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「怒り心頭に発する」「怒り心頭に達する」どっちが正しい?

「怒り心頭に発する」「怒り心頭に達する」どっちが正しい?

四谷志穂(Web担編集長)

7:05

正解は、「怒り心頭に発(はっ)する」です。日常的に「怒り心頭に達する」もよく耳にするので、つい使ってしまいそうになりますが、こちらは誤用です。

本来の言葉の意味として、「怒り心頭に発する」は「心の奥底から怒りが激しく湧き上がってくる」という意味です。「心頭(しんとう)」とは、頭のてっぺんのことではなく「心の中、胸の奥底」を指し、「発する」は「湧き出る、発生する」を意味します。

編集者の拠り所である『記者ハンドブック』を見ると、やはり「怒り心頭に発する」と正表記のみが掲載されています。また、辞書(広辞苑や大辞林など)を引いても、「怒り心頭に発する」という慣用句として立項されており、「達する」は誤用であると明記されているものがほとんどです。

なぜこれほど誤用されてしまうのでしょうか。おそらく「怒りが頂点に達する」といった別の表現と混同し、「心頭」を「頭のてっぺん(頂点)」だと勘違いしやすいからではないでしょうか。

パソコンの予測変換でも「怒り心頭に達する」が候補に出てくることがありますが、本来の意味(心の中から発する)を知ると、表記の正解がすんなり納得できます。

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