TSIホールディングスは新たな中期経営計画(中計)を策定、2025年までにアパレルOnly企業から、ファッションがもたらすエンターテインメント(楽しさ)によって独創的な提供価値を創造する企業への変革をめざす方針を掲げた。
![TSIホールディングスが発表した新たな中期経営計画 変革の方向性について](https://netshop.impress.co.jp/sites/default/files/images/news/2022/news-node9698-1.png)
変革の方向性について(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
中計最終年度となる2025年2月期の全社売上高は1896億1800万円を想定しており、EC化率は40.0%に高める。EC売上高は758億4700万円を計画する。EC事業の飛躍的拡大に向けて構造改革を推進、すべての業務をECとデジタル優先に組み替える。CRM構造、内部サービスへの大型投資を検討し、大型販促と連動した売上拡大をめざす。
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中計の目標値の論点(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
ECの飛躍的拡大に向けた大きな構造改革が、EC・デジタルを最優先した戦略・業務体制へのシフト。店舗事業とEC事業のリソース構造の見直しによるブランド事業の収益向上、生産性・利益率の観点からEC・デジタルを最優先とした戦略・業務にシフトする。EC売上高760億円、EC化率40%に向けて、ECサービスを継続的に利用したくなる成長の仕組みをデザインする。
ECを拡大するためのオペレーションには全社で取り組む。企画段階からEC販売を念頭においた商品・在庫・販促・オペレーションを設計。低収益店舗において顧客をECにシフトさせながら撤退を判断するなど、販路のECシフトを行う。撤退時にはEC送客のキャンペーンを実施する。
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ECの飛躍的拡大について(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
1500万人の会員プラットフォームを有効活用。ブランド個々の戦いから、事業領域ごとの戦略を体現する会員戦略へと移行する。5つのテーマ「衣食住働遊」の体験価値を提供し、各種施設やメディアでの情報発信、スタッフやユーザー同士のコミュニティなどを展開する。
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1500万人の会員プラットフォーム活用(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
ファッションエンターテインメントカンパニーとして、新たなコミュニケーション手法の開発を強化する。その1つがエンターテインメントコンテンツの拡充。衣服を魅せるためのコンテンツ、エンタメコンテンツの創出、NFTなどで新たな経済圏を作り出す。
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エンターテインメントコンテンツの拡充(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
顧客との距離を縮めるためOMOの仕組みも推進する。ニューノーマル時代の新たな販売形態としてOMOを重視しており、実店舗の役割・機能を再定義する。コンテンツ・サービスの充実、デジタルを活用したブランドとのつながり店舗・販売員が進め、「新たな店舗の形」「新たな送客の形」を創出する。
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OMOについて(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
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「新たな店舗の形」「新たな送客の形」の創出について(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
TSIホールディングスの2022年2月期におけるEC売上高は前期比3.4%減の429億8000万円。EC化率は同2.6ポイント減の34.4%。このうち、国内自社EC売上高は178億円で、自社EC比率は45.4%。
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2022年2月期のEC売上高について(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
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オリジナル記事:TSIは「脱アパレルOnly」で「ファッションエンターテインメント創造企業」へ。EC売上760億円をめざす中期経営計画まとめ
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