アドビの2022年第2四半期(3~5月期)は過去最高の売上高、デジタルメディア分野が好調

「Creative Cloud」「Document Cloud」が増収、通期予想はウクライナ戦争で下方修正

米国アドビは、2022年度第2四半期決算(3~5月期)を6月16日に発表し、日本語訳を6月20日公開した。売上高(収益)は43億9000万ドル(5917億円)で前年同期比14%増と大幅増収となり、過去最高の売上高を更新した。調整後の営業利益は19億7000万ドル(2654億円)で、同純利益は15億9000万ドル(2142億円)だった。

 

事業別では、主力の「Creative Cloud」や「Document Cloud」のデジタルメディア分野が好調で同15%増の32億ドル(4312億円)に。このうちクリエイティブ分野は26億1000万ドル(3517億円)で同12%増、Document Cloudは5億9500万ドル(801億円)で同27%増だった。デジタルエクスペリエンス分野は11億ドル(1482億円ドル)で同17%増。

ただ、2022年11月通期の売上高見通しを176億5000万ドル(2兆3789億円)に下方修正した。アドビの従来の予想は179億ドル(2兆4147億円)だった。ウクライナで続く戦争でロシアとベラルーシで新規販売を全面的に停止したことから、マルチメディア分野の収益が7500万ドル(101億円)減少するほか、為替変動と需給の季節的な変動が影響する。

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