2025年のホリデーシーズン、もっとも偽装された“意外なブランド”とは?【マカフィー調べ】

どうやって本物そっくりなストア、メール通知、SNS広告を作成しているか解明。

冨岡晶(Web担編集部)

6:30

マカフィー(McAfee Labs)は、「2025年のホリデーシーズンにもっとも偽装されたブランド」に関する調査結果を発表した。特定のブランド名やキーワードを一般的なウェブアドレスの形式に変換した上で、マカフィー のWebレピュテーション・テレメトリーと照合し、悪意のあるURLや不審なURLを特定している。

あわせて「ホリデーショッピング詐欺」について、日本・アメリカなど7か国8600人にアンケートを行っている。

1年でもっとも買い物需要が高まるホリデーシーズンに、詐欺師が暗躍

まず、「2025年のホリデーシーズンにもっとも偽装されたブランド(製品)」としては、「Apple」の名前があがった。以下「任天堂」「サムスン」が続いており、IT系ブランドが狙われている。Appleは詐欺師がもっとも頻繁に偽装するブランドであり、本物に似せた偽サイトが頻繁に作成されている。

また「ディズニー」「Steam(PCゲームプラットフォーム)」がそれに続いており、コンテンツプラットフォームに関連する企業も上位になっている。

Appleを装った詐欺サイトの一例

高級ブランドを装った詐欺はごく少数のブランドに集中しており、その中では「コーチ」が圧倒的に多く1位となった。以下「ディオール」「グッチ」「ロレックス」「ラルフローレン」などの高級ブランドも主要な標的対象で、限定品の偽オンラインストアが増加しているとのこと。

高級ブランドの詐欺サイトの例

なお、日本の消費者は、57%が「昨年よりAI生成の詐欺を懸念している」と回答。18%は「詐欺を恐れてホリデーシーズンの買い物をすでに中止した」としている。こうした背景からか「ホリデーシーズンの詐欺を見抜ける」と自信を持っている者は39%にとどまった。

調査概要(2025年のホリデーシーズンにもっとも偽装されたブランド)

  • 【調査対象】ラグジュアリーブランドや一般消費財の偽装
  • 【調査方法】特定のブランド名やキーワードを一般的なウェブアドレスの形式に変換した上で、マカフィー のWebレピュテーション・テレメトリーと照合し、悪意のあるURLや不審なURLを特定
  • 【調査時期】2025年10月~11月

調査概要(2025年のホリデーショッピング詐欺)

  • 【調査対象】アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、日本、インドの18歳以上男女
  • 【調査時期】2025年8月
  • 【有効回答数】8600人
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