今週の初め、デトロイト空港でWiredの最新号を手に取ったの。8月号は「How To」特集で、その中の1つに「ブログ界を支配する方法」というものがあったの。Wiredがどんなヒントを用意しているのかと興味を持ったんだけども、読んでみたら結局、「ブロゴスフィアで弾みをつける」という、DiggやSlashdotのコメントで評判を得る方法に関するアドバイスがあるだけだったわ。ちょっとWiredのアドバイスを見てみるわ。
最初にコメントする
このアドバイスには異存はないわ。すでに50以上もコメントがあるDiggの記事にわざわざコメントするなんて、理由が考えられないもの。あなたがどうなのか知らないけど、私はクリックして「51 / XX」件のコメントをわざわざ読むようなまねはしない。さらに少し言わせてもらうと、新しいお間抜けなコメントシステムがコメントへの応答を隠してしまって、それを表示するにはクリックしなきゃならないから、ユーザーはDiggでコメントにレスを返すよりも、記事にコメントをつけたいと思ってしまうのよね。この新しいコメントシステムになる前は、レスがスレッドにまとめられることもなく、通常は、投票の大部分はコメントへのレスに対するものだった。でも、今はそうしたレスがほとんど表示されないから、目に付きやすい、記事へのコメントの方に投票が集まっているの。巧みに、ウィットを利かせて、面白おかしく
このアドバイスがどれくらい役に立つものなのか、私にはわからない。だって人は巧みで、ウィットが利いていて、面白い人か、そうでない人かのどちらかでしょ? 真っ先にコメントをつけたものの、ユーモアのセンスに欠けているがために反対票の「Bury」を投じられて表示されない例はたくさん見てきた。読者を理解する
「DiggとSlashdotの読者は、高校時代にいじめてきた筋肉頭より自分は上品なつもりでいる人たちなんだ」という売り文句を読んで、クスクス笑ってしまった。まあそうなのかもしれないけど、これって五十歩百歩って言っているようなものよね。スポーツ馬鹿やいじめっ子やお間抜けよりは「上品だ」というだけで、何かというとすぐに片眼鏡を拭いたり、アフタヌーンティを楽しんだりするわけじゃないでしょ(「女優のジェシカ・アルバをやってやるぜ」とか「女は台所にいりゃいい」みたいなコメントがはびこっていて評価が高かったりすることでも明らか)。ここではお利口さんにはなり過ぎない方がいい。だって、相手は思春期の若い坊やなんだから。テーマに関する情報を付け加える
うまくいっているのをみたことはあるのだけど、MattがDiggのヒントに関する「Whiteboard Friday」のビデオで言っていたように、関連したものであっても自分のサイトへのリンクを書くだけというのは嫌よね。情報を付け加えるリンクを2~3件含めること。そして、「Upcoming」セクションにある同じような記事への相互リンクはしないこと。
ブログに実際に関係しているWiredのHow To「ブログの人気を高くする方法」を偶然見つけた。TechnoratiのDavid L. Sifry氏が、ブログをTechnoratiの上位100件に入れる5つのヒントを挙げたらしい。
すばやく反応する
必ずしも重要ではないわね。守備範囲がユニークで独自の視点があれば、絶えず最新のニュースを提供する必要はない。掲載記事は読みやすく
基本的だけど良いアドバイスね。Wiredは続けて、重要ポイントは太字にすると役に立つと書いていた(まさに私がやってるみたいに)。画像、箇条書き、番号付け、簡潔な段落、表、図などを使ってテキストを分割するのが良いやり方だってことは、過去の掲載ブログで何度も話題になったわ。外部にリンクする
これには異存はない。リンクは読者の助けになるし、ほかのブロガーの自尊心をくすぐるし、アクセス量をも増える。みんな幸せになる。SEOに留意する
これには驚いた。DavidはURLとタイトルタグにブログの名前を入れることを奨めている。ブログがTechnoratiで適切なキーワードでタグ付けされるように。基本的なアドバイスだけど、それが第一歩だとは思う。頻繁に更新する
また基本的なアドバイスなのだけど、良いアドバイスではあるわね。めったに記事を掲載しないのに活気あるブログを期待するなんて明らかに無理。
結局、Wiredのブログに関するHow To記事はHow Toと言うほど踏み込んだ内容ではなかったので、がっかりしてしまったわ。
1文に収まるようなヒントが5つで、いったいなにがHow Toなのって。厳しい言い方になるのはわかっている。でも、Wiredのアドバイスがあまりに簡潔で初歩的すぎたというのはあるとしても、どんなものであれ、Wiredには、より良いブロガーになる方法についてのアドバイスや取材を提示してほしいと私は思うの。特にブログのSEOに言及するのならばね。
もちろん、ブログをクールにするもっと踏み込んだHow Toが本当に必要な人には、とある花形ブログの「ブログのアクセス数を増やす21の戦略(日本語版記事)」という記事をを奨めさせていただきたいのだけど、どうかしら? この記事の著者はブログについて多少は知識がある人らしいし。
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