Google Sitemapsに関する僕のアドバイス:検証せよ、そして情報は出すな
ほとんど直感に反する奇妙な話に聞こえるが、検索エンジン最適化(SEO)の世界における最も優秀な人材の多くは、Google SitemapsやYahoo! Site Explorerにウェブサイトのデータを登録することが、実にとんでもないことだという意見を支持しているらしい。以下のステップにある通り、こうした仕組みの背後にあるロジックは単純なものだ。
- Google Sitemapsなどにサイト情報を登録していない場合、検索エンジンは内部および外部リンクを通じてウェブサイトのページを巡回し、価値があると判断したページのインデックス化とランク付けを行う。
- 検索エンジンがサイトを巡回したものの特定のページをインデックス化しなかった場合、それは該当のページについて、検索エンジンが求めるコンポーネント、構造化の度合い、リンクの充実度、コンテンツの関連性などが欠けているという知らせだ。
- サイト情報を登録することで、検索エンジンが通常の巡回プロセスではインデックス化しないようなページも巡回し、インデックス化できるようになる。
- もしあるページにおいて、内部あるいは外部リンクの充実度が欠けていたり、検索エンジンが通常ならばインデックス化する価値がないと判断するコンテンツがある場合でも、サイト情報を登録することでこれらの弱点を大目に見て、ページをインデックス化してくれる可能性がある。
サイト情報を記述したSitemapsファイルを検索エンジンに渡すことについて、なぜこんなにも多くのSEO関係者が反対しているのだろう。その理由は、通常のクロールからは貴重なデータが得られることと、XMLフィード(またはその他のフォーマット)でデータを提出することにより、通常のインデックス化プロセスが行なわれなくなってしまうからだ。もし該当ページがアクセスできない状態だとか、リンクがあまり充実していない、あるいは独自の有益なコンテンツに欠けているといった場合、自分でその事実を知りたいと思っても、サイト情報登録に伴うプロセスがその障害となる可能性がある。
巨大なサイトでは、多数のページが余分にインデックス化されることに、より多くの価値を見出す。たとえそれが、少数の仲間はずれを置き去りし、このルールから除外することだとしてもだ。こうした抜け落ちを探し出し、それを修正することに時間を割きたくない、あるいは割くことができない人たちのグループが運営しているサイトでも同じように考える。
誤解しないでほしい。サイト情報を検索エンジンに渡すことは、ウェブマスターの武器として素晴らしくかつ有用なツールとなるけれど、同時にその副作用に対しても細やかな知識を持った上で使うべきだ。この件について、みんなの意見を聞かせてほしい。
ところで、シカゴに戻ってきて、最初にこのアイデアを僕に教えてくれたDavid Naylor氏に大きな喝采を。
Googleによると、XMLフィード(またはその他のフォーマット)のSitemapsによってサイトのデータを提出しても、通常のインデックス化プロセスは提出していない場合と同様に行われるということだ。
ここでの論旨は、Sitemapsを使っていなければうまくクロールされないために発見できたであろうサイト内の問題があったとしても、Sitemapsを使ってページ情報を登録してしまうと問題なくインデックスされるために見つけられなくなるといったことだと思われる。
実際に、この記事に関しては原文にも賛否両論のコメントが付いている。あなたの意見はどうだろうか。
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