IPA、ウェブサイト攻撃検出ツール「iLogScanner」の機能を強化した「V3.0」公開

ログの解析時間を短縮するとともに検出可能な攻撃パターンを増強

山川 健(Web担 編集部)

2010年9月1日 15:14

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、ウェブサイトの攻撃を検出するツール「iLogScanner(アイログスキャナ)」の機能を強化し、新版「iLogScanner V3.0」として公開した、と8月27日発表した。旧版と比べログの解析時間を平均5分の1に短縮。検出可能な攻撃パターンを旧版の1.5倍に増強した。さらに解析時に対象時間を日単位で指定できるようにするとともに、解析レベルを「標準」「詳細」から選べるようにした。

iLogScannerは、ユーザーのウェブブラウザ上でウェブサーバーのログを解析し、ウェブサイトを狙った攻撃を検出するツール。ウェブサイトがどの程度攻撃を受けているか把握でき、対策を立てる際の指針の1つになる。2008年4月に公開を始め、月平均で1500件以上ダウンロードされているという。今回、さらに効果的に活用できるよう、強化した。

情報処理推進機構
http://www.ipa.go.jp/

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