ベリサインが年額4万円でサイトのウイルスチェックをする安全シールサービス「VeriSign Trust Seal」を開始
日本ベリサイン株式会社は、ウェブサイトに信頼性を付与する「VeriSign Trust Seal」(ベリサイントラストシール)の国内向け発行を7月27日から開始した。
・VeriSign Trust Seal
→ http://www.verisign.co.jp/trust-seal
ベリサインはこれまでSSLサーバー証明書などのセキュリティ関連商品を販売してきているが、VeriSign Trust Sealも同様に、サイトの信頼性・安全性を見た目でわかりやすく示すためのサービス。既存のSSLサーバー証明書との違いは次のような点がある。
SSLサーバー証明書のようにサーバーにインストールするのものではなく、ページのHTMLにJavaScriptを貼り付けて表示するシール。
SSLサーバー証明書のようにページの通信を暗号化するわけではない。
SSLサーバー証明書と同様に、サイト運営者の身元確認(組織の実在性)を認証し、合格したウェブサイトにのみ付与する。既存のSecured Sealと同様の認証が成される。
シール利用サイトに対して、ベリサインによるウイルス(マルウェア)チェックが行われる。
チェックは1日1回、サイトのトップページを起点としてリンクを辿り200ページまでで、マルウェアが検出された場合にはシールが非表示にされ、即座にサイト運営者に通知が送られる。
検索エンジンの検索結果ページにVeriSign Trust Sealを表示。
AVG Technologies社のウイルス対策ソフトウェア(無償版、有償版)のリンクスキャナと連動し、同ソフトがインストールされているパソコンからGoogleまたはBingでウェブ検索をすると、検索結果ページで、「VeriSign Trust Seal」を導入している企業のリンクの横にシールが表示される。
SSLによる暗号化をするためのものではないため、個人情報を入力するようなページに使うものではない。企業情報ページやECの商品ページなどで、訪問者に対して情報を提供する状況において、安心感や信頼性を示すといった利用が想定されている。
希望小売価格は41,580円(税込み、1年間有効、ペイレベルドメイン名あたり)で、当初はパートナーを通じて提供される。
また、2010年10月下旬をめどに、ベリサインの既存のSSLサーバー証明書を利用している企業にVeriSign Trust Sealを無償で提供する予定としている(まずは、マネージドPKI For SSLのユーザーと、新規に購入したEV SSL証明書から)。これにより、SSL証明書による実在性の証明と暗号化通信に加えて、Trust Sealによる信頼感を追加できるとしている。
これまでのシールは個人情報登録ページや購入ページなどの、訪問者が「行動する」場面で表示されていたが、VeriSign Trust Sealをトップページ(さらには検索結果ページ)や商品ページに表示することで、早い段階から訪問者に安心感を与えられ、これにより、訪問をうながし、離脱率を低下させ、コンバージョン率の向上に役立つとしている(ベリサインの調査によると15%程度改善した数字が出ているとのこと)。
ベリサインによると、安価なレンタルサーバーなどでSSLサーバー証明書を利用できないシーンがあり、そうした場合でも「信頼性」を提供するためにも使えるという。
また、こうしたシールがサイト表示速度に悪影響を与えるとされている点に関しては認識しているとして、表示パフォーマンスの改善を予定しているとのこと。
・VeriSign Trust Seal
→ http://www.verisign.co.jp/trust-seal
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