スポンサードサーチ Ver.3への移行事前設定スタート! 済ませておくべき2つの設定
Yahoo!リスティング広告「スポンサードサーチ Ver.3」の事前設定が可能になった。この事前設定とは、スポンサードサーチ Ver.3への移行前に広告主が対応しておくべきもので、中には対応せずに放っておくと大きな影響が生じるものもある。今回は、特に確認しておきたい2つの事前設定を紹介する。
移行に向けた事前設定がスタート
Yahoo!リスティング広告「スポンサードサーチ Ver.3」の事前設定が可能になった。この事前設定とは、スポンサードサーチ Ver.3への移行前に広告主が対応しておくべきもので、複数の項目がある。移行ポータル内には、「Ver.3移行に向けた事前設定(要対応)」機能という専用のツールが用意され、事前設定の内容と進捗状況が把握できるようになっている。なお、移行ポータルへのアクセスは、Yahoo! JAPANビジネスIDを使って以下のページからログインできる。
- 移行ポータルへのログインページ
http://listing.yahoo.co.jp/ssup/index.html
※「移行ポータル」の閲覧には、ログインIDの統合により発行されるYahoo! JAPANビジネスIDが必要です。統合が済んでいない場合は、「『スポンサードサーチ Ver.3』登場! 新情報を見逃さないために必要なこと」を参考に手続きをしてください。
それぞれの事前設定は、影響の大きさによって3段階の優先度が設定されている(表1)。特に優先対応レベルがAの「予算設定」は、対応せずに放っておくと大きな影響が生じる可能性の高いものだ。広告主は必ず確認して、設定を済ませておくようにしよう。
設定項目 | 優先対応レベル | 設定カテゴリー |
---|---|---|
予算設定 | A | キャンペーン |
コンバージョン測定タグの取得 | B | アカウント |
代替テキストを設定しているキーワード | B | キーワード |
使用不可記号を含む広告 | B | 広告 |
文字数制限を超過している表示URL | B | 広告 |
文字数超過、または使用不可記号を含むキーワード | B | キーワード |
キャンペーン予算額を超えた入札価格のキーワード | B | キーワード |
使用不可記号を含むキーワードのカスタムURL | B | キーワード |
管理権限 | 任意 | |
連絡先利用者のYahoo! JAPANビジネスID | 任意 | |
広告表示の最適化 | 任意 | |
アプリケーションアカウント設定 | 任意 |
事前設定のポイント1
予算設定ですべてのキャンペーンに1日の予算を設定する
事前設定のなかでも、特にすべての広告主に確認してほしいのが、優先対応レベルAの「予算設定」だ。現在のスポンサードサーチでは、任意でアカウント単位とキャンペーン単位で日額予算を設定できる。しかしスポンサードサーチ Ver.3では、予算設定は「必須」となる。また予算設定ができるのは、キャンペーン単位の日額予算のみとなる(表2)。現在、キャンペーンの予算設定をしていない場合は、すべてのキャンペーンに1日の予算を設定しておこう。
現在 | スポンサードサーチ Ver.3 |
---|---|
キャンペーンとアカウントの両方を設定 | キャンペーンの予算がそのまま移行される |
キャンペーンのみ設定 | キャンペーンの予算がそのまま移行される |
アカウントのみ設定 | 各キャンペーンにアカウント単位の予算が設定される |
両方とも未設定 | 最大値(1,250万円)がキャンペーン予算として設定される |
事前設定のポイント2
コンバージョン測定タグの取得と設置位置の変更
移行前に対応しておきたいもう1つの事前設定が、優先対応レベルBの中でももっとも重要な「コンバージョン測定タグの取得」だ。コンバージョン測定タグでは、「取得できる本数」と「タグの設置位置」が変更される。
まず取得できる本数だが、現在の「1アカウント1本のみ」から「1アカウント100本まで」と大幅に増える。「1本は資料請求のコンバージョン測定用に。もう1本は商品注文のコンバージョン測定用に……」といった具合に、目的ごとに複数のコンバージョン測定タグを設置できる。
HTML内でのタグの設置位置は、現在の「<head>タグから</head>タグの間」から「<body>タグから</body>タグの間」になる。また、現在のコンバージョン測定タグのままでは、スポンサードサーチ Ver.3移行後に広告管理ツールでコンバージョン数を確認することはできない。必ず移行前にスポンサードサーチ Ver.3用のコンバージョン測定タグを、サンクスページに追加しておこう。
現在のタグとスポンサードサーチ Ver.3用のタグは、同じページ内に設置できるので、移行前にスポンサードサーチ Ver.3用の新しいタグを該当ページに設置しておいて、移行完了後に現在のタグを削除するという流れになる。
スポンサードサーチ Ver.3では、モバイルのコンバージョンも測定できるようになる。モバイル用のタグはスポンサードサーチ Ver.3への移行後に新しい広告管理ツールから発行されるので、移行前に対応しておくのはPC用のみのタグだけで問題ない。
コンバージョン測定タグの取得は、移行ポータルにある「Ver.3移行に向けた事前設定(要対応)」機能から行う。
今回は、移行前に済ませておきたい事前設定として、「予算設定」「コンバージョン測定タグの取得」を紹介した。この2つは特に重要だが、それ以外にも事前設定の項目がある。「Ver.3移行に向けた事前設定(要対応)」機能で、それぞれの内容と未設定時の影響について必ず確認しておこう。
今回紹介した事前設定、新機能と機能強化に関する情報は、「Yahoo!リスティング広告 スポンサードサーチ Ver.3 新システム移行ガイド」でも紹介している。以下のページからPDF版をダウンロードできるので、参考資料としてこちらもチェックしておこう。
- Yahoo!リスティング広告 スポンサードサーチ Ver.3新システム移行ガイドのご案内
https://portal.yadui.business.yahoo.co.jp/ssmigration/clientcenter/schedule/1640/
※上記URLにアクセスするにはYahoo! JAPANビジネスIDでのログインが必要です
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