「効果」と「効率」の違い | ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc.

ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc. - 2013年4月7日(日) 18:44
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言葉って難しいですよね。日曜日の夕方にビール飲んでたらなんとなくそんなことが頭をよぎったので、酔っ払っててちょっと支離滅裂かもしれませんがちょっと書いてみます。


▼ 「私たちは “安心・安全” な街づくりを目指して~」

安心と安全は意味が違います。でも、この単語ってだいたいペアで使われますよね。試しに「安心・安全」と「安全・安心」でググると、いろんな活動や団体が出てきます。じゃあ、「街づくり」ひとつとって、「安心な街づくり」と「安全な街づくり」はどう違うのか。それぞれどんなハード・ソフトな施策があるのか。本来は違うはずなのに、きっと明確には分けて考えられてない気がします。


▼ 「S/Mとの連携によって情報の共有と拡散を実現させます」

これは以前、「共有」と「拡散」の違い~「共有・拡散します!」のウソで書きました。言葉の意味はもちろん、「共有」なのか「拡散」なのかによって実施する施策はぜんぜん違います。言葉の意味が曖昧なまま使うと、企画内容や最終的な施策そのものもブレブレになってしまい、期待する効果が得られない典型的な悪い例です。


▼ 「本施策によって効果的・効率的に顧客を獲得します」

で、今回の言葉。この2つの単語もだいたいセットで使われます。でもこの言葉、さっき紹介したものと違う点が1つあります。

「安全・安全」と「共有・拡散」は違う言葉ながら2つの単語は近い意味です。一方「効果的・効率的」は全く違う意味。「効果的な施策」と「効率的な施策」では、施策そのものの背景にある考え方と期待する効果が全く違います。にもかかわらず、この言葉がだいたいセットで使われるというのは、ほとんどの場合「効果的・効率的」という言葉は「まあとにかくいい感じになるっちゅーことですわ」という至極曖昧な意味合いで使われているということです。

知ってる方も多いと思いますが、念のため整理しておきましょう。


「効果:Effectiveness」=同じインプットなら大きなアウトプットを

「効果的」とは、同じインプット(100)なら、より大きなアウトプット(120)を目指す考え方です。プロモーションなどによって、より大きな売上や多くの顧客を獲得するときなどに使います。


「効率:Efficiency」=同じアウトプットなら小さなインプットで

一方の「効率的」とは、同じアウトプット(100)なら、できるかぎり小さなインプット(80)でそれを獲得するという考え方です。前月と同じ100人の新規顧客を獲得するなら、前月よりも1万円コストを削減したい(CPAを下げたい)というときに使います。


第三者配信やアトリビューションなどは、どちらかというと、マーケティング「効率」の向上を目指すものです。一方、ブランディング広告やプレゼントキャンペーンなどは、ブランドの指名買い、市場の創造、獲得するボリュームそのものを拡大させるマーケティング「効果」の向上を目指すものです。

1つの施策はだいたい「効果の向上」か「効率の向上」のどちらかを実現させるためのものなので、本来、この2つの言葉がセットで使われるのはおかしいはずなんです。

ということで(僕もぜんぜんまだまだですが)言葉は正しく使うよう心がけましょう。

※「この言葉も結構曖昧じゃね?」というものがありましたら、TwitterかFacebookでこっそり教えてください(ちょっと考えてブログに書きますので)

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