誰もが知っている有名サイトをエキスパートレビューしながら、「もし、アクセス解析するなら」どのポイントに着目するかを第三者的な視点から解説。アクセス解析を用いてサイトの改善を行うための仮説構築力を身につけて、自社サイト、クライアントサイトをアクセス解析する際に役立ててほしい。
木曜9時は「かってに解析!」ということで、毎週連載「有名サイト、かってに解析!」では、毎回1つの有名サイトを取り上げ、アクセス解析で実際に解析データを見る前に、あらかじめサイトの問題点やチェックポイントにあたりをつける方法を解説していく。
今回は、前回に引き続き、英会話学校の「ベルリッツ」を取り上げる(以下、カギかっこ付きで「ベルリッツ」と書くときは、企業名ではなくサイト名を指す。他のサイト、企業も同様)。様々な業種業態のサイトを取り上げ、課題の抽出や考察を行うのだが、筆者はあらゆる業種の各企業やサイトが直面している課題や戦略・戦術を十分に理解しているわけではない。あくまでもどのような点に着目したらよいのかを重視して読んでいってほしい。
「ベルリッツ」の閲覧シチュエーションを想定
前半では、トップページの評価と閲覧シチュエーションの想定、検索エンジンからコースの詳細ページに到達するまでの分析を終えた。改めて今回の分析に当たっての想定シチュエーションだが、次のようなものだ。
今回想定したサイト閲覧シチュエーション
| 誰が | 社会人3年生(20代前半) |
|---|---|
| 何の目的で | ビジネスで使える英語を習得したい |
| 何をしに | 最寄りの教室を探すと同時に、無料レッスンに申し込む |
| どこへ | 検索して自分が知っている英会話学校へ |
アクセス解析視点の仮想目標
アクセス解析的に言い換えると、以下のようになる。
| 参照元 | 検索エンジン |
|---|---|
| 検索語 | 「英会話学校」 |
| ランディングページ | サイトトップ |
| コンバージョンページ | 無料レッスンの申込完了ページ |
- この記事のキーワード :
バックナンバー
この記事の筆者
衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。2023年活動停止。
筆者の人気記事
URLクエリパラメータ(クエリストリング)の意味とは。使い方は? 除外はすべき?[第4回][第4回]
2012年4月26日 9:00
代表的な4つのグラフの使い分けのポイント(第2回)
2008年10月29日 11:00
棒グラフの用途に合った書き方 グラフの特徴や使い方のルールも解説!
2009年1月16日 10:00
分布図(散布図)とバブルチャートの使い方とは?正しいグラフの見方(第7回)
2009年4月22日 10:00
GAのトラッキングコードを正しい位置に設定する[第2回]
2016年6月2日 7:00
アンケートは「回収率」が重要! 信頼性が有効回答数よりも高くなる理由
2008年5月16日 10:00