LIVE BOARD、電通、電通クリエーティブXが共同開発した「AI擬態ビジョン」提供開始

屋外ビジョンが背景の空や風景にまるで溶け込んでいるかのような広告表現が可能に

小島昇(Web担編集部)

2024年9月24日 7:01

デジタル屋外広告(DOOH)配信プラットフォーム事業のLIVE BOARDと電通、CM動画コンテンツ制作の電通クリエーティブXの3社は、生成AI(人工知能)を活用して共同開発した「AI擬態ビジョン」のサービス提供を始めると9月20日に発表した。屋外ビジョンが背景の空や風景にまるで溶け込んでいるかのような広告表現が可能になる。

「AI擬態ビジョン」のテスト風景

AI擬態ビジョンの仕組みは、まず屋外ビジョンを含む風景を一定の間隔で撮影する。画像生成AIの外部連携機能のAPIを利用して、その画像データの屋外ビジョン部分を背景の空や風景になじむように塗りつぶす。塗りつぶした画像データ部分をLIVE BOARDのライブ配信技術を活用してリアルタイムで屋外ビジョンに映し出し、風景に溶け込ませる。

屋外ビジョンはその瞬間、その場所に合わせた広告表現が注目を集めることから開発した。商品やテキストを合成した多様な表現が可能で、空に浮かぶ文字や商品、怪獣が登場するようなダイナミックな演出の広告表現ができる。画像生成AIでアドビが協力し、「Adobe Firefly Services」のAPIを日本で活用した初の広告サービスとなる。

この記事のキーワード

この記事をシェアしてほしいパン!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

今日の用語

エコーチェンバー
「エコーチェンバー」(Echo Chamber。エコーチャンバー)とは、「似たような意見・思想を持った人たちがコミュニティを形成した結果、意見が偏ってしまう現象」を指す。もともとは音響用語で、録音などで残響が強く残る“残響室”の意味だった。 SNSなどで自分と似たようなユーザーや好ましいと感じるユーザーばかりをフォローした結果、目にする投稿が世間一般・全世界で肯定されている意見と思い込んでし 用語集 を見てみる