くらしの友「つたえたい、心の手紙」金賞作品 | ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc.

ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc. - 2010年5月16日(日) 15:53
このページは、外部サイト ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc. の情報をRSSフィード経由で取得して表示しているため、記事の一部分しか表示されていなかったり、画像などが正しく表示されなかったり、オリジナル記事が意図したデザインと異なっていたりする場合があります。
完全な状態のオリジナル記事は 「くらしの友「つたえたい、心の手紙」金賞作品」 からご覧ください。

東急池上線の窓上広告に、くらしの友が実施する、第2回「つたえたい、心の手紙」の金賞作品が掲出されていました。

くらしの友は、東京の城南地区を中心にサービスを提供している葬儀社さんです。以前、このブログでも「琴線スイッチ(6)感動の【続編】」のひとつとして紹介しましたが(以前と言っても、いま見たら2008年10月だった。あれからもう1年半も経つのか・・・)、この「つたえたい、心の手紙」キャンペーンが素敵で、それから常に車内ではチェックしているのです。

第2回の金賞をご紹介します。(なんか引用のblockquoteがうまくいかないので、そのまま紹介させて頂きます。引用ここから)


「孝行したい時に母がいた!!」  角谷 大河 様 (19歳)

「孝行したい時に親はなし。されど墓に布団は着せられず」

父さん、反抗ばかりしてごめんなさい。なぜ反抗していたのか、自分でも理由がわかりません。父さんの、セメントがこびりついた両手を恥ずかしいと思い、自分が至らないことすべて、父さんのせいにしていたような気がします。

父さんが、進行性の肝臓癌で余命1ヶ月と診断されたときも、ぼくは「あっそ」と知らん顔して、強がっていました。心の中は不安でいっぱいで、「神様助けて下さい」とお祈りしていたのに、言葉にできず、5年経った今でも胸が締め付けられます。

余命1ヶ月と診断されたあの日、「いったいぼくに何ができるのだろうか」と考えました。考えても、考えても答えが見つからず、眠れぬ日々が続きました。

「何もできないけれど、素直に謝って、そしてありがとうと言おう」と思った翌日に、父さんは息を引き取りました。入院してからわずか5日で、あっけなく逝ってしまいました。父さんの黒ずんだ顔は、苦しみから解放されたような、安堵感がありました。母さんは憔悴し、妹はずっと泣いていました。

父さんごめんなさい。もっともっと、父さんと話がしたかった。父さん孝行がしたかった。父さんと過ごした13年という歳月、ぼくは絶対に忘れません。

今日は父さんの命日です。妹は、父さんが他界したときのぼくと同い年になりました。母さんと妹は、ぼくが絶対に守ります。

「お兄ちゃん、私もう子供じゃないのよ!」

妹が怒っています。

「あんたに守られるほど、母さんは落ちぶれちゃいないよ」

母が笑います。

「お兄ちゃん、カッコ悪い~」

最近ようやく、母さんに笑顔が戻ってきました。母さんにはやっぱり笑顔が一番です。

ぼくたちはお墓の前で大笑いしました。そして、泣きました。

父さん、ぼくは左官職人になり、父さんの後を継ぎます。あの頃と同じように、母さんと一緒に現場に出ます。

「孝行したい時に母がいた!!」

ぼくは今、とても幸せです。


(引用ここまで)

1年半前も書きましたが、葬儀社さんのコミュニケーション活動として、こういう活動は心を動かしますよね。オーソドックスかもしれませんが、すごく素敵なキャンペーンだと思います。

1年半前、リアルに車内で泣きそうになったこちらもあわせてどうぞ。

※クリックすると少しだけ拡大

メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

ICANN
1998年に設立されたインターネットのIPアドレスやドメイン名などのリソースを管 ...→用語集へ

連載/特集コーナーから探す

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]