2015年のスマートフォン広告市場規模は3717億円で前年比123.6%、動画広告の需要が拡大
インターネット広告のサイバーエージェント子会社でスマートフォン広告事業のCyberZは、スマートフォン広告市場動向調査の結果を4月20日発表した。2015年のスマートフォン広告の市場規模は3717億円で前年比123.6%と順調に成長していた。ソーシャルメディア向けや動画広告の需要拡大がけん引した。スマートフォンの普及が進み、幅広い業種の企業がスマートフォンを主なチャネルに位置付け、新しい広告商品への注目が集まった。2016年も4542億円、同122.2%と好調に推移すると予想している。
商品別の2015年の市場規模は、検索連動型広告が1380億円(前年比115.0%)、ディスプレイ広告が2225億円(同135.0%)、成果報酬型広告が112億円(同70.0%)だった。検索連動型は検索クエリ(ユーザーが入力する語句)数の増加や、広告配信精度の改善などで1検索クエリあたりの広告収入が増えた。ディスプレイはソーシャルメディア向け広告商品が充実し、動画広告や、コンテンツとコンテンツの間に表示するインフィード広告など、スマートフォンの特性を活用した広告商品が新しい広告主を開拓した。
中でも動画は効果的に表現できる広告商品が多く登場し、ソーシャルメディアの動画プロモーションの活性化などで前年比272%成長した。成果報酬型は需要動向の変化や他の広告商品との競合から減少した。2016年は検索連動型が前年比113.0%、ディスプレイが同130.0%、成果報酬型は同80.4%と予測する。今後は成長率が緩やかになりながらも2桁の成長を維持し、2020年には2015年の約2倍にあたる7527億円になるとみている。調査はスマートフォン広告関係者へのヒアリングや各種データを基にした。
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