Googleは平均ページ読み込み時間を順位決定に含める予定 - PubCon 2009より
※Web担編注:記事タイトルの「Googleは平均ページ読み込み時間を順位決定に含める予定」に関連する話題は、記事の最後(2ページ目)をご覧ください。
グーグルのマット・カッツ氏も参加するSEMを中心としたイベント「PubCon 2009」から、読者の役に立つ情報をお届けする。
1日目:ユニバーサル検索およびパーソナル検索に向けての最適化
これは貴重な情報が満載のすばらしいセッションだった。私にとって最大の収穫は、Bruce Clayの最高経営責任者(CEO)であるブルース・クレイ氏から得たものだった。クレイ氏は、画像コンテンツと動画コンテンツというきわめて限定的なテーマだけに絞って、いかにインデックス化するかについて説明した。
これについてはたくさんの質問が寄せられているテーマなので、画像と動画をインデックスに登録させる興味深い方法について、具体的な情報が得らたのはとてもうれしかった。実際のプレゼンテーションを送ってくれたBruce Clayのバージニア・ナッシー氏に感謝する(最高!)
ケーススタディ1 - 画像のインデックス化
まず、クレイ氏が話したのは、テキストが添付された画像のインデックス化に関するケーススタディだった。次のようなステップで進めたという。
- 新聞記事を選ぶ。
- スキャンしてJPG形式の画像を作成する。
- 作成した画像をPDFファイルに取り込む。
- このPDFファイルをグーグルに送信する。
- 記事に記載されている情報をPDFとして検索すると、その記事が見つかる。
つまりどういうことかって? PDFファイルがインデックス化されているだけでなく、その中に画像として含まれている文章もテキストとしてインデックス化されているってこと。以下の検索結果ページを見てほしい。
このような検索結果は、どこのデータセンターを利用しても表示されるわけではなく、一部のデータセンターだけのようだ。それに、検索クエリは、PDFに画像として表示されている記事にあるテキストそのままだ。これは、title要素とmeta descriptionタグに表示される。なかなかのものでしょ?
いつもこれでうまくいくわけではないのは当然だが、画像をインデックス化するおもしろい方法だし、いろいろな場合に役立ちそうだ。
ケーススタディ2 - 動画のインデックス化
次に、クレイ氏は動画をインデックス化する場合について話を進めた。この場合のステップは次のようなものだ。
- 動画を撮影する。
- 動画をオンライン用に処理する。
- テキストとして字幕を編集し、動画に関連付けて保存する。
- 動画内に出てくる単語でキーワードを検索する。
- 動画内の該当位置が示される。
これは、Google Labsのグーグルオーディオインデクシングを見るといちばんはっきりわかる。「economy」(経済)というキーワードで検索すると、動画の中で「economy」というセリフの出てくるシーンが表示される。これが今後の流れになるのは確実だろう。動画の中のセリフで検索すればその動画が表示されるなんてことになったら、なんてすばらしいことだろう。とってもクールだ。
このプレゼンで本当に気に入ったのは、ケーススタディの形で情報が示されたことだった。SEOmozを読み慣れた読者なら、われわれが理論を実際に試して実行することがどれほど好きか知っていると思う。こういう風に画像や動画をインデックス化するのは、別に目新しいことではないという人もいるかもしれない。でも、まだ知らなかったっていう人にとっては、自分のサイトを強化するすばらしい方法になる可能性がある。
コメント
はじめまして
いつも読ませていただいております。
>ページ読込時間が検索順位の決定要因に
これは大変良いことだと思います。
本格化して、画像ばかりを詰め込んだアダルトサイトや、
直リンクだらけの悪質な出会い系サイトなどの順位が下がれば、
検索結果ももっとクリーンなものになると思います。
さっそくウェブマスターツールで自分のサイトをチェックしてみます。
それにしてもマット・カッツ氏は色んな事を発信してくれますね(笑)
矢ヶ部徹朗