も含まれます。スキルシェアのプラットフォームなども対象になるということです。

    法の目的は消費者保護です。ECモールの出店者には特定商取引法で連絡先の表示義務が課されていますが、モール上に表示された住所が虚偽であったケースや、モール上で安全性に問題のある商品が販売されていることなどが検討のきっかけとなりました。

    あくまでプラットフォームを対象とする法律であり、ネットショップへの直接の規制ではないので、特定商取引法や個人情報保護法に比べれば、影響は限定的と思われます。

    出店審査が厳しくなったり、出店後の監視が強化され、問題のある商品や広告に対するペナルティが重くなったり、といったリスクは多少高くなるかもしれませんが、法令や規約を遵守して適正な販売を行っていれば、もちろん何も心配することはないと思います。

    3つの措置をとる努力義務

    「販売業者等」には小規模な販売事業者なども含まれるため、規制自体は厳しいものではありません。プラットフォームに課される義務は、以下3点の「措置を講ずること」(第3条第1項)、そして、それら措置の「概要を開示すること」(同条第2項)です。いずれも努力義務で、罰則などはありません

    1.消費者が販売業者等と円滑に連絡できるようにする措置

    販売業者等の連絡先の表示の徹底連絡手段が機能していることの確認消費者からの情報提供受付などが想定されています。

    2.販売条件等の表示に関し消費者から苦情を受けた場合に調査等を実施

    消費者からの苦情を受け付け、メーカーやブランドオーナー、関係省庁などに照会し、不適正な表示と判断される場合は、状況に応じて販売業者等に対し比例的な制裁(不適正な表示が発生した状況やその程度に応じ、改善要請や出店停止など段階的な措置)を行うことなどが想定されています。

    3.販売業者等に対し、必要に応じて身元確認のための情報提供を求めること

    販売業者等のアカウント登録時に、登記事項証明書など公的書類の提出を求めること銀行口座名義との一致を確認することなどが想定されています。

    これらの措置については、各プラットフォームがそれぞれ創意工夫して実施することが期待され、「こうでなければならない」というものはありません。同条第3項に基づき消費者庁が定める「指針」のなかで、ベストプラクティスとして上記のような具体的な取組例が示される予定です。

    概要の開示方法は、内閣府令に委ねられています。各プラットフォームのサービスサイトに記載する前提ですが、業界団体などのサイトで比較可能な形で開示されていれば、そこにリンクする形も認められます。

    消費者庁による出品停止の要請

    第4条第1項は、「問題のありそうな商品」が出品されている場合に、消費者庁がプラットフォームに対し、その商品の出品削除等を要請できるという規定です。

    商品の安全性や性能に関わる重要な事項について、著しく事実と異なる表示、または有利誤認や優良誤認にあたる表示があると、この規定の対象となります。

    各商品の表示についての責任は一義的には販売者などにあり、是正指示などは販売業者等に対して行われるのが基本ですが、特定商取引法に基づく表示が虚偽であるなど販売業者等の所在が明らかでないといった場合に、この規定が発動されます。

    プラットフォームから販売業者等への連絡がつく状態であれば、実務上は、問答無用で削除するのではなく段階的な対応が行われると思います。ただ法律上は、プラットフォームが消費者庁の要請を受けて出品削除などの措置をとり、その結果、販売業者等に損害が発生したとしても、プラットフォームは賠償の責任を負わないと明記されています(同条第3項)。

    販売業者等の情報の開示請求

    第5条第1項には、消費者の権利が定められています。プラットフォームに対し、一定の場合に、販売業者等に関する情報の開示を請求できるというものです。

    一定の場合とは、消費者が販売業者等に金銭的な債権を有している場合です。その債権を行使するために必要な場合に限られ、販売業者等の信用を毀損するためなど不正な目的の場合には認められません。

    債権が少額な場合は除かれます。いくら以上とするか、販売業者等の名称や住所以外にどんな情報を開示するかなど、詳細は内閣府令に委ねられています。

    B2Cの場合は基本的に連絡先の表示がされているので、消費者が債権行使に必要な情報が足りないということはあまり想定されないと思います。しかしC2Cプラットフォームを使い個人で販売している者については、どのような要件を満たせばB(販売業者等)にあたり、この法律の開示請求の対象となるか、という点も大きな論点です。これについては、別途、ガイドラインの策定が検討されています。

    官民協議会

    第6条で、行政機関、プラットフォーム事業者の団体、消費者団体など関係機関による協議会を組織すると規定されています。

    法律の施行日は未定(2022年5月目処)ですが、2021年11月、消費者庁を事務局として「取引デジタルプラットフォーム官民協議会準備会」という会議体が設置され、既に3回、オンラインで会合が開催されました。

    内閣府令の案、法定指針の案、販売業者等の考え方などについて議論が行われています。協議会の配布資料は、下記消費者庁サイトで確認できます。

    取引デジタルプラットフォーム官民協議会準備会

    官民協議会での検討をベースとし、内閣府令案と法定指針案の意見募集が行われています。受付期限は2022年1月17日です。

    取引デジタルプラットフォームを利用する消費者の利益の保護に関する法律施行令(案)等に関する意見募集について

    本稿はTradeSafeのウェブサイトに掲載されたコラム「知っておきたいEC関連法 その4.取引デジタルプラットフォーム消費者保護法」を転載したものです。見出し、画像、外部サイトのURL表記はE-Commerce Magazine編集部が編集しています。

    この記事はフューチャーショップのオウンドメディア『E-Commerce Magazine』の記事を、ネットショップ担当者フォーラム用に再編集したものです。

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    ワークマン、コーセー、シップスなどが行うデジタル接客とは?ビジュアルコンテンツマーケティングの実践例

    4 years 4ヶ月 ago
    ビジュアルマーケティングプラットフォームを展開するvisumo(ビジュモ)の井上純取締役が、ワークマン、コーセー、シップスなどが実践するビジュアルコンテンツマーケティングを解説
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    ネット通販が一般的な買い物手段として定着した今、商品を探して選ぶ消費者の行動もガラリと変わってきた。従来はGoogle検索と、テキストや画像による商品説明が用いられていた消費および販促行動が、現在ではSNSを活用した検索や、検索結果に画像が多用されていることに加え、動画閲覧といったビジュアル中心の商品訴求が台頭してきた。コロナ禍によって消費行動がいっそう変化した今、小売・EC事業者にとっての有効な販促とは何か――。変化に対応しながら実績を上げる小売・EC事業者の事例を、ビジュアルマーケティングプラットフォームを展開するvisumo(ビジュモ)の井上純取締役が解説する。

    ビジュアルマーケティングプラットフォームを展開するvisumo(ビジュモ)の井上純取締役

    消費行動の変化に伴い増すビジュアル検索の重要度

    たとえば、ウィンドウショッピングをしているときにはビジュアル情報が商品への興味関心がわく起点となり、実際に購入しようと思ったときにスペックやレビュー、ショッピングガイドなどのテキスト情報を確認していると思う。何か面白い商品・サービスがないかと探している段階ではビジュアル情報が見られ、購入直前ではテキスト情報が見られているように、タイミングによってアテンションを高める情報は異なるが、昨今ではこのビジュアル起点でアテンションを引くことの重要性が増している。(井上氏)

    商品・サービスを漠然と探している段階で消費者のアテンションを引くのはビジュアル情報
    商品・サービスを漠然と探している段階で消費者のアテンションを引くのはビジュアル情報

    昨今の消費行動の多様化を踏まえ、井上氏はこのようにビジュアルマーケティングの重要性を説明する。

    Googleの調査によると、ネット通販をする消費者の5割が、商品購入の意思決定にビジュアル情報が役に立つと回答した。実店舗のウィンドウショッピングに限らず、ネット上でもビジュアル情報が購買に大きく影響していることがわかる。

    Googleでは画像検索以外の検索オプションメニューでも画像が多く掲載されている
    Googleでは画像検索以外の検索オプションメニューでも画像が多く掲載されている

    ビジュアル情報の重要性が増したことでGoogle検索エンジンの検索結果も変化した。「ナイキ スニーカー」で検索した場合に、以前はテキスト情報だけが検索結果に表示されていたリスティング広告までもが画像付きで表示されるようになったほか、Googleショッピングも同様の設計へと移行している。

    テキスト検索をする“ググる”という行為は、「検索結果の1ページ目が最も見られやすい」という消費者行動のもと、公式販売サイトなどSEOが有効に働いているコンテンツが上位表示される仕組みになっている。その一方で、SNS上で画像やそれにひも付くタグ情報などから検索する“タグる”(ハッシュタグ検索)という行為も行われるようになった

    テキスト検索をする“ググる”に加え、“タグる”という行為が台頭
    テキスト検索をする“ググる”に加え、“タグる”という行為が台頭

    SNSごとに独自のアルゴリズムがあるため、ハッシュタグ検索をしても人気のコンテンツが優先的に表示される状況もあるだろうが、“ググる”との大きな違いは、検索したときに最新のコンテンツが上位表示されるリアルタイム性にある。情報の鮮度を求める消費者層は特に“タグる”という行為が多くなると考えられる。

    訪問したいサイトや知りたい情報などの目的が決まっている場合には“ググる”方が早く、目的がぼんやりとしている中で情報をインプットしたい場合には“タグる”――といった消費行動が広がっているため、「消費者の目的に合わせてどう辿って来させるか、“ググる”と“タグる”をうまく使い分けて導線設計をする必要がある」(井上氏)と話す。

    visumo 取締役 井上純氏
    visumo 取締役 井上純氏

    ECサイトのコンテンツも変革期に

    ビジュアルの重要性が増し、企業の取り組みも変わりつつある。「ECサイトのコンテンツの在り方」もその1つだ。

    従来からのECサイトは上部に大きなバナーを置き、その下のトピックス、新商品、レコメンドなどの項目には白抜きの商品画像を置いていくといった構成が一般的だった。しかし最近では、InstagramなどSNSで投稿されている“映える”画像やコンテンツを置き、消費者の目を引こうとする企業が増えている

    「visumo」の導入企業でも、“映える”画像を置くコーナーを設けて導線を追加したことで、ページビュー(PV)が5~10%アップしたという事例も出てきている。ECサイトの中でも、消費者は面白そうなコンテンツから商品にたどり着くことがデータからもわかった。(井上氏)

    ECサイト上に“映える”コンテンツを置き、消費者の目を引く取り組みは広がっている
    ECサイト上に“映える”コンテンツを置き、消費者の目を引く取り組みは広がっている

    “映える”コンテンツを増やす上で、顧客が撮影した写真を使用することも有効な手段となるが、コロナ禍によってオフラインでの顧客接点は減ってしまった。この対策として、デジタルチャネルでいかに消費者とつながるかと試行錯誤する企業が増えたという。

    SNSで消費者に向けて質問や問い掛けを積極的に行い双方向のやり取りをすることで、今までは実店舗でしかつながれなかった消費者との接点をデジタル上で持ち、マーケティングデータを増やす取り組みが活発化している

    消費者がSNSに投稿した画像をECサイトなどで利用する際は、著作権者となる投稿者の許諾が必要になるが、これも接点を作る良いきっかけとなる。たとえば、投稿者に対して「画像を使用させてください」と依頼し、その投稿者から「ぜひ使ってください」といった返答がもらえれば、そこからコミュニケーションが生まれる上、“映える”コンテンツの増加にもつながるからだ。

    ビジュアルの重要性が増し、企業のSNS活用に対する体制にも変化が現れてきているという。

    visumoが実施した調査によると、SNSに3人以上が関わる体制を作って運用する企業が多数を占めていた。SNS運用専門の部門を立ち上げた企業もある。もちろん、これは企業規模にもよるため、専任を置かずにSNSを運用しているケースもあるが、このコロナ禍で企業にとってのSNSの役割と、SNSに対する企業の姿勢が大きく変わってきたと感じている。(井上氏)

    ワークマン、シップス、コーセーが手がけるビジュアルマーケティング

    ここから、ビジュアルマーケティングツール「visumo」を導入してビジュアルマーケティングを上手に活用している企業の事例を紹介する。

    ワークマンの事例

    Instagramに投稿した自社ブランド「#ワークマン」「#ワークマン女子」「#ワークマンプラス」のコンテンツを、ECサイトに「workmanフォト」として掲載しているワークマン。アンバサダーマーケティングに力を入れており、公式アカウントによる高品質な投稿のほか、ユーザー、アンバサダーの投稿写真を集約して掲載している。

    掲載の許諾を取る際に「身長や着用サイズを教えてください」と問いかけるなど、ほかの消費者が画像を見たときに購買を後押しするような有効な情報を引き出して、コンテンツの充実化を図っている。

    文章の評価が10個あるより、1枚の画の方がよほど真実味を帯びていて高い価値がある。商品の良さやライフスタイルの中での着こなしが伝えられるため、この取り組みを推進している」。ワークマンの土屋哲雄専務はこのようなお考えのもと、ECサイトでビジュアルマーケティングを展開されている。(井上氏)

    ワークマンはECサイト上にユーザーやアンバサダーの画像を取り集めたLP「workmanフォト」を設置
    ワークマンはECサイト上にユーザーやアンバサダーの画像を取り集めたLP「workmanフォト」を設置

    「workmanフォト」は、「ワークマン女子」「ワークウェア」「アウトドア」「ライダー」「釣り」というジャンルで投稿されたコンテンツを集約したLP(ランディングページ)を用意している。

    複数のLPを用意している場合、一般的には更新作業(投稿された写真の使用許諾、埋め込み作業など)にかかる時間とリソースが必要となる。

    その点「visumo」には、「#ワークマン」「#ワークマン女子」「#ワークマンプラス」などでタグ付けされたInstagram上の投稿を効率的に収集(投稿者の許諾を得る工程を含む)、掲載、販促コンテンツにつなげる機能を搭載。各キーワードのLPは、都度更新作業をすることなく、自動的に更新されている。

    各LPにはInstagramで投稿されていた最新の写真や動画が掲載される。リピーターにとっては新しい商品の発見につながり、初めて訪問した消費者にとってもさまざまな商品を深く知ることができる。Instagramの写真や動画をECサイトに掲載するだけではなく、手間とリソースをかけることなくLPを更新できることも「visumo」の特徴となっている。(井上氏)

    SHIPSの事例

    衣類や小物などのセレクトショップ「SHIPS」を展開するシップスは、ライブコマース「SHIPS SHOPPING TV」、YouTubeで展開する「SHIPS Channel」、Instagramの「IGTV」(長尺動画投稿・共有サービス)など6チャンネルで動画を配信している。

    ユーザー属性や目的などに合わせて、展開するメディアごとにさまざまな動画を制作しているという。

    SHIPSは顧客の目的やニーズに合わせて複数のチャンネルで動画を配信
    SHIPSは顧客の目的やニーズに合わせて複数のチャンネルで動画を配信

    シップスではこれらの動画を自社ECサイトでアーカイブ化して掲載。ライブコマースは専用コーナーに集約、商品関連の動画は商品詳細ページに掲載し、動画コンテンツを通じた接客に活用している

    ECサイトへの動画掲載は、「visumo」に搭載されている、Instagramに投稿された写真や動画、IGTVを掲載する機能を活用。掲載した写真や動画経由のPV数、売上データを分析できる「visumo」を使い、次のアクションを検討している。また、動画で紹介している商品を動画の下にひも付けて表示したり、長尺の動画には目次を付けてユーザーが見たい箇所をピンポイントで再生できるようにするなど、視聴体験を高めるための「visumo」の機能を存分に活用している。

    自社ECサイトでの動画活用の効果

    EC事業者が動画活用を進める背景について「SNSマーケティングでアテンションを取りたい。より多くのアテンションを取るために動画を活用しようとしている」と井上氏は説明する。

    MMD研究所の調査(2019年版:スマートフォン利用者実態調査)によると、若年層のスマホ利用時間は1日3~4時間。その内の約50%は「SNS」「動画」に関するアプリという。

    Z世代などに対して、マスに変わる新しいアプローチ方法として動画配信チャンネルが注目されている。ただ、「コンバージョンさせる」「アテンションを取る」といった目的だけに動画を活用するのは“もったいない”。今は接客動画などさまざまなタイプの動画を作る企業が増えている。(井上氏)

    商品説明に関する接客動画もSNSでコンバージョンを獲得するために活用するだけではなく、自社で運営するオウンドメディアで活用しようという流れが主流になってきているようだ。

    SNSで配信した動画を自社ECサイトなどオウンドメディアで再利用する意義は大きい
    SNSで配信した動画を自社ECサイトなどオウンドメディアで再利用する意義は大きい

    たとえばInstagramで50万人のフォロワーがいても、SNSでリーチできない層も多くいるであろうことを考慮すると、その数倍のユーザーを持てるポテンシャルが見込まれる。「Instagramライブで流した動画は、もっと他の人に見てもらわなければもったいない」と井上氏。続けてこう言う。

    Instagramライブの費用対効果を問われた時に、経営サイドに対して数字(売上高)で納得してもらうのはなかなか厳しい。その動画を自社ECサイトなどで活用すれば、さらに多くの人たちに見てもらえる。売上貢献や視聴に関するKPIなど各種数値を経営側に見せることができるので、より動画制作に力を入れるための体制作りへの投資がしやすくなるのではないか。(井上氏)

    また、自社ECサイトに動画を活用すると、総合的にSEO効果があると井上氏は言う。

    自社ECサイトに動画があると、ユーザーの滞在時間が増え、回遊性も上がりやすくなるユーザーがサイトに滞在する良質なサイトと検索エンジンに評価され、総合的にSEOの効果があると言える。(井上氏)

    コーセーの事例

    コーセーでは「visumo video」を活用し、新しいコンテンツ展開を進めている。コロナ禍により以前のような店舗接客が難しくなり、Webの接客力を向上させる取り組みに力を入れているようだ。

    店舗スタッフが行っているIGTVなどのライブショッピング動画をECサイトでアーカイブ配信し、Instagram以外でも動画を露出することで、幅広いユーザーへ動画コンテンツを届けて購入の機会損失を防いでいる。また、店舗スタッフのスマートフォンから本部が簡単にビジュアル素材を収集できる「visumo」の機能を使い、掲載までのフローが効率的に行われている。

    動画の尺は約30分。スキップ再生できる「visumo」の目次・チャプター機能で、ユーザーに無駄のない視聴体験を提供している。また、動画を見ながら紹介している商品のページも同時に確認することが可能。商品を購入したい場合は、同じ画面内に表示されている商品画像をクリックすると商品ページへ遷移できる。これは、動画の視聴中に商品ページへ移動しても動画を表示し続ける「visumo」のピクチャーinピクチャー機能を活用することで実現できる仕組みとなっている。ユーザーは遷移した先のページからいつでも動画に戻ることができ、続きから視聴できる。

    「visumo」には、動画への目次追加や、ピクチャーinピクチャー機能など、動画視聴の体験に合わせた機能を搭載している。ピクチャーinピクチャー機能は商品詳細ページを見て購入に至らなかった場合も、動画に戻れば他のアイテムへ移動可能なので、回遊性のアップも期待できる。(井上氏)

    ビジュアルマーケティングを手軽に始める方法

    井上氏は動画の重要性と、取り組む企業事例を踏まえて、商品詳細ページを充実化すべきと訴える。

    ネット通販専業などダイレクトマーケティング実施企業やD2C企業などは販売がネット上に限られるため、これまでも商品詳細ページを中心としたECサイトの充実化に取り組んできた。

    一方、主要販路がネット以外にあり、オフラインでの顧客接点が豊富なメーカーEC、SPAブランド、小売業の商品詳細ページの情報量は、決して多いとは言えないと井上氏は指摘する。

    ネットショッピングは買い物手段として一般的になった今、EC実施企業にとって「商品詳細ページの充実は必要不可欠」(井上氏)。接客コメント、スタイリング、動画、UGCのほか、さまざまなブランドが従来から取り組んでいる特集、ブログ、レビューなども「商品詳細ページに並べて、接客力を高めることが必要だ」だと井上氏は強調する。

    小売業であれば、店舗スタッフの接客ノウハウを商品紹介のコンテンツに反映しサイトを盛り上げる。たとえば、商品詳細ページに動画を差し込めば、実店舗に足を運んで店舗スタッフに「この商品のどこが特徴ですか?」と聞いたような接客を受けることができる。「visumo」のようなツールを使えば、そういった施策が簡単に利用できるようになる。(井上氏)

    ビジュアルマーケティングツール「visumo」とは

    「visumo」は、ブランディングや商品訴求を強化するビジュアルデータを一元管理できるビジュアルマーケティングプラットフォームで、サービス開始から4年で導入社数450社を超えた。主に4つの機能が用意されている。

    「visumo」の提供する主な4つの機能
    「visumo」の提供する主な4つの機能
    1. visumo social
      Instagram上の写真や動画をECサイト、オウンドメディアに活用できる機能。コンテンツ充実だけではなく、コロナ禍では、SNS経由の顧客接点の創出、アンバサダーマーケティングの促進といった施策での活用事例が増えた。
    2. visumo video
      YouTubeやIGTVなどで活用している動画データを、最適な容量に圧縮。自社サイトやオウンドメディアなどでストリーミング配信できる機能。前述した目次チャプター、ピクチャーinピクチャーといった機能がある。
    3. visumo snap
      アンバサダーやスタッフが投稿できる機能。アンバサダーやスタッフが撮影したコンテンツをECサイトに投稿できる。スマホから簡単に投稿可能。
    4. visumo comment
      スタッフやアンバサダーの撮影コンテンツ、接客コメントなどがECサイトに掲載できる機能。スマホから簡単に投稿できる。

    「visumo」を導入すれば、商品1つひとつの良さを接客コメントや動画、画像などを用いてオウンドメディアやECサイトに掲載できるようになる。しかも、ノーコードで手軽に実現できるため、企業のDX推進の観点からも広く活用が進んでいる。(井上氏)

    「visumo」を活用すれば、“簡単”にコンテンツ運用ができるようになる
    「visumo」を活用すれば、“簡単”にコンテンツ運用ができるようになる

    良質な顧客体験を提供するために、ECサイトでの適切な情報提供の重要度はさらに増していくであろう。ECサイトを運営する事業者は、「デジタルチャネルで情報を充実させる必要があり、そのためにはEC部門だけでは完結できないコンテンツ作りが必要になる」と井上氏は指摘する。

    実店舗でスマートフォンからECサイトを見る行為は一般的に行われているほか、今後はオフラインのテクノロジーも進化していくと考えられる。そのなかで、活用できるコンテンツをしっかりと用意しておき、運用できる体制を整えておく必要は大きいという。

    • ECサイトはただ商品を売るだけでの場所ではない
    • 消費者にとって商品を知るための大事な場所
    • スタッフにとって、接客知識を知る大事な場所

    ECサイトにはこのような価値がある“場”だと井上氏は強調。続けて「『visumo』はテクノロジーを通じてECビジネスを手がける企業の、組織全体でコンテンツを創るDX推進のサポートができる」と訴えている。

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    朝比美帆

    楽天の国内EC流通総額は5兆円で伸び率は約10%増【2021年度の実績まとめ】 | 大手ECモールの業績&取り組み&戦略まとめ

    4 years 4ヶ月 ago
    楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は「新春カンファレンス」で、「成長速度はどんどん加速している。2030年を待たずに国内EC流通総額10兆円を実現できるのではないか」と話している

    楽天グループの2021年度(2021年1~12月期)国内EC流通総額は前期比10.4%増の5兆118億円だった。「楽天市場」を中心に2021年度における国内ECの状況をまとめた。

    クロスユースユーザー増加が流通総額拡大に貢献

    国内EC流通総額は「楽天市場」の流通総額に加え、ブックス、ブックスネットワーク、Kobo(国内)、ゴルフ、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、デリバリー、Rakuten24などの日用品直販、オートビジネス、ラクマ、Rebates、楽天西友ネットスーパー、クロスボーダートレーディングなどの流通額を合算した数値。

    2021年10~12月期に、ブックスネットワーク、クロスボーダートレーディング、Kobo(国内)を国内EC流通総額に追加したため、2020年度の数値を遡及修正している。

    国内ECの流通総額推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    2021年度の国内EC流通総額の四半期ベースの推移

    • 2021年10~12月期(第4四半期) 前年同期比4.7%増の1兆5022億円
    • 2021年7~9月期(第3四半期) 前年同期比7.0%増の1兆1941億円
    • 2021年4~6月期(第2四半期) 前年同期比11.2%増の1兆1710億円
    • 2021年1~3月期(第1四半期) 前年同期比22.1%増の1兆1445億円

    ショッピングEC流通総額(「楽天市場」、ファッション、ブックス、Rakuten24などの日用品直販、ネットスーパー、Rebates、楽天ペイ オンライン決済、ラクマ)の2021年10~12月期に前年同期比11.7%増。ユーザーあたりの購入頻度、購入額が共に上昇したとしている。

    ショッピング流通総額の伸び率(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    ①ポイントキャンペーン②顧客層囲い込み③事業間送客④地域特化施策――4つの観点からEC事業内のクロスユースを促進。各クロスユース促進施策と「楽天市場」の成長で、クロスユースユーザーが順調に伸びているという。

    クロスユースについて(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    楽天エコシステム内において会員の価値を示す「メンバーシップバリュー」は2021年10-12月期(第4四半期)で6.5兆円。前年同期比で27.7%減少した。

    メンバーシップバリューについて(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    フィンテックを中心にアクティブユーザー数が増加、楽天エコシステム内のクロスユースも堅調に推移したものの、2020年10-12月期(第4四半期)の「楽天市場」はコロナ禍によるリテンション率上昇でLTVが急増、その反動で2021年10-12月期(第4四半期)の「メンバーシップバリュー」が減少したとしている。

    過去12か月間で2サービス以上利用者数を同期間の全サービス利用者数で割って算出したクロスユース率は、2021年10-12月期(第4四半期)時点で74.7%。前年同期比で1.7ポイント増。

    クロスユース率(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    楽天カード発行枚数は2021年12月時点で2510万枚、前年同期比で16.4%増。「楽天市場」流通総額における楽天カード決済比率は継続的に拡大しており、2021年12月時点で70.0%まで伸びた。

    楽天カード決済比率(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    2021年10-12月期における「楽天市場」のモバイル流通総額の比率は79.1%に。前年同期比で2.6ポイント上昇した。

    新型コロナウイルス感染症拡大によって出店者数は拡大。2020年12月時点の5万3794店舗から、2021年12月時点で5万5939店舗まで拡大した。

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    インバウンド対策で重要なGoogleマップ、集客につなげる3つのポイントを解説 | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

    4 years 4ヶ月 ago
    インバウンドが利用するサービスの中で、国内外問わず多くの利用者を持つGoogleマップは、訪日外国人に向けて情報を発信するメディアとしても注目の存在になっています

    2021年の訪日外国人は前年比94.0%減の24万人。訪日外客数の統計が開始された1964年以来最低の数値となり、依然としてインバウンド誘客は厳しい状況が続いています。

    しかし、数年後いつかはインバウンド回復の時がやってきます。それに向けて、早いうちから対策を始めておきたいと考えている方もいるでしょう。

    そんな中、インバウンドが利用するサービスの中で、国内外問わず多くの利用者を持つGoogleマップは、訪日外国人に向けて情報を発信するメディアとしても注目の存在になっています。

    本記事では、Googleマップがインバウンド対策に重要な理由や対策のポイントを紹介します。

    インバウンド対策でGoogleマップが重要なワケ

    Googleマップがインバウンド対策に重要な理由を3つ紹介します。

    1. 圧倒的なユーザー数

    世界のアプリダウンロード数ランキングでは、2021年に旅行系アプリで最も多くダウンロードされたのが「Googleマップ」で、約1億600万ダウンロードという結果になりました。

    また、Google検索についても、statcounterが公開している資料によると、2022年1月の世界中におけるGoogle検索の割合は91.9%、日本でも77%のシェアとなっています。

    Googleマップは、国内外問わず多くの人が利用しています。

    Googleマップ 利用者数
    ▲Googleマップは旅行・地図アプリの中で圧倒的なユーザー数を誇る:「インバウンド×Googleマップ”集客術」資料より一部抜粋

    <データ参照>
    Statcounter:Search Engine Market Share Worldwide
    Apptopia:The 10 most downloaded Travel apps of 2021

    2. 口コミの多言語対応が自動でできる

    観光庁の2019年の調査で「出発前に得た情報源で役に立ったもの」を聞いたところ、「SNS」が24.6%、「個人のブログ」が24.4%、「自国の親族・知人」が19.6%、「口コミサイト」が15.5%となりました。

    こうしたことから、インバウンド対策には、SNSなどの情報発信に加え、口コミプラットフォームからの情報発信も重要だといえます。

    Googleマップには、投稿されるさまざまな言語の口コミを自動で翻訳する機能があり、2021年時点で81の言語に対応しています。Googleマップで多様な口コミを集めることが、そのまま多言語対応になるのです。

    Googleマップ 口コミ
    ▲Googleマップでは、口コミの多言語対応が自動でできる:「インバウンド×Googleマップ”集客術」資料より一部抜粋

    3. 国内の集客と同時に取り組める

    最初に述べたとおり、水際対策が敷かれるなかでインバウンド集客は厳しい現状となっています(2022年2月時点)。インバウンド対策のみに予算を割くということが難しい企業も多いでしょう。

    そんな中で、Googleマップ・Google検索は国内でも広く地図アプリ/検索エンジンとして普及しており、国内向けの情報整備とインバウンド対策を同時に進めることができるというのもメリットの一つです。

    Googleマップは国内の観光客・インバウンド集客に向けた対策を両立できる
    ▲Googleマップは国内の観光客・インバウンド集客に向けた対策を両立できる:「インバウンド×Googleマップ”集客術」資料より一部抜粋
     

    こういったメリットがある一方で、まだまだ対策できている企業は少ない状態です。

    “インバウンド×Googleマップ”集客を早いうちから始めましょう!

    Googleマップのインバウンド集客 3つのポイント

    インバウンド対策にも有効なGoogleマップですが、正しく情報が伝わるよう整備しなければ、集客ツールとして効果を発揮できません。

    ここからは、Googleマップを活用したインバウンド対策のポイントについて紹介します。

    1. まずはオーナー登録

    Googleマップのビジネス情報を優先的に編集するには、オーナー確認をする必要があります。

    オーナー登録とは、掲載されている店舗や施設に、自分が携わっていることをGoogleに証明する手続きのことを指します。手順は、大まかに以下のようになっています。

    1. Google マップで登録する店舗・施設を表示します。
    2. 「ビジネスオーナーですか?」を選択します
    3. 最新情報の受け取りについての質問に回答します。「はい」を選択すると、メールで最新情報が届くようになります。
    4. オーナーの確認方法を選択します。電話の場合、Googleから電話でコードを聞き取ります。郵送の場合、自宅にコードが書かれたハガキが届けられます。
    5. それぞれ確認したコードを入力し、オーナー登録が完了します。

    2. 店舗・施設名を多言語で設定する

    Googleマップでは営業時間や住所、口コミは自動翻訳されますが、基本的にビジネス名(店舗・施設名)、投稿、ビジネスの説明文、商品・メニュー・サービスなどは翻訳されません。

    なかでも優先的に多言語で設定すべきなのは店舗名です。店舗名が自分の国の言葉で書かれていなければ、どういった店舗なのかすらわからず、スルーされてしまう可能性が高くなるためです。

    そこで、まずは店舗・施設名を多言語で表示されるように設定しましょう。スマートフォン(iOS)で設定する方法は以下の通りです。

    1. スマートフォンの設定から「一般」をタップし、「言語と地域」をタップします。
    2. ここで変更したい言語を選択します。「英語」にしたい場合は、使用言語の「英語」をタップします。
    3. 設定変更後、Googleマップで店舗情報を検索し、「Suggest an edit(情報の修正を提案)」をタップします。
    4. 「Change name or other details(名前またはその他の情報を変更)」をタップし、「Add name in English」に英語名を入力し、送信します。
    店舗・施設名を多言語で設定する方法
    ▲店舗・施設名を多言語で設定する方法:「インバウンド×Googleマップ”集客術」資料より一部抜粋
     

    3. 多言語の表記によるキーワード対策

    あるキーワードで検索された際、Googleマップ上に表示される施設はどのように決まっているのでしょうか。

    これは、主に「距離」「知名度」「関連性」の3つの要素が影響しています。

    このうち距離はユーザーと施設との距離であり、コントロールできません。また、知名度を上げる施策の中心はGoogleビジネスプロフィールの領域ではないため、 Googleビジネスプロフィールのみでの対策では限界があります。

    一方、検索キーワードとの「関連性」は、Googleマップの施設情報内とキーワードとの関連づけの施策を行うことで、高めることができます。

    ※関連性を高める方法は、“インバウンド×Googleマップ”集客術【基本編】で詳しく解説しています。

    Googleマップ 順位 上げるには
    ▲多言語キーワードとの「関連性」を高めよう:「インバウンド×Googleマップ”集客術」資料より一部抜粋
    この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

    「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

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