アカマイ・テクノロジーズ、新社長の山野氏が3つのソリューション事業強化を発表

アカマイ・テクノロジーズは、2019年5月16日(木)に2019年事業戦略発表会を都内で開催した。

アカマイ・テクノロジーズは、2019年5月16日(木)に2019年事業戦略発表会を都内で開催し、同年3月1日に職務執行者社長に就任した山野修氏が2019年の3つの事業の柱について発表した。

アカマイ・テクノロジーズ合同会社 職務執行者社長 山野修氏

記者会見に登場した山野氏は、2018年売り上げは、3年前の2015年と比較して2倍に成長し、同社のサービス導入社数が588社に上ったと説明。

2019年の戦略として「Edge Platformによるデジタルトランスフォーメーションの高品質でセキュアなUXの提供」を掲げ、その中核となる、Security(セキュリティ)、Media(メディア)、Performance(パフォーマンス)の3つを挙げ、各責任者が詳細説明を行った。

まず、セキュリティに関して2019年のフォーカスエリアとして次の3つを挙げた。

働き方改革や顧客体験向上といった、デジタルトランスフォーメーション推進に伴うAttack Surface(攻撃面)の拡大、グループ会社、取引先の公開Webを踏み台にした、サプライチェーンの脆弱性を突いた攻撃が日本でも本格化してきているという。そのため、より一層クラウド型WAF、企業全体のWebやAPIの保護を強化していくとした。

botによる不正ログインや、システム停止が頻発していることを受け、botの検知強化、botの可視化をしていくという。また、顧客管理IDが100万件以上あるような企業に対し、ユーザーログイン認証処理を最適化できる「Akamai Identity Cloud」を展開していく。

メディア配信では、同社サービスを利用した固定と移動通信を合わせたトラフィックが72.7Tbpsを記録。2020年に向けて動画サービスの低遅延化の対応を強化し、IPv4&IPv6デュアルスタック配信の拡大を目指すという。

パフォーマンスでは、イメージ画像からショート動画に対応した「Video Optimaization
」や、APIトラフィック急増でサーバ負荷を回避するAPI制御が可能な「API Gateway」、3rdPartyを含めたサイト高速化「mPulse&Ion」、コネクティッドデバイス対応「Iot Edge Connect」に注力していくという。

※2019-05-20 記事初出時点で、山野氏の肩書きを誤って表記している部分がございました。現在の表記が正しいものです。関係各位ならびに読者の方には誤った形で情報をお届けしてしまい、申し訳ございません。

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