LPOでは完結しないコンバージョン率改善のアクション
LPOでは完結しないコンバージョン率改善のアクション
ここまでLPOの重要性とその手法について簡単に説明してきた。LPOがコンバージョン率を大きく改善し、ウェブマーケティングやプロモーションに効果があることは理解できただろう。
実践するうえでも多少の技術的知識が必要になる場合もあるが、決して特別なノウハウやテクニックが必要な種類のものではなく、ユーザーニーズや属性をターゲティングし個別にランディングページを作成し、また各ページの効果を最大化するべくテストを定期的に行っていく手間と労力・根気と努力の世界だ。その手間のかかり具合が、LPOがこれまであまり積極的に行われてこなかった原因の1つだとも言える。
しかし、LPOが注目されているのも、インターネットマーケティングの世界も派手なプロモーションやSEMでひたすら集客に努力すればよしとされていたステージから変わりつつあることを示しているのではないだろうか。肝心のサイト自体を改善し、サイトを訪問したユーザーを大切に取り扱い、ニーズに応える努力を行うことで、顧客転換率を上げてキャンペーンを成功に導いていく、より包括的なマーケティングの観点と活動が求められるステージに成長しつつあるのだ。LPOは、ウェブマーケティングが進化していく過程の重要・かつ大きなステップと言えるかもしれない。
ただし、注意してほしい。LPOは大きな効果を発揮する手法だが、あくまでも全体の顧客獲得効率を改善する1つの手法でしかない。LPOによる直帰率の改善は、キーワード広告などによる効果的な集客や、サイト全体のユーザビリティ(使いやすさ)の改善と併せて行うことで、さらなる効果を発揮できるのだ。
※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウ vol.2』掲載の記事です。
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この記事の筆者
滝日伴則
アイオイクス株式会社代表取締役。日本を代表するSEOコンサルタントの1人。
アイオイクスではLPOを効率的に運用するツール「スプリットランナー」や「DLPO」も提供している。