国内ショッピングセンターの満足度ランキング、阪急西宮ガーデンズを僅差で上回った1位は?【矢野経済研調べ】

東京・大阪の主要センターがトップ10を占める一方、地方の強力拠点が上位に食い込む。

矢野経済研究所は、全国の主要ショッピングセンター(SC)に関する調査結果を発表した。売上高、面積、話題性から任意に抽出した全国50施設について、利用者4,857名にアンケートを実施した。

この調査では、利用した際の評価項目(5段階評価)と重視・期待する項目(3段階評価)から現在の満足度を指数(得点)化しランキングを行っている。前回は2018年に同種調査を行っている。

東京・大阪の有名SCが多数ランクイン

その結果、今回1位となったのは「玉川髙島屋SC」(前回3位)。指数(得点)では76.6点と、2位の「阪急西宮ガーデンズ」(前回1位)を僅差で制しての1位だった。そのほか3位「テラスモール湘南」(前回9位)、4位「天王寺ミオ」(前回5位)、5位「二子玉川ライズ・ショッピングセンター」(前回29位)と、大幅なランキング変動が目立った。

2020年の調査結果
玉川髙島屋SC(撮影:冨岡晶)
2018年の調査結果

上位の施設の特徴については、「施設面積の広さ」「立地」を同調査レポートは指摘している。コロナ禍以降は、賃料収入だけで事業を安定させるのは難しく、地域貢献などが不可欠だという。今回の大幅なランキング変動を見ても、いかに地方に根ざした施設となるかがポイントと言えるだろう。

調査概要

  • 【調査対象】売上高、面積、話題性から任意に抽出した全国主要ショッピングセンター(SC)
    • 1.小売業の店舗面積は、1,500平方メートル 以上であること。
    • 2.キーテナントを除くテナントが10店舗以上含まれていること。
    • 3.キーテナントがある場合、その面積がショッピングセンター面積の80%程度を超えないこと。ただし、その他テナントのうち小売業の店舗面積が1,500平方メートル以上である場合には、この限りではない。
    • 4.テナント会(商店会)等があり、広告宣伝、共同催事等の共同活動を行っていること。
  • 【対象施設数】50(郊外・準郊外型26施設、駅・都心部立地24施設)
  • 【調査方法】当該SCを月1回以上利用している全国在住の20代~50代女性に対するアンケート
  • 【調査期間】2020年10月
  • 【回答者数】4,857名
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