上司を説得できる企画資料の作り方講座
上司を説得できる企画資料の作り方講座
新入社員が覚えておくと仕事がうまくいく“通る企画書”の作り方
企画魂に燃える若手Web担当者に贈る、「上司がOKを出す企画書」の作り方を、ポイントを明確にして解説する。「うちの上司、わかってくれないんだよな」とボヤく前に、伝えたいことを適切に伝えるやり方を理解しよう。もちろん、このポイントを押さえれば、上司だけでなくクライアントに出す企画書もグレードアップできるはずだ。
はじめに
企画の作り方に関する書籍は、現在でも数多く販売されているし、ウェブサイトでも紹介されている。基本的には、それらに書いてある内容は正しいと思うし、会社で企画に携わる方は、どの書籍でもウェブサイトでも構わないので、企画立案・作成に関するものを一度は読んでみてほしい。企画背景から始まり、コンセプト、目的、具体的企画内容、参考資料など、若干の項目の違いはあるものの、おおよその企画資料の構成内容は大きく変わるものではないので、企画立案に必要な考え方や資料作成に必要な要素は把握できる。
ただし、企画資料はあくまでも、自分が立案したものを表現して、それを人に納得させ、実現させるためのツールである。企画業務をするようになって、何かを考案することやそれを書くことが得意だと気づいた方のなかには、企画書を作ること自体が目的化している場合も少なくない。時間をかけてでき上がった企画書そのものに満足してしまうということだ。
最初に知っておいてほしいことは、良い企画とは実現まで至ったもののことだということだ。つまり、企画書がいくらきれいに作り込まれていても、実現に至らなかった企画は、その時点では「良くない企画」だと考えるべきなのだ。
Web担当者が企画資料を作成する場合、その提出先は上司だろう。この講座では、一般的な企画書の基本構成や見せ方以上に、どうやったら上司を説得して実現まで至らせられる企画書が作れるか、ということに重点をおいて説明していく。