ネットショップ担当者フォーラム

自社ECサイトでの買い物「Amazon Pay」決済でAmazonギフト券支払い金額の2.0%還元

3 years 8ヶ月 ago

アマゾンジャパンは、「Amazon Pay」を導入している自社ECサイトでの買い物において、プライム会員の消費者がAmazonギフト券の残高を使い「Amazon Pay」で商品・サービス代金を支払った場合、ギフト券での支払い金額の2.0%をAmazonギフト券残高で還元する取り組みを期間限定で実施している。

期間は6月21日(火)~7月21日(木)。通常時のプライム会員向け還元率は1.0%。

アマゾンジャパンは、「Amazon Pay」を導入している自社ECサイトでの買い物において、プライム会員の消費者がAmazonギフト券の残高を使い「Amazon Pay」で商品・サービス代金を支払った場合、ギフト券での支払い金額の2.0%をAmazonギフト券残高で還元する取り組みを期間限定で実施している
キャンペーンサイト(画像は「Amazon Pay」のサイトからキャプチャ)

2020年6月に、「Amazon Pay」を利用できる自社ECサイトでの決済に、Amazonギフト券を使った支払い方法の提供を開始。Amazonギフト券の残高を使い「Amazon Pay」で商品・サービス代金を支払った場合、0.5%を還元する取り組みを2021年8月に始めている。プライム会員向けを1.0%に引き上げたのは2022年5月。通常会員は0.5%。

7月12日(火)0時から13日(水)23時59分まで開くAmazonプライム会員向けセール「プライムデー」に合わせて、旅行サービス「エアトリ」と特別キャンペーンを実施。プライム会員が、プライムデー期間中に「全ての格安航空券+ホテル」もしくは「LCC+ホテル」から選択できるプランを購入すると、「Amazon Pay」を使った支払い金額の15%をAmazonギフト券の残高で還元する。

また、マネースクール「ファイナンシャルアカデミー」ともキャンペーンを実施。7月6日(水)~8月14日(日)の期間に、「Amazon Pay」で有料講座を申し込んだプライム会員に対し、支払い金額の20%をAmazonギフト券の残高で還元する。

瀧川 正実
瀧川 正実

ベルーナがネット通販の強化を目的に設置した撮影スタジオ完備のEC専用オフィスとは

3 years 8ヶ月 ago

ベルーナは、ネット通販の強化を目的に、撮影スタジオを備えた新オフィス「ベルーナ アリコベールオフィス」を埼玉県上尾市に開設する。新オフィスの稼働は7月12日から。

ベルーナは、ネット通販の強化を目的に、撮影スタジオを備えた新オフィス「ベルーナ アリコベールオフィス」を埼玉県上尾市に開設
新オフィス「ベルーナ アリコベールオフィス」

「ベルーナ アリコベールオフィス」は、ベルーナとして初めて撮影スタジオと執務スペースを併設している。

撮影スタジオにはテイストの異なる4つのブースを設置した。モデル着用の商品撮影、インスタライブの撮影会場など、マルチに活用できる仕様に設計。EC専用商品企画部門やRyuRyuモール運営部門、新事業部門などが移転する。

ベルーナは今後、新オフィスを活用し、さらなる企業価値向上に向けてネット通販の強化に取り組む。

ベルーナは、ネット通販の強化を目的に、撮影スタジオを備えた新オフィス「ベルーナ アリコベールオフィス」を埼玉県上尾市に開設
ネット通販強化を目的にした新オフィス

ベルーナの2022年3月期連結売上高は前年比6.6%増の2201億3000万円で過去最高。営業利益、経常利益、当期純利益は前年実績を下回ったものの、2022年1月に修正した予算は上回って着地した。

通販事業全体のEC比率は27.9%。2022年3月期はEC化率が伸長した2021年3月期の反動もあり横ばい傾向となったが、今後もさらなる拡張を見込んでいる。

通販事業の受注単価は、新規顧客獲得や低単価志向もあり、横ばいから下落基調。2023年3月期はブランディングの強化と、受注単価の上昇を見込む。

ベルーナ アリコベールオフィス概要

  • 名称:ベルーナ アリコベールオフィス
  • 住所:〒362-0036 埼玉県上尾市宮本町2-1 アリコベール上尾 サロン館 4階
  • 稼働開始日:2022年7月12日
  • 広さ:1291.82平方メートル(390.77坪)
  • 従業員数:約100人
  • 移転部署:EC事業本部 第2EC事業部、EC企画部、企画本部 第7企画室、新事業推進室
石居 岳
石居 岳

「北欧、暮らしの道具店」強さの理由/物流業界の「2024年問題」とは?【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

3 years 8ヶ月 ago
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    2022/7/6

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    中小企業のオンラインレビュー活用、45%が「カスタマーサービスの品質向上につながる」

    3 years 8ヶ月 ago

    キャプテラが行った「オンラインカスタマーレビューに関する調査 中小企業アンケート」によると、商品レビューや口コミから得られるメリットについて、45%が「カスタマーサービスの品質向上に役立つ」と回答した。

    調査対象は全国の中小企業に勤める経営者、管理職、一般社員で、有効回答数は241人。調査期間は2022年3月23日~4月4日。

    8割以上が「積極的にオンラインレビューを収集」

    調査の結果、対象者の88%が「企業戦略としてオンラインレビューの収集を行っている」と回答した。

    収集手法として最も多かったのは「商品・サービスの購入後、レビュー依頼のメールを送信する」(39%)、次いで「電話やチャット・メールでの対応の最後に、ユーザーにレビュー投稿をお願いしている」(31%)「ユーザーに送信するメールに、外部のレビューページへのリンクを入れている」(24%)だった。

    レビュー収集の場として利用しているプラットフォームは、Google、Yahoo!などの「検索エンジン」(46%)がトップで、Facebook、Instagram、YouTubeを含む「ソーシャルメディア」(35%)が2位、Amazonや楽天市場などの「マーケットプレイス」(32%)が3位だった。

    オンラインレビュー利用目的、トップは「Web上で事業をPRする」

    対象者に「オンラインレビューをどのような目的で利用しているか」聞いたところ、「Web上で事業をPRするため」(41%)で、次いで「営業活動で使うため」(35%)「製品・サービス向上のためのフィードバックとして」(35%)だった。

    中小企業のオンラインレビューに関する調査 オンラインレビューをどのような目的で利用しているか キャプテラ
    オンラインレビューをどのような目的で利用しているか(n=241/複数回答可、出典:キャプテラ)

    オンラインレビューは「カスタマーサービスの品質向上に役立つ」

    オンラインレビューが実際に役立っている分野については、「カスタマーサービスの品質向上に役立つ」が45%でトップ、「製品や事業の改善に役立つ」が38%、「ブランドイメージ向上に役立つ」が37%だった。

    オンラインレビューへの対応体制、75%が「専任の担当者またはチームあり」

    「オンラインレビューを担当する専任の担当者またはチームが存在するか」聞いたところ、75%が「担当者またはチームのどちらかを設けている」と回答した。

    一方で、20%が「スタッフ誰もが対応できる」と回答しており、専任で対応する人材がいないことがわかった。

    中小企業のオンラインレビューに関する調査 オンラインレビューを担当する専任の担当者またはチームが存在するか キャプテラ
    オンラインレビューを担当する専任の担当者またはチームが存在するか(n=241、出典:キャプテラ)

    返信の頻度「時々する」が最多

    オンラインレビューに対する返信の頻度について聞いたところ、「時々する」が35%で最も多く、次いで「よくする」が22%だった。

    「オンラインレビューにまったく返信しない」と回答した企業以外に、返信の速さを聞いたところ、「数日以内」が42%で、「1日位内」の19%を2倍以上上回った。

    改善点は「より多くのレビューに対応できるようになること」

    自社のオンラインレビュー管理の改善点について聞いたところ、最多は「より多くのレビューに対応できるようになること」(46%)で、次いで「レビューにより速く対応すること」(33%)「より多くのレビューを読んで、フォローすること」(27%)だった。

    中小企業のオンラインレビューに関する調査 オンラインレビューの管理を改善できるか キャプテラ
    どうすれば自社のオンラインレビュー管理を改善できると思うか(n=241/複数回答可、出典:キャプテラ)
    調査実施概要
    • 調査タイトル「オンラインカスタマーレビューに関する調査 - 中小企業アンケート」
    • 調査方法:オンライン
    • 調査期間:2022年3月23日~4月4日
    • 調査対象:全国の中小企業に勤めており、後述の条件に合致する経営者、管理職、一般社員(251人未満の中小企業に勤めている18歳以上の日本在住者、自社の製品・サービスが、オンラインレビューや口コミによって評価されている、またはされたことがある、製品・サービスに対するオンラインレビューを管理・活用している)
    • 有効回答:241人
    藤田遥
    藤田遥

    アスクル「LOHACO」などのBtoC事業が2023年5月期に黒字転換する見通し

    3 years 8ヶ月 ago

    アスクルの日用品通販サイト「LOHACO(ロハコ)」を中心とするBtoC事業の黒字化が視野に入った。

    BtoC事業の2023年5月期における営業利益は3億円の黒字転換(前期は24億円の営業損失)、売上高は776億円(前期比9・9%増)を見込む。

    2022年5月期(通期)におけるBtoC事業の売上高は前期比3.0%増の706億円となり、当初の計画を達成。海外需要向け販売が好調に推移した。営業損失は24億円(前期は41億円の営業損失)に圧縮し、計画通り着地した。グループ会社であるチャームの利益改善も寄与した。

    アスクルの2022年5月期業績と2023年5月期の見通し
    アスクルの2022年5月期業績と2023年5月期の見通し(画像はアスクルのIR資料からキャプチャ)

    BtoC事業は今後、売り上げ単価の向上、固定費削減、広告ビジネスの強化、Zホールディングスとの連携強化などに取り組む。「LOHACO」は2012年10月にサービスをスタートし、赤字状態が続いてきた。サービス開始13年目の2023年5月期に営業損益は0円、BtoC事業は3億円の営業黒字に転換する。

    アスクルのBtoC事業は2022~23年に収益改善を図り、営業損失の黒字転換を狙う。売上総利益率、変動費比率、固定費比率、限界利益率、営業利益のさらなる改善によって黒字化を達成し、再成長をめざす。具体的には、商品粗利率の改善、広告・データビジネスの進化、BtoB物流基盤の基盤の活用と置き配の推進による配送原価の低減、売り上げ成長に伴う固定費比率の低減に取り組む。

    アスクルの2022年5月期業績と2023年5月期の見通し 黒字化に向けたロードマップ
    黒字化に向けたロードマップ(画像はアスクルのIR資料からキャプチャ)

    運営する日用品ECサイト「LOHACO」は、グループシナジーとメーカー共創によってさらなる成長を目指す。ZホールディングスとのシナジーではPayPayモール店での連携を強化し、売上高と収益性を改善する。「LOHACO」限定販促強化で、売上高は10%成長へ。また、日用品ECに最適化された本店のUI/UXを、PayPayモール店でも展開する。一例を挙げると、PayPayモール店の検索結果にも本店と同様に「カゴに入れる」ボタンを追加し、売上高、粗利率、変動費比率の改善につなげる。

    「LOHACO」の1箱当たりの国内売上単価は、2022年5月期通期は前期比0.9%増。今後はサイト機能の改善などにより、一層の向上をめざす。

    アスクルの2022年5月期業績と2023年5月期の見通し 1箱あたりの売上単価
    1箱あたりの売上単価(画像はアスクルのIR資料からキャプチャ)

    「LOHACO」の2022年5月期通期の広告フィー収入は、前期比2.8%増。今後は売り上げ成長に伴う拡大をめざす。

    アスクルの2022年5月期業績と2023年5月期の見通し 広告フィー収入
    広告フィー収入(画像はアスクルのIR資料からキャプチャ)

    「LOHACO」の売上総利益率向上に向けては、商品粗利率の継続的な改善と広告ビジネスを強化する。収益認識に関する会計基準等を適用した2022年5月期通期は前期差0.2ポイント減、国内では同0.5ポイント増だった。

    「LOHACO」の変動費比率は、収益認識に関する会計基準等の適用を補正後、2022年5月期通期は前期差1.6ポイント減に改善した。今後は配送の効率化を推進し、さらなる改善を図る。

    ソフトウェア償却費と人件業務費が構成する「LOHACO」の固定費は、2022年5月期通期は前期差5億8000万円減。新本店のリリースにより削減に成功した。今後は運営効率化を進め、さらなる削減に取り組んでいく。

    石居 岳
    石居 岳

    ヤフーが「PayPayモール」「Yahoo!ショッピング」を一本化する理由とその背景 | 大手ECモールの業績&取り組み&戦略まとめ

    3 years 8ヶ月 ago
    ヤフーは10月中に「PayPayモール」「Yahoo!ショッピング」を統合し、ECモール運営を新生「Yahoo!ショッピング」に一本化すると公表した

    ヤフーは結局、「PayPayモール」と「Yahoo!ショッピング」を一本化するらしい――。

    EC業界でこんな声が広まったのは6月後半のこと。出店者の間では、「消費者から見ると、買い物の場が『Yahoo!ショッピング』『PayPayモール』の2つにわかれていたため、わかりにくかったのではないのか」「集客も2分してしまったのでは」「ヤフー側のリソースも分散してしていたのだろう」といった一本化の理由を探る声があがっていた。

    こうしたなか、ヤフーは10月中に「PayPayモール」「Yahoo!ショッピング」を統合すると7月6日に公表。ECモール運営を新生「Yahoo!ショッピング」に一本化するとした。

    ヤフーが「PayPayモール」「Yahoo!ショッピング」を一本化
    両モールの強みを新正「Yahoo!ショッピング」に統合する

    複数の「PayPayモール」出店者によると、6月後半にヤフーのECコンサルタントから一本化に関する電話案内があり、「優良ストア」の新たな基準を設けて優遇する旨の説明を受けたという。

    「PayPayモール」は、「Yahoo!ショッピング」上位の優良店、上場企業や一定の年商規模がある大企業が出店できるといった基準を設けていた。一本化後の「Yahoo!ショッピング」で新たに設ける基準では、「優良ストア」を優遇する措置を設ける。

    ヤフーによると、「優良ストア」を検索結果の一覧にアイコンで掲出・訴求。新生「Yahoo!ショッピング」のトップページなどからも誘導を強化するとしている。

    一方、ヤフーのEC担当者から説明を受けた「PayPayモール」出店者は、「『PayPayモール』出店者は新たな基準を設けた『優良ストア』に移行するのではないか」「『PayPayモール』出店料としてプラス3%かかっていたPRオプション料率をなくす、もしくは優遇措置を得たい場合は3%を選ぶことができるようになるのではないか」と話している。

    ヤフーによると、一部のユーザーからデザインや機能、キャンペーンやコンセプトの違いがわかりにくいといった意見があったという。また、Zホールディングスグループ各サービスからの送客が分散してしまうといった課題もあり、一本化に踏み切ることにした。

    ヤフーが「PayPayモール」「Yahoo!ショッピング」を一本化
    グループのアセットを「Yahoo!ショッピング」に集約する

    なお、一本化後の新生モールの名称を、Zホールディングスグループで力を入れる「PayPay」を冠しない「Yahoo!ショッピング」にしたのは、認知度の高さ、日本における「Yahoo! JAPAN」ブランドの商標権を取得して柔軟なブランド展開ができるようになったことをあげている。

    新生「Yahoo!ショッピング」は、既存の「Yahoo!ショッピング」と同様、初期費用、月額利用料、売上ロイヤルティは無料。

    また、注文の当日から翌々日までに商品を配送する「優良配送」も強化する。8月下旬から、「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」の検索結果画面、レコメンド枠で「優良配送」対応商品を優先的に表示する取り組みをスタート。この取り組みは新生「Yahoo!ショッピング」でも展開していくとみられる。

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    コンバージョンを促進する10の要素とカゴ落ちの理由。無料、在庫、スピード、信頼性、モバイルファーストなど重要施策まとめ | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    3 years 8ヶ月 ago
    コンバージョンを促進するために必要な10の施策「無料」「在庫がある」「速い」「信頼できる」「情報量が多い」「利便性」「顧客中心主義」「モバイル志向」「マーケティング主導型」「パーソナライゼーション」を解説

    消費者にとってオンラインショップで商品を購入する際に最も重要なことは何か、一方、ECサイトを運営する事業者はコンバージョンを促進するために必要なことは何か? 詳細な消費者インサイトを紹介します。

    調査データに学ぶコンバージョンを促進する10の要素。無料、在庫、スピード、信頼性、モバイルファーストなど重要施策まとめ

    コンバージョンに関して、基本的な要素が多くの優位性を持ち続けていることに驚かされます。米国のEC専門誌『Digital Commerce 360』はBizrate Insightsと共同で、オンラインショッパー1108人を対象に調査を実施(2022年1月)。Webサイト、モバイル端末、アプリを通じて商品購入する要因、購入を妨げる可能性の要因などを聞きました。

    調査データに学ぶコンバージョンを促進する10の要素。無料、在庫、スピード、信頼性、モバイルファーストなど重要施策まとめ 購入する可能性が高まるWebサイトの特徴や条件
    購入する可能性が高まるWebサイトの特徴や条件(出典: 『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが、2022年1月に実施した調査)
    調査データに学ぶコンバージョンを促進する10の要素。無料、在庫、スピード、信頼性、モバイルファーストなど重要施策まとめ オンライン注文をするきっかけになりそうな施策や取り組み
    オンライン注文をするきっかけになりそうな施策や取り組み(出典: 『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが、2022年1月に実施した調査)
    調査データに学ぶコンバージョンを促進する10の要素。無料、在庫、スピード、信頼性、モバイルファーストなど重要施策まとめ カゴ落ちする理由
    カゴ落ちする理由(出典: 『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが、2022年1月に実施した調査)

    その調査結果を10のキーワードで解説します。各質問のさまざまな要素を取り上げ、コンバージョンに関して何が重要かを考察します。

    • 無料
    • 在庫がある
    • 速い
    • 信頼できる
    • 情報量が多い
    • 利便性
    • 顧客中心主義
    • モバイル志向
    • マーケティング主導型
    • パーソナライゼーション

    1. 無料

    コンバージョンを促進するためには、さまざまな「お金に関する」条件が整っている必要があります。通販・EC利用者が評価し、小売事業者にとって不可欠な重要な戦術は、送料無料(76%)と適正価格(73%)です。

    送料無料以外では、プロモーションがコンバージョンの鍵と答えた割合は45%で、インパクトは足りないと言えるでしょう。一方、魅力的なキャンペーンを紹介したメールは34%が有効と考えており、消費者の注目を集めています。

    購入金額が高い、もしくは予想外のコストがかかると、消費者はすぐにカゴ落ちしてしまいます。その理由の上位では、通販・EC利用者の47%が、送料を含んだ注文の合計金額が予想以上に高くなったことがあがっています。

    また、送料無料が対象外の場合は41%が購入を断念。消費者の25%は予想外の追加費用(税金、手数料など)が発生した場合に、プロモーションコードが受け入れられなかったり、見つけにくかったりした時は24%の消費者がカゴ落ちしています。また、回答者の21%が価格を比較するためにカートに商品を追加しており、消費者が価格に敏感であることがわかります。

    無料が重要なのは、注文時だけではありません。通販・ECの利用者が、返送料を無料にすることを希望するケースが増えており、60%が返送料無料をあげています

    小売事業者の選択を促す新たな要因として、回答者の13%が分割払いによる注文方法を求めています。また、カゴ落ちの15%は、希望する支払い方法が利用できない場合に発生しています。

    2. 在庫状況

    調査対象者の53%が、購買活動の最初のステップである商品セレクションに注目しています。在庫の重要性に関し、消費者の54%が小売事業者を選択する際に在庫があることが重要であると回答しています。

    在庫がない場合は購入しないと回答した割合は30%。消費者は通常、商品の在庫がないときや納期が不明なときは待ちたくないのです

    3. 速い

    ユーザーエクスペリエンスは進化しています。小売店選びでは、45%が全体的な体験に関心を寄せています

    通販・EC利用者は、時間節約を重視する傾向があるため、「スピード」が重要になります。それを証明するために、「オンラインで買い物をする際、どのような特徴や条件があるWebサイトで注文する可能性が最も高いか」という質問をしてみました。

    多くの回答の根底にあるのは効率性でした。回答者の29%は読み込みの速いサイトを、25%は関連性のある結果を表示するECサイト内検索をあげました。特に複雑な検索をする場合、消費者は時間の節約を求めるのです。

    また、顧客プロフィールがあらかじめ入力された迅速なチェックアウトも、調査対象者の20%にとって重要な要素になっています。チェックアウトのプロセスが長すぎたり、わかりにくかったりすると、14%のオンラインショップ利用者が購入をあきらめるという結果も出ています。

    もちろん、配送に関しても「速い」ことは重要です。オンラインショッピング利用者は、迅速な配送を期待し、配送時間の保証を望んでいます。アンケート回答者の66%が、小売事業者の迅速な配送能力は商品を選択する上で最も重要な要素であると回答。43%が配送時間の保証を希望しており、サプライチェーンの混乱のなかでも確実性がより重要視されています。

    スピードの観点では、納期がニーズに合わなかった場合に、24%がカゴ落ちしています。15%は納期が保証されていないことに気づき、購入を断念しています。

    4. 信頼できる

    消費者にとって小売事業者との過去の買い物体験は重要で、58%がその体験を基に小売事業者を選択しています。また、通販・EC利用者の53%が、ブランドへの信頼感から小売事業者を選んでいます。

    41%がオムニチャネルを利用する際、過去の経験を考慮に選択。さらに、小売事業者がより積極的に政治的・社会的な立場を取るようになると、消費者にとって重要な活動を支援する気持ちが高まるようです。一方、販売者が信頼できない場合、10%がカゴ落ちしています。

    5. 情報提供

    消費者は、興味のある商品に関する情報や画像に注目しています。また、商品レビューの質と量の両方も評価。ほとんどの回答者(51%)が、この2つを小売事業者の選択において重要であると答えています。

    同時に、小売事業者が十分な商品情報と画像を提供してくれることを期待していると回答した割合は39%。商品のデモンストレーションを含むビデオを重視する回答者は14%で、ホーム、ビューティー、玩具などのカテゴリーでは不可欠としています

    6. 顧客中心主義

    顧客中心主義には多くの意味がありますが、最も注目すべきはカスタマーサービスでしょう。具体的には、消費者とのインタラクションです。

    消費者の46%が小売店の選択基準にあげている「わかりやすい/簡単な返品ルール」もその1つです。また、カスタマーサービス担当に簡単にアクセスできることは、当然のことですが、それをあげたのは25%にとどまりました。

    消費者とのインタラクションの質がその後のコンバージョンに影響することは、調査対象者の27%が認めています。

    コンバージョンに至る可能性は、Eメールが49%と最も高く、電話によるコンバージョンが33%で続いています

    テキストによる新しいタッチポイントのコンバージョン率は20%。カスタマーサービスにツイート可能かどうかは、コンバージョンにほとんど影響を与えず4%でした。

    ライブチャットに関しては、対人のインタラクションがコンバージョンに影響を与えると答えた割合は43%、ボット関連のインタラクションは14%しかコンバージョンに関連性がないようです。

    店舗でのインタラクションは、コンバージョンを推進する重要な役割を持っており、消費者の30%がコンバージョンにつながると回答。アポイントメントについては、店頭でのアポイントメントが8%、バーチャルアポイントメントが5%と限定的な結果となりました。

    調査データに学ぶコンバージョンを促進する10の要素。無料、在庫、スピード、信頼性、モバイルファーストなど重要施策まとめ 小売店で受けたカスタマーサービスで、オンライン購入をする可能性が最も高いやり取りについて
    小売店で受けたカスタマーサービスで、オンライン購入をする可能性が最も高いやり取りについて(出典: 『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが、2022年1月に実施した調査)

    7. 利便性

    利便性の影響力は強大です。注文につながる可能性が最も高いオムニチャネルの柔軟な取り組みは、店舗で受け取るという選択肢から始まっています

    消費者の25%はオンラインで購入し、店舗で受け取る(BOPIS)をあげ、17%はカーブサイドピックアップ(車中受け取り)を受け入れています。さらに19%は地元の小売事業者から購入することを希望しています。

    一方、カゴ落ちした人の15%が、代わりに店舗で購入することを決めています

    オムニチャネル購買を促進する要因について詳しく見てみましょう。コンバージョン要素のトップは「商品の入手可能性」で66%。そのほかは、「場所」に起因しています。コンバージョン要素の第2位は、「店舗への近さ」で60%。受け取り場所の種類を重要視したのは27%でした。さらに、16%が天候、店舗の広さ、指定された駐車場の数をあげています。

    物流と利便性もオムニチャネル購買の推進力となっています。「注文した商品を受け取れるようになるまでの時間」を重要視したのは54%で、小売事業者の注文の迅速な処理能力が重要であるとしています。

    在庫のある店舗数はそれほど重要ではありませんが、それでも消費者の24%は選択肢の1つとしています。また、店に向かうことを通知するオプションがあると便利であり、これらはすべて来店を効率化するのに役立つと24%が答えています。

    また、ジオロケーションもオムニチャネルの消費者にスピードアップをもたらすことができると12%が回答しました。

    最後に、利便性のもう1つの要素は、消費者のカートの使い方に関連しています。44%が「後で確認するために保存」し、25%が「忘れてしまった」と回答しています

    調査データに学ぶコンバージョンを促進する10の要素。無料、在庫、スピード、信頼性、モバイルファーストなど重要施策まとめ 店舗受け取り(店頭・カーブサイドピックアップ)を注文をする際、購入の可能性を左右する要因
    店舗受け取り(店頭・カーブサイドピックアップ)を注文をする際、購入の可能性を左右する要因(出典: 『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが、2022年1月に実施した調査)

    8. モバイル志向

    リサーチや購入にモバイルを利用する消費者が増えています。「Adobe Analytics」によると、2021年のホリデーシーズンのオンライン売上の43%はスマートフォン経由で、全体で880億ドル(約9兆円)にのぼります。しかし、成長のチャンスはもっとあるのです。

    モバイル利用の阻害要因は、ロード時間の遅さ(33%)、スクロールの多さ(32%)、購入までのステップ数の多さ(26%)。一方、ユーザー31%はデスクトップの方がまだまだ簡単にまたは速く購入できると感じています。

    スマートフォンユーザーは、コンバージョンに必要なデバイスのユーザーエクスペリエンス(UX)ニーズを考慮した効率的なショッピング体験を求めているのです。

    消費者のコンバージョンを妨げる課題は以下の通りです。

    • 煩雑なナビゲーション 31%
    • わかりづらいチェックアウト 26%
    • わかりづらい情報のレイアウト: 25%
    • モバイルサイトが最適化されていない: 24%
    • 画像がうまく表示されない、または小さすぎる:23%
    • コンテンツが正しく表示されない: 21%
    • ナビゲーションボタンのサイズ: 16%

    すべての消費者がスマートフォンで買い物を済ませたいと考えているわけではないので、上記の課題が小売事業者選定の基準にはならなかったかもしれません。また、「その他」の回答として「スマートフォンを持っていない/使っていない」が4%ありました。

    アプリは、通販・EC利用者にとって魅力的なツールになり得ます。調査結果では、19%が質の高いモバイルアプリを、小売事業者を選択する理由に挙げています。また、オムニチャネルの観点から、小売事業者のアプリの完成度が購入に影響したのは8%でした。

    調査データに学ぶコンバージョンを促進する10の要素。無料、在庫、スピード、信頼性、モバイルファーストなど重要施策まとめ スマートフォンを使ってオンラインショッピングをする際に、購入を妨げる問題点
    スマートフォンを使ってオンラインショッピングをする際に、購入を妨げる問題点(出典: 『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが、2022年1月に実施した調査)

    9. マーケティング主導型

    カゴ落ちしたユーザーへのメール、リターゲティング、ソーシャルメディアなどのマーケティング施策について、消費者の回答によるとコンバージョンにつながる施策としては限定的な効果しかないようです

    その数値は以下の通りでした。

    • かご落ちした人へのメール:15%
    • リターゲティング:11%
    • ソーシャルメディア広告:10%

    広告をクリックして注文につなげるという点ではAmazonが強いですが(45%)、スポンサー広告はそれほど影響力がありません(10%)。コンバージョンにつながるソーシャルメディア広告のトップはFacebookで(33%)、Instagram(19%)、YouTube(16%)、TikTok(9%)がそれに続いています。回答者の39%によると、Eメールは注目を集めており、コンバージョンにつながっているようです。また、テレビ広告は19%で影響力を維持しています。

    調査データに学ぶコンバージョンを促進する10の要素。無料、在庫、スピード、信頼性、モバイルファーストなど重要施策まとめ 購入につながる最も効果的な広告媒体について
    購入につながる最も効果的な広告媒体について(出典: 『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが、2022年1月に実施した調査)

    10. パーソナライゼーション

    ECサイトにおけるパーソナライゼーションは、コンバージョンを促進する可能性が高いことから、優先的に取り組むべき事項です。

    トップページの見せ方で、消費者の44%がコンバージョンする可能性があると回答。過去の購買行動に基づくレコメンデーションが41%で続いています。一方、閲覧履歴に基づくレコメンデーションは39%。この3つの要素に着手するだけで、コンバージョンを促進することができるはずです。

    消費者に過去の閲覧を思い出してもらうためにも、カゴ落ちしたユーザーへのメールは活性化されるべきでしょう。回答者の29%がカゴ落ちメールによって、小売事業者のECサイトで購入する可能性が高くなると答えています。

    さらに、過去の行動に基づく購入後のコミュニケーション・メール(18%)やリターゲティング広告(16%)にもチャンスがあります。

    調査データに学ぶコンバージョンを促進する10の要素。無料、在庫、スピード、信頼性、モバイルファーストなど重要施策まとめ 購入の可能性を高めるパーソナライズ体験の要素
    購入の可能性を高めるパーソナライズ体験の要素(出典: 『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが、2022年1月に実施した調査)

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360
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    【景品表示法検討会まとめ】ステマ対応の専門部会設置検討、「確約手続き」導入を検討、悪質業者への対応強化 | 通販新聞ダイジェスト

    3 years 8ヶ月 ago
    消費者庁の「景品表示法検討会」は、第4回の会合において、違反行為を繰り返す悪質業者への制裁を強化、ステマ対応は専門部会の設置検討などを示した

    消費者庁の「景品表示法検討会」は、法改正を念頭に、年内をめどに取りまとめを行う。6月23日の第4回会合で、不当表示の自主的な早期是正を目的に、新たに確約手続きを導入する方向で検討を進める方針を示した。違反行為を繰り返す悪質事業者に対する制裁効果は強化。課徴金額の引き上げなど算定基準を見直す。ステルスマーケティングへの対応は検討会傘下に専門部会を設置し検討する。

    ステマ対応、専門部会を設置し検討

    ステマは、IT関連の専門的知見を持つ委員を新たに選任し、「景表法検討会」と並行して議論する。ステマが消費者心理に与える影響などを整理。年内の結論をめざし、検討会報告書に盛り込む。

    通販新聞 アフィリエイト広告とステルスマーケティングの関係について 景品表示法
    アフィリエイト広告とステルスマーケティングの関係について
    (画像は消費者庁の「第4回 景品表示法検討会」資料から編集部がキャプチャし追加)

    景表法改正は、独占禁止法の確約手続きや、課徴金算定基準を参考に検討する。

    確約手続きは、独禁法違反の疑いがある行為について、公正取引委員会と事業者が協調的に解決する仕組み。公取委の通知を受けて、事業者が確約計画を申請。公取委が計画の認定の可否を判断する。行政処分にあたり内容や社名も公表されるが、違反認定を含む措置命令は行わない。課徴金納付命令も課されない。

    景表法では不当表示の早期是正を目的に検討する。また、消費者利益の回復策に活かせるとみる。

    悪質事業者への制裁強化を検討

    現行法も、課徴金制度において消費者への自主返金で課徴金額が減額される措置がある。ただ、活用は進んでいない。独禁法の確約手続きでは、大規模事業者の優越的地位の乱用行為に対し、納入業者への金銭回復措置で確約計画を認定した実績がある。事業者が策定した確約計画の認定要件などは今後詰める。また、返金にあたっては、電子マネーなどの活用により円滑な返金を促す仕組みも検討する。

    違反行為を繰り返す悪質事業者には、課徴金算定率の引き上げによる制裁強化で厳正に対処する方向で検討する。景表法は、あくまで表示是正が目的になる。このため、消費者契約の類型で違反行為を規定する特商法と連携。法人の業務停止や個人に対する業務禁止命令の活用により、消費者利益の回復にもつなげる

    執行体制の強化では、都道府県や特定適格消費者団体との連携も模索する。

    景表法の規制対象の範囲の解釈をめぐる「供給主体性」の議論は、中長期的な検討課題として報告書に記載する方針。消費者を不利な決定に誘導する表記やサイト設計、僅少な在庫の強調など「ダークパターン」と呼ばれる行為も将来的な検討課題とする考え

    確約手続き導入の場合は「適切な運用」求める

    5月に行われた第3回会合で、中川丈久座長は、「少なくとも独禁法に追いつく必要がある」と言及していた。

    今会合の冒頭、若宮健嗣消費者担当大臣は、挨拶のなかで「メリハリのある執行の実現」を要請。確約手続き導入による柔軟な行政措置、悪質業者への制裁強化を念頭に置いた発言とみられる。ステマへの対応、問題の整理も改めて要請した。

    月1~2回のペースで検討する。7~9月にかけて、事業者団体や弁護士会など関係者からヒアリングを実施。10月以降、論点整理、報告書案の検討を進める。

    通販新聞 今後の景品表示法検討会における検討事項について
    今後の検討の方向性案(画像は消費者庁の「第4回 景品表示法検討会」資料から編集部がキャプチャし追加)

    今会合で委員から、確約手続き、課徴金算定基準の見直しに反対意見はなかった。確約手続きを導入した場合、命令相当の事案に適用しないよう、適切な運用を求める要望があった。消費者サイドの委員は、適格消費者団体に事業者への合理的根拠の要求権限の付与を求める意見があった。また、行政との連携では、処分に関する資料提供を求めた。

    ※記事内容は紙面掲載時の情報です。
    ※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
    ※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

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    通販新聞

    「北欧、暮らしの道具店」は何がスゴイ?東証グロースに新規上場するクラシコムのビジネスモデルや強みなどまとめ

    3 years 8ヶ月 ago
    「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムが公表した「新規上場申請のための有価証券報告書」「株式売出届け目論見書」から、ビジネスモデルや優位性などをまとめた

    8月5日に東証グロース市場へ株式を上場する、北欧雑貨のECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコム。現経営陣とその親族の個人出資による自己資金をもとに堅実な黒字運営を続ける。2021年7月期の売上高は45億3200万円で前期比30.5%増、経常利益は7億9700万円で同42.1%増。売上高経常利益率は17.6%にのぼる。「2021年経済産業省企業活動基本調査」によると、調査対象企業の売上高経常利益率は3.1%で、クラシコムは高い収益率を誇る。

    北欧雑貨のECサイト「北欧、暮らしの道具店」
    北欧雑貨のECサイト「北欧、暮らしの道具店」(画像はECサイトからキャプチャ)

    2021年7月期における当期純利益は5億7099万円。3億7460万円の純利益だった2020年7月期比で52.4%増。堅実な黒字運営を続け、積み上げてきた利益の合計を指す繰越利益剰余金は2021年7月期で17億円を超える。

    北欧雑貨のECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムが、8月5日に東証グロース市場へ株式を上場 売上高の推移
    売上高の推移(画像は目論見書から編集部がキャプチャ)
    北欧雑貨のECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムが、8月5日に東証グロース市場へ株式を上場 当期純利益の推移
    当期純利益の推移(画像は目論見書から編集部がキャプチャ)

    「北欧、暮らしの道具店」は2007年にヴィンテージの北欧食器などを扱うECサイトとしてスタート。現在はアパレル、キッチン、インテリア雑貨が主力商材で、自社企画のオリジナル商品「KURASHI&Trips PUBLISHING」が売上高の約50%を占める。

    北欧雑貨のECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムが、8月5日に東証グロース市場へ株式を上場 事業系統図
    事業系統図(画像は目論見書から編集部がキャプチャ)

    オリジナル商品、ブランド力などで2021年7月期の定価消化率は99.5%。ほぼすべての注文において送料を受領するビジネスモデルを築いており、こうした点も高い利益率の源泉となっている。

    クラシコムでは、自社ECサイトを通じて直接商品を消費者に提供していることから、ECに関する事業ドメインを「D2C(Direct to Customer)」と表現している。

    ユーザーとのダイレクトなつながりを大切にしてきたクラシコム。「北欧、暮らしの道具店」サイトを中心に、Web記事、オリジナルドラマ、ドキュメンタリー、ラジオ番組、音楽プレイリスト、全国劇場公開されたオリジナルの映画など、さまざまなコンテンツを発信し続けることで、ブランド力の向上、ファンを獲得してきた。

    北欧雑貨のECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムが、8月5日に東証グロース市場へ株式を上場 経営戦略
    経営戦略(画像は目論見書から編集部がキャプチャ)

    顧客とのエンゲージメントチャンネルは、SNS、アプリ、Webサイト、メールマガジンといった自社チャネル。新規顧客獲得のために広告媒体に支払う広告費、顧客育成のために支払う販促費を低く抑え、自社チャネルの「北欧、暮らしの道具店」、SNSなどで発信する各種コンテンツの提供を通じ、効率的に顧客を獲得している。

    北欧雑貨のECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムが、8月5日に東証グロース市場へ株式を上場 累積会員数(うち新規会員数)の推移(退会済みユーザーを除いた累積会員数)
    累積会員数(うち新規会員数)の推移(退会済みユーザーを除いた累積会員数、画像は目論見書から編集部がキャプチャ)

    クラシコムはさまざまな媒体、エンゲージメントチャンネルでコミュニケーションを長期的な関係性を構築。たとえば、読み物や動画を楽しむためにWebサイトを訪問するといった動機の提供につながり、ユーザーが長期にわたって継続的に買い物をする環境を整えたという。

    北欧雑貨のECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムが、8月5日に東証グロース市場へ株式を上場 エンゲージメントアカウント数の推移
    エンゲージメントアカウント数の推移(画像は目論見書から編集部がキャプチャ)

    平均LTV(ある会計年度に初購入したユーザー全員について、特定期間の購入金額の平均値を算出した数値)は長期にわたって伸長。初購入年度が2017年7月期のユーザーについて、「3年LTV」は「1年LTV」の約2倍という。

    マーチャンダイジング(MD)、バックヤードではEC運営を通じて獲得したデータを活用し、精度の高い商品企画、適正な発注、在庫コントロールを実現。1年間の商品回転率は14.1回と、効率性の高いECサイト運営を行っている。

    北欧雑貨のECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムが、8月5日に東証グロース市場へ株式を上場 年間購入者数の推移
    年間購入者数の推移(画像は目論見書から編集部がキャプチャ)

    従業員数は2022年5月31日現在で77人、平均年齢は34.2歳。平均年間給与は647万円。

    企業理念は「フィットする暮らし、つくろう。」。経営方針は「自由・平和・希望」。

    北欧雑貨のECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムが、8月5日に東証グロース市場へ株式を上場 企業理念と経営方針
    企業理念と経営方針(画像は目論見書から編集部がキャプチャ)

    2022年7月期の業績予想は、売上高が51億4900万円(前期比13.6%増)、営業利益は8億2900万円(同6.4%増)、経常利益は8億3400万円(同4.7%増)、当期純利益は5億5000万円(同3.6%減)。

    瀧川 正実

    BtoB-ECの「基礎」「成功ポイント」「失敗あるある」「将来の方向性」をキープレイヤー4社が解説 | 鵜飼智史のBtoB-EC早わかり講座

    3 years 8ヶ月 ago
    Dai、アイル、ネットショップ支援室、ジェーエムエーシステムズが、BtoB-ECの動向と今後についてパネルディスカションを実施

    リモートワークやネット通販が浸透し、働き方や人々の意識が変わるなか、対面での営業や商談が難しくなったBtoB(法人向け)の取引でも、デジタル化が急速に進んでいる。ただ、多くの成功事例がある一方、失敗事例も少なくない。普段は競合関係にあるDai、アイル、ネットショップ支援室、ジェーエムエーシステムズのキーパーソン4人が、BtoB-ECの基礎から、成功のポイント、失敗の要因、今後の方向性について事例を含めて語り合った。

    Dai、アイル、ネットショップ支援室、ジェーエムエーシステムズが、BtoB-ECの動向と今後についてパネルディスカションを実施

    コロナ禍でBtoBのデジタル化が一気に加速

    Dai取締役・鵜飼智史氏(以下、鵜飼氏):BtoB-ECの市場についてお話しをします。経済産業省が公表したデータによると、BtoB-ECの市場規模は334兆円、EC化率は33.5%に達しています

    BtoB-ECの市場規模とEC化率
    BtoB-ECの市場規模とEC化率

    EDI(電子データ交換)なども含まれていますが、まず認識していただきたいのはBtoBの取引はECと非常に相性が良いということです。BtoB-ECのサービス、システムの導入実績やBtoBのモールの出店企業は増加し、流通額も伸びています。

    Dai取締役 B2BソリューションDiv.マネージャーの鵜飼智史氏。BtoBの受発注業務をEC化するクラウドサービス「Bカート」を提供している
    Dai取締役 B2BソリューションDiv.マネージャーの鵜飼智史氏。BtoBの受発注業務をEC化するクラウドサービス「Bカート」を提供している

    BtoB-ECの効果は、業務効率化、売り上げアップ、+α

    鵜飼氏:BtoB-ECには、1st-Wave、2nd-Wave、3rd-Waveという3つの波があります。1st-Waveでは「ASKUL」「モノタロウ」などがサービスをスタート。2000年代に入ると2nd-Waveに移り、「SUPER DELIVERY」「NETSEA」など、ネット上で小売業者に卸売りするモールサービスが出てきました。そして現在、3rd-Waveを迎えていると言えます。3rd-Waveの特徴は、自社の業務フローにECを組み込んでいくことで、業務改善も同時に行っているという傾向があります

    BtoB-ECの変遷
    BtoB-ECの変遷

    BtoBはアナログな体制で業務フローを構築していたのですが、コロナの影響でデジタル化が進んでいます。BtoB-ECは、取引先との接点を強化し、社内の業務を効率化することができます。

    オフラインとオンラインの業務フロー比較
    オフラインとオンラインの業務フロー比較

    ネットショップ支援室 執行役員営業統括部長 三宅晋平氏(以下、三宅氏):Webで商品を見たい、比較したいというお客さまが増えており、売り買いするためのサイトだけでなく、情報をきちんと伝えることが昨今は求められています。私たちがBtoB-ECの支援サービスを立ち上げた時は、アナログの受注をどうにかしたいという要望が大半を占めていました。しかし、最近は8割ほどが業務の効率化の問い合わせです。売り上げを伸ばしたいというニーズも増えていますね。

    ネットショップ支援室 執行役員営業統括部長・三宅晋平氏。BtoBのWeb受発注システム「楽楽B2B」を提供している
    ネットショップ支援室 執行役員営業統括部長・三宅晋平氏。BtoBのWeb受発注システム「楽楽B2B」を提供している

    アイル BtoB-EC推進統括本部・江原智規氏(以下江原氏):お得意先から、「御社は電話やファックスだけなのか、ネットで注文できるところが増えてきているよ」と指摘され、重い腰をあげるという企業も増えましたよね。

    アイルのBtoB-EC推進統括本部・江原智規氏。BtoB-EC、WEB受発注システム「AladdinEC(アラジンEC)」を担当している。アイル30年にわたって販売管理・在庫管理などの業務管理システム「AladdinOffice(アラジンオフィス)」を提供(2022年2月時点)
    アイルのBtoB-EC推進統括本部・江原智規氏。BtoB-EC、WEB受発注システム「AladdinEC(アラジンEC)」を担当している。アイル30年にわたって販売管理・在庫管理などの業務管理システム「AladdinOffice(アラジンオフィス)」を提供(2022年2月時点)

    鵜飼氏:さらに+αで増えてきたのが、新規事業を立ち上げる際にBtoB-ECを組み込みながら、ニューノーマルな働き方を取り入れてオペレーションコストを抑えたいというニーズ。これまでのお話をまとめると、BtoB-ECの効果は、業務効率化、売上アップ、+αの3つが大きいと言えるでしょう。

    BtoB業務のEC化で期待される効果
    BtoB業務のEC化で期待される効果

    営業スタイルや働き方などを大きく変えたコロナ禍、BtoB-ECの導入のきっかけに

    鵜飼氏:コロナ禍とBtoB-ECについて、事例を踏まえて見ていきましょう。地方の服飾雑貨系の会社のケースですが、営業マンが営業先の店舗に直接商品を納品し、次の注文を取り、月末に集金するというルート営業を行っていました。1回目の緊急事態宣言下で、お客さまから「ご来社を遠慮していただきたい……。」と言われ、訪問できないことには事業が立ち行かない、ということでEC化を決断。BtoB-ECサイトで受注や請求業務を行い、配送は物流業者にアウトソーシングするスタイルに変えました。

    コロナ禍でルート営業ができない状況に
    コロナ禍でルート営業ができない状況に

    三宅氏:コーヒー豆などを扱っているクライアントの事例ですが、そこでは営業マン自身が契約してきたお客さまの発注を、手作業で打ち込んでいました。直営店15店舗と卸先600店舗を抱えているので、ピーク時は月に3000件の受注処理が生じ、入力工程は毎月132時間に達しました。そこで、既存の販売管理ソフトを変えずに、「楽楽B2B」を導入したことで、手入力がゼロに。現地に行って営業マンに話しを聞いたところ、「これを待っていました」「ありがとうございました」と言っていただけました。

    BtoB-ECで業務が効率化
    BtoB-ECで業務が効率化

    ジェーエムエーシステムズ 営業部 統括マネージャー 岸直之氏(以下、岸氏):工場向け機械の製造販売をする企業様のケースを紹介します。

    ジェーエムエーシステムズ 営業部 統括マネージャー 岸直之氏。流通業、製造業を中心に、サプライチェーンの最適化、受注業務のデジタル化を支援している
    ジェーエムエーシステムズ 営業部 統括マネージャー 岸直之氏。流通業、製造業を中心に、サプライチェーンの最適化、受注業務のデジタル化を支援している

    営業マンがパンフレットを持参して対面で営業していたのですが、コロナ禍でそれが思うようにできなくなりました。そこで、リモートワーク環境を整備し、Web会議とWeb商品紹介サイトを組み合わせて、サイトでリアルタイムに商品を見せてリモート営業できる体制を構築。リアルタイムで在庫照会もできるようにしました。さらに、Web上で個別のカスタマイズに対応できる見積もりシミュレーションが作成できる機能も搭載しました。

    リモート営業できる環境を整備した
    リモート営業できる環境を整備した

    江原氏:コロナ禍より以前にBtoB-ECを導入していた事例です。食器やグラスを扱うクライアントで、商品詳細に対する電話での問い合わせが多く、FAXの注文、カタログ配布など、手間がかかる業務も多かったため、「アラジンEC」を導入していただきました。導入後、電話での問い合わせが年間8000件削減、手作業も大幅に減りました。コロナ禍では、テレワークや非対面営業へとすんなり移行できたそうです。

    BtoB-ECシステム導入済みのためテレワーク・非対面営業へスムーズに移行できたという
    BtoB-ECシステム導入済みのためテレワーク・非対面営業へスムーズに移行できたという

    しがらみ、過剰な要求、後出しじゃんけん……BtoB-EC失敗あるある

    鵜飼氏:ここまでは成功例を紹介してきましたが、もちろん失敗してしまうパターンもあります。そこで、普段はあまりすることの無い「失敗あるある話」を皆さんにお聞きしてみたいのですが……。いかがですか?

    岸氏失敗するケースは、お客さまが意気込み過ぎて“あれもこれも”と120点をめざすことが多い印象ですね。お金も時間もかけてBtoB-ECを導入したのに、本当にやりたかったことがぼやけてしまい、その結果50点になってしまう。最初の段階では80点をめざし、運用スタート後に段階的に加点していって、最終的に120点にたどり着くという考えの方がうまくいくように感じます。

    江原氏失敗する企業は後出しじゃんけんも多いですよね。担当者と打ち合わせを重ね、契約した後に、営業や物流の部門が契約外のことを言い出したり、あれやこれやと要望を出してきたり……。こうなるとうまくいきません。

    鵜飼氏社内でしっかりコンセンサスを取っておけば後出しジャンケンは起きないんですよね。

    三宅氏BtoBの場合、会社の業務やシステムの根幹に関わってくるので、組織全体を動かさないといけない。それなのに、上に話しが通っていないというケースはよくありますよね。

    鵜飼氏:確かに、しがらみが多いのも問題ですね。社内もそうですが、メーカー、卸、小売、消費者が関わるなかで今までのやり方を変える側面もあるので、うまくまとめていかないと失敗してしまう可能性は大きいです。

    これからのBtoB-EC

    江原氏:Adobe社が実施した調査に興味深いデータがあります。今、就職活動をしている若者が、企業選びで重視するのが、「デジタル化が進んでいるかどうか」です。データによると、デジタル化が進んでいる企業は社員満足度も高いそうです。業務のデジタル化が、人材採用にも影響を及ぼす時代になっているんですね。

    採用にもデジタル化が重視される
    採用にもデジタル化が重視される

    鵜飼氏:僕も採用に携わることがありますが、就職活動でデジタル化が非常に重要な要素になっていることを実感しています

    江原氏:社員の満足度という要素で言えば、1つエピソードがあります。アイルが支援した食品卸会社は、仕入れ先との発注、支払い業務で購買部門の方の負担が非常に大きかったのですが、「アラジンEC」を導入した結果、業務の50%、時間にして年3000時間を削減でき、担当者の方に「定時に帰れるようになり、ライフワークが変わりました」とお礼を言われました。システムを導入することによって、その会社で働いている方が元気になる、幸せになるというのは、我々にとってもやはり嬉しいことです。

    BtoB-ECは顧客満足度にも直結する
    BtoB-ECは顧客満足度にも直結する

    鵜飼氏:「Bカート」を導入している BtoCとBtoBのEコマースに取り組んでいる企業では、クラウドサービスを組み合わせて受注、決済、在庫の一元管理から物流の出荷業務までを自動化されました。業務を自動化することで捻出された時間を付加価値の高い商品開発や、顧客接点の強化に集中させて業績を向上しているそうです。

    BtoBとBtoCのバックヤード業務を完全自動化した
    BtoBとBtoCのバックヤード業務を完全自動化した

    三宅氏:これからは、業務効率化という守りの話しだけではなく、売り上げを増やすための攻めの姿勢が大事になるでしょう。営業が直接出向いて交渉し、受発注はFAXというスタイルの化粧品関係の会社の例ですが、アポが取れなくなり営業ができず、顧客がゼロに近い状態で月商は150万円程度まで落ち込みました。2020年7月に「楽楽B2B」を導入して、それを機にオンラインマーケティングに集中。多くのサンプルを送付し、届いた頃にオンラインで「どうでしたか」と確認、良かったという返答を得た企業に「買いませんか」とプッシュするという攻めのスタイルに転換しました。合わせてメルマガも配信することで、約3か月で売り上げは8倍になり、2021年2月には15倍の2000万円を達成したそうです。

    売り上げを伸ばす攻めのBtoB-ECも重要という
    売り上げを伸ばす攻めのBtoB-ECも重要という

    鵜飼氏:BtoB-ECで業務の効率化を図り、販路を拡大して売り上げを伸ばしていく。これからはそういう時代ですね。

    岸氏:海外進出に成功した事例を紹介します。その企業では、国内需要が頭打ちになり、海外進出を図ったが成果が出ていませんでした。そこで海外向けBtoB-ECを開設したところ、海外企業からの引き合いが増え、売り上げも増えていったのです。リアルで展開する場合、海外拠点を設けて人を採用、顧客を開拓するといったことに多大なコストと時間が掛かります。ECなら、24時間365日注文を受けることができます。そして、販路を一気に拡大できるのです。

    BtoB-ECで海外需要も開拓できる
    BtoB-ECで海外需要も開拓できる

    鵜飼氏:海外進出を比較的容易に取り組めることもBtoB-ECの大きなメリット。今後は国内市場がシュリンクしていくので、海外への進出も視野に入れる必要がありますね。

    ◆鵜飼さんが監修・執筆したBtoB-ECの専門書『BtoB-EC市場の現状と将来展望2022』のご案内

    『BtoB-EC市場の現状と将来展望2022』

    『BtoB-EC市場の現状と将来展望2022』

    • 監修:鵜飼 智史
    • 著者:鵜飼 智史/森田 秀一/朝比 美帆/インプレス総合研究所
    • 発行所:株式会社インプレス
    • 発売日 :2022年1月25日(火)
    • 価格 :CD(PDF)+冊子版 110,000円(本体100,000円+税10%)
      CD(PDF)版・電子版 99,000円(本体 90,000円+税10%)
    • 判型 :A4判 カラー
    • ページ数 :250ページ
    小林 真由美
    小林 真由美

    ECに特化したプロ人材1000人以上が複業登録するマッチングサービス「ECのプロ」とは

    3 years 8ヶ月 ago

    プロ人材に特化した招待制のジョブ型マッチングサービスを提供するWUUZY(ウージー)は、EC領域に特化した1000人以上のプロ人材が複業として登録するマッチングサービス「ECのプロ」をリリースした。

    「ECのプロ」は日本中から優秀なEC人材を複業で集め、「売上拡大に課題を持つEC事業主」とプロ人材をプラットフォーム上でマッチングするサービス。2022年2月からベータ版として展開。現在、EC事業者、広告代理店、EC支援会社など50社超の企業が利用している。

    「ECのプロ」には、アパレル、化粧品、専門性が必要なニッチ商材まで幅広い実績を持つプロ人材が登録。登録者の得意な商材や領域をマッチングサービス上で可視化している。ECの専門家を、初期費用0円、最短2日でマッチングできるという。

    プロ人材に特化した招待制のジョブ型マッチングサービスを提供するWUUZY(ウージー)は、EC領域に特化した1000人以上のプロ人材が複業として登録するマッチングサービス「ECのプロ」をリリース
    登録者の属性

    WUUZYが約300社のEC事業者にヒアリングを行ったところ、売上拡大に向けたECの知識・知見を持った人材の採用に課題を感じている事業者が多いことを把握。①経験者にノウハウを聞きたい②何から取り組むべきかわからない③開発会社に頼りっぱなしになっている――といった声があがったという。

    ただ、大手人材サービスの調査によると、登録者100万人を超える転職データベースのうちEC担当者はわずか0.6%程度しか登録していない。新たに採用しようとしても良い人材を獲得しにくい状況という。

    プロ人材に特化した招待制のジョブ型マッチングサービスを提供するWUUZY(ウージー)は、EC領域に特化した1000人以上のプロ人材が複業として登録するマッチングサービス「ECのプロ」をリリース
    人材DBにはEC担当者の登録が少ないという

    WUUZYは「ECのプロ」を通して、人材・ノウハウ不足の課題を持つEC事業者に、事業成長や売上拡大に貢献していくとしている。

    石居 岳
    石居 岳

    楽天の「Rakuten Fashion」が「STAFF START」のコーディネート機能と連携

    3 years 8ヶ月 ago

    楽天グループはファッション通販サイト「Rakuten Fashion」において、バニッシュ・スタンダードが提供するスタッフDXのアプリケーションサービス「STAFF START」のコーディネート投稿機能との連携を開始した。

    自社ECサイトに投稿したコーディネートを「Rakuten Fashion」でも表示

    「STAFF START」を導入済みで「Rakuten Fashion」との連携に許諾しているブランドは、自社ECサイトに投稿したコーディネート画像を「Rakuten Fashion」でも表示できるようになる。

    今後は、ブランドショップがコーディネート機能を通じてコーディネート画像を投稿すると、「Rakuten Fashion」の商品ページに自動で表示されるようになり、より効率的に商品の魅力をユーザーに発信できるという。

    連携開始時は200ブランド以上が参加。9600件のスタッフコーディネートが「Rakuten Fashion」に展開されているという。

    スタッフの活躍の場を広げ、最適な接客を提供

    楽天グループは2019年9月から「Rakuten Fashion」構想を掲げている。2020年6月には専用アプリをリリースし、2年間で累計1000万ダウンロードを達成。取扱ブランドの幅を拡大し、2022年3月には化粧品を扱う「COSMETICS」を新設した。

    「Rakuten Fashion」を軸に、ブランドの実店舗へ送客するO2Oサービスを展開。実店舗で得られるオフラインデータと楽天グループが保有するビッグデータを活用し、より精度の高い潜在的なユーザーの発掘、送客を実現する。

    また、複数販路の商品在庫、顧客情報、商品購買情報を一元管理するデジタルソリューション「Rakuten Fashion Omni-channel Platform」を提供している。

    今回の連携により、楽天グループの松村亮氏(上級執行役員 コマースカンパニー ヴァイスプレジデント)は「限られていた販売チャネルをよりクロスで展開する」と言う。

    バニッシュ・スタンダードと連携することで、ブランドの販売員と「Rakuten Fashion」、楽天グループのユーザーを直接つなげて、ECへ活躍の場を広げていきたい。データを活用することで、より感度の高い潜在的なブランドのファンに届けていきたい。(松村氏)

    楽天グループ 上級執行役員 コマースカンパニー ヴァイスプレジデントの松村亮氏
    楽天グループ 上級執行役員 コマースカンパニー ヴァイスプレジデントの松村亮氏

    バニッシュ・スタンダード 代表取締役の小野里寧晃氏は、「楽天グループの膨大なデータを活用して、ユーザーと相性の良いスタッフやコーディネートをレコメンドできるようアルゴリズム化できれば、最適な接客を提供できる」と話す。

    楽天からもスタッフへの評価が得られるようになったら嬉しい。将来的には「Rakuten Fashion」だけでなく、「楽天市場」との取り組みもできたら良いと考えている。(小野里氏)

    バニッシュ・スタンダード 代表取締役の小野里寧晃氏
    バニッシュ・スタンダード 代表取締役の小野里寧晃氏

    ユナイテッドアローズは「Rakuten Fashion」に出店しており、2022年3月に行った自社ECサイトリニューアル時に「STAFF START」を導入している。

    ユナイテッドアローズ 執行役員の藤原義昭氏は「『Rakuten Fashion』は戦略的パートナーとして重要なチャネルの1つ。昨年度からぐんぐん伸びている」と話す。

    スタッフの店頭接客は1対1で深い経験を提供して商品を購入していただくことだが、デジタル化で1体Nの接客ができる。2社の力を借りながらユーザーに良い商品、良い体験を提供していきたい。今回の連携で、自社ECサイト以外の場所でも、スタッフがユーザーに承認される世界が作れたら嬉しい。(藤原氏)

    ユナイテッドアローズ 執行役員の藤原義昭氏
    ユナイテッドアローズ 執行役員の藤原義昭氏
    藤田遥
    藤田遥

    物価高騰を感じている人は約8割、家計の見直しを検討もしくはしているは約7割

    3 years 8ヶ月 ago

    エイチームのグループのエイチームライフデザインが実施した「物価の高騰」に関する調査によると、1年前と比べて物価が上昇していると感じている割合は約8割に達し、約7割が家計の見直しを検討、もしくは見直しを進めている。

    「1年前と比べて物価が上昇していると感じるか」と聞いたところ、78.1%が物価の上昇を感じていると回答。値上げを感じる商品として、1位は「食料品」で81.6%、「灯油・ガソリン」が62.5%、「電気料金」が49.6%で続いた。

    エイチームのグループのエイチームライフデザインが実施した「物価の高騰」に関する調査
    値上げしたと感じる商品

    「食料品」で特に値上げをしたと感じるモノの第1位は「小麦粉」で20.5%。第2位は「食パン・菓子パン」、第3位が「食用油」だった。

    エイチームのグループのエイチームライフデザインが実施した「物価の高騰」に関する調査
    食品で値上げしたと感じる食料品

    物価上昇を受けて、家計の見直しの検討、もしくは見直しを行ったか聞いたところ、「検討している」が54.2%、「見直した」が20%、「見直す予定はない」が25.7%で、全体の74.2%が検討している・見直したと回答した。

    エイチームのグループのエイチームライフデザインが実施した「物価の高騰」に関する調査
    家計の見直しについて

    家計の見直しを検討もしくは行った項目の第1位「食費」で70.3%。「電気代」が41.2%、「通信費」が39.7%で続いた。

    エイチームのグループのエイチームライフデザインが実施した「物価の高騰」に関する調査
    見直しを検討もしくはする項目

    実際に最も節約できた項目を聞いたところ、第1位は「食費」、第2位が「通信費」、第3位が「被服費」だった。

    エイチームのグループのエイチームライフデザインが実施した「物価の高騰」に関する調査
    節約できた項目

    調査概要

    • 調査方法:引越し比較・予約サイト「引越し侍」の利用者
    • 調査人数:1650人
    • 調査期間:2022年5月12日~6月8日
    • 調査エリア:全国
    瀧川 正実
    瀧川 正実

    綿半パートナーズが「PayTouch」に「ZETA SEARCH」を採用。サイト内検索機能の充実化でユーザービリティ向上をめざす

    3 years 8ヶ月 ago

    綿半パートナーズは、ネットショップの出店・運営に必要な機能をワンパッケージで提供するサービス「PayTouch」に、ZETAが提供するEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」を採用した。

    ネットショップのユーザービリティ向上につなげる

    「PayTouch」はネットショップ運営をサポートするサービスで、デザイン、商品登録、注文処理、会員メルマガ、クーポン、決済などECサイトに必要な機能をワンストップで提供。現在「PCボンバー」「わたネット」など6つのショップが出店している。

    綿半パートナーズ PayTouchが提供する機能
    「PayTouch」の機能(画像は「PayTouch」サイトからキャプチャ)

    綿半パートナーズは、ネットショップの更なるユーザービリティ向上に向けて「ZETA SEARCH」を採用した。それにより、「PayTouch」を利用するネットショップは、「ZETA SEARCH」のサイト内検索機能を利用可能になる。

    詳細なカテゴリ分け、該当商品件数表示を利用できる

    綿半パートナーズ PayTouch ZETA SEARCH 詳細なカテゴリ分けで商品検索をサポート
    詳細なカテゴリ分けで商品検索をサポート

    キーワード入力をしなくても、階層化したカテゴリ一覧から該当の商品分類をクリックするだけで、あらかじめ検索範囲を絞り込むことができ、ユーザーの効率・利便性を高められる。

    また、サイトの上部と下部にカテゴリ選択欄を設置することで、よりスムーズなネットショッピングをサポートする。

    綿半パートナーズ PayTouch ZETA SEARCH ファセットカウントにより、最小アクションで目的の商品にたどり着ける
    ファセットカウントにより、最小アクションで目的の商品にたどり着ける

    ドリルダウン前に該当商品が何件あるかを表示し、次に絞り込む軸を決める判断材料を提供することで、ユーザーの不要なアクション減らし、最短ルートで目的の商品にたどり着くことができる。

    「ZETA SEARCH」とは

    ECサイト内の検索における「絞り込み」「並び替え」の設定の自由度・柔軟性を追求したEC商品検索・サイト内検索エンジン。

    キーワード入力時のサジェスト機能や、もしかして検索、ドリルダウン式の絞り込み、事前に検索結果の該当数を表示するファセットカウントなど、多数の検索機能を有している。

    JRE MALL ZETA SEARCH サイト内検索 EC商品検索
    「ZETA SEARCH」の基本機能(画像は「ZETA CX」サイトからキャプチャ)
    藤田遥
    藤田遥

    ネットショップのアクセス解析をするすべての人に読んでほしい。ちょっとした改善で売上を伸ばした事例 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

    3 years 8ヶ月 ago
    ネットショップ担当者が読んでおくべき2022年6月20日〜26日のニュース

    データを分析して改善案が浮かんだとしても、改修に費用や時間がかかり過ぎてはうまくいきません。「安くて・早くて・結果が出る施策」を見つけることがデータ分析には求められます。

    アクセス数が多い場所を重点的にみると改善効果が高いです。

    商品詳細画面の改善から売上アップ 高単価アパレルの事例から見る購買アクションを増やすプチ改修とは (1/3) | ECzine(イーシージン)
    https://eczine.jp/article/detail/11448

    高単価のアパレル商品を取り扱っており、「商品詳細」画面は当社が分析・改善に携わる2018年以前からしっかりと作り込まれていました。画像のカルーセル実装やカラー/サイズ選択時の直感的なUI(User Interface:ユーザーインターフェイス)、また当時としては未導入のECサイトも多かった複数軸の商品レコメンドの実装など、しっかり考えて作り込まれたECサイトで、初見ではそこまで改善点がないように思われる案件でした。

    紹介する記事の前提を説明します。「商品ページを作り込む時は丁寧に説明する」「使いやすくする」「見やすくする」といったことが中心になりますよね。ここはここでやることはたくさんあるものの、すでに完成されたものになっていたのです。そうなると「やり尽くした」となるか、説明や画像が増えたり動画が入ったりとコンテンツ面に目が向くわけです。

    さまざまな角度から分析していく中で、画面内の各要素のクリック率と、要素をクリックした後のCVR(Conversion Rate:コンバージョンレート)を調査したところ、複数あるレコメンドのブロックのうち、最下部のCVRがもっとも高いことが判明しました。

    ここまで分析しているネットショップって少ないのでは? レコメンドのクリック率は見るけど、そこからのCVRは見ないことが多いのではないでしょうか。レコメンドのクリック率ってそんなに高くないですし、さらにそこからのCVRとなるともっと小さくなりますから。でも、全商品ページで改善したら……? 母数が増えるのでじわっと底上げされる可能性がありますよね。

    「ユーザーは自分が気になって閲覧したものをこの場所からチェックし、何度か見直した上で商品の購入に進むのではないか?」というものです。前出のように同サイトは高単価のアパレル商品を扱っているため、即決できない値段の商品が多く、何度も閲覧し検討した上で購入する流れは自然と言えます。

    さらにこんな仮説を立てます。実店舗でいろんな商品を手に取って見比べるイメージですね。店員さんにこれをキープしておいて下さいというやつ。納得感があります。

    出典:商品詳細画面の改善から売上アップ 高単価アパレルの事例から見る購買アクションを増やすプチ改修とは | ECzine(イーシージン)
    出典:商品詳細画面の改善から売上アップ 高単価アパレルの事例から見る購買アクションを増やすプチ改修とは | ECzine(イーシージン)

    やったことはたったこれだけ。「最近チェックした商品」をレコメンドの一番上に持っていっただけです。改善のコストなんて微々たるものでしょう。かかっているのは分析のコストだけなのでショップのスタッフには負担はかかりません。私は常々「安くて・早くて・結果が出る施策を行おう」と言っていますが、まさにこれです。素晴らしい。

    出典:商品詳細画面の改善から売上アップ 高単価アパレルの事例から見る購買アクションを増やすプチ改修とは | ECzine(イーシージン)

    結果はこちら。売り上げなどがジワッと底上げされて、訪問者がページ内を行ったり来たりしなくてよくなったのでPVが減っています。やったことに対して効果のほうが上回ってますよね。

    データを見るということは漠然と数字を見ることではありません。その数字はなぜそうなっているのか? それを考え抜いてユーザーの意図を見抜くことにあります。そのクリックはなぜ発生したのか?ここだけを考える時間があってもいいですよね。

    今週の要チェック記事

    行動変化が影響「2022年、上半期売れたものランキング」 | 市場調査ならインテージ
    https://www.intage.co.jp/news_events/news/2022/20220628.html

    健康に関するもの、旅行は伸びて、お菓子作りなどの趣味系は鈍化といった傾向です。

    【ヨナーイ佐々木のEC奮闘記】スーパーSALEでサーチ登録を減らしたら売上も粗利も増えた話 | コマースピック
    https://www.commercepick.com/archives/19779

    「自分たちの売るものは自分たちの責任できちんと仕入れましょう」。本当にこれ。メーカー在庫は他人の在庫です。

    欲しい!に出会い続けて8年。データで見るROOM | ROOM
    https://room.rakuten.co.jp/feature/special_anniversary_8th/

    30代女性が主なユーザーというデータが出ています。

    物流業界の「2024年問題」で「自社も取引先も影響を受ける」は5割、卸売・小売業の課題は「サービス・商品の値上げ」 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/9933

    いろいろと値上げされる時代。送料も値上がりが始まるかも。

    Twitter、Shopifyとの新たなパートナーシップ ソーシャルコマースを手軽に実現するShopifyアプリを米国で提供 | TECH+
    https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220624-2377481/

    まずはアメリカ国内です。日本に展開されるのが待ち遠しいですね。

    メルカリShopsアワード2022 上半期を発表! | メルカリShopsマガジンhttps://shops.mercari.com/magazine/posts/60053

    「ベストエピソード部門」のエピソードがいいですね。読んでみてください。

    まずはここから!コストをかけずに誰でもできる、楽天市場無料集客術【前編】 | コマースピック
    https://www.commercepick.com/archives/19912
    まずはここから!コストをかけずに誰でもできる、楽天市場無料集客術【後編】 | コマースピック
    https://www.commercepick.com/archives/19938

    楽天集客の基本中の基本といった内容。漏れている項目があれば対応を。

    アマゾンジャパンと財務省関税局、模倣品等の水際取締りに係る協力に関する覚書に調印 知的財産侵害物品等の国内流入防止を目的に協力関係を強化 | アマゾンジャパン合同会社のプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001501.000004612.html

    「税関が差し止めた模倣品や関連する模倣品業者等に関する情報交換を進めていきます」。とのこと。

    虚偽・誇大な宣伝が横行、アフィリエイトに規制…「広告」と明記求める | 読売新聞オンライン
    https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220625-OYT1T50177/

    アフィリエイターは信頼できる人を。売上だけ見ると足元をすくわれます。

    今週の名言

    「クビが頭をよぎりました」 中日・山本拓実が辿り着いた“負のスパイラル”から抜け出す答え | 文春オンライン
    https://bunshun.jp/articles/-/55171

    「矢印は自分ではなく、いかなる時も敵」

    ネットショップであれば「矢印は自分ではなく、いかなる時もお客さん」となりますね。そのためにはお客さんと話すこと、データからお客さんの意図を考えること。自分たちに矢印が向いた瞬間に売れなくなりますよ。

    筆者出版情報

    「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

    「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
    小さい会社のウェブマーケティング必勝法

    森野誠之 著
    翔泳社 刊
    発売日 2021年10月15日
    価格 2,200円+税

    この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

    この本をAmazonで購入
    森野 誠之
    森野 誠之

    カテゴリ別シェア、ブランドランキング、物価上昇下でのメルカリ生活、世代別購入カテゴリなど【9周年データ数値まとめ】

    3 years 8ヶ月 ago

    7月2日にフリマアプリ「メルカリ」のサービス開始9周年を迎えたメルカリ。9周年を記念して、1年の取り組みを振り返る「メルカリ サービス開始9周年」インフォグラフィックスを公開した。

    2022年1-3月期(第3四半期)時点のカテゴリ別シェアは、本・ゲーム・おもちゃといった商品を含む「エンタメ・ホビー」カテゴリーが26%でトップ。2021年10月の緊急事態宣言解除後のリモートワーク推奨などで、家を起点としたライフスタイルが継続、インドア向けのカテゴリーが人気となっている。

    フリマアプリ「メルカリ」のサービス開始9周年を迎えたメルカリ。9周年を記念して、1年の取り組みを振り返る「メルカリ サービス開始9周年」インフォグラフィックスを公開
    カテゴリ別シェア

    この1年間、60秒未満で最も売れたブランドは「アップル」。ブランド別でも、「エンタメ・ホビー」カテゴリーの商品が多くランクインしている。また、「エプソン」「キヤノン」がランキング上位に入っており、自宅でのリモートワークに必要な備品を手軽に入手したいというニーズが高いと考えられる。

    フリマアプリ「メルカリ」のサービス開始9周年を迎えたメルカリ。9周年を記念して、1年の取り組みを振り返る「メルカリ サービス開始9周年」インフォグラフィックスを公開
    60秒未満で最も売れたブランドランキング

    「メルカリ」の利用者に対し、「1年前と比較して物価の上昇を感じるか」質問したところ、80.9%が物価の上昇を感じている。物価上昇への対策として今後、「メルカリ」での購入が増えると思う商品として、服、書籍、おもちゃ・ホビー、レジャー関連など、「メルカリ」の人気商品が多数ランクインするなか、「野菜」「果物」がそれぞれ7・8位にランクインした。

    フリマアプリ「メルカリ」のサービス開始9周年を迎えたメルカリ。9周年を記念して、1年の取り組みを振り返る「メルカリ サービス開始9周年」インフォグラフィックスを公開
    物価上昇対策としてのメルカリ生活について

    近年、好きなタレントやアイドル、キャラクターを応援する活動「推し活」が拡大、ファンが写真やグッズなど関連アイテムを収集する動きが見られる。「メルカリ」の世代別購入傾向では、すべての世代で「エンタメ・ホビー」カテゴリーに含まれる「キャラクターグッズ」「アイドルグッズ」が購入数TOP3にランクインした。

    シニア世代の70代以上では「本・音楽・ゲーム」カテゴリでK-POPが1位。10代、30代、50代でもK-POPがTOP3にランクインした。世代を問わず幅広い層から韓流アイドルを応援する「推し活」が拡大していることがうかがえる。

    フリマアプリ「メルカリ」のサービス開始9周年を迎えたメルカリ。9周年を記念して、1年の取り組みを振り返る「メルカリ サービス開始9周年」インフォグラフィックスを公開
    世代別購入カテゴリTOP3

    世代別の出品傾向では、「エンタメ・ホビー」カテゴリがすべての世代でランクイン。また、ハンドメイドパーツやインテリア小物などのアイテムが出品されている。「ネコポス」「ゆうパケット」といった梱包手段が整っていることも踏まえ、利用者の出品ハードルが下がったと見られる。

    フリマアプリ「メルカリ」のサービス開始9周年を迎えたメルカリ。9周年を記念して、1年の取り組みを振り返る「メルカリ サービス開始9周年」インフォグラフィックスを公開
    世代別出品カテゴリTOP3

    2021年10月にスタートした「メルカリShops」では、日本全国の個人・法人がネットショップを開設。本格提供6か月で累計出店数は20万店を突破した。

    これまで最も人気が高く、購入されているカテゴリーは「果物」。2位に「菓子」、3位に「野菜」がランクインし、生鮮を含む食品が購入される傾向にある。物価上昇により、農家から新鮮で手頃な価格の食品を購入したいニーズの高まりが影響したと考えられる。

    フリマアプリ「メルカリ」のサービス開始9周年を迎えたメルカリ。9周年を記念して、1年の取り組みを振り返る「メルカリ サービス開始9周年」インフォグラフィックスを公開
    「メルカリShops」で売れた人気カテゴリ

    ヤマト運輸との集荷梱包代行の実証実験をはじめ、「メルカリ」で販売取引が成立した商品を発送できる無人投函ボックス「メルカリポスト」の設置を拡大。リアルな場での「メルカリ教室」の実施再開など、2021年はオフライン施策に力を入れた1年だった。

    「メルカリポスト」の拠点数は2020年から2.2倍の約2200か所に拡大し、コンビニや携帯販売ショップ、銀行ATMコーナーなど、生活動線として日常的に利便性の高いさまざまなロケーションへの設置を行った。さらに、「メルカリ教室」の拠点数は約1200拠点に増加、開催回数は7万回を超え、18万人以上の顧客が受講した。

    フリマアプリ「メルカリ」のサービス開始9周年を迎えたメルカリ。9周年を記念して、1年の取り組みを振り返る「メルカリ サービス開始9周年」インフォグラフィックスを公開
    メルカリポストの設置数について

     

    石居 岳
    石居 岳

    「隠れ損失」を防ぐサイト内検索改善とは? 検索結果を最適化するポイントとAI活用術

    3 years 8ヶ月 ago
    ECサイトの“隠れ損失”はサイト内検索で発生しがちだ。検索機能の改善ポイントや、AIを活用した検索エンジンの有効性について、NTTレゾナントが解説する。
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    コロナ禍のEC需要の拡大により、売り上げが拡大したというEC事業者の声は多く聞かれている。ECサイトへの来訪者が増えれば売り上げもアップするものだが、コンバージョン率や離脱率などはどのように推移しているのだろうか。

    ネットショップ担当者フォーラム 2022 春」に登壇したNTTレゾナントの北岡恵子氏は「何の施策もないままにユーザーを増やすだけでは、穴の開いたバケツに水を入れ続けるようなもの」と警鐘を鳴らす。“隠れ損失”を生みがちなサイト内検索に焦点を当て、改善ポイントやAIを活用した検索エンジンの有効性について解説した。

    NTTレゾナント株式会社 スマートナビゲーション事業部 シニアコンサルタント 北岡 恵子氏
    NTTレゾナント株式会社 スマートナビゲーション事業部 シニアコンサルタント 北岡 恵子氏

    検索機能は購買率と離脱率に影響し、“隠れ損失”を左右する

    国内のECサイトの大半はすでにサイト内検索を導入しているように見受けられるが、検索機能を導入しただけで完結してはいないだろうか。AIを活用したECサイト内検索エンジン「goo Search Solution(グーサーチソリューション)」を提供するNTTレゾナントのシニアコンサルタント・北岡恵子氏は「検索機能がECサイトの“隠れ損失”を左右する」と説明する。

    検索機能が損失に影響する理由は、大きく以下の3点が挙げられる。

    ① 検索機能で商品にたどり着いたユーザーは、他の流入経路より圧倒的に購買率が高い
    ② サイトに訪れた後に検索を利用するユーザーが多い一方で、その大半は検索で欲しい商品が見つかっていない
    ③ 検索で欲しい商品が見つからなかったユーザーの8割以上が離脱する

    この3点の理由をそれぞれ詳しく見ていきたい。

    理由①サイト内検索で商品にたどり着いた顧客の購買率は他経路の約10倍

    「どの流入経路で商品ページに到達した場合が購入に至る確率が高いのか」を算出した購買期待値を見ると、キーワード検索で商品にたどり着いたユーザーはほかの流入経路に比べて、約10倍も購買に結び付きやすいことがわかった。

    商品ページに至るまでの流入経路は、外部の検索エンジン(SEO)や広告、特集などさまざまな手段があるものの、欲しい商品が決まっているユーザーほどピンポイントで探せる検索を利用する傾向にある。このため、キーワード検索と購買率の高い関係性は当然の結果だと考えられる。

    検索機能を利用して商品にたどり着いたユーザーは他の流入経路に比べて購買率が圧倒的に高い
    検索機能を利用して商品にたどり着いたユーザーは他の流入経路に比べて購買率が圧倒的に高い

    理由②サイト来訪者の7割が検索を利用。そのうち8割以上は欲しい商品が見つかっていない

    NTTレゾナントが2022年3月に実施したユーザーアンケートによると、ユーザーの7割が「サイトを訪れた後、まずはキーワード検索をする」と回答。しかし、このうちの8割以上が「検索で欲しい商品が見つからなかったことがある」と答えている。

    ECサイトに検索ボックスを設置していても、ユーザーのニーズを満たす検索精度になっていない可能性が高いことの表れだ。

    サイトに訪れたユーザーの約7割がサイト内検索をするが、そのうちの8割以上は欲しい商品が見つからない経験をしている
    サイトに訪れたユーザーの約7割がサイト内検索をするが、そのうちの8割以上は欲しい商品が見つからない経験をしている

    理由③検索で欲しい商品が見つからなかったユーザーの約8割はサイトを離脱する

    同じアンケートで、「欲しい商品が見つからなかったらどうするか?」という質問に対しては、「他のサイトに行く」(58%)、「実店舗に行く」(27%)と回答。検索で商品が見つからなかったユーザーの実に85%が、せっかく来訪したECサイトから離脱してしまうことがわかった。

    サイト内検索で欲しい商品が見つからなかったユーザーのうち、85%は離脱する
    サイト内検索で欲しい商品が見つからなかったユーザーのうち、85%は離脱する

    検索しても「見つからない」要因とその対策

    サイト内検索で商品が見つからなかった場合にユーザーがとる行動から考察すると、「見つからない」をなくすだけで売り上げに直結することが明らかだ。

    検索ボックスがあるのに商品が「見つからない」3つの要因

    では、なぜ「見つからない」事態が起きてしまうのだろうか。その要因は大きく以下の3点に集約されるという。

    ① ユーザーの検索ワードが悪い
    ② 検索結果に表示されているが、後ろの方にあるのでユーザーが見ない
    ③ キーワードに当てるだけの検索になっているため、求める商品が出せていない

    この3点の要因について、それぞれ詳しく解説していく。

    見つからない要因①Google検索では10人に1人がスペルミス。日本語検索はさらに多様化

    Googleが2020年に実施した調査では、「検索入力の10件に1件はスペルミスがある」という結果が出ている。これは英語で行う検索を調査したものだが、日本語になると漢字、ひらがな、カタカナ、漢数字など文字が多様化するため、入力ミスや入力の仕方の違いはさらに多く発生がちだという。

    見つからない要因②検索結果の2ページ目以降はクリック率が大幅に減少

    これもGoogleの調査によるが、Googleの検索結果ページにおけるCTR(クリック率)は1ページ目が最も高く約4割に達するものの、2ページ目になると約1割にまで一気に減少。以降のページも減少傾向にあることがわかった。

    商品検索結果も、1ページ目に欲しい商品が表示されているとクリックされる確率は上がるが、2ページ目になった瞬間に4分の1にまで低下してしまう可能性がある。ユーザーの欲しい商品が1ページ目に表示されていなければ、よい検索結果が出せていないということだ(北岡氏)

    見つからない要因③キーワードに反応しただけで全く関係のない商品が表示される

    「キーワードに当てるだけの検索になっているため、ユーザーが求める商品が表示されない」という事象は、たとえばPC製品の「バイオ(VAIO)」を探したいユーザーに対して、「バイオ」のキーワードに当たった「バイオ対応のイヤホン」や「バイオレット色の掃除機」などの全く関係のない商品が検索結果に表示されるケースをいう。

    北岡氏は「検索ボックスを設置していても、こうした事象は多くのECサイトで見受けられる」と指摘する。

    キーワードだけに反応して、ユーザーの求める商品以外が検索結果に表示されてしまうECサイトが多く見られる
    キーワードだけに反応して、ユーザーの求める商品以外が検索結果に表示されてしまうECサイトが多く見られる

    ECサイトにおける検索は、店舗のスタッフがユーザーの欲しい商品を探してあげる仕事と同じ役割を持つ。検索の目的は、欲しい商品を見つけて購入していただくことなので、検索結果を最適に表示できなければ目的が達成できていない状態といえる。検索に限らず、チャットボットやレビュー、レコメンドなども同様に、ツールを導入した後の運用や調整が重要だと考えなければいけない(北岡氏)

    対策①ユーザーが求めている商品を出す検索のポイントは「キーワードの解釈」と「表記ゆれの吸収」

    ユーザーが求めている商品を出す検索にするためにはまず、キーワードを正しく解釈することが必要だ。たとえば、電子レンジを探しているユーザーが「レンジ」と検索した場合、「オレンジ」にも反応してしまい、電子レンジと全く関係のない「オレンジ」を含む商品が表示されるケースがある。

    これは検索ツールがキーワードを正しく解釈できていないために起こる問題のため、最適化に向けた調整を行わなければならない。

    検索ツールがキーワードを正しく解釈しなければ、関係のない商品が表示されてしまう
    検索ツールがキーワードを正しく解釈しなければ、関係のない商品が表示されてしまう

    次に、表記ゆれを吸収することが必要となる。たとえば、「ごみ箱」を探すユーザーの検索ワードを見ても、「ごみ箱」「ゴミ箱」「くずかご」「ダストボックス」など、漢字、ひらがな、カタカナ、スペースの有無のほか、漢字の変換ミスなど、表記ゆれや入力の違いはこれだけ多く発生している。

    同じ「ごみ箱」を探すユーザーでも、入力されるワードは何通りも発生する
    同じ「ごみ箱」を探すユーザーでも、入力されるワードは何通りも発生する

    日本語で考え得る表記ゆれは、種類だけでも非常に多い。「ごみ箱」の例だけでも多くの入力パターンが考えられたが、これが「アディダスの黒のショルダーバッグ」のように、ブランド名+商品タイプ+カラーといった具合に検索条件が重なると、「アディダス 黒 ショルダーバッグ」「adidas カバン ブラック」「ADIDAS ショルダーポーチ」のように、表記ゆれが複合的に発生することも考慮しなければならない。

    日本語で考え得る表記ゆれの種類は多く、検索では複合的に発生している可能性が往々にしてある
    日本語で考え得る表記ゆれの種類は多く、検索では複合的に発生している可能性が往々にしてある

    対策②ユーザーが求めている商品を、ユーザーが求めている順に表示すべき

    キーワードの正しい解釈と表記ゆれの吸収のほか、検索結果をユーザーが求めている順に表示することも重要となる。ここで押さえておくべきポイントは「ユーザーが求めている順≠売れ筋順」ということだ。

    単純な売れ筋順で表示してしまうと、「Tシャツ」を探しているユーザーに対して「Tシャツに似合う」というキーワードが入った売れ筋のスニーカーやパンツが上位にヒットしてしまう。よい検索結果にするためには、「Tシャツ」のキーワードを入力したユーザーに最適な商品は何か、シーズンやメディアで話題になっている商品なども考慮しながら上位から表示しなければならないという。

    売れ筋順で検索結果を表示すると、検索キーワードに商品の説明文が反応して関係のない商品が表示される可能性がある
    売れ筋順で検索結果を表示すると、検索キーワードに商品の説明文が反応して関係のない商品が表示される可能性がある

    キーワードの解釈、表記ゆれ、検索結果の並び順をAIで解決

    NTTレゾナントはAIを活用して検索結果を最適化する検索エンジン「goo Search Solution」を提供。その大きな特長は以下の3点だ。

    ① ユーザーの行動ログをベースに検索結果を最適化できる
    ② 表記ゆれに強い
    ③ 運用の手間がかからない

    ①ユーザーの行動ログをベースに検索結果を最適化できる
    ECサイトにユーザーが来訪したときにサーバーに蓄積されるユーザーの行動ログ(何をクリックしたか、何を検索してどういう絞り込みを行ったか、何を購入したかなど)を、「goo Search Solution」のAIが学習データとして活用して検索結果を改善する仕組みを指す。

    この行動ログは当該のECサイトだけに蓄積されたログであるため、そのサイトの検索結果を最適化するためにはとても重要な材料となる。サーバーに蓄積したログを人の手で解析するには膨大な労力を要してしまうところ、AIによってほぼ自動的に検索結果を改善していけるという。

    ②表記ゆれに強い
    表記ゆれ対策の強化にも、それぞれのECサイトが独自に保有するログが用いられている。NTTレゾナントが25年間運用しているポータルサイト「goo」で蓄積した多様な表記ゆれのデータの“辞書”を「goo Search Solution」に活用。加えて、導入サイトのログから独自の表記ゆれ辞書をAIが自動生成して活用するため、各サイトの独特な表現や専門用語などもカバーしながら表記ゆれに対応することができるという。

    ③運用の手間がかからない
    上述の行動ログ解析、表記ゆれ辞書の自動生成などにAIを活用するため、運用の手間を大幅に省くことができる。

    「goo Search Solution」は、ポータルサイト「goo」の表記ゆれ辞書と導入サイトごとの表記ゆれ辞書を組み合わせて、表記ゆれに徹底対応する
    「goo Search Solution」は、ポータルサイト「goo」の表記ゆれ辞書と導入サイトごとの表記ゆれ辞書を組み合わせて、表記ゆれに徹底対応する

    サイト内検索でもパーソナライズが求められている

    ECサイトではパーソナライズされた各種サービスが年々進化を続けているが、検索においても同様にパーソナライズ化が求められてきている。たとえばホームセンターのECサイトで「スコップ」と検索された場合、冬の北海道では雪かき用のスコップを探すケースが多いと考えられるが、雪が降らない沖縄では園芸用のスコップを探していると考えられる。

    「goo Search Solution」はパーソナライズ機能でエリアごとのログを解析し、エリアごとに検索結果を出し分けている。関係のない商品を表示してしまわないためにも、パーソナライズ機能は有効だという。

    このほか、パーソナライズ機能によって法人顧客と個人顧客で検索結果を出し分けることも可能だ。たとえば、「砂糖」を検索したユーザーが菓子店などの事業者であれば大容量の業務用サイズを上位から表示し、個人であれば家庭用サイズを優先的に表示する。こうすることで、検索のユーザビリティーが改善できると考えられる。

    実際に、お菓子やパンの材料を販売するECサイト「cotta」で「goo Search Solution」の導入後に法人・個人向けで検索結果を出し分けるようにしたところ、検索結果からのコンバージョン率が171%までアップしたという。

    若年層ほど検索のパーソナライズ化に肯定的

    NTTレゾナントが18歳から60代の消費者を対象に、検索のパーソナライズに対するアンケート(※)を実施したところ、36.7%が「過去の自分の履歴や行動履歴から、自分に合った商品を選んで表示してほしい」と回答した。

    ※調査結果は以下からDL可能
    https://searchsolution.goo.ne.jp/materials/10_personalize/

    3人に1人以上がパーソナライズされた検索を希望している
    3人に1人以上がパーソナライズされた検索を希望している

    さらに年代別に見ると、若年層ほどパーソナライズな検索結果を望む割合が高いと判明。今の若年層が今後のECのメイン購買層になってくるため、検索のパーソナライズを進めることはECサイトの成長に向けた1つの大きなポイントになると思われる。

    若年層ほど検索のパーソナライズを望んでいる
    若年層ほど検索のパーソナライズを望んでいる

    同じアンケートで、「(ECを利用する中で)どのような場面・場所でパーソナライズしてほしいか?」という質問に対しては、「検索結果」(39.9%)が最も多い結果となった。

    EC利用において、パーソナライズが求められる場面に「検索結果」が最も多く挙がった
    EC利用において、パーソナライズが求められる場面に「検索結果」が最も多く挙がった

    冒頭のユーザーアンケートで8割以上が「検索で欲しい商品が見つからなかったことがある」と答えているように、自分の求めている商品と検索結果があまりマッチしていないと思われるユーザーが非常に多くいる。だからこそ、パーソナライズが望まれているのだと思う。ユーザーは、検索で欲しい商品がすぐに見つかることにメリットを感じている(北岡氏)

    検索精度を高める上で、AIの活用はより一般的な選択肢になる

    「goo Search Solution」の導入社では、コンバージョン率の向上や「0件ヒット」の改善、離脱率の軽減など、さまざまな成果が出ているという。中でも、AIを活用することで運用のために要する人手が大幅に削減できたという声は共通して聞かれているようだ。

    NTTレゾナントでは、自社で運用するECサイト「NTT-X Store」で、AIを活用した検索エンジンとAIを活用していない従来型の検索エンジンを用いてA/Bテストを実施。AIがログを学習する期間の2週間を過ぎた頃から購買率に差が開き始め、1か月後には15%もの差が生じた。その後もAIを活用した検索エンジンは、持続的に改善を続けている。

    AIを活用した検索エンジンと、AIを活用しない検索でA/Bテストを実施。1か月後の購買率は15%もの差が生じた
    AIを活用した検索エンジンと、AIを活用しない検索でA/Bテストを実施。1か月後の購買率は15%もの差が生じた

    人の手による検索機能のチューニングは効果が限定的

    「多くのECサイトでキーワード構成がロングテールになっている中、検索機能を人の手でチューニングしようとしても、効果は非常に限定的であることを意識してほしい」(北岡氏)と指摘する。

    ロングテールは、下の図の青枠で示している「多くの人が検索しているワード(ビッグワード)」と、赤枠で示している「ニッチなワード(テールワード)」で構成される。検索機能の効果を高めるためには赤枠のテールワードまで細かく改善することが重要となるが、そのほとんどが人の手では対応できないほど煩雑になっているという。このため、検索精度を高める上でもAIの有効活用がより一般化してくるものと考えられる。

    検索のキーワード構成はロングテールなため、人の手でチューニングできる部分は限定的
    検索のキーワード構成はロングテールなため、人の手でチューニングできる部分は限定的

    北岡氏は「自社のECサイトの検索が機能しているか、まずは下の『検索精度 簡易チェック表』で確認し、日々の運用の中でも心掛けてほしい」としている。

    検索精度の簡易チェック表
    検索精度の簡易チェック表
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    朝比美帆
    朝比美帆

    ペットゴーがアマゾンのID決済「Amazon Pay」を導入

    3 years 8ヶ月 ago

    ペットゴーは、ペットヘルスケア通販サイト「ペットゴー」に新たな決済手段としてAmazonのID決済サービス「Amazon Pay」を導入した。

    消費者の支払いの選択肢の拡充、手軽に決済できる環境を整えるのが目的。

    ペットゴーは、ペットヘルスケア通販サイト「ペットゴー」に新たな決済手段としてAmazonのID決済サービス「Amazon Pay」を導入した
    「Amazon Pay」を導入した「ペットゴー」(画像は編集部がECサイトからキャプチャ)

    「Amazon Pay」は、「Amazon.co.jp」に登録されたクレジットカード情報やユーザー情報を使い、Amazon以外のECサイトでログインや決済を行えるサービス。定期購入などに活用できる「Auto Pay機能」も実装している。

    ユーザーが「Amazon Pay」で決済する場合、ユーザー情報やクレジットカード情報をECサイトに入力する必要がない。そのため、決済の途中で入力画面から離脱する「カゴ落ち」を防ぐ効果が見込める。また、簡単に決済が完了することから「Amazon Pay」ユーザーの新規会員登録を促進する効果も期待できる。

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    【Google口コミ】効果的な口コミを生む返信のコツを「3つのポイント」「例文10選」に学ぶ | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

    3 years 8ヶ月 ago
    Google口コミに返信すべき2つの理由と、3つのポイントを解説。参考にしながら書くことで返信の効果をアップできる「パターン別返信の例文10選」付きです

    多くの人が口コミを参考にお店探しをしています。店舗に投稿された口コミに適切な対応をとることで、それを見た人の来店意欲を高めることができます。

    しかし、

    • 「口コミにはどんな返信をすればいい?」
    • 「☆1の評価がつけられた…どうしよう」
    • 「口コミ返信に効果はあるの?」

    といったギモンやお悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

    そこでこの記事では、口コミに返信すべき2つの理由と、3つのポイントを解説します。さらに、参考にしながら書くことで返信の効果をアップできる「パターン別返信の例文10選」付きです。

    ぜひ、より効果的な口コミ返信をするために本記事をご活用ください。

    Google口コミ返信が「3つのポイント」と「10の例文」でわかる完全ガイド

    Google口コミへの返信はなぜ重要?2つの理由

    Google口コミへの返信は重要、となんとなく知っている人も多いでしょう。

    では、なぜ重要なのでしょうか。Googleマップでの順位を上げるためでしょうか?

    実は、口コミに返信したからといって、Googleマップ・Google検索での順位が大きく上がるわけではありません。また、検索されそうなキーワードを入れて返信しても、そのキーワードが検索に引っかかるといった影響はほとんどありません。

    では、Google口コミへの返信がなぜ重要なのか、その本当の理由を解説します。返信のメリットを知って、さらに効果的な口コミ返信をしていきましょう。

    1. 口コミを投稿してくれたお客様との信頼関係を築くため

    口コミ返信機能は、お店を利用してくれたお客様とコミュニケーションをとれるツールの一つです。丁寧に返信することで好印象を与えることができ、「もう一度行ってみようかな」と再度来店していただくことにもつながります。

    Googleも、「顧客との信頼関係の構築」につながるとして、口コミに返信することを推奨しています。

    クチコミに返信することは、顧客との信頼関係の構築につながります。

    2. 第三者にお店のサービス・魅力について正しく伝えるため

    口コミ返信は「口コミ投稿者とオーナーの1対1のやりとりではない」ではありません。口コミを閲覧している第三者もオーナーの返信を見ているのです。

    そのため返信の際には、「口コミを見ている方に、お店のサービス・魅力について正しく伝える」ことが非常に重要です。良い返信ができれば、以下のような好影響が期待できます。

    1. 丁寧に返信していれば好印象を与えられる
    2. さらにお店の魅力が伝わって、利用の後押しになる
    3. ネガティブな口コミなどによる誤解を防ぐ効果もある

    Google口コミへの返信 3つのポイント

    では、口コミに返信する上で、重要なポイントを3つ紹介します。

    ポイント1. 定型文から脱却しよう

    口コミに返信する際、「口コミ投稿ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております。」のような、決まりきった文章で返信していませんか?

    この返信だと、「あ、返信してくれたな」と気に留めてもらう効果はあると思いますが、口コミを投稿した本人の「また行こう」であったり、口コミを見ている人の「良さそうなお店だから行ってみようかな」といった、次の来店行動を喚起できるかというと、そこまでの影響力はなさそうですよね。

    このような定型文から脱却するために、以下のような流れで返信すると効果的です。

    1. 口コミを投稿いただいたことへのお礼
    2. 口コミの内容を受けてのコメントや、再度来店したくなるような「新たな情報」のアピール ※ネガティブな口コミであればその内容に沿った返信
    3. お待ちしております といった締めの言葉

    ここで重要なのは2の「新たな情報」です。新たな情報がないと、口コミ投稿者の来店意欲を掻き立てることができません。

    口コミ返信のポイント
    ▲口コミ返信のポイント

    「口コミだけでは伝わっていない、オーナーだからこそ知っている情報」を入れるとさらに効果的です。

    たとえば「当店のシチューは何時間もかけて煮込み、素材にもこだわって作っています」などの情報を入れれば、店舗の魅力をより伝えることができます。

    ただし、毎回こういった返信を考えるというのは大変なので、自分のお店の良いところ・魅力を書き出しておいて、口コミの内容によって引き出せるようにしておくと少しは負担が軽減されるでしょう。

    ポイント2. お客様の声にきちんと向き合おう

    お客様の声に向き合うことも重要なポイントです。「新たな情報」が入っていても、「口コミを見た上での返信」という感じがしない返信はもったいないといえます。

    たとえばメニューの「味」に関する口コミなら、「美味しいと言っていただけて嬉しいです。」のように返信でも「味」に言及し、コメントに沿った内容にしましょう

    また、ネガティブな口コミへの返信の際には、「新たな情報」のアピールは控えた方が良い場合が多いと思われます。極端ですが、「美味しくなかった」という口コミに、「当店では、ラーメンのスープを何時間もかけて煮込み、素材にもこだわって作っています」と返信してしまっては、コミュニケーションとして成立していないですよね。

    お客様の声に向き合い、「コミュニケーションをとる」ことを意識しましょう。

    ポイント3. お店の主張を伝え、正しく認識してもらおう

    特に悪い部分への指摘や批判的な意見の口コミが投稿された場合は、悪印象や誤解を与えないように補足する返信をしておくことが重要です。

    たとえば、お店と関係のない悪評が投稿されてしまっているなら「お店をお間違いではないでしょうか」といった文言が良いでしょう。また、口コミで指摘されている問題がすでに解消されている場合は、「ご指摘いただいた内容ですが、今現在は~~~のようにすることで解消しております」といった返信で改善したことをアピールすることができます。

    批判の口コミを放置してしまうと、集客に悪影響を及ぼしかねません。返信でお店側の主張を伝え、状況を正しく理解してもらえるようにしましょう。

    口コミ返信 パターン別の例文10選

    これまで口コミ返信のポイントを解説してきましたが、いざ返信をしようとすると迷ってしまうといったこともあるでしょう。

    そこでパターン別に口コミ返信のテンプレートを紹介します。お店の状況、業種・業態、口コミの内容に合わせて書き換えながらご活用ください。

    良い口コミへの返信例

    良い口コミ(褒めてくださっている口コミ)への返信の例文を紹介します。

    商品・メニューについて褒められた

    ×××にご来店いただきありがとうございました!

    ○○○は、当店自慢の商品です。~~~にこだわって作っています。秋には~~~という商品も発売しますので、ぜひご検討くださいませ。

    ×××一同、またの来店をお待ちしています。

    接客について褒められた

    ×××にお越しいただきありがとうございます。

    当店スタッフの接客をお褒め頂き光栄です。スタッフにもこの口コミを共有したところ、大変喜んでおりました。

    今後もご満足いただけるよう、丁寧な接客を心掛けます。スタッフ一同、またのご利用をお待ちしております。

    店内の雰囲気・景色について褒められた

    この度は×××を選んでいただきありがとうございました。

    店内の雰囲気を気に入っていただけたようで嬉しいです。窓から見える景色も魅力のひとつだと感じております。

    四季によって見える景色も変わりますので、ぜひ季節が変わりましたら見に来ていただけたらと思っております。

    □□□様のまたのご利用を心よりお待ちしております。

    来店した際の思い出を書いてくれた(※結婚記念日で利用しましたなど)

    □□□様、お誕生日おめでとうございます!大切な記念日に×××をご利用くださり、大変嬉しく思います。

    これからも商品やサービスにこだわり、□□□様の記念日に再度利用してもらえるよう、励んでまいります。

    またお越しいただける日を心待ちにしています。

    このように、お店を褒めてもらったなどのポジティブな口コミに対しては、お礼を述べ、さらに「新しい情報」を付け加えたり褒めてもらったことを喜んでいるといったことを書いたりして、再来店を促すことがポイントです。

    悪い口コミへの返信例

    次に、悪い口コミ(批判を受けた)への返信の例文を紹介します。

    商品・メニューについて指摘を受けた

    例. 味がまずいと言われてしまった場合

    ご来店ありがとうございます。また貴重なご意見ありがとうございます。

    当店○○○の商品の味につきまして、□□□様のお口に合わなかったようで申し訳ございません。当店のスタッフがこだわりを持って作っている商品ではありますが、さまざまなご意見を参考に、さらなる改善を図ってまいります。

    ご満足の頂ける商品を提供できるよう、精進してまいりますので、今後とも×××をよろしくお願いいたします。

    例. 高いと言われてしまった場合

    この度は、×××をご利用いただきありがとうございます。また貴重なレビューを投稿して頂き、ありがとうございます。

    ご指摘いただいたメニューの価格につきましては、原料価格の高騰に伴い、値上げをいたしました。

    ですが、この価格でも皆様にご満足いただけるよう、引き続き商品や接客などの質向上に努めてまいります。またのご来店を心よりお待ちしております。

    接客について指摘を受けた

    当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

    この度は当店の接客に私共の配慮が行き届いておらず、□□□様に不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございません。いただいた内容はスタッフに共有しました。

    ご満足いただけるようなお時間を提供できるよう、スタッフ一同改善に努めてまいります。今後もご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

    コメントがなく、☆1,2の低評価

    例. 評価への感謝と謝罪をする

    □□□様、ご来店ありがとうございます。また貴重な評価をありがとうございます。

    当店にてご不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません。今後は□□□様にご満足いただけるよう、スタッフ一同励んでまいります。

    機会がございましたら、またのご来店をお待ちしております。

    例. 低評価の理由を尋ねる

    □□□様、当店へのご来店ありがとうございます。この度はご迷惑をおかけしまして大変申し訳ございません。

    当店では、お客様の声をもとにサービスの改善に努めております。もしよろしければ、改善点等ございましたら追記いただけますでしょうか。

    大変お手数ではございますが、ご意見をお聞かせできれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

    事実と異なる内容の批判

    □□□様

    恐れ入りますが、口コミの投稿先をお間違いではないでしょうか?当店では~~~というメニューを提供しておりませんので、周辺の他の飲食店と混同されているかもしれないと思い、返信させていただきました。

    今一度ご確認いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

    このように、ネガティブな口コミに対しては、意見を真摯に受け止めている姿勢を示すことが重要です。口コミの投稿者だけでなく、第三者も口コミとその返信を見ていることを意識して、丁寧な対応を心がけましょう。そうすることによってネガティブな口コミであっても返信を見た人に好印象を与えることができます。また「事実と異なる」内容については、それをアピールしましょう。

    ※なお、店舗に無関係の口コミや嫌がらせの口コミは、Googleに申請すれば削除できる場合もあります。詳細は以下の記事をご覧ください。

    口コミ返信の成功事例

    成功事例として、渋谷駅近くのラグジュアリーホテル、セルリアンタワー東急ホテルの口コミ返信を紹介します。

    定型文ではなく、口コミの内容に合わせた返信をされています。なんと、「たった2文字」の口コミにも丁寧な返信をされていました。

    口コミ返信の成功事例
    ▲「たった2文字」の口コミにも丁寧な返信

    「口コミの内容を受けてのコメントをする」「来店したくなる情報をプラスする」といった必要な情報を網羅している、理想的な口コミ返信です。

    口コミ返信の成功事例
    ▲口コミの内容を受けてのコメントをしたり、来店したくなる情報をプラスしたりしているという
     

    なんとこのような返信を月150件の口コミすべてに実施しているといい、お客様から「口コミ返信を見て泊まろうと思った」と言われるなど新規客の獲得につながったり、口コミ返信やサービスの改善を進めたことで良い評価が集まりやすくなり口コミの総合評価も上がったりと、しっかりと口コミ返信の取り組みを利益につなげていました。

    より詳細な内容を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

    この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

    「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

    口コミラボ
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    「離脱」は当たり前。スマホECのコンバージョン最大化に必要な5つのステップ | ネットショップ道場体験記

    3 years 8ヶ月 ago
    スマホでECサイトを利用するユーザーが増えています。コンバージョンアップの秘けつを学びます(連載第4回)

    「ネットショップ道場」第4回のテーマはスマホ。「スマートフォンで買いやすいサイトにするにはどうしたらいいのか?」をテーマに、講師の二天紀 山本頼和氏がスマホでのコンバージョンアップの方法を解説しました。ワークショップでは、参加者同士がお互いのECサイトでテスト購入を実施。自社サイトについて新たな気づきを得ることができ、他社サイトから多くのことを学びました。 イラスト◎995

    これからのスマホECのあり方

    山本氏山本氏

    モバイルファーストの時代で、ECの主戦場はPCからスマホに変わってきている。まだPCの方が売上構成比が高いショップもあるが、今後PCが主流に戻ることはないだろう。だからといって、スマホでECサイトばかりを見てもダメ。一般的にはスマホで一番時間を使っているのはSNSやゲームで、ECサイトを見ている時間は短いはず。

    これからECサイトを強化するなら、基本的にはスマホメインで考えていく必要があります。これまでは有名なECサイトや同業者のECサイトをチェックすることが多かったのですが、スマホにおいてはECサイトだけでなく、世間で一番使われているサービス(SNSなど)の導線やページ構成、ボタンの配置などを参考にした方がいいと山本氏は言います。

    スマホECサイトのCV最大化で大事な5つのこと

    コンバージョン最大化のために大事なことは次の5つです。

    1. 注文完了までの流れを確認する
    2. 利用しているカートの特性を理解する
    3. 各ページでの導線を整える
    4. 離脱の最適化を行う
    5. 再訪問したくなる仕組みを考える

    注文完了までの流れをおさらいする

    「ECサイトである限り、スマホでもPCでも、注文完了までの流れは当たり前に押さえておくべき」と山本氏は強調。特にスマホではシンプルでわかりやすいことが求められるため、そのページで何を伝えるのか、ページの役割をきちんと明確に定義していくべきと言います。注文完了までにいくつのページがあって、どういうURLコードなのかを把握していれば、消費者が離脱した場所を特定でき、対策に役立ちます。

    買い物習慣の変化でカートの特性も変化

    2つ目のカートの特性とは、たとえばカートの投入時間や会員のログイン時間、決済ステップの数など。最近はカートに投入した商品をキープする時間、ログインした会員をタイムアウトさせるまでの時間は長くなり、決済のステップ数が短くなっているECサイトが多いと言います。

    これらの変化は消費者の買い物習慣(購入の意志決定パターン)が変わってきているため。以前は、商品をカートに入れたらほとんどの人が買うパターンが多かったのですが、最近は「カートに入れる=いったんキープ」に変化しています。

    ECサイトとしては買ってくれるかどうかはさておき、とりあえず商品をカートに入れてもらい、そのなかから選んでもらうという流れに変わってきました

    各ページの役割を確認し、導線を整理しよう

    山本氏山本氏

    大事なことはコンバージョン件数(受注件数)を高めること。そのために、今一度、「各ページの役割は何か?」「その役割を担えているか?」を確認する必要がある。特にスマホにおいては、各ページの役割を具体的にした方が良いページになる。

    商品ページは、実店舗で言えば商品の販売スタッフ。訪問者数が多い商品ページから手を入れます。大事なのは「何を訴求するか」。価格や品質など商品の価値を伝える訴求ポイントはさまざまですが、何を訴求するかでページの構成が変わってきます。

    また「縦スライドで接客するか、横スライドで接客するか」も大切です。以前スマホサイトは縦スクロールが多く、縦にページを作っていましたが、最近は横スライド、横クリックで商品を見せるパターンが増えています。どちらにするかは、お客さまがどんな動きをしているかをヒートマップなどで見て考えます。新規とリピーターのどちらが多いかによって、情報の出し方やページの作り方は変わります。

    最後に確認すべきことは、商品ページに「次の導線」があるどうかです。購入を真剣に検討している人ほど商品ページをスクロールして下まで見に行きます。カートボタンを越えてさらに下にスクロールするということは、商品を良いと思ったけど「他にもっとないかな?」と考えている人と想定できます。たとえば、見ている商品の類似商品や関連する特集など、次の導線があるとさらに見てもらえるはずです。

    普段、一消費者としてECサイトを見ていると当たり前に行動していることも、運営する側になってみるとなかなか気付かないところもありますね。

    「また買いたい」と思わせる決済完了ページとは?

    カートのページでは、会員登録やメルマガ登録のメリットの訴求、入力フォームが必要最低限であること、利用頻度が高く使いやすい決済サービスが導入されていることが求められます。

    さらに、最後のサンクスページ(決済完了ページ)は消費者を見送る場です。消費者にどんな気持ちで帰ってもらうか、「またここで買いたい」と思ってもらえるような配慮が必要で、ここに次回のお付き合いにつながる情報があると良いと言います。たとえば、スタッフの紹介などがあると印象が良くなるそうです。

    途中離脱はされるもの! 離脱の最適化をしよう

    山本氏山本氏

    「来たお客さんを離脱させたくない」という相談を多く受けるがこれは無理。重要なのは、「なぜ途中で帰るったのか?」という途中離脱の理由を知ることです。「離脱のされ方」がわかると対策が打てます。

    まず前提として「途中離脱は悪ではない」ということが重要。ECサイトを運営していると「離脱されたくない」と思ってしまいますが、消費者側でネットショッピングをしていると、途中で見るのをやめて離脱するのはよくあるでしょう。

    「離脱」とは、Googleアナリティクスが2ページ以上閲覧したけど「帰った」と判断した数。「帰った」というのはセッションが切れたということです。ユーザーが離脱する理由は基本的に3パターンしかありません。

    ① 不満離脱

    「不明(何言ってるかわからない)」「不足(情報が足りない)」「不備(誤字脱字など)」といった「不」の付く理由で帰る離脱。これが一番もったいないので極力減らしましょう。

    ② また来る離脱(お客さま都合の離脱)

    「サイトも商品も良かったけど、家に帰ってサイズを測らないとわからないからまた来る」というような離脱。これはお客さまの都合であって、もう来ないというわけではないので、きちんと再訪問を促す施策が有効です。

    ③ いつの間にか離脱

    「電車が目的地に着いた」「昼休みが終わった」など、外的要因でスマホ自体を見るのをやめた結果、離脱したもの。こちらにもサイトを思い出してもらうための施策が必要です。

    ①の「不満離脱」に有効な対策がテスト購入です。良いと思って作っているサイトを第三者に見てもらい、客観的な意見を言ってもらうのが一番ということです。

    山本氏山本氏

    基本的に自分では良いと思ってページを作っているので、自分のお店の「不」の要素はわからない。でも、客観的に見てもらうと「不」の要素はゼロではない。第三者に見てもらって、声を聞くのは良い対策になる。

    迷子になりやすいスマホには「道しるべ」を

    訪問回数とコンバージョン率
    訪問回数とコンバージョン率の関係

    上の図のように、初回訪問、2回目、3回目と、訪問回数が増えると、多くの場合でコンバージョンレートは上がっていきます。初回訪問ですぐに買う人はそれほど多くないため、「どう帰ったか、その後いかにまた来てもらうか」が重要になります。再訪問したくなる仕掛けの1つががわかりやすいサイトであることです。

    スマホでは特にサイト全体の中でどこにいるかわかりにくく迷子になりやすい。そのため、たとえば「トップに戻る」ボタンやマイページの所在など、迷子になった時の道標が画面の上や下に表示されていると安心して操作できます

    多くのECサイトで3本線の「ハンバーガーメニュー」を採用していますが、「ハンバーガーメニュー」はタップして展開しないとメニューのなかに何があるかわかりません。また、画面の右上か左上にあるため、片手で操作することの多いスマホでは使いにくいと感じたことはないでしょうか。

    SNSや大手ECサイトのアプリには、ハンバーガーメニューもありますが、よく使うメニューボタンは下部の「タブバー」に表示しています。タブバーではショップが伝えたいコンテンツをお客さまに表示することができます。商材にもよりますが、再訪問促進施策として特に有効なのが「閲覧履歴」だと言います。

    「ハンバーガーメニュー」と「タブバー」

    今回の言葉

    山本氏山本氏

    一番学びが深いのはテスト購入で、リアルな声をもらえて、買いやすさや買いにくさが如実にわかる。決済完了ページや注文確認メールなどもショップによって特徴があるので、それら1つを取ってもどういう工夫がされているかを見ると参考になる。テスト購入を通じて新しい視点から物事を見てみる、そしてサイトを見てもらうことで理解を深めてほしい。

    今回はスマホサイトでコンバージョンを上げていくための施策として、すぐにでも実行できることを多く学びました。筆者も自分としてはベストな状態でお客さまにショップを公開しているつもりでしたが、お客さまの立場に立ってみると、不便だったり、操作しづらかったり、わかりづらかったりする部分も見えてきました。今後ますます増えていくスマホユーザー向けに、サイトを改善するための大変良い機会となりました。

    ◇◇◇

    次回は、再びSEOをテーマに、「コアウェブバイタルとページスピードインサイト」について学びます。サイトの表示速度がSEOにどこまで影響するのか、Googleがどういうところを見ているか、PageSpeed Insightsの見方と対応方法について学びます。

    つづく
    大村 マリ
    大村 マリ
    確認済み
    57 分 35 秒 ago
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