主要40カ国の検索エンジンシェア調査。Googleがシェアトップでないのは中国・ロシアのみ【アウンコンサルティング調べ】
アウンコンサルティングはStatCounter Global Stats のデータをもとに、主要40カ国・地域の検索エンジンのシェアについてとりまとめた。
*StatCounter Global Stats のデータは、StatCounter が提供する解析ツールのコードを埋め込んだサイト群を対象に、ページビューベースで集計されている。2015年9月時点での対象サイト数は200万以上、合計の月間ページビューは163億。国・地域によってツールの利用状況にばらつきがある点などに留意する必要がある。http://gs.statcounter.com/faq#sample-size
*本調査における、アウンコンサルティングによる「検索エンジン」の定義は以下のとおり(原文ママ):“検索エンジンとは検索クエリを提供する会社、ブランドを指します。具体例を挙げると、日本では最も人気のあるポータルサイトの一つ「Yahoo! JAPAN」は、検索エンジンとしては「Google」という扱いとなり、同様の理由から「Yahoo!台湾」や「Yahoo!香港」は Bing となります”
Googleの首位は変わらず。モバイルでは36カ国で90%超
2018年2月時点で、主要40カ国・地域のうち、Googleがシェアにおいてトップでないのは中国(PC、モバイルともBaiduが6割前後)とロシア(PCでYANDEXが約6割。モバイルでも4割超)のみ。特にモバイルでは36の国・地域でGoogle のシェアが9割を超えている。
韓Naver、中Shenma、露YANDEXがシェアを伸ばす
2017年11月時点のデータと比較すると、韓国ではNaverがPCで3.6ポイント、モバイルで7.2ポイント、それぞれ増加している。
【韓国】
中国ではモバイルでShenmaが31.6ポイント増加し、Baiduの牙城に迫る勢いとなっている。
【中国】
ロシアではYANDEX RUがPCで6.7ポイント、モバイルで5.7ポイント、それぞれ増加している。
【ロシア】
ベトナムではCốcCốcのシェアが微増。中国産検索エンジン「Shenma」もランクイン
Googleが圧倒的なシェアを保有する点はベトナムも同様だが、地場産の検索エンジンであるCốcCốcがPCにおいて6%のシェアを獲得している。
この背景としてアウンコンサルティングは、「CốcCốcはベトナム語の対応と予測変換機能を充実させることによって、少ないタイピングでも期待通りの検索結果を実現している」と分析。複雑な声調記号を持つベトナム語での検索において精度の問題を解消したことが支持されたとしている。
【ベトナム】
またモバイルでは中国のモバイル検索エンジン「Shenma」がシェア1%ながら第2位となった。この要因として「ベトナムへの中国人観光客の増加」が挙げられている。
調査概要
- 【調査方法】StatCounter Global Stats のデータをもとに集計
http://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/ - 【対象時期】2013年2月~2018年2月
- 【対象国・地域】40カ国・地域(GDP上位の国と地域ならびにOECD加盟主要国を中心に、アウンコンサルティングにて抽出)
- 【対象デバイス】PC、モバイル
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