アドビとFigmaが合併契約を終了、欧州委員会と英競争・市場庁の承認見込めずと判断

現金と株式を対価にアドビがFigmaを買収する計画を2022年9月15日に発表していた

米国アドビと、デザインプラットフォーム事業の米国Figma(フィグマ)は、2022年9月15日に発表した合併契約の終了に合意したと12月18日(米国時間)に発表し、日本語訳を12月19日に公表した。アドビが現金と株式でFigmaを買収する計画だったが、欧州連合(EU)の執行機関の欧州委員会と英競争・市場庁の承認が得られないと判断したため。

アドビのシャンタヌ・ナラヤン会長兼CEOは「規制当局の判断には同意しないが、独立して前進することがそれぞれの最善の利益」と述べた。デジタルメディア事業部門代表のデイビッド・ワドワーニ氏は「Figmaは素晴らしいプラットフォームを構築した。将来的に共通の顧客に喜んでもらえるような協業を期待している」と述べている。

Figmaのディラン・フィールド共同設立者兼CEO氏は「規制当局と意見が異なることが明らかになり、結果は残念だが、この取り組みに貢献したすべての人々に感謝し、アドビと共に革新を届ける他の方法を見つける」と述べている。アドビは契約終了手数料をFigmaに支払うなど、取り引き関する未解決事項を解決する契約終了合意書を締結した。

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