ストーリーボードとは? ユーザーが経験するストーリーをマンガのように表現する手法
ストーリーボードとは? ユーザーが経験するストーリーをマンガのように表現する手法
ユーザーニーズを多くの関係者で理解・共有するためのデザインツールの最後は、「ストーリーボード」です。
これは読んで字のごとく、次のようなものです。
一連の理想的なユーザー経験と、それらの経験を構成する提供価値を物語(ストーリー)としてビジュアルに表現したもの
次のサンプルのように一見マンガのような表現方法を用いてアウトプットされることが多いです。
スペック的な要件定義書や要求仕様書ではなく、ストーリーとして表現することで、より具体的にユーザーの体験、提供されているべき一連の状態がイメージでき、これらのストーリーが実現されるために必要な機能仕様やインタラクション、情報、コンテンツなどの詳細を発想するのに役立ちます。
特にプロダクトやデジタルにおけるサービスなどに落とし込まれるテーマの場合は、これらのストーリーボードをさらに発展させた「(ラピッド)プロトタイピング」を駆使するといいでしょう。
(ラピッド)プロトタイピングとは、Webサイトやアプリといった「触ることができる(tangible)」粗削りな造形物やプログラミングに仕上げてしまうことです。昨今、この手法も頻繁に使われています。
このプロトタイピング発想によって、従来以上のスピードで製品やサービスを開発し、評価し、またブラッシュアップして完成形まで仕上げることが可能になりつつあります。
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この記事の筆者
井登 友一(Yuichi Inobori)
株式会社インフォバーン 取締役 京都支社長
デザインコンサルティング会社にて、ユーザ中心発想によるマーケティングコミュニケーション領域のコンサルティング事業に従事し、数多くのペルソナ開発案件を担当。
その後、株式会社インフォバーンに入社し、現在は企業とユーザ双方にとって幸せを生む最良のコミュニケーションを、主にデジタル領域において設計・デザインする支援業務に注力中。2011年6月1日に新規開設された京都支社の責任者を務める。
日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)認定 プロジェクトマネジメントスペシャリスト(PMS)人間中心設計推進機構(HCD-Net)認定 人間中心設計スペシャリスト
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