SEM総研とJMIがGoogle、Yahoo!検索結果画面での視点データを収集したアイ・トラッキング調査

アイレップのサーチエンジンマーケティング総合研究所(SEM総合研究所)とジャパンマーケットインテリジェンス(JMI)は6月11日、消費者の検索エンジン利用実態について“Web Eye手法”によるアイ・トラッキング調査を共同で実施し、結果を公表した。

Web Eye手法とは、アイ・トラッキング機器で、赤外線を対象者の目の網膜に照射し、その反射を利用して画面上の目線の動きを測定。また、イベントデータ(クリックの位置やタイミング)の収集もできる。

今回、アイレップSEM総合研究所とJMIは、この技術を用いて検索中の視点データを収集し、GoogleとYahoo!の検索エンジンをどのように利用しているのかを明らかにする調査を実施した。

調査の結果、Yahoo! 検索の視線移動は、画面上部に検索連動型広告(オーバーチュア社スポンサードサーチ)が表示されている場合「I型」だった。ユーザーが画面上部の広告および自然検索結果の上位付近に向けて、画面上から下にかけてタイトルの先頭部分を中心に視線が移動し、画面右側の広告については、下部に掲載されているものよりも、上部に掲載されている広告のほうがより視線が集まっていることがわかった。一方、広告が表示されていない場合は、「逆L型」で、Yahoo!検索上部に画面左から中央右にかけて表示される「関連検索ワード」や「Yahoo!カテゴリ」が最初に注視された後に、自然検索の1位以下が注視されていることが推測される。

Googleページにおいて、画面上部に検索連動型広告(アドワーズ広告)が表示されている場合には、視線移動は「L型」で、表示されていない場合は「E型」。広告の表示・非表示にかかわらず、Google利用者の視線移動は「画面左上を起点に、上から下に視線が移動する」「タイトルの先頭から最後まで注視される」傾向が観察された。また、Yahoo!検索利用者と比較して、Google利用者はタイトル文字の内容を見て、クリックする場所を決めている傾向が強いことが示された。

さらに、今回の調査では、クリック率の調査も実施。その結果、Google、Yahoo! 検索ともに、大手著名比較サイトの直下に表示されているリンクはクリックされる確率が低くなる傾向が見られた。検索の順位が上位であれば必ずクリック率が高くなるのではなく、上下に表示される競合サイトの存在もクリック率に影響を与えることが予測される。

アイレップ SEM総合研究所
http://www.sem-irep.jp/
アイレップ
http://www.irep.co.jp/
ジャパンマーケットインテリジェンス
http://www.jmintelligence.co.jp/

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