株式会社ダイヤモンド社生成AI・経営・信頼の3つの視点からメディアの「現在地」と2030年の未来を分析
株式会社ダイヤモンド社(東京都渋谷区)は、日本のメディア産業の現状と未来を分析した調査レポート『ダイヤモンド・メディア白書2026」を2026年3月30日に公開します。
日本のメディア企業104社が回答した生成AIに関する調査では、8割以上のメディア企業が生成AIを何らかの形で導入していることが明らかになりました。一方で、全社的に導入している企業は28%にとどまり、多くのメディア企業では、一部の部署や個人レベルでの活用にとどまっていることも分かりました。
本白書は、ダイヤモンド社の調査チーム「ダイヤモンド・メディ9アラボ室」と、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)山口真一教授との共同研究として作成されたものです。
生成AIの普及やデジタル化の進展、メディアへの信頼の変化など、メディア産業を取り巻く環境は大きく変化しています。本白書では、日本のメディア企業へのアンケート調査や既存の調査データの分析をもとに、「生成AIの導入と活用の実態」「メディア企業の経営者が描く未来像」「メディアに対する信頼の変化」という3つの視点から、日本のメディア産業の「現在地」を明らかにしました。
▼主な調査結果1.メディア企業の8割が生成AIを導入
メディア企業104社が回答した生成AIのアンケート調査では、8割以上の企業が生成AIを導入していることが分かりました。一方で、全社的に本格導入している企業は28%にとどまり、多くの企業では一部部署や個人単位での活用にとどまっています。また、生成AIを導入している企業のうち4割以上が明確なガイドラインを持たないまま活用していることも確認されました。
【図1】メディア企業の生成AI導入状況

2.メディア経営者がDXで直面する最大の課題は「人材」
メディア企業の経営者・経営層82人が回答したアンケ−ト調査では、デジタル化や生成AIの普及が進む中で、DX化を進めるうえでの最大の課題が「人材」にあることが明らかになりました。多くの経営者が、「デジタル人材の不足」「社内スキルの不足」「組織文化の変革の難しさ」などを挙げており、技術そのものよりも、人材や組織の問題がDX推進の大きな障壁になっていることが浮かび上がりました。
3.メディアの信頼は「低下」ではなく「変質」
既存の大規模調査データを分析した結果、メディアに対する信頼は一部で低下傾向が見られるものの、利用との関係は弱まりつつあり、「信頼の喪失」ではなく「信頼の分化と変質」と捉えるべき状況が浮かび上がりました。人々は特定のメディアを全面的に信頼するのではなく、目的に応じて複数の情報源を使い分ける傾向が強まっています。
【共同研究者 山口真一氏コメント】生成AIの進化により、誰もが精巧な偽画像や映像を生み出せる時代となり、私たちを取り巻く情報環境は大きく変わっています。メディアはAIによる効率化の機会を得る一方で、フェイク情報への対応も含め、信頼や責任のあり方がこれまで以上に問われています。本白書は、こうした変化を感覚論ではなくデータに基づいて可視化し、生成AI活用の実態から経営課題、社会の信頼の変化までを通じて、メディア産業の現在地と今後の方向性を考えるうえで有益な示唆を与えるものです。
▼『DIAMONDメディア白書2026』について本白書は以下の3章で構成されています。
第1章 生成AIがメディア産業に与える影響
メディア企業104社のアンケート回答を基に、生成AIの導入状況や活用の実態を分析
第2章 経営者が考えるメディア産業の未来
メディア企業の経営者82人のアンケート回答を基に、未来に向けた戦略や課題を整理
第3章 「メディアの信頼」は本当に低下しているのか
既存調査データを統合分析し、メディア信頼の実態を検証。
▼調査概要調査期間 2025年10月~12月
調査対象 新聞社、テレビ局、ラジオ局、出版社、ネットメディアなど日本のメディア企業
回答数 生成AI調査:104社、経営者調査:82社
調査方法 オンラインアンケート(一部郵送)
▼ダイヤモンド・メディアラボ室についてダイヤモンド・メディアラボ室は、株式会社ダイヤモンド社が設立した研究組織です。生成AIやデジタル化によって大きく変化する情報環境の中で、メディア産業の構造変化や社会的役割を調査・研究し、社会に向けて知見を発信することを目的としています。
▼『ダイヤモンド・メディア白書2026』は以下からダウンロードできます。http://promo.diamond.jp/medialab/企業プレスリリース詳細へPR TIMESトップへ