デジタルサイネージ広告の市場規模、2020年は516億円。2024年にはほぼ倍の1,022億円【CCI調べ】
サイバー・コミュニケーションズ(CCI)は、デジタルインファクトと共同で、デジタルサイネージ広告市場に関する調査を実施し、結果を発表した。
この調査では、デジタルサイネージ広告を「交通機関」「商業施設・店舗」「屋外(OOH)」「その他」の4つに分類し、2020年の推計と2024年までの予測を実施している。
現在の主流は「交通機関」セグメント、今後「商業施設・店舗」が急成長の予測も
それによると、新型コロナの感染拡大にともなう外出自粛により、デジタルサイネージと生活者の接触数が大きく減少。2020年のデジタルサイネージ広告市場規模は、前年比で32%減の516億円となる見通しだ。
一方、2021年以降はコロナ禍が収束すると見込んで回復基調となり、2024年には1,022億円に達すると予測された。
2020年の市場規模である516億円について、セグメントごとに見ると、「交通機関」61.2%(316億円)、「商業施設・店舗」14.9%(77億円)、「屋外(OOH)」12.0%(62億円)、「その他」11.8%(61億円)と推計されている。
メインとなる「交通機関」セグメントは、利用者の大幅減少にともない、出稿も大幅に抑制されたが、すでに2020年後半以降、需要回復の兆しが見られるほか、鉄道車両で、低コストな新システムの導入も進んでいる。プログラマティックによる広告配信、大型サイネージの広告商品などが、今後市場を牽引すると考えられる。その他セグメントについても同じく、活発な取り組みがあらためて回復すると考えられる。
特に「商業施設・店舗」セグメントでは、従来の販売員による対面販売に代わる手法として、デジタルサイネージが急拡大する可能性もあり、2020年の77億円から、2024年には257億円まで市場が拡大すると予測されている。
調査概要
- 【調査対象】デジタルサイネージ広告関連事業者
- 【調査期間】2020年8月~10月
- 【調査実施機関】デジタルインファクト
- 【調査手法】CCIとデジタルインファクトが保有するデータ、公開データ、デジタルサイネージ広告事業にかかわる企業へのインタビュー調査
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