「ネコ型」「イヌ型」あなたはどっちの顧客セグメント? ネットイヤーグループ「ネコラボ」を設立

ネットイヤーグループは、顧客セグメントの新たな視点として「ネコ型顧客」「イヌ型顧客」の2つを定義し、調査研究する「ネコラボ」を設立した。

デジタルマーケティングに関するコンサルティングを行うネットイヤーグループは、顧客セグメントの新たな視点として「ネコ型顧客」「イヌ型顧客」の2つを定義し、それぞれに有効なマーケティングコミュニケーションの調査・研究をする「ネコラボ」を設立したと発表した。

顧客セグメントの「ネコ型」、「イヌ型」って何?

同社は、「マーケティング施策がきっかけではないが、高い頻度でそのブランドを買ってくれるお客さまが一定数存在している。ただし、施策に反応しないため行動データも取りにくく、顧客像がつかみにくい」という担当者の声から、6万人を対象としたアンケート調査とデプスインタビューを実施。

その分析結果から、次のように定義した。

  • ネコ型顧客
    ブランドは大好きだけど、従来のマーティング施策には反応しないタイプ。自分の価値基準が明確で「自分の目で確かめたい = 周囲やトレンドに左右されない」という傾向があり、ブランドの商品やサービスの価値が好きであり、周囲の評判はあまり関係ない。
  • イヌ型顧客
    そのブランドが大好きで、そのブランドが行うマーケティング施策に従順に反応するタイプ。トレンドに敏感で「世の中の動きをキャッチしていたい = 周囲や世の中と関わっていたい」という傾向があり、ブランドを取り巻く環境も含めて、そのブランドが好き。

ロイヤルカスタマーの約6割はマーケティング施策に反応しない「ネコ型顧客」

好きなブランドがあり、そのブランドの購入頻度が高いと思う10代~60代の男女6万人を対象に「好きなブランドのマーケティング施策への反応について」アンケートを実施。

購入頻度が高いロイヤルカスタマーのうち約6割が従来のマーケティング施策に反応しない「ネコ型顧客」という結果が得られた。

「ネコラボ」では、ネコ型顧客とイヌ型顧客に効くマーケティングを調査・研究し、その結果は、7月に開設予定の「ネコラボブログ」で随時発信していくという。

ネコラボ

アンケート調査概要

  • 調査対象:全国15~69歳(中学生を除く)の男女84212人のうち、好きなブランドがあると回答した58,673人
  • 調査期間:2017年3月23日(木)~27日(月)
  • 回収状況:回答件数 58,673件(白票・無効票を除く)
  • 調査項目
    • (好きなブランド・企業の)会員サービスに加入していますか (ない場合は加入したいか)?
    • (好きなブランド・企業の)メルマガを定期的にチェックしますか?
    • (好きなブランド・企業の)クーポンが届いたら必ず利用しますか?
    • (好きなブランド・企業の)プレゼントや特典がもらえるキャンペーンがあったら応募しますか? など計15問
  • 分析方法:回答者58,673人のうち、好きなブランドへの購入頻度が高いと回答した24,470人を対象に、施策毎に反応するかしないかによってスコアリングを実施。一般的に企業が行う12の施策に対し、1施策1点となるように配点。半数以上の施策に反応している人を「反応している」半数より少ない人を「反応していない」として判断。
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