「早稲田大学」をエキスパートレビュー!(続き)
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ユーザー属性別メニューに目が行くトップページ
図3がトップページだ。全体的にコンパクトで、少々文字は小さいように感じる。テキストの色が若干灰色がかっていて、コントラストが悪い部分もある。老眼に悩む中高年にはキツイが、10代の受験生がメインターゲットなのだろう。
メインコンテンツ部分は、ニュース・イベント系、アーカイブ系など、それほど一般の人にとって魅力的なコンテンツがあるように見えない(図3赤枠で囲んだ部分)。
多くの人は、ファーストビュー上部のメインビジュアル左にある「受験生の方へ」「卒業生の方へ」「ご父母の方へ」「一般・企業の方へ」といった利用目的別あるいはユーザー属性別のメニューに目が行くのではないだろうか(図3青枠で囲んだ部分)。そのファーストビュー上部のナビゲーションについて少し見ていこう。
ユーザー別にまず入口で分けるグローバルナビ
早稲田大学のスクールカラーであるエンジの背景に、白抜き文字のグローバルナビゲーションの部分は(図3青枠で囲んだ部分)、「大学案内」「学部・大学院等」「研究活動」「国際展開・留学」「図書館・博物館」「キャリア・生涯学習」といったラベルがついており、なんとなくコンテンツが想像できる。
一方、誰向けなのかという軸で見るナビゲーションも用意されている。図3青枠で囲んだ部分の一番上中央部分に、[在校生][教職員]というボタンがある。いわゆる学校の直接的な関係者のためのページへのリンクボタンだが、あまり目立ってない。関係者だからということもあって、特に目立たせる必要もないという判断があるのかもしれない。
直接の関係者以外のユーザーについては、左上の黒の背景に白抜きした部分に、「受験生の方へ」「卒業生の方へ」「ご父母の方へ」「一般・企業の方へ」という4パターンのユーザー像を想定したリンクが見えている。今やどこの学校系サイトでも、こういったユーザー別にトップページでターゲットを分けるのが普通になっているようだ。これらのユーザーのサイト訪問の目的は大きく異なるので、ユーザー別にまず入口で分けてしまうというのはよいことだ。
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この記事の筆者
衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。2023年活動停止。
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