モノづくりに秘めた自社の想いをコンテンツにして、ブランディングとリード獲得を推進するオウンドメディアの活用とは?~日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部のオウンドメディア活用インタビュー~(前編) | ネットPR.JP

ネットPR.JP - 2015年7月15日(水) 07:50
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株式会社日立製作所が推進する社会イノベーションにおいて、重要な基盤となるITプラットフォーム事業を展開する情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部様。同社では社会インフラを支えるITプラットフォームの存在意義を伝えるべく、オウンドメディアを活用したプロモーション活動に注力されています。
その象徴的な事例となるのが、同社のオウンドメディア「Hitachi IT Platform Magazine」。プロモーションセンタ 主任の川畑律子氏によると、このオウンドメディアは製品情報サイトから始まり、幅広い層へ向けたポータル化、さらに先日実施されたリニューアルを経て、自社の想いを伝えるサイトへと生まれ変わったそうです。
そこで今回は、モノ(製品)からコト(顧客体験)、ヒト(自社の想い)へとオウンドメディアを進化させた狙いとともに、カンパニー制におけるマーケティング・コミュニケーション体制についてもお伺いしました。

「モノ売り」から脱却したオウンドメディアで他社との差別化を図る ――「Hitachi IT Platform Magazine」というオウンドメディアを運営されていますが、立ち上げのきっかけをお聞かせください。

もともと当事業部では、自社製品の普及を目的とした製品情報サイトを運営していました。しかし、製品の仕様や性能面などスペックを謳うだけでは他社との差別化が難しくなってきたため、2013年に、製品情報サイトとは別に「PCサーバマガジン」というサイトを立ち上げました。

「PCサーバマガジン」は、サーバを中心に関連知識やお役立ち情報なども紹介することで、まだ当社の製品を知らない新規のお客様や一般の方々にも広く受け入れられることを目指したサイトです。それを1年ほど運営した後、サーバだけではなくストレージやミドルウェアも含め、ITプラットフォームのポータルサイトとして生まれ変わったのが「Hitachi IT Platform Magazine」になります。

――各コンテンツの運用は、サーバやミドルウェアなど製品を担当する部門ごとに担当されているのですか?

各製品の設計部門こそ分かれているものの、サイトの企画や制作、運用はプロモーションセンタに集約しています。実際に記事を書く時は各設計部門や企画部門にも取材対応・記事のチェックなど協力してもらい、連携しながら制作をすすめています。

――サイトを拝見するとラインナップが非常に充実していますが、定常運用されているコンテンツ数はどのくらいになりますか?

インタビュー企画の「変革は、ITから」「ITフェアリー シン&しん」というキャラクターを活用した漫画、小説など、メインは5~6コンテンツほどですね。あとは、外部メディアの取材記事や別の製品情報サイトで紹介した特集などにもリンクをしていて、このサイトからさまざまな情報を探せるような形にしています。

Hitachi IT Platform Magazine

自社の想いを伝える「オウンドメディアならではのコンテンツ」とは ――今回「Hitachi IT Platform Magazine」を2015年6月11日にリニューアルされたそうですが、その目的をお聞かせください。

1年ほど運営してきて確かにサイトの認知度は上がりましたが、従来のように閲覧するだけのコンテンツでは、その閲覧が売上などの結果にどうつながったのかが見えませんでした。そこでKPIの観点からも、会員限定のコンテンツなどを通してお客様との関係をより深めたいと考えたのです。

今回のリニューアルのポイントとしては大きく2つあります。1つは、効率化を目的とした編集体制の改善とお客様参加型の機能の導入。コンテンツの更新頻度を向上させるとともに、お客様自身で興味に合わせたコンテンツを選んでいただけるようにしました。それと関連してデザイン面でも、各コーナーをフラットな見せ方にしたレスポンシブデザインを取り入れています。

2つめのポイントは、コンテンツ自体の強化。自社製品の紹介やITプラットフォーム関連の情報提供だけではなく、開発者の想いなど製品仕様には現れないストーリーをより深く紹介できるようなコンテンツや、IT課題解決、ビジネス貢献、1人1人に響くようなコンテンツも充実させていく予定です。

――品質を高める裏側の努力など、自社から発信しないとお客様に伝わらないことを深く伝えていきたいという。まさに、オウンドメディアならではのコンテンツですね。

そうですね。いままでは、漫画や小説という見せ方をしていても結局は製品の説明になりがちで、その製品が誕生するまでの背景やサポート面などは伝えきれていなかったと思います。そこで今後は、開発者へのインタビューや日立グループが推進するワーク・ライフ・マネジメントに取り組む人々の記事など、人をフィーチャーしながら我々の想いを伝えていきたいと考えています。

――リニューアルの前後で、サイトのターゲット像に変化はありますか?

大きな違いはありませんが、今後はより非IT系のお客様を取り込みたいと考えています。例えば、情報システム部門だけではなく、総務部門、企画部門などのお客様にもメッセージをお届けできればと考えています。

一過性のPV・UU数ではなく、ユーザーとのつながりが深い会員登録数や資料請求の数値をKPIに設定する ――これまでお伺いしたところ、現状でのコンテンツの評価はPV・UU数だと思われますが、今後はそれを可視化するための取り組みについて何かお考えですか?

直近の取り組みとしては、会員限定コンテンツを考えています。日立製作所には情報・通信システムグループ全体の仕組みとして「日立ID会員サービス」という会員サービスがあり、最近では各事業部で活用が始まっています。
当社でも、以前からお客様向けに配信しているITプラットフォーム製品のメールマガジンを利用し、メールマガジンを見たお客様が会員限定のWebキャンペーンやセミナーへお申込みされるタイミングで日立ID会員サービスにも登録いただくような誘導を考えています。

mail magazine

――最初の入り口としてはメールマガジン登録、その後セミナーやキャンペーンなどの申し込み、そこから日立ID会員サービス登録へという段階的な形ですね。

はい。日立ID会員サービスは情報・通信システムグループ全体のサービスですが、登録に至る入り口は各事業部でさまざまです。我々はITプラットフォームという枠でセミナーやキャンペーンを企画し、他の事業部ではまた違ったセミナーを企画したりする。そのどこかで一度ご登録いただければ、ひとつのIDで事業部やグループ会社が提供する会員限定のコンテンツの利用やセミナーへの申し込みができるという仕組みです。これまでできていなかったIDの統合管理を実現したいと考えています。

-お客様と継続的コミュニケーションができる関係作りとは?

PV数に比べてお客様との関係が見えやすいという意味でも、まずはメールマガジンの登録数を重要なKPIとして捉えています。登録いただければサイトへの訪問状況などお客様の動向も可視化できるので、登録の母数は今後も増やしていきたいですね。

製品を購入するタイミングはお客様それぞれなので、お客様の購入意思が出るまでの間は定期的に当社から情報を発信し、興味のあるセミナーや見学会への参加や、Webにアクセスいただき、事例の閲覧・資料請求をしていただく。その関係を継続することで、お客様の社内でシステム購入の検討時期が来た時にお声掛けいただければと考えています。

今回は、いくつもの変遷を経て自社の想いを伝えるサイトへと進化したオウンドメディアについてお届けしました。
後編では、カンパニー制における連携体制や、同社の考えるオウンドメディアの役割についてお聞きします。

<今回お話いただいたのは…>
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川畑 律子 (カワハタ リツコ)
株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部 販売推進本部 プロモーションセンタ 主任

1998年に日立製作所 汎用コンピュータ事業部(現ITプラットフォーム事業本部)に入社。海外事業推進部署、メインフレーム設計部署を経て、2001年より販売企画部門にてWebサイト運営・メルマガ・SNSなど情報発信業務に携わる。

<インタビュアー紹介>
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朝火 英樹(アサヒ ヒデキ)
株式会社ニューズ・ツー・ユー マーケティングコミュニケーション部 マネージャー

NEC、ソフトバンクモバイルを経て、2014年9月ニューズ・ツー・ユーに参画。
事業主側でWebマーケティングを推進してきた経験を活かし、現在、ニューズ・ツー・ユーにてネットPR(News2uリリース)を軸としたオウンドメディアによるマーケティング コミュニケーションの仕組みづくりを推進中。

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