電通デジタルと電通が「Amazon Marketing Cloud」を活用した分析ソリューションを提供

匿名化されたデータセットで広告効果を計測、「Amazon広告」で高度な戦略立案が可能に

デジタルマーケティング事業の電通デジタルと電通は、米国Amazonが提供するデータ分析ツール「Amazon Marketing Cloud(AMC)」を活用した分析ソリューションの提供を5月18日から始める、と同日発表した。AMC上の匿名化されたデータセットで広告効果を計測する。Amazonでのビジネス展開で利用する「Amazon広告ソリューション」を活用する広告主向けに、広告運用の効率改善や発展的な戦略立案を提供する。

通常では効果計測が分断されるAmazon広告ソリューションの配信ログをAMCに集約して検証する。ラストクリックやラストインプレッションだけの計測から、どの広告メニューが相互に影響して購買につながったかを分析し、認知から購買まで戦略立案する。第1弾は①クロスチャネル分析に基づく広告アロケーション(配分)案②潜在オーディエンスのインサイト(購買欲求)提示③新たなターゲティング立案――を提供する。

中長期的な売上指標でPDCA(計画・実行・評価・改善)を行うデータ分析ツールの実現で電通と電通デジタルはAMCのベータ版に参加し、プライバシー保護と広告主のマーケティングニーズを両立させるデータ基盤「Data Clean Room」を開発してきた。Amazon広告の配信データセットは個々のイベントデータは閲覧できず暗号化して格納され、生活者の許諾が明確に取れている範囲のデータを分析する環境になっている。

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