JX通信社がAIリスク情報(SNS)収集「FASTALERT」で災害時のドローンでの状況把握実証に協力

浜松市の事業に採択のAI航空管制システム開発のトラジェクトリーが活用、SNSから情報収集

インターネットでの情報提供サービス事業のJX通信社は、同社のAI(人工知能)リスク情報(SNS)収集システム「FASTALERT(ファストアラート)」が、災害発生時の臨時ネットワーク網の構築を目的に浜松市で3月3日に行われるドローン実証実験に利用される、と2月24日発表した。AI航空管制システム開発事業のトラジェクトリーに技術協力する。

FASTALERTは、SNSやJX通信社のニュースアプリ「NewsDigest」からAIが災害、事故、事故の情報を収集してリアルタイムで配信する。トラジェクトリーは、浜松市のベンチャー企業支援「ファンドサポート事業」に採択され、同市浜北区の浜名協働センターで実証を実施。災害発生初動期(風水害)の状況把握手法の1つとしてFASTALERTを活用する。

FASTALERTによる災害時の情報配信の例
令和4年台風第15号時(9月23日)の浜松市

実証では、AIによるSNSなどからの状況把握技術▽ドローンなどIoT(モノのインターネット)機器での広域把握技術▽正確・迅速な現況モデリング技術--を組み合わせ、把握手法の実効性を検証。FASTALERTは、SNSなどで可視化された被害状況の把握や、現況の収集情報と過去の浸水痕跡調査図を重ね合わせた情報分析・対策検討に生かされる。

実証の流れのイメージ(赤字がJX通信社の技術の該当内容)
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