Yahoo!プレイスとは登録や利用にあたって費用が発生しない無料の店舗情報の入稿ツールです。インターネット上での申し込みと審査を経て利用を開始できます。
そもそも「Yahoo!プレイス」とは、Yahoo!JAPANの地図情報サービス「Yahoo!地図」や「Yahoo!ロコ」、検索エンジンの「Yahoo!検索」などと連携して使える店舗情報の入稿ツールです。
Googleの「Google マイビジネス」と機能や料金面で共通する点が多いことから、両者は比べ合わされることが多々あります。
本記事では、Yahoo!プレイスの概要やYahoo!ロコとの関係、Google マイビジネスとの違い、そしてYahoo!のサービスの特徴を紹介します。
※2021年5月27日追記:PayPayはこれまで決済システム利用料について、無料で店舗にサービスを提供していましたが、2021年10月1日より有料になります。利用料率は8月31日に発表される予定です。
Yahoo!プレイスとは
▲Yahoo!プレイスとは店の公式情報を入稿して発信できるツール:公式サイトからキャプチャ 「Yahoo!プレイス 」とは、Yahoo!JAPANが無料で提供するお店の公式情報を入稿して発信できるツールです。
この項目では、Yahoo!ロコとYahoo!プレイスの関係や、登録方法、データの引継ぎについて紹介します。
Yahoo!ロコと Yahoo!プレイスの関係
店舗や施設を運営するオーナーは、地域のグルメ、レストラン情報が集まるポータルサイト「Yahoo!ロコ 」やYahoo!の地図サービス「Yahoo!地図 」に店舗情報を掲載できます。
▲地域のグルメ、レストラン情報が集まるポータルサイトYahoo!ロコ:公式サイトからキャプチャ しかしYahoo!ロコ から直接の入稿はできず、入稿には専用のツールであるYahoo!プレイス を使うことになります。また、顧客からの口コミに対する返信 もYahoo!プレイス を介して行います。
Yahoo!プレイス には入稿・口コミ返信機能のほか、アクセス分析機能 も新たに追加され、Yahoo!ロコ で掲載されている店舗ページのアクセス数や問い合わせ件数といった情報を把握できます。
また、飲食店の場合はYahoo!ロコ とYahoo!プレイス を併用で予約受付機能を搭載することも可能です。
費用・登録方法
Yahoo!プレイス は無料で利用できます。
Yahoo!プレイス の登録手順には「申し込み」「審査」 の2段階があり、利用を開始するにはYahoo!プレイス 公式サイトにある「お申し込み」ボタンをクリックし、施設情報などを記入します。
記入した情報を申請し、審査が完了するとYahoo!プレイス の利用準備は完了です。
なお、Yahoo!プレイス では、一部の公共施設や自然物・公共物、性風俗店や賃貸物件、販売物件などは登録の対象外とされています。
Google マイビジネスとの比較
Yahoo!プレイス とGoogle マイビジネスには、どちらも入稿機能やアクセス分析など共通するツールが多々あります。
料金や機能面では両者に大きな差異はありませんが、Yahoo!ではPayPayとYahoo!JAPAN IDの連携ができます。
1. 料金:Yahoo!プレイスもGoogle マイビジネスも「無料で始められる」
前項で紹介したとおり、Yahoo!プレイス は無料 で登録・利用できます。Google マイビジネスの場合も登録と基本利用にかかる料金は無料です。
Google マイビジネスでは、施設内のようすを360度のパノラマ写真で紹介することもできます。この写真は認定フォトグラファーに依頼することもできますが、その場合は基本的に料金が発生します。
同じくGoogle マイビジネスではGoogle の広告配信サービスを利用でき、クリックされた場合には費用が発生します。
2. 機能:Yahoo!プレイスとGoogle マイビジネスに「大きな違いはない」
Yahoo!プレイス とGoogle マイビジネスのあいだでは、入稿できる情報や機能にも大きな違いはありません。
Google マイビジネスでもYahoo!マイプレイスと同じく、社名、店名、電話番号、住所、営業時間 などを店舗情報として登録できます。
また両サービスでも店舗の外観・内観、メニューの写真を掲載できるほか、顧客からの口コミの受付や返信ができます。
店舗ページの作成機能を取っても、いずれのサービスも無料で店舗情報を登録できるほか、アクセス数やアクセス元地域、店舗への問い合わせ回数などのデータを確認でき、機能面では大きな差がないといえます。
また、動作環境もパソコンとスマートフォンの両媒体で対応しています。
3. PayPayとYahoo! JAPAN IDの連携が可能という点に違いが
Googleのサービスと比較したときに見られるYahoo!の特徴は、PayPay(ペイペイ)とYahoo! JAPAN IDを連携できる という点です。
電子決済サービス「PayPay(ペイペイ)」 を利用しているユーザーの場合、Yahoo! JAPAN IDとPayPayのアカウントを連携させられます。
Yahoo!の各種サービスでは、PayPayの残高として使える「PayPayボーナスライト」を獲得できるキャンペーンを実施しており、アカウントを連携することでキャンペーンの特典を受領できます。
また、Yahoo!はLINEとの経営統合を発表しています。2020年10月を合併完了のめどとしているため、今後のサービスの展開にも注目が寄せられています。
Yahoo!ユーザー層の特徴・Yahooのシェア
この項目では、他社の検索エンジンサービスと比較したときのYahoo!のシェア率や、世代ごとのシェア率をもとに、Yahoo!ユーザー層に見られる特徴を紹介します。
1. Yahoo!の検索エンジンシェアは14.01%
アクセス分析ツールを提供する「Statcounter」社が公開している統計データサイト「Statcounter Global Stats」の情報によると、2020年6月時点で日本における検索エンジンのシェア率は、Google(78.97%)、Yahoo!(14.01%)、Bing(6.46%) の順に並んでいます。
もっとも多いシェア率を獲得しているのはGoogleであるものの、Bingも2020年1月には11.27%のシェア率を記録するなど、利用者を獲得していた様子が伺えます。なお、BingはWindows 10から搭載された新ブラウザー「Microsoft Edge」にデフォルトで設定されている検索エンジンで、2020年1月にサポートが終了したWindows7の移行にともない利用者が増加したといわれています。
また、国内でのスマートフォンにおける検索エンジンのシェア率もGoogle(76.38%)、Yahoo!(23.07%) の順に並んでおり、GoogleはアンドロイドとiOSの両方でデフォルトの検索エンジンとして設定されているため、利用者数が多いものと考えられています。
2. Yahoo!の世代別シェア
2020年3月にYahoo!が更新した「Yahoo! JAPAN 媒体資料」によると、Yahoo!の女性ユーザーは40代・50代のシェアが約半分 を占めています。
媒体別に見ると、40代・50代の女性ユーザーはパソコンで53% 、スマートフォンで42% の割合を示しています。
参考:「Yahoo! JAPAN 媒体資料」最新版のお知らせ(2020年3月改訂版)
▲[Yahoo!JAPANのユーザー属性]:「Yahoo! JAPAN媒体資料(2020年3月)」より また、Yahoo!を利用する男性ユーザーの世代は、パソコンとスマートフォンでボリュームゾーンが異なるものの、40代以降のシェア率が高い ことが特徴です。
特にパソコンでYahoo!を利用する男性ユーザーは60代が31% を占めており、シニア層のユーザーが多いことがうかがえます。
男女問わず、Yahoo!は主に40代以上のユーザー に利用されています。
こうしたデータからも、Yahoo!プレイス に登録することでミドルシニア層や、シニア層にアプロ―チできるという効果が見込めそうです。
Yahoo!プレイスも活用して店舗集客を
入稿ツール「Yahoo!プレイス 」を利用すると、入稿した店舗の情報を「Yahoo!ロコ 」や「Yahoo!検索」をはじめとするYahoo!JAPANのサービスに掲載できます。
電子決済サービス「PayPay」と提携しているほか、LINEとの経営統合を予定するなど、今後展開される独自のプロモーションにも関心が寄せられています。
投稿された口コミへの返信や店舗ページのアクセス解析ができるほか、利用料のかからないYahoo!プレイス は「Google マイビジネス」と共通する点が多く、両サービスはしばしば比較の対象とされています。
機能に共通点がありつつも、異なる特徴をもつGoogleとYahoo!JAPANの双方を上手に活用することで、店舗集客に対する効果の増大が見込めそうです。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」 で公開されている記事のフィードに含まれているものです。 オリジナル記事:「Yahoo!プレイス」は「Googleマイビジネス」と何が違う? Yahoo!ロコ・地図との関連は? 費用や登録方法なども解説 | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.
まとめると、
なんとメルカリにショップ機能が追加されました。メルカリでのやり取りが多い人や、値下げ交渉が面倒な人などはぴったりの機能だと思いますし、すでにお客さんがついていると売上も安定しそうです。オープンしているショップを見てみるとハンドメイド雑貨のお店が多いです。他のジャンルのショップができたころにどうなってくるのかがポイントですね。
「ショップ」なので、禁止行為もあります。景品表示法、特商法の遵守、許認可が必要なものは取得する必要がありますし、正当な理由がある場合の返品には応じなければならない……などです。CtoCではなく、BtoCのネットショップと同じ対応が求められると思っておくといいですね。禁止行為一覧はしっかり読んでおきましょう。
ネットショップとなってくると仕組みを整えないといけませんし、CtoC感覚では運営が難しくなってくることも多いはずです。そうなると法人の参入が考えられますよね。すでにヤフオク!ストアやAmazonマーケットプレイスに出店している人たちの出店が増えると、あっという間に売上を伸ばしてシェアも持っていくかもしれません。