ネットショップ担当者フォーラム

日本トイザらス、店頭の接客をECに生かす「セレクトガイド」開始

8 years 4ヶ月 ago

玩具の販売店を全国161か所で展開する日本トイザらスがオンラインショップと実店舗の連携強化を進めている。

実店舗で頻繁に寄せられる質問をもとに商品説明資料を作成。ECサイトにその資料を掲載し、商品選びにおける消費者の疑問や不安を解消する新たな施策を6月下旬に開始した。

また、ECサイトの表示内容を顧客の興味や関心に合わせて個別に最適化する取り組みも進めている。

「チャイルドシートセレクトガイド」を作成

チャイルドシートの選び方や購入時の注意点などをまとめた「チャイルドシートセレクトガイド」をECサイトに掲載した。

実店舗の接客にあたっているスタッフが顧客から質問されることが多い項目を資料にまとめたという。対面接客のノウハウをオンラインストアに生かす試み。

今後、店舗スタッフのアドバイス情報が特に必要とされる「ベビー用品」のジャンルでセレクトガイドを増やす計画。

日本トイザらスがECサイトに搭載した「チャイルドシートセレクトガイド」

店舗の接客をECに生かす取り組みを開始

顧客の興味に合わせてサイト表示を変更

顧客ごとに最適な買い物体験をオンライン上で実現するため、検索情報や商品閲覧履歴、購入履歴などにもとづいて顧客の興味や関心を推測、顧客ごとにECサイトの表示内容を変えている。

たとえば、検索履歴から「レゴブロック」のファンであると推測される顧客がECサイトにアクセスした場合、「レゴブロック」の情報をECサイトの目立つ位置に表示する。

顧客の位置情報を踏まえてお薦め商品を提案する新たな取り組みも6月に開始した。たとえば、紫外線が強い地域の顧客がECサイトにアクセスした場合、UV商品や子ども用サングラスなどをECサイトのトップページに掲載。雨雲が近づいている地域の顧客にはレイングッズを提案する。

ECサイトの表示をリアルタイムで24時間、365日動的に変化させることで、買い物しやすい環境を提供していく。

また、ECサイトの利便性を高めるため、会員登録ページや購入フローページの文字の大きさを「標準」と「大」で切り替えられるボタンを新設した。今後も顧客の要望に沿った新機能を実装していく計画。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

MAをネット通販で使いこなすにはどうすればいいですか? その道のプロに聞きました

8 years 4ヶ月 ago

マーケティング施策を自動化する「マーケティング・オートメーション」(以下MA)のツールをECに活用する動きが広がっている。ただ、「MAの具体的なメリットがわかりにくい」「導入費用が高い」といった理由からMAツールの利用に二の足を踏むEC事業者も依然として少なくない。

BtoC向けMAプラットフォーム「Probance(プロバンス)」を提供する仏Probance社CEOのEmmanuel Duhesme(エマニュエル・ドゥエム)氏と、同製品の国内総代理店であるブレインパッドの東一成部長にインタビューを実施。「Probance」の事例を踏まえ、MAツールを活用したECの業務効率化や売上拡大を実現するポイントを聞いた。

フランスは業務の効率化、ロイヤル顧客の育成を目的にMA導入が進む

MAの普及が日本よりも進んでいると言われるフランス。Duhesme氏はフランス国内のEC事業者がMAを活用する目的について、「生産性向上のためにMAツールを活用する企業が多く、カスタマーリレーションの効率化、マーケターの業務量を減らすことができるMAツールへのニーズも高い」と説明する。

日本のEC市場と同様、フランスのEC市場は成長が続いているものの、新規参入の増加で競争は激しさを増しているという。EC市場内での競争環境が激しくなれば、顧客の奪い合い、業務量が増加する。こうしたことを背景に、業務効率化やロイヤル顧客の育成につながるMAツールに対するニーズが高まっていると言う。

たとえば、ECの販促で重要な位置を占めるメールマーケティング。日々、膨大な数のプロモーションを目的としたEメールが飛び交う中、消費者にメールを開封してもらうことは簡単ではない。メールの内容を顧客ごとにカスタマイズし、ターゲティング配信を自動化する重要性を多くの企業が認識している。(Duhesme氏)

仏Probance社CEOのEmmanuel Duhesme氏

Duhesme氏によると、フランスでは90年代からMAツールが活用され始め、今ではカスタマイズメールやカスタマイズ、パーソナライズを行うためのソリューションの重要性は広く認識されているという。

「この顧客は、この商品を買うはず」と狙いを絞ってプロモーションメールを配信する企業は増えている。ターゲティングを重視するため、必然的に1つのメールに盛り込むレコメンド商品は平均3~5個程度となる。(Duhesme氏)。

マーケティングオートメーションを導入するメリット
MAを導入するメリット

一方、日本ではMAツールを活用する企業が増えているものの、模索中の企業も多いとブレインパッド・東氏は指摘する。

MAツールを導入する日本企業の要望で最も多いのが「売り上げを伸ばしたい」というニーズ。売上向上を求めること自体に問題はないが、プロモーションメール経由での売り上げを少しでも増やそうとする意識が強いことが問題になるケースもある。MAによってせっかくパーソナライズされたメールを送っても、1通に30~40個のレコメンド商品を詰め込んでしまい、結果的にターゲティング配信の効果が薄れているケースが散見されるという。

その原因は、「MAツールを導入する目的や、MAで実現したいことが明確になっていないことにあるのではないか。現状ではMAツールを上手く使いこなせていない企業も少なくない」と指摘する。

ブレインパッドの東一成部長
ブレインパッドの東一成部長

メールの「パーソナライズ」でCVRが3倍

Duhesme氏は「Probance」を導入したフランス企業の事例を踏まえ、Eメールを例に有効なMA施策を解説した。

MAで最も重要なポイントは、「プロモーションの内容を顧客ごとにカスタマイズすること」(Duhesme氏)。

たとえば、ショッピングカートに商品を入れた状態でECサイトから離脱したユーザーに送信するリマインドメール(カゴ落ちメール)の場合、タイトルは「商品を忘れていませんか?」といった曖昧なものではなく、たとえば「(具体的なブランド名)の靴を買い忘れていますよ」とパーソナライズする。

後者のような内容のリマインドメールのコンバージョン率(CVR)は、前者と比べて約3倍に跳ね上がることがクライアントの事例から実証されているという。

ECサイトにおけるMAの仕組み
ECサイトにおけるMAの仕組み(「Probance(プロバンス)」場合の例)

また、カートに残った商品の画像をメールに組み込むことでCVRがさらに高まると説明した。

消費者は毎日、あまりにもたくさんのメールを受け取るため、曖昧なタイトルでは開封すらしない。顧客の興味を引くには、パーソナライズ化した内容のメールを送ることが重要だ。(Duhesme氏)

メルマガのタイトルや挿入画像などは、セグメントに合わせてシナリオを最適化することで業務効率を改善していくという。

パーソナライズ化したメールを配信する際のポイントとして、東氏は「自社にとって『良いお客さま』とはどんな人物かを明確化し、その顧客との関係性を深めていく視点が重要ではないか」と話す。

単純にメール1通当たりの売り上げを求めるのではなく、「顧客の継続購入の可能性やエンゲージメントなどを総合的に考慮し、ロイヤル顧客を育てていくための施策を打つことが大切」と強調した。

Emmanuel Duhesme氏と東一成部長
Emmanuel Duhesme氏(写真右)と東一成部長

「Probance」の特徴と今度

Probance社(創業は2004年)は2007年、BtoC向けMAプラットフォーム「Probance」の提供を開始。メディア企業や通販事業者を中心に国内外で100社以上の導入実績がある。

「Probance」シリーズはSaaS型のソリューション。カスタマイズの自由度が高く主に大企業が導入する「Probance Hyper Marketing(プロバンス・ハイパーマーケティング)」と、ECに特化した「Probance One(プロバンス・ワン)」がある。

ユーザーのWebトラッキング、データベース構築、プロモーションのパーソナライズと自動化、レコメンド、CRM、レポーティングといったマーケターの業務に必要な機能を実装。データの収集と管理、プロモーション、効果検証などを1つのプラットフォーム上で行う統合化システムであることが特徴だ。

機械学習の機能により、過去の購買データやWebトラッキングデータなどから「この顧客は、この商品を買う確率が高い」といったパターンを導き出す。そして、「そのパターンをプロモーションのシナリオに組み込むことで、消費者の意思決定を促していく」(東氏)と言う。

「Probance One」の仕組み(管理画面)
「Probance One」の8つのシナリオに関する管理画面

「Probance One」は8種類のキャンペーンシナリオを無償で提供しており、テンプレートにデータを流し込めば即座にシナリオを開始することが可能。キャンペーンシナリオはクライアントの成功事例を踏まえて設計されている。

細かいシナリオの作りこみが可能な「Probance Hyper Marketing」であっても新卒社員が1人で運用しているクライアントもあるほど、シンプルな操作性にも定評があるという。

「Probance Hyper Marketing」と「Probance One」の基本機能に違いはなく、今後は統合することも計画している。

Duhesme氏は「Probance」を導入するメリットとして、以下の3つをあげた。

  • 顧客1人ひとりにカスタマイズした提案を行い、コンバージョン率を改善して売り上げが伸びる
  • マーケティング業務を自動化し、事業の生産性が高まる
  • カスタマイズやプレッシャーコントロールが最適化されることで、カスタマーリレーションの品質と信頼性が向上する

そして、MAに必要な機能が統合化された「Probance」は、シンプルな操作性によってEC事業者のビジネスの成功を後押しすると強調した。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

動画にEC機能を手軽に実装、安価に動画コマースを実現するサービス登場

8 years 4ヶ月 ago

イスラエルのスタートアップ企業を日本に紹介しているPANGETERNは7月17日、動画にショッピング機能を手軽に実装できる新たなソリューションの提供を開始すると発表した。

動画をECに活用する動きが広がるなか、比較的安価で手軽にEC機能を動画に実装できるようにすることで、EC事業者の動画活用を後押しする。

ソリューションの名称は「Retube」。イスラエルのスタートアップRetube社が開発した。

動画やライブストリーミング、360℃動画などの画面上に、商品画像や価格、「SHOP」ボタンなどを表示することが可能。「SHOP」をタップすると購入ページへ移動する。

視聴者は動画を観た後に商品を検索する必要がないため、購入率の向上が期待できる。キャンペーン動画に「Retube」を利用すれば、動画からECサイトへの流入数を把握し、キャンペーンのROI(投資対効果)を明確化することが可能。

PANGETERNは動画にショッピング機能を手軽に実装できる「Retube」を搭載

「Retube」を活用した動画のイメージデモ動画はこちらをクリック

現在、対応している動画の再生環境は自社ECサイトとモバイルアプリ、Twitterの3種類のみ。

「Retube」の利用料金は2種類。「Studioプラン」は月額4万円、ギャラリーアイコン1つあたり2000円、販売金額の15%が成果報酬。

「Fully Costomisedプラン」はデザイン/1動画あたり5万円から、カスタマイズ料は5万円、販売金額の15%が成果報酬となる。

PANGETERNが提供する動画にショッピング機能を手軽に実装できる「Retube」の価格

利用料金について

EC機能を実装した動画を制作する際、動画データをmp4フォーマットでRetubeに送信する仕組み。

「Retube」に関する問い合わせはPANGETERN代表の坪井稜真氏のメールアドレス(ryoma.t@pangetern.com)で受け付けている。現在、日本語版のWebサイトを制作しているという。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

配送ミス・出荷遅延のない高品質なフルフィル業務に受注管理システムが欠かせない理由 | いつも.のECコンサルタントが明かす、売り上げアップにつながるEC最新情報

8 years 4ヶ月 ago

今回は多店舗管理ツールとして知られる「受注管理システム」の役割について紹介しましょう。

受注管理システムはフルフィルメントの品質向上にも役立つ

一般的によく目が向けられているのは、「受注処理の効率化」「情報管理の向上」といった役割です。

受注管理システムは、「多店舗管理ツール」「業務改善ツール」と言われることも多く、上記2ポイント(「受注処理の効率化」「情報管理の向上」)を解決するという印象が強いでしょう。

今回は、フルフィルメント視点から最も重要なポイントと言える「受注の品質向上」、つまりサービスの品質向上といった受注管理システムの役割について深掘りしてみます。

フルフィルメント視点で見た受注管理システムの役割
受注管理システムはフルフィルメントの品質向上という役割も担う

事業規模の拡大にともない、受注処理が煩雑化。そのタイミングで導入を検討する事業者は多く、業務改善や効率化のためのシステム導入の検討は間違いではありません。

一方で、今日のECサービスではサービスの品質向上といった視点も重要になります。競争の激しいEC業界において、注文から出荷までのリードタイムを短縮すること重要視されており、商品力そのものです。

注文後の即日出荷はもはや当たり前のように行われており、さらに当日発送の締め切り時間を延長しようと努力を重ねています。

受注処理が遅れると、出荷も遅れてしまい顧客満足を得られないどころか、クレームとなり、場合によっては評価、金銭的なペナルティが発生する場合もあります。出荷作業をいかにスムーズにミスなく行えるかという課題は必然的に重要性を増してきています。

出荷担当のスタッフは、受注処理担当が印刷した出荷指示書をもとに作業します。そのために必要とされるのは、「出荷指示を正確に素早く出してくれること」です。

受注処理を正確に素早く行えること、出荷までのリードタイムを短縮することは、出荷を安定させ、店舗サービスレベルを向上させることにつながります。

受注管理システムを導入すると、注文が自動的に仕分けられ、そのデータが「出荷指示書」「納品書」「送り状」になります。

そのため、出荷担当者は出勤後すぐに出荷業務を行えることができ、午後の仕事に時間的なゆとりを確保することができます。店舗の1日の出荷キャパシティも増し、当日発送の締め切り時間も延長することができるようになります。

また、他社との差別化を図るため、ギフトラッピングやノベルティ・チラシ同梱などサービス拡大を進める事業者が増えています。しかし、せっかくの取り組みもミスが頻発しては逆効果

ミスのない状態が理想的ですが、こういった差別化策は作業工程を増やす事になるため、ミスなく取り組みを継続することは簡単ではありません

たとえば、ギフトラッピングの注文の場合、受注処理の担当者は出荷指示書の作業用コメント欄に「ギフトラッピング」などを追記し、出荷担当者はその文字を見てギフトラッピング梱包を行います。

追記された文字を見落とすと、梱包ミスとなりクレームとなります。特定の商品を購入した消費者にノベルティをプレゼントする場合、注文担当者は対象伝票を洗い出し、出荷指示書の作業欄に「ノベルティ」と1件1件、指示の追記が必要となります。これも見逃すとやはりクレームとなります。

こういった複雑な業務を伴うため、システムを導入していない事業者は付帯サービスでミスが発生しやすくなるのが現状です。

“今は「知識のあるスタッフが行っているから大丈夫」”と思っていても、新しいスタッフが入社した時はどうでしょう? 教育などに時間と手間がかかってしまいます。

また、外部にアウトソースする場合も同様です。受注処理は、どの出荷担当者がミスなく作業を進めるように処理することがとても重要なのです。

こういった煩雑な業務をシステム化し、誰でもミス無くできるようにするために、受注管理システムが必要となるのです。

EC業界は競争も激化し消費者の選択肢も増えた結果、ニーズも多様化・複雑化しています。こうした変化に応えるため、フロント側でサービスを充実させればさせる程、バックヤード業務は複雑化していき、人の手の介入がさらに必要になっていきます。

それでも大部分の業務はシステムで自動化・仕組み化できるのがECの強み。受注管理システムで「確認工程」「作業工程」を省き、素早く正確な出荷指示を行うことで、ミスの大半を占める「見落とし」「作業間違い」を大幅に減らすことができます。

受注管理システムは、今も成長を続けるEC業界において必要不可欠な存在となりつつあるのです。

株式会社いつも.

社長直伝・Wowma!で売上と利益を上げる方法【今週のアクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

8 years 4ヶ月 ago

「Wowma!(ワウマ)」を運営するKDDIコマースフォワードの八津川博史社長と「くまもと風土」の吉永安宏社長による対談が注目を集めました。

  1. KDDIのECモール運営に対する本気度を教えて! 出店者が「Wowma!」社長に直撃取材

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    KDDIコマースフォワードの八津川博史社長と「くまもと風土」吉永安宏社長による対談。

    2017/7/14
  2. BtoB ECの「サードウェーブ(第3の波)」は新たな商機になる?

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    日本におけるBtoB ECの歴史とプレイヤーの変遷(連載第3回)

    2017/7/18
  3. ECサイトへのアクセスはPCは減少、スマホが増加。SNSはInstagram経由が急増中

    tweet18はてなブックマークに追加

    ネットショップ構築サービス「MakeShop」のマーケットデータから判明

    2017/7/18
  4. ハワイアンズのECサイトに不正アクセス、カード情報が最大6860件漏えい

    ショッピングサイトのソフトウェアの脆弱性を利用した外部からの不正アクセスが原因とみられる

    2017/7/14
  5. 物流の大失敗から学んだこと─ 物流業務がパンク寸前に陥った原因と改善ポイント

    リサイクルショップ「ベクトル」で物流トラブル発生!(連載第1回)

    2017/7/19
  6. ユーザーはいつサイトを見ているのか? 「朝型サイト」「夜型サイト」行動ログ調査

    ジャンル別、スマホユーザーのサイト利用時間帯調査とユニクロとマルイのユーザー比較(連載第15回)

    2017/7/20
  7. ユニクロのEC売上(3Q)は17%増の123億円、課題は「ECサービスの認知度不足」

    今後は店頭とECの併用を促すことで顧客1人あたりの購買頻度や購入点数を増やしていく方針

    2017/7/19
  8. メルマガ経由で商品購入したユーザーは約3割

    PCでメルマガを10本以上読んでいるユーザーに限ると、メルマガがきっかけで商品・サービスを購入した経験は4~5割

    2017/7/19
  9. 「脱モール依存」を集客・検索・接客・決済・カゴ落ち対策などから学ぶセミナー7/28

    「集客」「検索」「接客」「決済」「カゴ落ち対策」「コミュニケーション」で自社ECを伸ばすセミナーをフューチャーショップが主催

    2017/7/14
  10. 手書き文字のパワーを科学的に検証。「手書きの方が気持ちが伝わる」は本当か?

    応用脳科学コンソーシアム「アナログ価値研究会」実証実験結果

    2017/7/14

※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

uchiya-m

自社ECサイトとモールの違いは? 効果があったカート機能は? 突破口になった施策は?

8 years 4ヶ月 ago

フューチャーショップ主催のセミナーイベント開催(6月15日)され、「売上の自社EC比率を高め続けているEコマース事業者によるパネルディスカッション ~ SHIFT:あの時の決断、それぞれのターニングポイント ~」と題したトークセッションが行われた。

水上浩一EC実践会」の水上浩一氏がモデレータを努め、EC実践会の受講者たちがパネリストとして登壇した。パネリストたちが扱う商材は時計、コスメ、安全靴とさまざま。ECのベテランからまったくの初心者まで、キャリアもさまざま。

彼らが何を学び、どのように実務に生かし、どんな成果を得たのか。恩師と生徒のトークセッションをレポートする。

水上 浩一氏
モデレータを努めた株式会社ドリームエナジーコンサルティング 代表取締役 水上 浩一氏
株式会社NUTS 代表取締役 沼尾 保秀氏、株式会社ドクター津田コスメラボ 取締役 津田 麻里絵氏、株式会社下本商会 専務取締役 野々村 有城氏
左から株式会社NUTS 代表取締役 沼尾 保秀氏、株式会社ドクター津田コスメラボ 取締役 津田 麻里絵氏、株式会社下本商会 専務取締役 野々村 有城氏

モールと自社サイト。運営上の違いは?

モール運営20年・沼尾氏の場合

水上:沼尾さんは独自ドメインを始める前に、楽天で20年くらいやっていらっしゃいましたが、EC実践会で初めてお会いしたときに「独自ドメインの集客の仕方がわからない」とおっしゃっていました。日本のECの初期からやっていたベテランの方でもプラットフォームの違いに戸惑いがあるのかと、びっくりした記憶があります。

北欧時計専門店のトップページ
北欧時計専門店のトップページ

沼尾:ずっと楽天でやってきて、数年前から自社サイトもやらなきゃいけないなと思っていたものの、どうやって集客するのか二の足を踏んでいました。

水上:独自ドメインで店を出すのは、離れ小島に店を出すようなものだなんて話もありますからね。でも、実はそうじゃない。橋をかけることも定期連絡船を作ることもできる……そんなようなイメージを私は持っています。

当初はSEOで苦労して、ブランド名のキーワードでいくらやっても上がらなくて半年くらいで原因がわかったのですが、原因究明したとたん、すーっと順位が上がって、今では主要ブランドキーワードでは1ページ目に上がっています。直近は3か月連続で月商記録を更新していますよね。

沼尾:やるべきことをきちんとコツコツやっていくと、SEOの効果が出てきて、そこからお客さんが来てくれるのを肌で感じました。

最初に転換率が上がるページを作って、次にアクセス数を上げる施策をする。その順番が大事だと教わりました。その転換率を上げるページを作ることに取り組んでいたら、思わぬ副産物がありました。教わったページ改善施策をまずは楽天に応用したら、楽天の売上が上がっていき、半年くらいで売上が5倍くらいになりました。SEOのために作ったページが、実は転換率を上げることにもなった。集客と転換率の両方の効果を兼ね備えているノウハウだったのです。ちょっとそれは想像していませんでした。

ゼロからの出発・津田氏の場合

水上:津田さんは失礼ですけど、Webマーケティングについては、最初は本当に何もできなかったですよね。

津田:そうですね、まずパソコンがわからない。メールを送るのがやっとという状態で。

水上:すごいのが、当時のショップ、なんと店舗名がなかったんです。店舗名があるべきところにお母様で商品開発者の津田攝子さんの名前が書いてある。津田攝子さんの名前と顔写真が入っていて店舗名がなかったから、ネットショップではなく、津田攝子さんのオフィシャルサイトみたいでした。

津田:そもそも店舗名を付けなきゃいけないって知りませんでした。

水上:オフィシャルサイトっぽいのに、指名検索でも上に上がってこない。それくらいSEOもできていなかったのですが、EC実践会に参加されて、2016年は1年間に5回も月商記録を更新されました。今年に入ってからはGINZA SIX(ギンザ シックス)にも商品が置かれて、実店舗でも露出を高めています。ブランド化を意識した施策だと思います。

津田コスメのトップページ
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型番商材・野々村氏の場合

水上:野々村さんは楽天とYahoo!ショッピングに出店していた金物店がネットショップの最初だったんですよね。金物店って何を販売していたのですか?

野々村:家の基礎を作るときに、コンクリートの型枠を接続するための「セパ」という器具とか。実店舗で売れていた商品をとにかく販売していました。

水上:「セパ」? そもそもなぜ「セパ」を売ろうとしたんですか?

野々村:会社の実店舗の金物屋で、一番売れてたのが「セパ」だったんです。当時、キーワードのボリューム数なんて調べることもなく、「実店舗でセパが売れてるからネットでもセパを売ろう」という短絡的な思考で。ちょっとだけ売れました。1回売れると金額が大きいのですが、工事現場で使用する商品なのでリピートのリードタイムが非常に長く、売上はまばらでした。

水上:自社ドメインは2010年頃にスタートでしたっけ?

野々村:はい。モールでは安全靴以外にもいろんな商品を扱っていたんですが、自社サイトについては専門性を高めようと考え、安全靴1本で行こうとコンセプトは決めていました。だから安全靴の品揃えでまず一番になろうと思ってました。

スタートしてそこそこ売り上げが立って順調だったのですが、なんか違うな、と。僕がやりたかった感じとは違っていたんです。

モールのときは型番商品でもただカタログ情報を載せるだけじゃなく、「僕はこう思ってる」とか面白い情報を載せていたんですが、自社サイトを始めてみて、トップページで面白さを伝えられなかったんです。品揃えを重視していたから、どうしても商品を羅列することになって、言ってみれば小ぎれいなカタログ店舗みたいになっていました。なんか面白くなかったんですよね。

田舎の父親がモールの店をよく見ていて、「お前の店は面白いな」ってたまに長靴を買ってくれたりしていたんですけど、自社サイトの無機質なトップページを見て「お前の店は面白くなくなった。温かみがなくなった」って電話がかかってきた。

そのときは「素人に何がわかるんだ」って思ったけど、水上さんの話を最初にセミナーで聞いたときに「ファーストビューの共感って大事だよ」とか「店の人の顔をバンバン出しましょう」とか「店長のプロフィールを掲載しましょう」と聞いて、「ああ、俺がやりたかったのはこれだ」って思いました。それでEC実践会に参加したんです。

ワークストリートのトップページ
ワークストリートのトップページ

カートの機能で気に入っている機能は?

クーポン機能

沼尾:うちは3万円から4万円の時計が中心で、最初に買っていただくハードルが高いので、会員登録で1000ポイント、それプラス1,000円分の割引クーポンをお渡ししています。合計2000円のオファーで、最初のハードルを少し低くしたいと思っています。あと、クーポンも期間を区切って、「もうすぐ期間が終了しますよ」とメールしたりしています。

水上:今のお話を聞いて「なんだ値引きか」と思った方もいるかもしれませんが、4万円の時計で2,000円分のクーポンを使うとしたら5%引きでしかない。でも「2,000円分プレゼント」って言ったら割引率以上のインパクトがあるというところに着目してほしいですね。しかも、クーポンなので商品金額を下げるわけではない、実際に新規獲得効果が高い

津田さんのお店がブレイクするきっかけになったのは、去年の4月に発売した「スキンバリアバーム」でしたね。そのときに行った施策はなんですか?

津田:スキンバリアバームは4月に5,400円で発売したんですが、3月中旬から先行販売をして、8,000円以上お買い上げの方に1,000円オフのクーポンを出しました。もともと1万円以上で送料無料なのですが、スキンバリアバームはリピート商品でもあるので「2個購入すれば、1,000円クーポンも利用できるし、1万円以上になるから送料無料になる」ということで、最初から5,400円の商品を2つお買い上げいただく方も多く、ヒットにつながりました。

水上:沼尾さんのところと同様「クーポンも使えて送料無料にもなる!」というものすごいお得感があるのですが、結果的には売上金額10,800円で1,000円クーポン利用、送料無料は元々の設定だったので割引と考えなければ、実質的にはほんの9.2%オフという、非常に低い割引率の販促企画だったということになりますね。

Amazon Pay

水上:沼尾さんの店舗ではいかがでしょうか? 効果があった自社ドメイン店の機能はありましたか?

沼尾:自社サイトはまだ一年弱位なので、ほとんどのお客さんが新規顧客。Amazon Payは最初から導入していて、いま6割から7割がAmazon Payです。導入していなかったらと思うとゾッとしますね。

ステップメール

水上:津田さんのお店では新規ユーザーが初回購入されると、自動で設定されたメールが送信される「ステップメール機能」を上手く活用されていますね。

津田:先生の講習の中で「1回目のステップメールはこういう内容で、2回目はこういう内容で送るといいですよ」と教わりましたが、もともとど素人でユーザー目線なので、たとえば「アンケートって回答するかな? 面倒くさいんじゃないかな?」「私だったらこういう内容の方がいいな」と考えて、「肌診断テスト」を実施しました。「肌診断テスト」は、結果だけ読むこともできますが、肌トラブルを解決しようと思ったらメールのリンクをクリックして商品を見られる設計にしました。

あとは一番読んでもらえるステップメールの1回目に、弊社のコンセプトを書きました。母が皮膚科医で「困っている患者さんのために、院内で処方していたものを化粧品にしました」というのが弊社の出発点なので、最初のメールには絶対に掲載しようと設計しました。

データ分析と効果測定

水上:野々村さんは、「モールでは実現できない自社ドメイン店の強みを再確認した」とおっしゃっていましたが。

野々村:はい。モールと自社ドメイン店では成功法則が異なります。当店の場合、特に安全靴や作業服という「超ド型番商品」を販売していて、トレンドや季節イベント、セールなどでの売上の波が激しく、経営的にはかなり予測しづらいところがあります。さらに、モールでの販売となれば、「同じ商品であっちが10円安いならあっちで買う」みたいなことになります。

でも、自社ドメイン店ではまだまだやれることがあるなと思いました。モールでもデータは取得できますが、独自ドメインの方がデータが細かい。 自社ドメイン店の運用ではモールにはできない分析や、効果測定ができることを改めて認識しました。

苦戦していた自社ECの状況が好転したきっかけは?

水上:モールのみの運営から自社ドメイン店の出店を決断されたターニングポイントについて沼尾さんにお伺いします。

沼尾:弊社はそもそも、「値引き販売になる可能性のある商品は扱わない」「正規品を取り扱う」「他店で安売りをしていない商品を取り扱う」ということを決めていました。

ある海外のニッチな商品を取り扱っていたのですが、なかなか売れませんでした。でも、「こういう商品こそ思いを伝えてコツコツ売っていくのがウチのスタンスだ」と辛抱して販売していました。努力の甲斐あってだんだんと広まっていき、ついに楽天のカテゴリジャンルで1位を獲得したんです。

その結果どうなったかというと、あっという間に同じ商品を他店が並行輸入で安く売り出してきたんです! その瞬間、モールのメリットとデメリットを同時に痛感しました。あれはまさにターニングポイントになりました。

nuts online storeのトップページ
「nutscollection.jp」の中に「北欧時計専門店」(/hokuotokei/)と「クニルプス公認専門店」(/knirps/)がある。

水上:津田さんはいかがでしょうか? 美容系のショップさんはリスティング広告のクリック単価などが高い印象ですが、津田コスメさんは、非常に優秀なCPAで運用されていますよね? その要因を教えていただけますか?

津田:売上が上がりだしてから、ちょっと欲を出してコスメ関連のキーワードでリスティング広告を運用してみました。ところが結果は惨敗。結果的に弊社の場合は、指名検索を含めたベーシックなキーワードでの運用が一番費用対効果が高いということがわかりました。

水上:開発者の津田攝子さんもメディア露出が多いので、指名検索キーワードは非常に効果があると思います。「ブランド化」というのは、Webマーケティング的に言うと、「どれだけCPAを下げられるか? LTVを上げられるか?」ということに集約されると思うんです。 その観点からいうともっともCPAを下げられるキーワードこそが指名検索キーワードだ、ということになります。

その意味でも津田コスメさんが、早いうちに指名検索キーワードの効果に気付いたというのは、マーケティング的なセンスを感じますね。

津田:ありがとうございます。メディア露出についてはオファーがあったら断らないというだけで、メディア露出がブランド化とは考えていません。

それより力を入れているのは、できるだけ自社サイトで買ってもらうということです。どこで買うよりも買いやすいページにしようと思っています。EC実践会で教えていただいたようにトップページを充実させて、「あ、ここで買いたい」「ここで買えるんだ」って思ってもらえるようにページ作りをしてきました。

ホスピタリティを重視しながらのページ作りを心がけています。ブランド化というのはホスピタリティの発露だと考えています。

水上:いや、それは十分理解していますよ。津田さんの想像を絶する努力は、毎月の実践報告でわかっていますからね。ブランド化は1日にしてならず。血と汗と涙の結晶の成果、それこそがブランド化だと思います。メディア露出はそのきっかけに過ぎないのだということを津田さんはおっしゃっているのだと思います。

津田コスメの商品は女性ファッション誌やコスメ専門誌に多数掲載されている。

水上:野々村さんは型番商品で差別化が難しいと思いますが、ブランドについてはどうお考えですか?

野々村:楽天と自社ドメイン店は同じインターネット通販ですが、まったく違っていて、売れ筋商品も異なります。当店のオリジナル安全靴に「チャーリー」というブランドがあるのですが、これが今売れています。でもやはり、楽天と自社ドメイン店では売れ方も売り方もまったく違います。

こういった独自性の高い商品を販売したり、接客を重視したりしながら、 楽天市場店では「楽天で安全靴を買った」ではなく、「ワークストリートで安全靴を買った」と思ってもらいたいのです。そのために、店舗名を覚えてもらえるような接客を心がけています。ここがワークストリートが接客を重視してリピーターさん作りを最優先にしている理由であり、それこそがワークストリートのブランディングだと考えています。

自社ドメイン店でも最近嬉しいことが起こっています。 「チャーリー安全靴」での検索による訪問や販売が増えているのです。 ここは先ほど水上さんがおっしゃっていた「指名検索はブランド化の重要な要素」ということだと思います。

トークセッションの様子

スタッフとの情報や意識の共有は?

水上:では最後の質問になります。これまでのお話の内容はかなり重要で深いと思います。こういったブランディングやマーケティングについての情報をどのようにスタッフさんと情報共有しているのでしょうか?

沼尾:EC実践会に参加して一番良いと思ったのは、講義を聞いてやってみてわからないことをもう一度質問できることです。それを繰り返さないと運営はできない。繰り返しをどんどんできるから実践的だと思いました。

あと、1社から4名出席できるのも良くて、普通は1名か2名だから、行った人が会社に戻って別のメンバーに伝えないといけない。4名が同時に同じレベルに行けるので時間的に効率が良いと思いました。

水上:津田さんがすごかったのは、講義の中から課題を見つけて、次回「できました。見てください」って僕に見せてフィードバックをもらうところまでをゴールにして、それを毎月実直にやってましたよね。

津田:私は受講していた半年以上の間、上司も仲間もいなくてほんとに1人だったので、相談できる相手もなく、心が折れてやめたくなるときもあったんです、でも、次の月に先生の講義が入っていると「わからなかったのでやめました」とかっていうのはどうしても自分的に許せない。次の月までには絶対に課題をクリアしようと決めていました。

だから毎月、休憩時間に「ページを見てください!」とか、懇親会でも「このシステムを導入しようと思っているのですがどう思いますか?」みたいに、隙あらば先生に質問していました。

水上:たしかに受講中の迫力はすごかったです。講師としても使い倒してくださるのは嬉しいことでもあります。野々村さんは高山から名古屋まで、車で2時間かけてチームで通っていたと聞きましたが。

野々村:そうです。勉強会の会場まで距離的に遠いは、通常はデメリットですが、それが弊社ではものすごいメリットになりました。 行きの車中はなんでもない話をしていますが、帰りの車中はその日の講義についての振り返りを行っていました。4時間の授業を受けた後で、帰りの車中で2時間のミーティング。すごく疲れますけど、その場でやることとスケジュールを決めれば、あとは翌日からやるだけです。

その2時間の車中ミーティングこそが、EC実践会を受講して成果を上げることができた最大の要因だと思っています。いかにスピーディーに情報共有して具現化するかが成否を分けるポイントだと考えています。

内山美枝子

内山 美枝子

ネットショップ担当者フォーラム編集部
内山 美枝子

日本文化センターのECサイトでカード情報189件が漏えいか、セキュリティーコードも

8 years 4ヶ月 ago

「ぜろいちにーぜろー、ぜろぜろの、にーにーにーにー♪」のテレビCMでなじみの深い老舗通販企業の日本文化センターは7月19日、ECサイトのWebサーバーに外部から不正アクセスがあり、セキュリティコードを含むクレジットカード情報189件(一部のみ)が流出した可能性があると発表した。

外部からWebアプリケーションの脆弱(ぜいじゃく)性を利用した攻撃があり、新規申込みをした際に登録した一部のカード会員データなどが抜き取られた可能性があるという。

漏えいした可能性があるのは、氏名、住所、クレジットカード番号、クレジットカードの有効期限、セキュリティコード。対象は2017年4月19日~5月12日にECサイトでクレジットカード決済を行った顧客。

5月12日にクレジットカード決済代行会社から情報流出の可能性があると指摘を受け、社内調査を実施し、カート決済を停止。19日に専門調査会社Payment Card Forensics(PCF社)に調査を依頼した。

PCF社から6月12日に最終報告を受け、調査結果をカード会社に連絡。16日には管轄警察に本件の報告と調査結果を提出した。

なお、調査会社から指摘されたシステムの脆弱性、管理体制の不備にいて、実施可能な施策を行い、セキュリティの強化・改修を進めていくとしている。

日本文化センターは1976年創業。ファッションから生活雑貨、家具などさざまな商品を取り扱っている。

日本文化センターのECサイトに不正アクセスがあり、カード情報の一部が漏えいした可能性がある

不正アクセスを受けた日本文化センターのECサイト(画像は編集部がキャプチャ)

ECのセキュリティ対策について

経済産業省主導の「クレジット取引セキュリティ対策協議会」(事務局は日本クレジット協会)は、2017年3月8日に公表した「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画-2017-」において、EC事業者に対して2018年3月までにカード情報の非保持化、もしくは「PCI DSS準拠」を求めていく方針を掲げた。

カード情報の漏えいの頻度が高い非対面(EC)加盟店については原則として非保持化(保持する場合はPCI DSS準拠)を推進。EC加盟店におけるカード情報の非保持化を推進するため、PCI DSS準拠済みのPSP(決済代行会社)が提供するカード情報の非通過型(「リダイレクト(リンク)型」または「JavaScriptを使用した非通過型」)の決済システムの導入を促進するとしている。

また、独立行政法人情報処理推進機構では不正アクセス対策についての資料をまとめており、「安全なウェブサイトの作り方」などを閲覧することができる。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

瀧川 正実

地域ブランド守る「GIマーク」製品のネット通販、農水省がガイドラインを策定

8 years 4ヶ月 ago

地域のブランド食材などを国が認定する「GIマーク」制度において農林水産省は7月19日、「GIマーク」を広告や通販サイト、飲食店のメニューなどに使用する場合のガイドラインを公表した。マークの使用基準を明確化することで制度の信頼性を高める。

ガイドラインの名称は「広告、インターネット販売、外食業等におけるGIマークの使用に関するガイドライン」。

「GIマーク」を取得した産品(GI産品)を通販サイトなどに掲載する場合、「どれがGI産品か特定できるよう表示する」「GI産品以外の産品もGI産品と誤認させるような表示を避ける」といったことなどを明記した。

GI産品を使用した加工食品を販売する場合、「GI産品が主たる原材料として使用されていること」「GI産品を使用していることが製品のセールスポイントであること」「GIマークと併せて、GI産品を原材料に使用している旨の説明文を表示すること」などを求めている。

農水省が策定したGI制度に関する「広告、インターネット販売、外食業等におけるGIマークの使用に関するガイドライン」

GIマークの使用について(農水省の資料を一部、編集部が加工)

農林水産物・食品などの「地域ブランド」を守るための制度「地理的表示保護制度」が2015年にスタート。地域のブランド食材や特産品を保護する目的で「GIマーク」が始まった。

日本各地における気候や風土と結び付き、伝統的製法を用いて作られた農林水産物や食品などを農水省が認定する。

地理的表示(GI)保護制度について

地理的表示(GI)保護制度について(農水省のHPから編集部がキャプチャ)

2017年7月時点で「但馬牛」「夕張メロン」「くまもと県産い草」など26道府県の38産品が登録済み。GIマークに登録する際は、地域の生産業者の組織する団体(生産者団体)を通じて所定の手続きを行い、農水省に申請する。

地理的表示やGIマークの不正使用があった場合は、農林水産大臣が取り締まる

地理的表示やGIマークの不正使用があった場合、農林水産大臣が取り締まる
(政府広報オンラインのHPから編集部がキャプチャ)

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ユーザーはいつサイトを見ているのか? 「朝型サイト」「夜型サイト」行動ログ調査 | 知っておきたい ECサイトに役立つ分析データ

8 years 4ヶ月 ago

スマートフォンによっていつでもどこでも手軽にネットショッピングを楽しめるようになりましたが、一般消費者がECサイトを利用している時間帯はいつなのでしょうか? スマートフォンにおいて午前中によく利用される「朝型サイト」、夕方18時以降によく利用される「夜型サイト」について、実際のネット行動ログから調査しました。

調べものやコンテンツ共有系は夜型サイト

まず、スマートフォンからのWebサイトアクセスで、ジャンル別に朝(午前6時~11時)のサイト閲覧率と、夜(18時~23時)のサイト閲覧率を比較してみました。

朝(午前6時~11時)と夜(18時~23時)のサイト閲覧率の比較
※各ジャンルは株式会社ヴァリューズが独自に定義

赤い折れ線グラフは夜と朝のサイト閲覧率の差を示し、この数値が高いほど夜型と言えます。

ウィキペディアなどが含まれる「辞書・辞典」や、NAVERまとめ、COOKPAD、YouTubeなどを含む「コンテンツ共有」などは、夜と朝の差が大きく、夜型傾向が強いジャンルといえます。調べものや、動画視聴などは家で夜にゆっくり楽しむユーザーが多いのではないでしょうか。

一方、日本郵便やヤマト運輸、ユニクロ、ローソンなど企業が運営するオウンドメディアが多く含まれる「製品・サービス」のサイト閲覧率は、朝よりも夜が上回るものの、他ジャンルに比べると大きな差は見られません。

また、地図・ルート検索のナビタイムやYahoo!路線情報などが含まれる「地図・交通」も夜型傾向は他ジャンルに比べて弱く、比較的午前中も多く利用されるサービスといえます。

ショッピングについても、朝よりも夜に閲覧率が高くなっているのですが、他ジャンルに比べて夜型傾向が強いとは言えません。どうやらショッピングサイトによって朝型や夜型の傾向が異なるようです。

朝によく見られているモールは?

具体的なショッピングサイトで朝(午前6時~11時)と、夜(18時~23時)のサイト閲覧率を比較していきましょう。サイト単位で細かく見る場合、ユーザー数が小規模で閲覧率が低いサイトもあるため、ここからは閲覧率の「差」ではなく「比」で見ていくことにします。

まず、大手ECモールサイトではどうでしょうか。楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングモールの朝と夜の閲覧率を出してみました。

【大手モール】と夜のサイト閲覧率の比較(2017年3月・デバイスはスマートフォン)楽天市場 アマゾン ヤフー
【大手モール】と夜のサイト閲覧率の比較(2017年3月・デバイスはスマートフォン)

3サイトとも夜の方がよく利用されていることがわかりましたが、朝の時間帯で比較すると、3つの大手モールの中では、楽天市場が朝の閲覧率28.3%と最も高くなっていました

ファッションECはほぼ夜型。でもユニクロは例外!?

次に、ファッション系を調べてみました。ファッションカテゴリのECサイトでスマートフォンユーザー数が上位の10サイト(2017年3月集計)について、閲覧率を比較してみましょう。

【ファッションEC】と夜のサイト閲覧率の比較(2017年3月・デバイスはスマートフォン)ZOZOTOWN ベルメゾンネット ニッセン ベルーナ マルイウェブチャネル ドットエスティ セシール ワールドオンライン BUYAMA ユニクロ
【ファッションEC】と夜のサイト閲覧率の比較(2017年3月・デバイスはスマートフォン)

1位のZOZOTOWNをはじめ、上位10サイトの大半で、夜の時間帯に閲覧率が高くなっています

ただし、ユニクロのみ、夜よりも朝の閲覧率の方が高くなっていました。ユニクロではLINE公式アカウントのプッシュ通知やメールマガジンが、朝の時間帯に配信されていることが要因の1つと推測されます。

一方、「マルイウェブチャネル」では、他のサイトに比べて夜型傾向が強くなっていました

ユニクロとマルイのユーザー比較

ユニクロとマルイの利用ユーザー層を比較すると、女性の比率がユニクロよりもマルイが高く、年代は20代~40代が中心です。

「ユニクロ(ストア)」と「マルイウェブチャネル」のユーザー層比較【性別】
「ユニクロ(ストア)」と「マルイウェブチャネル」のユーザー層比較【年齢区分】

会社員の割合もマルイの方が高く、ユニクロでは専業主婦の割合がマルイよりも高くなっています。

「ユニクロ(ストア)」と「マルイウェブチャネル」のユーザー層比較【職業区分】

このようなユーザー層の違いから、ショッピングの利用時間帯に差が出てくることが考えられます。

◇◇◇

効果的に集客施策を打つため、ターゲットユーザー層のネット行動時間帯に合わせて、ディスプレイ広告の配信時間をコントロールしたり、LINEのプッシュ通知やメルマガなどの配信時間帯をテストしたりしてみてはいかがでしょうか。

株式会社ヴァリューズのeMark+ではサイト訪問者やアプリ利用者の性別や年代などを無料で調査できるツール「eMark+」をご提供しています。ぜひお試しください。

分析概要

株式会社ヴァリューズが保有するモニター会員の協力により、ユーザー属性情報と実際のネット行動ログを用いたマーケティング分析サービス「eMark+」を使って、2017年3月のサイト閲覧率を集計。

※ジャンルはヴァリューズが独自に定義し、スマートフォンからのサイトアクセス数を集計、ユーザー属性はヴァリューズ保有モニタでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推計しています。

星 妙佳

株式会社ヴァリューズ エグゼクティブプランナー

星 妙佳(ほし たえか)

株式会社ファーストリテイリング(現株式会社ユニクロ)にて、ECサイトの運営・プロモーションを担当し、UNIQLOモバイルサイトを立ち上げ、ウィメンズやキッズ部門の通販MD(商品開発)にも従事。

2006年より株式会社リクルートにて、ベビーアパレル・育児用品の通販サイト『赤すぐnet』の編集長を務めた後、リクルートの各事業のネットマーケティングを横断的に支援する部署にて、データ分析グループのGM(ゼネラルマネージャー)に着任。社内外のデータサイエンティストと共に、需要予測、レコメンドなどデータ分析の強みを生かした複数のプロジェクトをマネジメント。

2012年ヴァリューズに入社し、現在は広報・商品企画・データ分析など幅広く担当。2人の子供を持つワーキングマザーでもあり、リモートワークを含めた多様な働き方にもチャレンジ中。

星 妙佳

【通販・EC利用実態】最も使うチャネルは? 1か月の利用金額は? 利用頻度は?

8 years 4ヶ月 ago

通販・ECの利用率は9割で、チャネル別の平均月間支出額は「ネットスーパー」が1万11560円で最も多い――。

インターネットリサーチ事業などを手がけるマクロミルは7月19日、独自に実施した通販・ECの利用実態調査の結果を公表した。通販の利用率やチャネル別の月間支出額、消費者が通販を利用する理由などをまとめている。

20~69歳の男女1万人を対象に実施したアンケートによると、通販利用率は89.8%。利用している通販のチャネルを選択式・複数回答で聞いたところ、「ECサイト」は93.0%、「ネットスーパー」は17.6%、「カタログ通販」は10.0%、「テレビ通販」は6.1%、「新聞広告・折込チラシの通販」は4.6%。ECサイトの割合が圧倒的に高い一方、紙媒体の利用率は1割以下にとどまっている。

インターネットリサーチ事業などを手がけるマクロミルは独自に実施した通販・ECの利用実態調査の結果を公表 最も利用する通販チャネルについて

通販チャネルの利用状況

月1回以上、通販で買い物をする消費者1000人に対し、1か月間で通販に使う金額をチャネル別で調査。「ネットスーパー」は1万11560円、「ECサイト」は1万589円、「テレビ通販」は6126円、「カタログ通販」は4904円、「新聞広告・折込チラシの通販」は4043円だった。

インターネットリサーチ事業などを手がけるマクロミルは独自に実施した通販・ECの利用実態調査の結果を公表 通販チャネルごとの利用金額(月平均)

通販チャネルごとの利用金額(月平均)

インターネットリサーチ事業などを手がけるマクロミルは独自に実施した通販・ECの利用実態調査の結果を公表  通販チャネルごとの利用頻度

 通販チャネルごとの利用頻度

「店舗・店頭ではなく、通販で買い物をした理由」をチャネルごとに質問したところ、各チャネルの上位5項目は「品揃えが豊富」「価格が安い」「いつでも買える」といった理由が目立つ。

ECサイトは「ポイントが貯まる」が4位、ネットスーパーは「大きな荷物や重たい荷物を運んでくれる」が2位に入ったことが特徴的。カタログ通販やテレビ通販、新聞広告・折込チラシの通販は「通販でしか買えない商品がある」がトップだった。

インターネットリサーチ事業などを手がけるマクロミルは独自に実施した通販・ECの利用実態調査の結果を公表 店舗・店頭ではなく、通販で買い物をした理由<チャネルごとに上位5位>

店舗・店頭ではなく、通販で買い物をした理由<チャネルごとに上位5位>

ポイントや割り引きといった特売イベントが通販を利用するきっかけになるか聞いたところ、73.3%が「買い物をしてみようと思う」と回答した。

特売イベントで買い物をしようと思わない理由は、「普段から使い慣れた通販で買い物をしたいから」「ポイントを貯めている通販で買い物をしたいから」などが上位だった。

インターネットリサーチ事業などを手がけるマクロミルは独自に実施した通販・ECの利用実態調査の結果を公表 ECサイトの特売イベントに対する利用意向

ECサイトの特売イベントに対する利用意向

調査概要

  • 調査主体:マクロミル
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査対象:全国の男女20~69歳で通販を月1回以上利用する人(マクロミルモニタ会員)/合計1000サンプル
  • 割付方法:割付なし
  • 調査期間:2017年7月12日(水)

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

【Amazonプライムデー】全米5300万人が利用、プライム会員の5割が買い物をした日 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

8 years 4ヶ月 ago

消費者調査などを手がけるBizrate Insights社と協力して行ったインターネットリテイラー社の調査によると、多くの消費者が「Amazonプライムデー」で21ドル~50ドルの買い物をしたようです。

驚異的なコンバージョン率も記録したプライムデー

全米の約21.8%のネット通販利用者が、アマゾンのプライムデーを利用したこともわかりました。インターネットリテイラー社が2016年に実施した調査結果の19.4%から、2.4ポイント上昇しています。

インターネットリテイラー社は、Bizrate Insights社と協力し、プライムデーが終了した翌日水曜日(7月12日)に、1393人のネット通販利用者を対象に調査を行いました。

【Amazonプライムデー】全米5300万人が利用、プライム会員の5割が買い物をした日
増加するプライムデー利用者(アマゾンのプライムデーで商品を購入したアメリカ人消費者の割合)
2016年19.4% 、2017年 21.8%(出典:インターネットリテイラー社調査。Bizrate Insights社の協力のもと、プライムデー終了の翌日に1393人のネット通販利用者対象に行った2017年の調査結果と、2016年に行った191人のネット通販利用者対象に行った調査結果の比較)

調査会社のForrester Research社は、全米のネット通販利用者は2億4400万人と推定。その数字をもとに推測すると、約5300万人の消費者がプラムデーで商品を購入した計算になります。2016年の4600万人から15%上昇しています。

さらに、プライムデーにアマゾンのECサイトを訪問したネットユーザーの41%が商品を購入したことも、今回の調査から判明しました。EC業界の平均コンバージョン率が3~4%と言われていることを考えると、このアマゾンの結果は驚異的です。なお、インターネットリテイラー社発行の「全米トップ500社」で、アマゾンの年間平均コンバージョン率は15%と推測されています。

しかし、プライムデーの流通額の多くは、アマゾンのファンである「Amazonプライム」会員の商品購買による流通額が大きく、プライム会員と非プライム会員の間には、大きなギャップがあります。

50%のプライム会員がプライムデーに商品を購入したと回答したのに対し、非プライム会員は14%にとどまりました。プライムデーはプライム会員向けのキャンペーンであることを考えると妥当と言えるかもしれません。

【Amazonプライムデー】全米5300万人が利用、プライム会員の5割が買い物をした日
多くのプライム会員が買い物をするアマゾンプライムデー(アマゾンのプライムデーで購入した消費者のうち、プライム会員と非プライム会員の割合)
プライム会員(左)は50%、非プライム会員は14%(出典:インターネットリテイラー社調査。Bizrate Insights社の協力のもと、プライムデー終了の翌日に1393人のネット通販利用者対象に行った2017年の調査結果)

アマゾンのECサイトに訪問した多くのネットユーザーが買い物をしたプライムデーでしたが、平均購入金額は比較的低くなりました。プライムデーで商品を購入した消費者の多くが21ドル~50ドルの買い物をしたと回答。インターネットリテイラー社の調査では、アマゾンでの平均購入額は75ドルとなっており、それを大きく下回る結果となりました。

【Amazonプライムデー】全米5300万人が利用、プライム会員の5割が買い物をした日 プライムデーで買い物をした金額について
プライムデーで買い物をした金額について
  • 200ドル以上 10.23%
  • 101~200ドル 20.46%
  • 51~100ドル 23.43%
  • 21~50ドル 33.33%
  • 20ドル以下 12.54%

(出典:インターネットリテイラー社調査。Bizrate Insights社の協力のもと、プライムデー終了の翌日に1393人のネット通販利用者対象に行った2017年の調査結果)

電化製品が最も人気が高いカテゴリーで、アパレル・アクセサリーは僅差で2位でした。

【Amazonプライムデー】全米5300万人が利用、プライム会員の5割が買い物をした日 プライムデーで人気の高かった商品カテゴリー
プライムデーで人気の高かった商品カテゴリー
  • 電化製品:26.1%
  • アパレル・アクセサリー(靴とバッグ含む):23.1%
  • 美容・パーソナルケア製品:19.8%
  • アマゾンハードウェアデバイス(Echo, Fire, Kindle, Dotなど):16.8%
  • 家具・インテリア:14.2%
  • 本・音楽・ビデオ:13.2%
  • 家事用グッズ(トイレットペーパー、清掃用品など):11.2%
  • おもちゃ・スポーツグッズ:10.2%
  • ハードウェア・DIY向け製品:8.9%
  • 食品:6.9%
  • ギフト:4.3%
  • ジュエリー:2.3%
(出典:インターネットリテイラー社調査。Bizrate Insights社の協力のもと、プライムデー終了の翌日に1393人のネット通販利用者対象に行った2017年の調査結果)

なお、プライムデー開催期間に、他のECサイトの割引を確認した消費者のうち、16%はWalmart.com(ウォルマート)、14%はeBay、12%はTarget.com(ターゲット)のECサイトをチェックしていました。

インターネットリテイラー社発行「全米EC事業 トップ500社 2017年版」によると、アマゾンは第1位、ウォルマートは3位、ターゲットは20位にランクインしています。自社で在庫を保有し販売していないマーケットプレイス型のeBayはランキング対象外です。

Internet RETAILER

世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

Internet RETAILER

大手通販企業「後払い」のアウトソースが進む、ドクターシーラボは「NP後払い」導入

8 years 4ヶ月 ago

ドクターシーラボは7月、未回収リスク保証型の後払い決済サービスを提供するネットプロテクションズ(NP)の「NP後払い」を導入。これまで自社で行っていた後払いサービスを、外部企業にアウトソーシングする形態に切り替えた。

ネットプロテクションズによると、「自社後払い」の提供に付随して発生する間接コストの削減、会計上の課題を解決する目的で後払い決済をアウトソーシングする大手通販事業者が増えているという。

ドクターシーラボはこれまで、自社で与信審査や請求書の発行、督促、代金回収を行う「自社後払い」を提供していた。

「NP後払い」を導入したのは、アウトソーシングによって効率的な運用が可能になると判断したため。

ドクターシーラボは7月、未回収リスク保証型の後払い決済サービスを提供するネットプロテクションズ(NP)の「NP後払い」を導入

「NP後払い」の導入で与信や債権回収などをアウトソースする

「NP後払い」を導入したECサイトの購入者は、商品の受け取り後に中身を確認し、別送または商品と同梱で届く払込票を利用して最寄りのコンビニ・銀行・郵便局で支払いすることが可能。

導入企業数は2万3000社、累計ユーザー数は1億人を超えているという。「NP後払い」の導入企業には、ディノス・セシール、ランクアップ、大塚製薬、ライオン、ケイシイシイといった企業などがある。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

瀧川 正実

メルマガ経由で商品購入したユーザーは約3割

8 years 4ヶ月 ago

インターネット調査を手がけるマイボイスコムが7月14日に公表したメルマガのマーケティング効果に関する調査によると、直近1年間に受信したメルマガがきっかけで商品やサービスの購入に至ったのは約3割だった。

メルマガがきっかけとなった行動は、「メールマガジンに書かれたURLをクリックしてWebサイトをみたことがある」は55.6%、「メールマガジンを読んだことがきっかけで、商品・サービスを購入・利用したことがある」は29.7%。

パソコンでメルマガを10本以上受信しているユーザーに限ると、URLをクリックした経験があるのは約7割、メルマガがきっかけで商品・サービスを購入した経験は4~5割で、どちらも全体平均より高い。

マイボイスコムが公表したメルマガのマーケティング効果に関する調査によると、直近1年間に受信したメルマガがきっかけで商品やサービスの購入に至ったのは約3割

*赤枠は編集部が追加

「どんな内容のメルマガを読むか」に関する回答者の主なコメントは以下の通り。

  • 就職情報、興味のある商品については読むことが多い。(男性22歳)
  • ファストフードの新商品の発売情報であったり興味があるもの。(男性30歳)
  • 画像に含まれた文字も含めて文字数など分量が少なく(ただし少なすぎず)読みやすいとき。(男性33歳)
  • ヘッドラインによる要約があり、その中で関心のあるテーマ、記事を読む。写真がきれいなメールは積極的に記事を探す。(男性70歳)
  • 時間があるときやお得な情報がないかどうか知りたい時。(女性26歳)
  • 自分が現在購入や利用を検討している商品やサービスに関する内容の時。(女性49歳)
  • 忘れそうな情報が直前にふたたび来る様な時。(女性54歳)
  • バーゲンのお知らせや好きなアーティストの情報など。(女性63歳)

購読中のジャンル、購読数は?

購読中のメルマガのジャンルは、パソコンでは「懸賞・プレゼント・キャンペーン」「会員登録している会社やサービスなどからのお知らせ」が各5~6割を占めた。

「ショッピング」「ニュース・情報」「旅行・アウトドア・レジャー」は2~3割。

携帯電話・スマートフォンでメルマガを受信しているユーザーが読むジャンルは、「会員登録している会社やサービスなどからのお知らせ」「懸賞・プレゼント・キャンペーン」が各40%台と高く、「ニュース・情報」「ショッピング」「食・レストラン」は1割強~2割。

読んでいるメルマガの数は、パソコンでは「2~5本」が5割弱で最も多い。携帯電話・スマートフォンでは「2~5本」が6割弱と最多で、「読んでいるものはない」は1割強を占めている。

マイボイスコム調査、メールマガジンの受信数(パソコン版)

マイボイスコム調査、メールマガジンの受信数(スマホ版)

調査概要

  • 調査対象:「MyVoice」のアンケートモニター
  • 調査方法:インターネット調査(ネットリサーチ)
  • 調査時期:2017年6月1日~6月5日
  • 回答者数:10,956人
  • 設問数:7~9問(テーマによって異なる)
  • 属性情報:32項目(詳細はこちら)
  • 調査機関:マイボイスコム株式会社

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

物流の大失敗から学んだこと─ 物流業務がパンク寸前に陥った原因と改善ポイント | 村川智博の「ピンチはチャンス!」

8 years 4ヶ月 ago

はじめまして。株式会社ベクトルの村川と申します。「ゴミバコのないセカイへ」を経営理念に、全国に94店舗展開するリサイクルショップ「ベクトル」や、ブランド古着通販サイト「ベクトルパーク」などを運営しています。

趣味のスニーカー集めが高じて2003年に会社を設立し、全国的にフランチャイズ展開。今や会社の売上高は40億円を突破したのですが、その影には数えきれないトライ&エラーがありました。

このコラムでは私自身の失敗談を赤裸々にお話し、どのように問題を改善し、成長へと結びつけたのかをお伝えします。 イラスト◎なとみ みわ

2016年秋、ベクトルで物流トラブル発生!

ふ〜 爆発回避成功〜 プルプル ギャー!!

ベクトルでは、お客様から店舗や宅配買取サイト「フクウロ」などを通じて商品を買い取り、自社ECサイト「ベクトルパーク」や他社モールへ商品の掲載作業を行い、その後、商品を倉庫へ送って保管・管理をしています。

数年前から商品の保管と、注文が入った時の商品のピッキングと出荷作業を倉庫会社にアウトソーシングしています。

近年、事業拡大に伴い物量が急増しました。アウトソーシング先の第一倉庫と言われるところで商品を管理していたのですが、そこでは管理しきれず、もう1か所倉庫を借りました。さらにそこでも管理しきれず、第一倉庫、第二倉庫、第三倉庫と倉庫が増えていきました。その結果、商品を発送する際に、各倉庫へ商品を取りに行かなければならないという作業が増えてしまいました

当時、出荷数などのおおまかな物流管理は行っていましたが、販売予算に対して実績値がどうなっているかまでは管理を行っていませんでした。

出荷作業の遅れはどんどん蓄積し、次第にお客様に商品が届かなくなりました。最大2週間の遅延。買取商品数の増加に処理が追い付かず、ついに倉庫がパンクしてしまったのです。

出庫の遅れがキャッシュフローにまで影響

時は繁忙期。出荷の遅れを一刻も早く解消するために、入庫の人員を出荷にあてました。しかし、そうすると次は入庫の遅れが発生。入庫が遅れると、お客様から買い取った商品をサイトに掲載しても、倉庫へ送ることができません。商品を送っても入庫されないからです。入庫されないので結果として売り上げにならない……。

お客様からのクレームに追われる日々。ベクトルは店舗を一部フランチャイズとして展開しているので、加盟店さんからのクレームも発生し、さらにはキャッシュフローが悪化するという最悪の事態となりました。

担当者は気付いていた……!

「このままだと、いつかはパンクするかもしれない」。残念なことに、担当者は倉庫の危機的な状況に気付いていたと言います。しかし、上司に報告しませんでした。「リスクを報告できない」という恐ろしい文化が社内にできてしまっていたのです。

今回のトラブルは、リスク報告をする体制ができていなかったことが根本的な原因だったのです。総力をあげて、緊急で改善することになりました。

とはいえ、まずは急いでお客様に商品を届けなければいけません。配送のタイムラグを通常時まで戻すことが最優先事項なため、別の部署の社員を毎日10人~20人派遣し、倉庫でフル稼働で作業を行い、私も自ら倉庫へ足を運びました。

各倉庫に出向いてみると新たに気付いたことがありました。そこは決して効率的な環境とは言えなかったのです。さらに調査をしてみると、およそ1年前から4日~5日も遅延が発生していたという事実が発覚しました。

日々の進捗を確認し、数値管理を徹底

新しく専任の物流担当者をつけ、1日のサイトの商品掲載数などを集計し、アウトソーシング先の担当者と毎日データを照合しました。日々の進捗を確認し、数値管理の徹底を図ったのです。

続けていると少しずつ物流に関わる数値の予測ができるようになりました。これまでは、物流の予算に対する実績値の比較ができていなかったのですが、次第に精度が増し、問題発見ができ、物量の見通しが立つようになってきたのです。

そうすると、「1か月にこれくらいの物量になりそうだから●●人の人員確保が必要」という予測が、初めてできるようになりました。そしてそれが結果的に、配送のタイムラグの短縮へとつながりました

私がこの失敗から学んだこと

①人任せにしない、自分の目で確かめる

「物流の流れさえ理解していれば、現場は見なくても大丈夫」というのは大きな勘違いでした。

アウトソーシング先を実際に自らの目で、どのようにやっているのか、どんなやり取りを行うのかを確認しなければボトルネックが分かりません。私の場合、管理方法さえ知らなかったのです。

これは物流だけでなく、例えばSEOや広告展開をアウトソースするときも同様です。アウトソーシング先がどのように運用しているのか確認し、理解しておく必要があります。

②リスク報告ができる社内体制を作る

大きな問題が起きてからリスクに気付いては手遅れです。どんなビジネスにおいても常にリスクを想定して事業に取り組まなければなりません。まずは少しでもリスクを感じた時に、報告するように徹底しました。

事業部ごとの会議でリスク報告を行う時間を作り、リスク報告した人を褒めるなど、報告しやすい社内環境を作りました。「上司へ報告する際は悪い報告からするように」とも伝えています。

③常にボトルネックに注意する

サイトに商品を掲載し、受注が入ったら際にスムーズに倉庫から出し、入金確認をして、倉庫から出荷するという一連の流れの中で、ボトルネックは常に移動しています。

サイトの商品掲載が多過ぎたり、予想より売れ過ぎたりすると物流が止まる事態につながりかねません。お客様に商品をお届けするまでの全フローにおいてデータを取り、予算と実績値を比較し、管理をすることが大切だと気付きました。売上だけに注目し、売上を増やし続ければ良いと思うのは大きな間違いです。

◇◇◇

私が物流トラブルを解決するために参考にした本があります。それは『ザ・ゴール ─ 企業の究極の目的とは何か』(ダイヤモンド社刊)という書籍で、ある工場がボトルネックを解決しながら業務改善をしていく小説です。

予測と現実を合わせていくこと、日々データを計測すること、どのような規模の物量にするかを決めることは、利益を追求するすべてのビジネスに関連するテーマです。自分のビジネスを置き換えて読み進められるので、ビジネス上の問題点も明確に見えてきます。ECサイト運営者にはオススメの1冊です。

株式会社ベクトル 村川 智博

村川 智博

株式会社ベクトル

1976年岡山市生まれ。アパレル品の買取販売を中心としたリサイクルショップから事業をスタートし、2003年に有限会社ベクトル(現、株式会社ベクトル)を創業。2012年には人材育成を目的としたベクトル大学の設立などCSR活動にも積極的に取り組んでいる。

 

村川 智博

Wowma!は食品カテゴリが急成長中で、メルマガ配信無料。やるしかない!?【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

8 years 4ヶ月 ago

DeNAショッピングとauショッピングモールが統合して誕生したECモール「Wowma!(ワウマ)」。他のモールと比較して売りづらいこともなさそうですし、食品のジャンルは急成長しているそうです。多店舗管理ツールを導入していれば、出店を検討して良さそうです。

社長自らWowma!での売り方を指南

KDDIのECモール運営に対する本気度を教えて! 出店者が「Wowma!」社長に直撃取材 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4519

まとめると、

  • ユーザーがどのような導線でショップに訪れているかを把握することが大切
  • auかんたん決済など、ユーザーのニーズに合致した決済手段の提供が必要
  • モール全体のトラフィックや売れ筋商品のトレンドなどを知っている「ECアドバイザー」を使い倒す

KDDIグループは携帯電話やポータルサイト、決済などのサービスを手がけており、お客さまのボリュームゾーンは30~40歳代。「au経済圏」の強みを生かして、30~40歳代へのリーチを強化できるようになったことが大きく変わった点の1つです。そのため、食品などのカテゴリなどはすごく伸びていますよ。

─KDDIコマースフォワード 代表取締役社長 八津川 博史氏

DeNAショッピングの頃は10~20歳代がメインだったのが、auユーザーを取り込んでさらに上の層までアプローチできるようになっているようですね。30~40歳代は食料品や日用品を買うことが多いので、このジャンルは狙い目になっているようです。

好きでやってみたら売れたという例

せどりから古本屋で年商16億円!? amazonでよく見る「バリューブックス」の正体 | ジモコロ
http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/nakano04

まとめると、

  • バリューブックスの倉庫ではアルバイト・パート合わせて400名超が働いている
  • 出版社に売り上げの一部を還元する仕組みを導入
  • 倉庫での古書の直販も毎週行っている

これまで僕たちはネットで本を売ってきました。本と関わる場所といえば、図書館も人が本と関わる重要な存在なんですよね。後々は、図書館へのサービスを考えたり、ヒントとなるようなこともしていきたいと考えています

─バリューブックス 代表取締役 中村大樹氏

バリューブックスさんにお世話になっている人は多いのでは? 働きたくなくて始めた「せどり」から、400名を超のスタッフを抱える企業になっています。その原動力は「本が好き」ということ。寄付の仕組みなど参考になるものが多い記事です。

写真撮影のコツ

大丈夫なんだと思って出せば、それがその人にとって今のベスト 写真撮影のコツをぱくたそさんに聞いてきた | ECzine
http://eczine.jp/article/detail/4776

まとめると、

  • 撮影初心者はとにかくバシバシ撮って、ガチャのように当たりを引くまで頑張るしかない
  • 自分のできる範囲で、自分のイメージになるべく近付くように撮影する
  • 「キレイ過ぎる」写真は逆に不信感につながる

みんな目が肥えてきてるってことです。インスタとかメルカリの影響ですね。これは間違いなく。ひと昔前だと、買う側は買うだけじゃないですか。でも、今はネットショップをよく使ってる人って、たぶん売る側にもなってる。だから、売る側の心理とか見せかたもわかっているので、ヘタに作り込むよりは親近感があるほうが売れるんだと思います。

─ぱくたそ モデル兼広報担当 大川竜弥氏

ネットショップの写真って、きれいなものを上げないといけないというイメージがありますが、メルカリなどの影響でキレイすぎる写真は「加工された偽物」と思われてしまうこともあるようです。

EC全般

ロッテ「Fit's」、売り上げを急増させた立役者 | 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/180208

高校生は「パリピ」「意識高い(系)」「部活ガチ(部活に熱心な人)」「オタク」の4タイプに分かれるそうです。言われてみると昔と変わっていないような。

Amazon Prime Day プライム特典を体験できるリアルイベントストア行ってきました。#プライムデー2017 | simako hatena
http://simako.hatenablog.com/entry/2017/07/11/010957

【米国】AmazonがWhole Foodsを買収した後の影響 | eコマースコンバージョンラボ
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/42163

Amazon隆盛の時代、「未来の店舗」はどうあるべきか? | DIGIDAY[日本版]
http://digiday.jp/brands/amazon-era-debating-store-future/

PwC、「トータル・リテール・サーベイ2017」を発表‐世界29の国・地域24,000人以上の調査データをもとに、小売業が投資すべき10の分野を提唱 | PwC Japan
http://www.pwc.com/jp/ja/japan-press-room/press-release/2017/total-retail170710.html

先週もAmazonの話題がてんこ盛りでした。実店舗に与える影響は読んでおきたいですね。

スピード配送の取りやめが加速――楽天ブックスも当日配送を終了、配送会社の要請受け | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4516

欲しいものは買いに行く、という流れになってきそうですね。となると実店舗の出番です。

「ソーシャルきっかけで商品購入」は65%、SNSを“見るだけ”のユーザー | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4511

「この人がおススメしているなら買おうか」と思ってしまう瞬間ってありますよね。

楽天、2017年の上半期ランキングを発表 1位は「ボタニカルシャンプー・コンディショナー」| ECzine
http://eczine.jp/news/detail/4818

ミネラルウォーターやカニといった定番商品が並びます。

そもそも「マーケティング」って何ですか? グロービス経営大学院で聞いてきた! | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/07/14/25682

「マーケティング」の定義は人それぞれ違うと思います。みなさんの定義は?

今週の名言

大学で授業をしていると分かるんですが、今の学生たちも、理解したいというものすごく強い気持ちをもっている。理解する喜びはみんな知っているんです。ただそれに答えてくれる大人がいないだけです。

─哲学者 國分功一郎氏

「哲学のない時代は不幸だが、哲学を必要とする時代はもっと不幸だ」――哲学者・國分功一郎インタビュー | 文春オンライン
http://bunshun.jp/articles/-/3228

「後世畏るべし」ということわざもあります。ある程度の年齢になったら、若い人が伸びるような環境を作りたいですね。邪魔はしないように。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

ユニクロのEC売上(3Q)は17%増の123億円、課題は「ECサービスの認知度不足」

8 years 4ヶ月 ago

ファーストリテイリングの2017年3月~5月期(第3四半期)連結業績によると、EC売上高(国内ユニクロ事業)は前年同期比17.3%増の123億円だった。売上高に占めるECの割合は5.5%から6.2%に上昇した。

第3四半期におけるEC事業の主なトピックスは、2017年3月にスマートフォンサイトを刷新したほか、特別サイズやオンライン限定商品、セミオーダー商品などの品ぞろえを拡充したこと。コンビニやリアル店舗での店頭受け取りサービスも強化している。

増収率が鈍化、物流の混乱は終息

決算説明会の席で、サイトのリニューアルを実施したことや、特別サイズ・EC専用商品を拡充したことなどで、着実に売り上げが伸びていると指摘。

2016年9月~2017年2月期(上半期)はEC関連の物流に混乱があり、売り上げが伸び悩んだが、3月以降は物流のオペレーションは安定。4月以降のEC売上高は20%を大きく超える伸び率となっているという。

EC事業の現状について「社内計画にはいまだ届いていないため、満足していない状況ではありますが、手応えとしては非常に良い」と評価している。

ファーストリテイリングは2017年3月にスマホサイトを刷新

2017年3月にスマホサイトを刷新した(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

課題はECサービスの認知度不足

ECの課題として「ユニクロのEC販売が顧客に十分に認知されていないこと」をあげた。リアル店舗に来店する顧客のEC利用割合が低いことから、店頭とECの併用を促すことで顧客1人あたりの購買頻度や購入点数を増やしていく方針。

今後は特別サイズやEC専用商品など幅広い顧客ニーズに対応した商品をさらに拡充する。また、欠品による機会損失を防ぐため売れ筋商品の在庫を十分に確保する。

全社のデジタル化の方針は、「ECを伸ばすためだけのデジタルマーケティングではなく、ECサイトそのものの魅力を高めていくことでリアルの店舗への来店動機も高めるようなEC サイトを作っていきたいと思っている」としている。 

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

EC・オムニチャネルを学ぶ2日間・高知e商人 高知合宿

8 years 4ヶ月 ago

「高知e商人養成塾」は9月9日、10日の2日間、高知県香南市のリゾートホテル「海辺の果樹園」で「第11回 高知e商人 高知合宿・変革」を開催する。

ランディングページのライティングやアフィリエイト広告の活用法など、6講演を2日間で受講する。

スケジュール

9月9日(1日目)

【セミナー①】市場規模マイナス98%における戦略
 株式会社徳田銘木 徳田 浩氏

【セミナー②】身のすくむ逆境の中、己を奮い立たせるものは?
 有限会社かんこめ 玄米おむすび「玄むす屋」 菅 圭一郎氏

9月10日(2日目)

【セミナー③】インターネットを使った商取引(電子商取引)の鍵は何かを経済学的な観点から考察
 日本銀行高知支店 支店長 大谷 聡氏

【セミナー④】理論があれば文才は要らない! CVRが必ず高まるランディングページ作成方法
 SEO検索エンジン最適化 住 太陽氏

【セミナー⑤】アフィリエイターを味方につけて売上を拡大する集客方法
 鈴木 珠世

【セミナー⑥】実店舗、EC、アプリの強みを活かすオムニチャネル戦略
~苦境から這い上がってきたEC運営やオムニチャネルのメソッドと取り組み事例を公開~

 株式会社メガネスーパー デジタル・コマースグループ ジェネラルマネジャー 川添 隆氏

開催概要

  • 第11回 高知e商人 高知合宿・変革
  • 日程:2017年9月9日(土)〜9月10日(日) 11:30 受付開始
  • 会場:高知県香南市夜須町手結山506-1 リゾートホテル「海辺の果樹園」[地図
  • 主催:e商人養成塾
  • 参加費:23,000円(税込)〜 ※宿泊料・食事・懇親会費込

申し込み・詳細

uchiya-m

モバイルコマース市場は2021年に6.1兆ドルへ拡大の見通し

8 years 4ヶ月 ago

モバイルアプリ市場の調査などを手がけるAppAnnie社は6月29日、世界のモバイル市場規模を調査した「マネタイズモデル調査レポート」を発表し、世界のモバイルコマース市場規模は2021年に6兆100億ドル(約680兆円)に拡大する見通しを示した。

レポートによると世界のモバイルコマース支出額は2016年時点で1兆1800億ドル。経済活動がモバイルに移行していることから、世界のモバイルコマースは今後5年間、年平均38%のペースで成長すると予想している。

AppAnnie社によると、世界のモバイルコマース市場規模は2021年に6兆100億ドル(約680兆円)に拡大する見通し

ユーザー1人あたりのモバイルコマース支出額は344ドルから2021年には946ドルに増加すると予測。特にアジア太平洋地域はモバイルへの移行が他の地域よりも急速に進んでいくとみている。

2016年と2021年のモバイルコマース支出額を国別で比較した場合、中国は7900億ドルから2兆5900億ドルに拡大する見込み。米国は2000億ドルから8200億ドル、日本は700億ドルから2100億ドルへと増える見通し。

AppAnnie社によると、世界のモバイルコマース市場規模は2021年に6兆100億ドル(約680兆円)に拡大する見通し

時間あたりのアプリ支出額は日本がトップ

アプリ利用1時間あたりの支出額を国別に集計した場合、2016年は日本が13.98ドルで世界1位。日本は2021年時点で18.42ドルに増え、1人あたりの金額は世界で突出して多い。

日本人の支出額が他国と比べて多い理由について、アプリストアにおけるデバイス1台あたりの平均支出額が123ドルと突出して高いことや、1人あたりの所得が高くゲームアプリへの課金に対して前向きであることなどが影響したと分析している。

レポートが示した各マネタイズモデルの今後の見通しは次の通り。

  • アプリストア収益:中国の購買力のあるモバイルファーストな消費者が世界の成長を牽引
  • アプリ内広告:アジア地域が急成長、2021年までに25%成長で770億ドルに達する見込み
  • モバイルコマース:世界の総支出額は2021年に6兆100億ドルに達する見込み

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ECサイトへのアクセスはPCは減少、スマホが増加。SNSはInstagram経由が急増中

8 years 4ヶ月 ago

GMOメイクショップが提供するネットショップ構築サービス「MakeShop」のマーケットデータによると、ECサイトにアクセスするユーザーの利用デバイスはパソコンからスマホへと急速にシフトしている。

7月13日にGMOメイクショップが「MakeShop」のデータを公開した。

2016年における「アパレルカテゴリ」のスマホ経由のPV数は、前年比25%増。アパレルは2015年に初めてスマホ経由のPV数がパソコンを上回った。

GMOメイクショップが提供するネットショップ構築サービス「MakeShop」のマーケットデータ 「アパレルカテゴリ」のスマホ経由のPV数は、前年比25%増。アパレルは2015年に初めてスマホ経由のPV数がパソコンを上回った

「家電カテゴリ」はパソコン経由のPV数がスマホより多いものの、パソコンとスマホの差は2012年から年々縮まっている。

GMOメイクショップが提供するネットショップ構築サービス「MakeShop」のマーケットデータ 「家電カテゴリ」はパソコン経由のPV数がスマホより多いものの、パソコンとスマホの差は2012年から年々縮まっている

ECにおけるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)活用の実態も公開。「MakeShop」で構築されたネットショップに主要SNS(Facebook、Twitter、Instagram)を経由して流入したPV数を独自に調査したところ、2016年のSNS経由の合計PV数は前年比21%増の1154万件だったという。

特にInstagramはユーザー数の増加を背景にPV数が激増し、2016年は前年度比約260倍の137万5725件だった。

GMOメイクショップが提供するネットショップ構築サービス「MakeShop」で構築されたネットショップに主要SNS(Facebook、Twitter、Instagram)を経由して流入したPV数を独自に調査

GMOメイクショップが提供するネットショップ構築サービス「MakeShop」で構築されたネットショップに主要SNS(Facebook、Twitter、Instagram)を経由して流入したPV数を独自に調査

2016年における「MakeShop」の年間総流通額は過去最高の1441億円だった。商品ジャンル別では「家電」が前年比9%減、「アパレル」は同27%増となっている。

GMOメイクショップが提供するネットショップ構築サービス「MakeShop」の調査 2016年における「MakeShop」の年間総流通額は過去最高の1441億円

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

BtoB ECの「サードウェーブ(第3の波)」は新たな商機になる? | 鵜飼智史のBtoB-EC早わかり講座

8 years 4ヶ月 ago

「サードウェーブ(第3の波)」と言えばコーヒーを思い浮かべる方も多いと思います。コーヒーにおける「ファーストウェーブ」は、それまで日本になじみのなかったコーヒーが、流通網の発達やインスタントコーヒーの登場で身近になったこと。「セカンドウェーブ」は、スターバックスがなどシアトル系コーヒーショップの登場。「サードウェーブ」は2年前に日本に上陸したブルーボトルコーヒーをはじめとする、生産地や流通過程にもこだわったコーヒーを指します。

今回はコーヒーの話……ではなく、BtoB ECの変遷やサードウェーブによる商機などについてお話したいと思います。

BtoB ECのファーストウェーブとは?

ファーストウェーブ:アスクル、モノタロウ

BtoB ECにおけるファーストウェーブの代表格としては、オフィス用品の通販「アスクル」や、工具通販のネットストア「モノタロウ」があげられます。インターネット上で法人や事業者を対象とした通信販売で、BtoBでありながら、商品の価格や納期をネット上でオープンにして通販するビジネスモデルです。

BtoC ECとの区別がわかりにくいかもしれませんが、請求書での支払いに対応していることや、商品を受け取った後は職場で使用する消耗品が商材の中心であることが特徴です。

アスクルは1997年に、モノタロウは2000年から事業を続けています。サービス開始年から見ても、この領域を切り拓いてきたイノベーターだと言えるでしょう。

BtoB ECのセカンドウェーブとは?

セカンドウェーブ:スーバーデリバリー、ネッシー

BtoB ECにおけるセカンドウェーブは、ラクーンが運営する「スーパーデリバリー」や、オークファンの子会社SynaBizが運営する「NETSEA」をはじめとした、マーケットプレイス(モール)型の卸売りのビジネスモデルです。取引先によって販売価格が異なるという、卸売り特有の商習慣をシステムに落とし込んでいます

BtoBにおいてはネット販売そのものが軽視されていたことがあり、通常業務と兼務で運営されることがよくあります。しかし、インターネットを通して新しい販路が広がり、売上が徐々に上がると、本格的に人員を増やす企業が増えていきました。

BtoB ECのサードウェーブとは?

サードウェーブ:BカートASP

そして、BtoB ECにおけるサードウェーブ。これまでと異なる部分は、「BカートASP」のように、ECサイトを自社の業務フローの中に組み込んで運営することです。

電話やFAXで行っていた受注をECに変更したり、ルートセールスなど対面営業しか手段を持たなかった企業がECからも注文を受けたりすることで、業務効率が格段に上がり、1人あたりの労働生産性がアップします。

また、インターネットを通して新規クライアントの獲得チャンスが増えるので、販売チャネルが拡大することなどがメリットとしてあげられます

その他には、これだけECが普通になってきているので「御社もネットで注文できるようにならないの?」と取引先から依頼を受けたり、「競合他社がBtoB ECを始めたから弊社もやらなければ……」といった導入理由もあります。またBtoC EC企業が、次の一手としてBtoB ECを始めるケースもあります。

ファーストウェーブ:ネットで企業や事業者に対して直販 セカンドウェーブ:ネットで小売業者に卸売り サードウェーブ:ECサイトを自社の業務フローに組み込んで運営
◇◇◇

十年ひと昔と言いますが、IT技術の進化で世の中のスピードは格段に速くなっています。BtoB ECに関する「当たり前」も、目まぐるしく変化していると感じます。気が付けば「BtoB ECは取り組んでいて当然」という世の中になっているかもしれません。

鵜飼 智史

鵜飼 智史

株式会社Dai BカートASP
執行役員 営業統括マネージャー

国内最大級の広告媒体を企画・運営を担当していたことから、飲食・サービス・教育・介護など幅広い知識と経験を持つ。BtoBに特化したサービスを提供していることから法人営業には定評があり、業務改善や業績アップのお手伝いをしている。現在は全国規模でのセミナー活動や社外勉強会を精力的にこなし、BtoBのオンライン化を促進している。

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鵜飼 智史
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