DNPとFLUXが媒体社の広告収益最大化支援「DNPヘッダービディングソリューション」開始

従来のプログラマティック広告の課題解決、複数SSPに広告枠条件を提示して公平に審査

大日本印刷(DNP)は、ウェブサイトに広告枠を持つ出版社など媒体社の広告収益の最大化を支援する「DNPヘッダービディングソリューション」の提供を9月10日に始めた、と同日発表した。ヘッダービディングに強みを持つ広告技術事業のFLUX(フラックス)と8月にライセンス契約を締結。同社と同ソリューションを展開する。

ヘッダービディングは、リアルタイムに広告枠を自動買い付けするプログラマティック広告配信の際、複数の広告主間で公平に入札して最高価格の広告を優先して配信する仕組み。出版社は近年ウェブサイトに力を入れ、SSP(広告収益最大化のプラットフォーム)を複数活用し、プログラマティック広告配信を行っている。

従来のプログラマティック広告は、条件に合った広告を決まった順番で1件ずつSSPに問い合わせる形式が多く、高い広告単価の在庫を持つSSPがあっても、最初に確認したSSPで条件が合えば安い単価の広告が出る。SSPへの問い合わせは1件ずつで、広告配信まで時間もかかる。同ソリューションはこうした課題を解決する。

同ソリューションは、同時に複数のSSPに広告枠の条件を提示して公平に審査したうえで、1番高い単価を提示したSSPで広告配信する。ウェブサイトのHTMLに専用タグを組み込み、複数のSSPと公平にオークションを行う。申し込みから3週間ほどで実装。広告表示数に応じた従量課金となり、月7万2000円(1000万表示)から。

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