ネットショップ担当者フォーラム

「楽天市場」の基本出店料を約3割値上げへ(6/1から)。楽天グループが初めて月額固定費の引き上げに踏み切る理由とは? | 大手ECモールの業績&取り組み&戦略まとめ

2 years ago
近年の物価や人件費、電気代、システム管理費などの高騰を含む外部環境への変化対応に加え、AIなどイノベーションへの適応、さらなる店舗運営の支援やユーザビリティを強化するため、月額固定費の基本出店料を引き上げる

楽天グループは6月1日、「楽天市場」の出店プランの一部を改定、基本出店料を約3割引き上げる。値上げは、近年の物価や人件費、電気代、システム管理費などの高騰を含む外部環境への変化対応に加え、AIなどイノベーションへの適応、さらなる店舗運営の支援やユーザビリティを強化するため。

楽天グループは6月1日、「楽天市場」の出店プランの一部を改定、基本出店料を約3割引き上げる
基本出店料を引き上げる理由(画像は店舗向けサポートニュースから読者が提供)

楽天グループはこれまで、月額固定費の基本出店料はプラン設定時から価格を維持してきた。たとえば、「楽天市場」スタート時(1997年)の月額5万円プラン(当時は掲載アイテム数25アイテムまで)は、現在の「スタンダードプラン」(月額5万円)として価格を据え置いている。

2001年に一律月額5万円の料金体系を見直し、月額3万8000円の「楽天ライト」を導入。その後、固定料金制に加えて売上高に対する重量課金制度をスタート、2003年には月額3万9800円の「楽天プレミアムライト」を始めた。現在の出店プラン体系になったのは2008年。その後16年間、基本出店料を据え置いてきた。

こうした状況を踏まえ、長期にわたって出店している複数のEC事業者からは「長期間にわたって基本出店料を維持しているが、現在の経済状況からして値上げは致し方ない」「AIの台頭、競争環境を踏まえた投資は『楽天市場』の成長には必要不可欠」といった声があがっている。

料金プランの変更は次の通り(すべて月額の基本出店料で税別)。なお、売上課金などのシステム利用料は変更しない。

  • メガショッププラン:10万円 → 13万円
  • スタンダードプラン:5万円→ 6万5000円
  • プレミアムライトプラン:3万9800円 → 5万2000円
  • ライトプラン:3万9800円 → 5万2000円
  • がんばれ!プラン:1万9500円 → 2万5000円
  • Ichiba Basic Shop Open Plan:5万円 → 6万5000円

基本出店料の改定に伴い3月以降、出店規約・ガイドラインを変更。また、4月上旬から5月末までを申請期間として特別解約措置、特別プラン変更措置を実施する。通常、契約期間途中での解約・プラン変更は受け付けていないが、特別措置申込店舗に限り受け付ける。申し込みフォームは4月上旬をめどに案内する。

AI、店舗運営支援、ユーザビリティの強化に向けた取り組み

店舗の運営効率化、店舗ページの品質向上を目的として、登録商品数や画像登録可能容量の大幅なアップグレードを実施する。詳細は3月上旬のサポートニュースで案内する予定。

楽天グループは6月1日、「楽天市場」の出店プランの一部を改定、基本出店料を約3割引き上げる
出店プランのアップグレード(画像は店舗向けサポートニュースから読者が提供)

AIに関しては1月、ユーザーの検索意図や意味を理解し関連性の高い商品を表示するセマンティック検索を「楽天市場」に導入。これまでの単純なキーワードの一致検索だけではなく、これまで以上にユーザーが探している商品を見つけやすくした。

各商品のレビューに共通して記載されている要素をAIが要約し、多くのユーザーがコメントしている内容を一目でわかるようにするレビュー要約表示機能を導入。また、ファッションのレビューにおけるサイズ感や素材感など、共通してレビューに記載される要素をAIが自動的に分類し、各要素が書かれているレビューを見つけやすくする機能も搭載している。

また、店舗の運営効率化に向けては次のようなAIの取り組みを進めている。

  • 「データ分析 R-Karte」における分析サマリ表示……「データ分析 R-Karte」の「売上の公式」データをAIが分析し、データから読み取れる売り上げの傾向や店舗ごとの特徴を要約
  • 商品説明文の自動生成と商品画像の複数パターン生成 ……商品名・商品画像などの情報からAIが商品説明文を自動生成する機能、商品画像の背景やテイストをAIが複数パターン作成する機能
  • 「R-Messe 問い合わせ管理」での回答自動生成……ユーザーからの問い合わせに対して、店舗が回答方針をAIに指示すると、その方針に従った回答案を自動生成
  • RMS Al Chat機能……「楽天市場」出店者の管理システム「RMS」における従来のAIチャットサポート(店舗向けチャットボット「相楽しんく」)をアップグレード。従来の選択肢を絞り込んでいく形式、フリーテキストでの回答に加え、AIが最適な「店舗運営Navi」のマニュアルを提示できるようになる。生成AI機能も搭載し、メルマガやユーザーへの案内など、EC業務に必要な文章の要約や分類、校正といった作業をAIが手がけられるようにする
  • 品質改善審査業務への活用……日々のモニタリング業務や審査業務においてのAI活用
瀧川 正実

2024年度は6割の企業で「賃上げ」。給与は平均4.16%増、総人件費は平均4.32%増の見込み

2 years ago

帝国データバンクが実施した2024年度(2023年4月~2024年3月)の賃金動向に関する企業意識調査によると、2023年度と比較した2024年度の総人件費について「増加」を見込んでいる企業は72.1%で前年比2.5ポイント増、「減少」は5.3%で同0.5ポイント減だった。

その結果、総人件費は前年度から平均4.32%増加すると見込まれる。このうち従業員の給与は平均4.16%増、賞与は平均4.04%増、各種手当てなどを含む福利厚生費も平均4.06%増加すると試算している。

帝国データバンクが実施した2024年度(2023年4月~2024年3月)の賃金動向に関する企業意識調査
2024年度の総人件費の見通し

2024年度の賃金改善について、59.7%の企業が「改善見込みがある」と回答。これは、前年度比3.2ポイントの増加となる。「賃金改善の見込みがない」と回答した企業は13.9%で同3.4ポイント減。「分からない」は26.4%で同0.1ポイント増だった。

帝国データバンクが実施した2024年度(2023年4月~2024年3月)の賃金動向に関する企業意識調査
2024年度の賃金改善の見込み

業界別では「製造」が64.7%で最多。「運輸・倉庫」が63.7%、建設が62.5%で続いた。小売業は48.8%。2024年4月から時間外労働の上限規制が始まるトラックドライバーや建設業界などで、賃金改善を実施する企業の割合が増えている。

帝国データバンクが実施した2024年度(2023年4月~2024年3月)の賃金動向に関する企業意識調査
2023年と2024年の賃金改善見込みの比較(業界別)
帝国データバンクが実施した2024年度(2023年4月~2024年3月)の賃金動向に関する企業意識調査
2023年と2024年の賃金改善見込みの比較(規模・従業員数別別)

賃金改善の具体的な内容では、「ベースアップ」が53.6%で前年比4.5ポイント増、「賞与(一時金)」が27.7%で同0.6ポイント増だった。「ベースアップ」は過去最高となった前年の49.1%を上回り、3年連続で調査開始以降の最高を更新、初めて半数を上回った。

2024年度に賃金改善が「ある」企業にその理由をたずねたところ、人手不足などによる「労働力の定着・確保」が75.3%で最多。「従業員の生活を支えるため」は63.7%となり、前回調査よりは低下したが依然として6割を超える水準だった。

帝国データバンクが実施した2024年度(2023年4月~2024年3月)の賃金動向に関する企業意識調査
賃金改善の理由

一方、賃金を改善しないと回答した企業にその理由を聞いたところ、「自社の業績低迷」が56.3%、「物価動向」が17.8%、「人的投資の増強」が13.6%などとなっている。

帝国データバンクが実施した2024年度(2023年4月~2024年3月)の賃金動向に関する企業意識調査
賃金改善をしない理由

調査概要

  • 調査期間:2024年1月18~31日
  • 調査対象:全国2万7308社で、有効回答企業数は1万1431社(回答率41.9%)。なお、賃金改善はベースアップや賞与(一時金)の増加によって賃金が改善(上昇)することで、定期昇給は賃金改善に含めていない
松原 沙甫

2024年の小売事業者向けSEO対策は「体験に基づく」「役立つ」コンテンツがカギ! ローカルSEOにも商機あり | 酒匂氏が語る「コンテンツSEO」の極意

2 years ago
ユウキノイン代表取締役の酒匂雄二氏が、「E-E-A-T」などのSEOを中心に2024年のEC運営で注力すべきポイントや展望を解説します

ECセミナーに登壇する際、依頼内容や講演中の質問で度々あがるのが「2024年のEC業界はどうなりますか?」ということです。予測を完璧に的中させるのは難しいですが、SEOを軸に今後のEC事業の展望について解説していきます。

2024年は大型連休の当たり年

2024年は暦上の3連休が10回、5月の4連休と3連休以上が11回という当たり年です。ゴールデンウィークは中3日をつなげば10連休、お盆は中4日をつなげば9連休、9月のシルバーウィークも中4日をつなぐと10連休となり、非常に大型連休が多い1年となります。

また、コロナ禍を経て年始から制限なしの元年でもあり、旅行や観光などレジャー需要の「コト消費」が活況となることは想像するに難くありません。

そのため、「年末年始や大型連休にアクセスが落ち込むのではないか」と考えているECの経営者や責任者、担当者も多いのではないでしょうか。

検索の人気動向を調査できる「Googleトレンド」を見ると、「旅行」「観光」「温泉」「ホテル」といったレジャー関連クエリの人気度は、軒並みコロナ前の2019年1月の水準まで回復しています

SEO 2024年の展望 Googleトレンドでみる検索の人気動向 レジャー関連クエリの人気度 コト消費
「Googleトレンド」で見るレジャー関連クエリの人気度の動向

この動きからも、アウトドアグッズ、レジャー用品、旅行携行品といったジャンルでは、関連商品への注目が高まる可能性があります。

結婚式や住宅購入などの大きな出費や、日用品・生鮮食品は慎重になる?

旅行や温泉など「ちょっとしたご褒美」が息を吹き返す一方、結婚式など高額な出費の伴う市場では、以前のような勢いを取り戻すには時間がかかるのではないかと感じています。

SEO 2024年の展望 キーワード「結婚式」の人気度の動向
キーワード「結婚式」の人気度の傾向

「結婚式」の検索クエリについて過去5年間を見ると、2019年1月には人気度が90を超え、9月の連休あたりで100に到達していますが、コロナ禍で大きく落ち込み、少しずつ回復傾向にはあるものの2024年1月半ばで50ほどに留まっています

その他、大きな買い物と言える「新車」「中古車」「一戸建て」「中古マンション」なども5年前の同時期と比較して15~20ポイント低い状況が続いています。

車や住宅は、円安や資材調達費の高騰、「ウッドショック」と呼ばれる木材価格の高騰などが販売価格に大きく影響を与えるため、消費者も慎重になっているような動きが垣間見えます。

巣ごもり需要の影響を受けた日用品、「丁寧な顧客対応」「購買動機を沸かせる施策」がカギに

また、コロナ禍の巣ごもり需要の追い風を大いに受けた日用品や生鮮品では、鈍化・やや逆風という動きを想定していた方が良いかもしれません。

物流の「2024年問題」は即日出荷、翌日配送などに影響があるかもしれません。また、物流コストの高騰にも波及するでしょう。「楽天市場」は新年早々、セール期間中の配送を急がないユーザーにポイントを付与する「急がない便(仮称)」の導入を検討していると発表しました。

コロナ禍の巣ごもり需要によって食品、飲料、酒類は2020年から2021年で約14%増、2021年から2022年で約9%増とコロナ禍をきっかけに大きく伸長しました。(参考:経済産業省『令和4年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)』)

それでも、食品類のEC化率は4.16%に留まっています。ここ数年のような巣ごもり需要が望めず、連休の過ごし方が「コト消費」傾向になりそうな2024年。「送料を加算してでも取り寄せたい」というユーザーの購買動機をどうやって沸かせるかが大きなカギになりそうです。

食品類の値上げがピークアウトしているというデータもありますが、バラエティ番組の倉庫型スーパーの活用術や節約レシピといったコンテンツの人気が高まるなか、ECでの低価格訴求や価格競争に挑むのは得策だとは思えません。

筆者のクライアント企業では、国産素材や国内縫製などの商品、オーガニック素材を用いた商品など、トレーサビリティに配慮した商品が支持されている印象を受けます。また、商品やサービスの満足度だけではなく、社会貢献や地域貢献などに取り組む姿勢を評価する声が増えてきています

コロナ禍で人と人が一度は分断され、再び交流ができるようになったことで、ECの“C”であるコマース、商いのなかにある人の温もり、顧客対応に回帰しているように感じます。

「E-E-A-T」の「E=Experience(経験)」に活路あり

では、鈍化・逆風とも言える状況下で、EC事業者が心がけること、取り組むことは何でしょうか。

1つは「経験、体験に基づくコンテンツ」でしょう。

2022年12月、Googleが検索ガイドラインに「E-E-A-T」を追加しました。「E-E-A-T」の詳細はこちらの記事をご覧ください。

従来の「E-A-T」に追加された“E”は「Experience:経験、体験」です。「ChatGPT」などのAI生成が注目を集めたタイミングでのことでしたが、そこから1年経ち、多くのプロンプトやSEOコンテンツツールも多数リリースされました。

Googleが検索結果にAI生成による回答「SGE(Search Generative Experience)」を発表した2023年春には、「SEOがオワコンになる」といった意見も見聞きしましたが、筆者の周囲でそうした声を聞くことはほとんどありません。むしろ「これからこそ、重要なのはコンテンツ」という声の方が大きくなっているとさえ感じています。

Googleは2023年、検索エンジンのコアアップデートを3月、8月、10月、11月に実施。特に年の後半に集中し、11月のアップデートは展開完了まで過去最長の25日21時間を要しています。アップデート後はクリスマス商戦、歳末商戦に入り、年明けに落ち着いて見てみると、評価されたコンテンツの多くが実体験に基づくものでした。

平均掲載順位が3か月で約16ランクアップした企業も

下図は「Google Search Status Dashboard」、Googleの検索に関するアップデートのダッシュボードです。4回のコアアップデートと、9月に展開された「ヘルプフルコンテンツアップデート(HCU)」に注目してみましょう。

SEO 2024年の展望 Googleの検索に関するアップデートのダッシュボード
Googleの検索に関するアップデートのダッシュボード「Google Search Status Dashboard」

下図は、筆者のクライアントであるキッチンやリビング雑貨を扱うECサイトの「Search Console」のグラフです。

8月22日~9月7日(米国太平洋標準時)に行われたコアアップデートと、ほぼ同時期に展開された「ヘルプフルコンテンツアップデート」の好影響が顕著に出ていることが伺えます。

SEO 2024年の展望 Search Consoleのグラフ
とあるECサイトの「Search Console」のグラフ

「ヘルプフルコンテンツ」とは、その名の通りユーザーに役立つコンテンツを指し、Googleの公式ヘルプでは「訪問者に満足されるコンテンツを高く評価し、訪問者の期待に応えていないコンテンツとの差別化を図ることを目的としている」と記載しています。

当該サイトでは8月までと9月以降で比較すると、表示回数は約10倍、クリック数は約9倍に増加。サイト全体の平均掲載順位は7月が30位、8月は21位、9月は16位、10月には14位と、3か月で平均を16ランクほど上げています。

このサイトのSEOで意識したのは「体験に基づくコンテンツ」と「役に立つコンテンツ」です。

【実施した施策】

  • サイト内検索でタイトルや内容が似ている記事を統廃合
  • ライターさんに「E-E-A-T」や「YMYL」について理解してもらう
  • 健康効能系のグッズに関しては、外部リンクなどを用いてエビデンスを明示する
  • スタッフによる体験動画や画像を追加。エクスペリエンスを意識した内容に深掘り

AIによる生成コンテンツと明確に差別化できる「人による人のためのコト・モノ」という箇所に注力していることがわかると思います。

特に「ヘルプフルコンテンツアップデート」以降、海外のフォーラムを確認しても「商品AとBを比べてみた」「自分でやってみた」「行ってみた」「食べてみた」など、実体験による記事が好影響を受けたという報告を多く見かけました。

生成AIによるコンテンツが増え、制作も効率的になっていくなかで、「E-E-A-T」や「ヘルプフルコンテンツ」が重みを増していることを体験した事例です。

AIに依存するのではなく「活用する」

とはいえ、生成AIの利用に否定的なわけではありません。筆者も「ChatGPT」や「Gemini(旧Bard)」を活用しています。

ただ、“生成”の名の通りAIは事実や既存の情報を元にした内容は得意かもしれませんが、世に無い未知の物事にはまだ弱いと感じます。「食べる」「着る」「行く」という体験ができるまでにはどれほど時間がかかるかわかりません。

人によってゼロから生み出された新しさを体験できるという点は、AIに圧倒的に勝る点ではないでしょうか。

スタッフが自社の商品・サービスを実際に使った経験・体験を発信していくことが、自社の強力なフォロワーになり得る顧客との出会いを創出すると考えています。

AIによるフェイクニュースには注意が必要

また、AIを使ったフェイクニュースにも注意が必要です。2024年は世界の選挙イヤーでもあります。前回のアメリカ大統領戦でも、両陣営の支持者によるフェイクニュースが問題になりましたが、現在はAIツールもかなり普及しており、より巧妙なフェイクニュースが生成されてしまう可能性があります。

既に結果が出た台湾の総統選挙では、ディープフェイクの動画も拡散され、市民の8割が何らかの形でフェイクニュースに触れているというニュースもありました。

こうした状況などもあり、「ChatGPT」を開発したOpenAIは、米大統領選挙でAI利用禁止という初の措置を打ち出しています。

SEOに変わる流入確保も重要

先述のようなAIによる情報戦も、検索エンジンを取り巻く環境に影響を及ぼす可能性があります。そうした混乱に自社サイトが巻き込まれないよう、検索流入以外の導線確保も重要です。

EC事業者が着手しやすいのは、SNSではないでしょうか。X(旧Twitter)、Instagram、TikTok、YouTubeなど、手軽に動画を配信できるプラットフォームも増えています。

現在はインスタ映えのような「盛る」から一転し、1日1回不定期なタイミングでアプリから届いた通知に対し、2分以内に自身を撮影し投稿する「BeReal」のように「盛る」ことができないSNSも、Z世代中心に人気が高まっています。こうしたことからも、ありのまま、リアルにエンゲージメントする動きもありそうです。

OMOとローカルSEOに商機あり

ここまでお話したことを踏まえて、2024年は「新たなEC元年」になるのではないかと予想しています。

連休の多さから、人出の多くなる商業地域や観光地に実店舗がある人にとって、「Googleビジネスプロフィール」におけるローカルSEOや、実店舗とECをつなぐOMO戦略も重要になってくるでしょう。

クライアントの「Search Console」や「Googleビジネスプロフィール」のパフォーマンスを見ると、

  • 「○○ tokyo store」:○○の東京のお店
  • 「Where to buy △△ in Tokyo」:東京のどこで△△が買えるか
  • 「●● where to buy」:●●はどこで買えるのか
  • 「□□ near me」:近くの□□店

といった英語での検索が多数確認されるようになってきています。

インバウンド需要が本格的に回復してきているなか、SNS→実店舗来客→ECでのリピート(越境EC)の動きも出始めていますが、サイトを多言語対応しても、自社ECサイト単独でのSEOはハードルが高いと感じます。

海外に発信できるSNSを活用する

実際に体験したことですが、「ソーダ味の飴」と聞くと多くの日本人はラムネのような味を想起するかもしれませんが、そのまま「soda flavor」と訳しても、海外の人は「炭酸水」としか想起しないなど、認識の違いなどをチューニングしなければならない、という課題があります。

しかし、訪日して手に取った商品のパッケージにInstagramやYouTubeのQRコードを印字していると、そこからリピートしてもらえるという動きがありました。

また、ショート動画のレコメンド機能による受動的なコンテンツ接触機会も増えているなか、海外に発信できるSNSを活用することは有効ではないでしょうか。

実店舗がないEC事業者は、催事やイベントへの出展、ライブコマースに挑戦することも、新規顧客との接点創出になります。

ECサイトの転換率が1.7%であるのに対し、ライブコマースでは8~10%を記録、リアルタイムの視聴者数が少数でも受注額は堅調に推移したクライアントもあります。そこでは、アーカイブ動画の視聴から「ECの中の人の人柄に触れて購入した」というレビューが入ることも。

応援してもらえるお店作りをめざそう!

これからはユーザーから応援してもらえる会社・お店だけが生き残れるのではないかと思っています。個性を確立して、ユーザーに「頑張れ!」と言ってもらえるようなお店こそが「本当に強いお店」ではないでしょうか。

重要なことは、まずはみなさんが自身の会社・お店・商品のファンになること。本当に大切なことは実はシンプルなのかもしれません。

見通しの効かない不安定な状況が続きますが、本記事が少しでも皆さんのヒントになったなら幸いです。

酒匂 雄二

アマゾンが送料無料ラインを2000円から3500円に値上げ。「Amazonプライム会員の利用価値がさらに高まる」の声

2 years ago

アマゾンジャパンは「amazon.co.jp」の配送料を改定し、出荷元がAmazonの通常配送の送料無料ラインを2000円から3500円に引き上げる。

現在の通常配送の送料無料ラインは2000円以上。Amazonプライム会員などの有料会員ではない場合、購入金額2000円未満の商品の通常配送料は、本州・四国(離島を除く)で410円、北海道・九州・沖縄・離島で450円がかかる。

3月29日以降、通常配送の送料無料ラインを3500円以上に変更。Amazonプライム会員、Prime Student会員は、購入金額にかかわらず引き続き配送料を無料で利用できる。

アマゾンジャパンは「amazon.co.jp」の配送料を改定し、出荷元がAmazonの通常配送の送料無料ラインを2000円から3500円に引き上げる
送料無料ラインの変更について(「amazon.co.jp」からキャプチャ)

こうした状況を受け、「Amazonプライム会員の利用価値がさらに高まっていくのではないか」という複数のEC事業者から声があがっている。

ナイルが実施したAmazonプライムに関するアンケート調査(対象は1641人)によると、「Amazonプライム」の加入率は約44.5%。20代では過半数超えた。

Amazonプライムでは、Amazonが出荷する商品の送料無料、各種配送オプションの無料利用、ドラマや映画など約1万作品以上が見放題などの特典を提供している。

Amazonの送料を巡る変遷

「amazon.co.jp」では2009年9月まで、購入金額が1500円以上で通常配送の送料無料サービスを提供。2009年9月から本全品を注文価格にかかわらず送料無料にするキャンペーンを始めた。その後、CD、DVD、ゲームソフトなども送料無料に設定し、2010年11月から全品送料無料を通常サービス化した。

購入金額2000円未満の商品の通常配送料を無料から350円に引き上げ、全商品の送料無料から撤退したのは2016年。2018年には、Amazonプライム会員などの有料会員でなければ一律350円の送料を徴収していた料金体系を、本州・四国は400円に、北海道・九州・沖縄・離島は440円に値上げした。

瀧川 正実

100年続く老舗企業が語るユーザー目線のレイアウト設計、満足度が高まるコンテンツ作りなどが学べるECイベント【明日2/27開催】

2 years ago
【明日開催! オンラインイベント】EC事業に知見の深い有識者や事業会社の担当者が、EC運営の成功事例を語るイベント! 11講演すべて無料で聴講できる「ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬」を2月27日(火)に開催

2月27日(火)に開催する「ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬」は、マイナビ、シャープ、土屋鞄製造所(登壇は親会社のHARIZURY)、カリモク家具、オンワード、わかさ生活、エドウインといった企業が登壇。オンラインで開催します!

「ユーザー満足度を高めるコンテンツ」「購入率アップにつながるレイアウト」「ファン拡大の取り組み」「SNS活用」などのテーマについて、企業の責任者などが講演。11講演すべて無料で聴講できます。

3講演以上を視聴した方のなかから、抽選で50人に「Amazonギフトカード」をプレゼントする視聴特典を用意しています。この記事では、編集部おすすめの講演の見どころ、「Amazonギフトカード」の視聴特典をご紹介します。

ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬

見どころ⑧ マイナビの顧客満足度を高めるコンテンツ作り、購入率アップにつながるレイアウトなどを公開!

マイナビふるさと納税「自治体の想いを伝えるために」
サイト立ち上げ1年目の躍進ポイントはユーザ満足度を高めるコンテンツの見せ方

15:00~15:40 A-5 講演

2022年11月にオープンした「マイナビふるさと納税サイト」。先発のふるさと納税サイトが複数あるなかで、ユーザにも自治体にも選ばれるサイト作りのため、マイナビがサイトオープン1年目に取り組んだ施策とは?

セッションでは、サイト立ち上げから現在も運用を行っているマイナビの菊地氏を迎え、前年比サイトセッション数370%超の「マイナビふるさと納税サイト」における、快適なサイト体験の提供と、離脱防止や自治体への寄付を促進する工夫について解説します。

ビジネスサーチテクノロジ株式会社 営業本部マーケティンググループ マネージャー代理 飯田海道氏
ビジネスサーチテクノロジ株式会社 営業本部マーケティンググループ マネージャー代理 飯田海道氏
ビジネスサーチテクノロジ株式会社の親会社である株式会社ジーニーにてマーケティング責任者として日々奮闘中。マーケティングに携わり10年。デジタルマーケティングのコンサルティング企業にて、執行役員 COO・カスタマーサクセス最高責任者・メディア責任者などを歴任。のべ80社以上のマーケティング支援に携わる。加えて、事業開発にも携わり、マーケティングに関わるすべての事業課題を解決するために邁進している。
株式会社マイナビ コンテンツメディア事業本部 ふるさと納税事業部 ふるさと運営2部 ふるさと運営課 課長 菊地章一氏
株式会社マイナビ コンテンツメディア事業本部 ふるさと納税事業部 ふるさと運営2部 ふるさと運営課 課長 菊地章一氏
大手オンライン旅行会社のWebマーケティング全般を経て、2018年に株式会社マイナビに入社。メディアサイトのSEO/広告収益拡大などメディアグロースを推進。現在は、2022年11月オープンした「マイナビふるさと納税」にてUI/UX改善・システム保守・サイト集客などサイト運用全般に携わっている。
ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬

【老舗企業のEC戦略】購入率を589%アップさせた、ユーザー目線のレイアウト設計とは!?

16:00~16:40 A-6 講演

「オーロラ」は、明治29年(1896年)に創業した老舗傘メーカー企業。「JILL STUART」「agnès b.」「ANNA SUI」など多数企業とライセンス契約を結び、傘やショール、帽子の製造・販売を手がけています。

そんな100年続く老舗メーカー企業が百貨店からECサイトに活路を見出し、順調に売り上げを伸ばしてきたエピソードについて、EC立ち上げや課題点、レイアウトの改善ポイントなど、サクセスストーリーを紹介します。

オーロラ株式会社 ブランドマーケティング第一部 MD兼広報宣伝室 山本勇樹氏
オーロラ株式会社 ブランドマーケティング第一部 MD兼広報宣伝室 山本勇樹氏
服飾専門学校卒業後にイタリアに留学し、ニットを専攻。帰国後、デジタル関連の企業を経て、2011年にオーロラ株式会社の子会社だったボルサリーノ ジャパン株式会社に入社。帽子の企画に加え、プレスやWeb管理など多岐にわたる業務に携わり、2018年にオーロラ株式会社に異動。一貫して帽子の企画に携わり、過去の経験からWeb事業の立ち上げ時からEC業務も兼務し、現在に至る。
株式会社これから コンサルティング部 倉田寛之氏
株式会社これから コンサルティング部 倉田寛之氏
イベント関連専門学校を卒業後、夜の世界を5年ほど渡り歩き不動産業界に従事。2019年に縁あってこれから社に入社。よくも悪くも人生経験多め。これからではコスメ、飲食、雑貨などの複数商材のECから健食・化粧品などの単品商品の通販まで多岐にわたるクライアントを担当。新規営業からパートナーセールスなど幅広いフィールドで活躍後、現在はコンサルタントとしてコスメ、飲食、雑貨など幅広い商材のコンサルティングに従事。
株式会社これから 取締役 川村拓也氏
株式会社これから 取締役 川村拓也氏
2004年、IT系上場企業に新卒として入社。 ECサイトのコンサルティング営業を行う部署に所属し、同期85名の中で最短にて管理職昇格。 その後全国拠点の拠点長を歴任し、2012年1月株式会社これからに創業メンバーとして参画、取締役就任。 小規模ショップから東証1部上場企業まで、500社以上のECサイト戦略について支援。年間50回以上のセミナー登壇やイベント講演、書籍『図解即戦力 EC担当者の実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社)の執筆を行い、日本全国のECサイト売上向上をめざす。IT導入補助金初年度より、支援事業者として申請の補助からECの立ち上げまで支援している。
ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬

視聴特典

視聴登録し、3講演以上を視聴した方のなかから、抽選で50名様に「Amazonギフトカード」をプレゼントします! 当選は発送を持ってかえさせていただきます。

<注意事項>

  • 登録内容に虚偽や不備があった場合はご応募を無効とさせていただきます。
  • ご応募はお一人様1回限りとさせていただきます。代理登録は行えません。
  • 電話番号・メールアドレスは所属会社、団体発行のもののみ有効です。
  • フリーメールアドレスでのご登録はキャンペーン対象外となります。
  • キャンペーン主催は株式会社インプレスです。
  • AmazonはAmazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
ネットショップ担当者フォーラム編集部

ZOZOが「ゆっくり配送」「送料変更」を検討へ/「Shopify」でワンステップ決済を実現できるツール「CommChat(コムチャット)」とは【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

2 years ago
2024年2月16日~2024年2月22日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. ZOZO、ヤマト運輸からの配送費用値上げで「ゆっくり配送」「送料変更」を検討へ

    「ゆっくり配送」は配送までのリードタイムを広くすることで複数の注文を1つにまとめ、配送コストの低減につなげる施策。3月からテスト運用を開始する

    2024/2/19
  2. 「Shopify」でワンステップ決済を実現できるフォーム一体型LP作成ツール「CommChat(コムチャット)」とは

    決済フォーム一体型のランディングページを制作できるというハックルベリーの新サービス。その特徴と、期待できる効果を解説する

    2024/2/19
  3. LINEヤフー執行役員が語る「Yahoo!ショッピング」の2024年戦略+復調の兆しが見えた2023年の振り返り

    2023年10月、新会社として発足したLINEヤフー。足元では流通額の落ち込みが目立ったが、新たな施策で改善の兆しが見え始めているという。今後「ヤフーショッピング」はどう変わっていくのか?

    2024/2/19
  4. 政府が一定規模以上の事業者を「特定事業者」に指定、「物流統括管理者」の設定など義務付け【物流2024年問題対策】

    政府が閣議決定した「流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律(物流総合効率化法)」「貨物自動車運送事業法」の改正案では、一定規模以上の事業者を「特定事業者」に指定、「物流統括管理者」の選任や中長期計画作成の義務付けなどを盛り込んだ

    2024/2/19
     
  5. アルペン、ECの物流網強化とDXの加速を目的にEC旗艦倉庫を愛知県に開設

    アルペンは、新物流戦略の1つに「ECのサービスレベルの向上」を掲げている

    2024/2/16
     
  6. QR・バーコード決済利用は72.8%。利用しているQRコード決済の上位は「PayPay」「楽天ペイ」「d払い」

    MMD研究所の「2024年1月決済・金融サービスの利用動向調査」によると、普段利用している支払い方法のトップは「現金」で78.1%

    2024/2/16
     
  7. 佐川急便、包装資材を値上げへ。一部エクスプレスバッグを5円引き上げ

    佐川急便は2023年4月に、包装資材などマテリアル販売商品43品目の価格を引き上げている

    2024/2/16
     
  8. Instagramのフォロワー1人ひとりにDM送信→広告のCPAが下がった! ミウラタクヤさんのコミュニケーション術とは【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2024年2月12日~2月18日のニュース

    2024/2/20
     
  9. 【EC向けChatGPT活用】手間をかけずに高品質な「プレスリリース」「お知らせ欄への投稿」を生成AIに作ってもらう方法は?

    話題を集めている生成AIの「ChatGPT」。ECビジネスのシーンで活用する方法などを、現役中小企業診断士が解説【第3回】

    2024/2/21
     
  10. リカバリーウェア「BAKUNE」でヒットを飛ばすTENTIAL、担当者が成長戦略を語るCVRアップにつながった商品詳細ページの工夫とは?

    コンディショニングブランド「TENTIAL」を展開するTENTIALの自社EC事業が順調に拡大している。利便性の高い決済手段の導入が成長を支えているという。決済手段を軸としてTENTIALのEC成長戦略を解説する

    2024/2/20
     

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    藤田遥

    東京都の新製品・新技術開発の一部経費を助成する「新製品・新技術開発助成事業」とは? 助成金は最大1500万円

    2 years ago

    公益財団法人東京都中小企業振興公社は3月11月から、新製品・新技術の研究開発に必要な経費の一部を助成する「新製品・新技術開発助成事業」の募集を開始する。技術力の強化、新分野の開拓を促進し、東京都の産業活性化を図ることが目的。

    東京都内の中小企業者などに対して、新製品・新技術の研究開発に関する経費の一部を助成する。製品・サービスを生み出すために、試作品の設計・製作・試験評価することを「研究開発」と位置付けている。

    助成金は最大1500万円。助成率は1/2以内。直接研究などに従事する人の人件費も助成対象で、直接人件費は1000万円を上限とする。対象となる事業分野は次の通り。

    • 新製品・新技術の開発
      新しい機能を付加した製品や製造技術等に関するハード面の研究開発

    • 新たなソフトウエアの開発
      新しいソフトウエア、アプリ、システム等の研究開発

    • 新たなサービス創出のための開発
      新たなサービスの提供による生産性向上、高付加価値化を目的とした研究開発

    公益財団法人東京都中小企業振興公社は3月11月から、新製品・新技術の研究開発に必要な経費の一部を助成する「新製品・新技術開発助成事業」の募集を開始
    対象となる事業分野

    助成対象者は、都内の本店または支店で実質的な事業活動を行っている中小企業者、都内で創業を具体的に計画している個人。助成対象期間は2024年9月1日~2026年5月31日。助成対象期間内に発注または契約、利用開始、支払いが発生した経費が対象となる。

    公益財団法人東京都中小企業振興公社は3月11月から、新製品・新技術の研究開発に必要な経費の一部を助成する「新製品・新技術開発助成事業」の募集を開始
    新製品・新技術開発助成事業の対象範囲

    助成対象経費は、原材料・副資材費、機械装置・工具器具費、委託・外注費、産業財産権出願・導入費、専門家指導費、直接人件費など。たとえば、新たな動画配信サービスの創出をめざす場合、配信手段となるシステムの開発経費は助成対象で、サービスの内容である動画コンテンツは助成対象外。クラウドサービスの利用料は、研究開発の実施に直接使用するコストであれば機械装置・工具器具費に該当するという。

    申請書類提出期間は3月11日から4月5日。一次審査は6月中旬で、追加書類提出は6月28日まで。7月中旬に二次審査を行い、9月1日に交付を決定する予定。

    松原 沙甫

    「コンテンツの質」「キーワード設定」などSEO対策で企業担当者が最も重視している要素とは?【調査結果まとめ】

    2 years ago

    リンクアンドパートナーズが実施した「SEO対策の課題に関する調査」によると、「信頼性と独自性のあるコンテンツはSEO対策において有効」と考える企業が多く見られ、その効果を高く評価している。企業でSEO対策に携わっている507人を対象に調査を実施した。

    最も重要している要素は「コンテンツの質」

    SEO対策で重視している要素を聞いたところ、最も多かった回答は「コンテンツの質」(48.5%)。「キーワード選定」(42.4%)、「デバイス別で正しく表示される」(28.6%)が続いた。

    SEO対策で重視している要素
    SEO対策で重視している要素

    8割以上が「信頼性と独自性のあるコンテンツ」がSEO対策に有効と評価

    信頼性と独自性のあるコンテンツはSEO対策に有効か聞いたところ、「とても有効だと思う」(30.4%)、「どちらかといえば有効だと思う」(56.2%)、「あまり有効だと思わない」(12.0%)、「まったく有効だと思わない」(1.4%)となった。

    信頼性と独自性のあるコンテンツがSEO対策で有効だと思うか
    信頼性と独自性のあるコンテンツがSEO対策で有効だと思うか

    SEO対策の外注は約6割

    SEO対策をどのように実施しているか聞いた設問では、「専門家のアドバイスを受けつつ、社内でSEO対策を進めている」が最も多い51.5%。次いで「全てのSEO対策を自社内で完結させている」(41.6%)となった。「SEO対策を専門の代行サービスに全面的に委ねている」は6.9%となっている。

    SEO対策の実施の仕方
    SEO対策の実施の仕方

    調査概要

    • 調査名称:SEO対策の課題に関する調査
    • 調査方法:リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
    • 調査期間:2024年2月7日~8日
    • 調査対象:企業でSEO対策に携わっている人
    • 有効回答数:507人
    高野 真維

    「SHEIN」を上回る成長の中国EC「Temu」はなぜ急拡大している? 「スーパーボウル」を起爆剤に使うプロモーション戦略 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    2 years ago
    激安価格の訴求が奏功し、急激なユーザー拡大+売上アップに成功している「Temu」。プロモーションの舞台裏を解説します

    中国のEC大手「拼多多(Pinduoduo:ピンドウドウ)」を展開するPDDHDが海外向けに展開している越境ECサイト「Temu(ティームー)」が急成長しています。米国プロフットボールリーグの決定戦「スーパーボウル」でCMを放送してから、「Temu」アプリの市場シェアは小売店のなかでトップクラスとなり、ファストファッションブランド「SHEIN(シーイン)」をグローバル展開する中国のライバル企業SHEIN Grpup(シーイン・グループ)を今では上回っています。「Temu」の成長実績とその施策を振り返ってみましょう。

    「スーパーボウル」でのPRを皮切りにした「Temu」の快進撃

    ECサイトおよびアプリの流通総額を急成長させている「Temu」。PDDHDは2023年2月、「Temu」を訴求するために「スーパーボウル」で放送するCMに多額の費用を投じました

    「Temu」の公式ECサイト(画像はサイトから編集部がキャプチャ)
    「Temu」の公式ECサイト(画像はサイトから編集部がキャプチャ)

    「スーパーボウル」の試合中に3本、試合後に2本のCM枠を購入してCMを放送。いったいどれほどの広告費をかけたのでしょうか?

    「スーパーボウル」の広告費は、年間で最も高額だと言われています。米国の放送局CNNは、2024年2月に実施された第58回「スーパーボウル」では、広告主が30秒のCM枠に650万ドルから700万ドルの費用を投じたと推測していますただし、実際の出稿料は、試合中に広告が放映されるタイミング、個々の広告主が複数のCM枠を購入するかどうかによって異なります。「Temu」の広報は、投じた出稿料を明らかにしていません。

    広告主による、30秒のテレビCM枠の平均出稿額(年別)(出典:米経済紙「The Wall Street Journal」 )
    広告主による、30秒のテレビCM枠の平均出稿額(年別)(出典:米経済紙「The Wall Street Journal」 )

    CMで「億万長者のような買い物」を訴求

    「Temu」は「スーパーボウル」で放送したCM中で、「億万長者のように買い物をしよう」というキャッチフレーズを掲げました。CM動画では、動画中の主人公が10ドル以下のさまざまな日用品やアパレル商品を購入しました。なお、主人公の購入品は、「Temu」が注目されるようになった超低価格商品の一部です。

    2023年の「スーパーボウル」で放送した「Temu」のCMの1つ

    「Temu」の広報によると、CMでは米国のプロフットボールチーム「サンフランシスコ49ers(フォーティーナイナーズ)」のランニングバック、クリスチャン・マキャフリー氏を起用試合前にInstagramの広告費として500万ドル、試合中にさらに1000万ドルの割引特典とブランド名を宣伝したそうです。

    ユーザー数は前年比3倍増、「SHEIN」も圧倒

    2023年の「スーパーボウル」で多額の広告費用を投じ、「Temu」をプロモーションしたPDDHD。PDDHDは当時、2022年9月に「Temu」を立ち上げたばかりでした。そのため、多くの米国人にとって初めて耳にするブランド名。PDDHDは当時、次のようにコメントを発表していました。

    可能な限り規模の大きな場所で訴求し、「Temu」が提供する商品価格だからこそ気がねなく買い物が楽しめることを消費者にアピールしていきたいです。(PDDHD)

    その後、「Temu」は堅調に市場シェアを拡大しています。データ分析事業を展開する米センサータワーによると、「Temu」は2023年、米国で最もダウンロードされたアプリに。全世界で見ると、ダウンロード数は8番目でした。2024年1月の月間アクティブユーザー数は5100万人となり、前年比で約3倍増です。

    Bloombergの報道によると2023年5月には、シーイン・グループの全米月間流通総額を上回りました。2023年9月に米国のデータ分析会社アーネスト・アナリスティクスが発表した報告書によると、「Temu」は、米国で1ドル均一ショップを展開するダラー・ゼネラルやダラー・ツリーからも市場シェアを奪ったそうです。

    ウォールストリートジャーナル紙が米国の調査会社インサイダーインテリジェンスの調査結果に基づいて報じたところによると、「Temu」のECサイトは現在、Amazon、ウォルマート、イーベイに次いで、米国で最も訪問者の多い小売りサイト第4位に位置しているそうです。

    シーイン・グループは米国のEC専門紙『Digital Commerce 360』が発行する「アジアデータベース」で売上高が36位、ダラー・ゼネラルは2023年の「北米EC事業 トップ1000社 2023年版」で725位にランクイン。北米のトップ1000社のなかで、大手小売企業のオンライン売上高ランキングを見ると、Amazonが1位、ウォルマートが2位でした。「アジアデータベース」に、「Temu」はまだ含まれていません。

    2024年は30億ドルのマーケティング費用を見込む

    顧客獲得を優先し、広告に多額の費用を投じている「Temu」。センサータワー社によると、「Temu」がフェイスブックに費やした広告費は、2023年10-12月期(第4四半期)にAmazonを除くすべての広告主を上回りました。

    このとき、「Temu」によるフェイスブックへの広告費は前年同期比318%増、インスタグラムへの広告費は同101%増だったそうです。

    金融サービスを広く手がける米J.P.モルガンは、「Temu」は2024年、自社のマーケティングのために30億ドルを費やすと予測しています。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360

    マガシークのAI活用、エドウインのレビュー施策、売上UPにつながるメディア化戦略などが学べるECイベント【2/27開催】

    2 years ago
    【まもなく開催! オンラインイベント】EC事業に知見の深い有識者や事業会社の担当者から、自社ECビジネスに生かせるノウハウを学べる! 11講演すべて無料で聴講できる「ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬」を2月27日(火)に開催

    2月27日(火)に開催する「ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬」は、エドウイン、土屋鞄製造所(登壇は親会社のHARIZURY)、カリモク家具、オンワード、シャープ、わかさ生活、エドウインといった企業が登壇。オンラインで開催します!

    「ファンと共創するコンテンツ活用」「AIを使った次の一手」「レビュー活用術」などのテーマについて、企業の責任者などが講演。11講演すべて無料で聴講できます。

    3講演以上を視聴した方のなかから、抽選で50人に「Amazonギフトカード」をプレゼントする視聴特典を用意しています。この記事では、編集部おすすめの講演の見どころ、「Amazonギフトカード」の視聴特典をご紹介します。

    ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬

    見どころ⑦ 売上アップにつながるメディア化戦略、マガシークのAI活用成功事例、エドウインのレビュー活用法などを公開!

    ファンと共創するコンテンツ活用でEC売上アップ! 全国70店舗展開のアクセサリーパーツメーカー『PARTS CLUB』のメディア化戦略!

    12:00~12:40 A-2 講演

    ビーズやアクセサリーパーツの販売を手がけ、全国に70店舗を展開するブランド「PARTS CLUB」が、顧客や店舗スタッフなどのブランドアセットをEC上でどのようにして効果的に活用しているかを掘り下げます。苦労した点から、成功に至る過程まで、具体的な事例を交えて紹介。ブランドのデジタルマーケティング戦略と共に、自社のECビジネスに応用できる実践的な知識を伝えます。

    株式会社visumo カスタマーサクセスセクション セクションチーフ 前川優人氏
    株式会社visumo カスタマーサクセスセクション セクションチーフ 前川優人氏
    上智大学卒業後、EC構築ベンダーであるecbeingに入社。2017年にはインスタグラム連携ツール「visumo」立ち上げメンバーに抜てき。2019年にはvisumo社が設立され、サービスの営業、ディレクター、システム連携など技術的なサポートを兼務。サービス立ち上げから7年が経過し、サービス導入700社達成に貢献。現在はCS・サポートチームのセクションチーフとして活動中。

    d fashion から学ぶ、使い続けられるECサイト ~AIを使った次の一手とは~

    12:00~12:40 B-2 講演

    NTTドコモが提供するインターネットファッション通販サイト「d fashion (dファッション)」を運営するマガシークの満生氏が登壇し、シルバーエッグ・テクノロジーのAIを用いたパーソナライズド・マーケティング機能の実装を中心に、売上アップ、LTV向上の成功要因を講演します。

    1500以上のブランドを取りそろえ、顧客の年齢、嗜好も幅広い「dファッション」は、徹底した顧客分析を行い、1人ひとりのニーズに応えるための機能を提供することで、リピート利用率を上げています。

    シルバーエッグ・テクノロジー株式会社 マーケティング部 シニアマネージャー 園田真悟氏
    シルバーエッグ・テクノロジー株式会社 マーケティング部 シニアマネージャー 園田真悟氏
    国内システムインテグレーター、ネットワークツールベンダーにてプロダクトマーケティングに従事したのち、2017年シルバーエッグ・テクノロジーに入社。マーケティング部副部長としてプロモーション業務を統括する。多数の顧客インタビューを通じてデジタルマーケティングの課題を分析し、パーソナライゼーション技術の適切な利用方法を提案している。趣味はプラモデル。
    マガシーク株式会社 コンシューマーサイト事業本部 CXデザイン部 部長 満生智美氏
    マガシーク株式会社 コンシューマーサイト事業本部 CXデザイン部 部長 満生智美氏
    Web制作会社でフロントエンドエンジニアを経験した後、2013年よりマガシークへ参画。UI/UX・メルマガ・SEO・ツール活用・システム開発などさまざまなプロジェクトを推進し、現在はマネージャーとして各改善プロジェクトの推進・管理を行う。

     

    月間レビュー数150倍を達成したエドウイン流のレビュー活用術
    顧客ロイヤルティ向上のための取り組みと、顧客の生の声を活用することで起きた社内の変化とは

    13:00~13:40 A-3 講演

    エドウイン流のレビュー活用術について、具体的な事例を交えて解説いたします。デニム商材を取り扱うエドウインでは、自社ECで月平均500件のレビューを収集。予想以上に集まったレビューは、顧客の生の声と言えます。それを見ていくと思いがけない気付き、活用方法がありました。

    レビューのコンバージョン効果は約1.9倍(ReviCo実績)ですが、レビューの役割はそれだけではありません。商品開発やサイト改善、集客への訴求の他、顧客の声に対する社内の意識も変化し、低評価レビューへの対応や顧客データとのクロス分析など、顧客ロイヤルティ向上のための活用にも広がっています。

    株式会社ReviCo 代表取締役 高橋直樹氏
    株式会社ReviCo 代表取締役 高橋直樹氏
    2002年入社。「ecbeing」のプロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーとして累計100社以上のECサイトの構築・支援を実施。関西支社の開発責任者を歴任し、現在は開発部門の本部長と新サービス「ReviCo」 の事業責任者を兼務。業界経験年数は20年。
    株式会社エドウイン 営業本部 eコマース営業課 大場美穂氏
    株式会社エドウイン 営業本部 eコマース営業課 大場美穂氏
    2005年入社。ジーンズチェーン店営業を経て、10年前からeコマース営業課に配属。Web通販や誌面通販の営業からスタートし、主に「Lee」ブランドのECを担当。経験を積み、現在はeコマース営業課課長代行として、売り上げ/在庫管理から施策設計、Webマーケティング、プロジェクトマネジメントなど全体の運営/管理業務に携わる。
    ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬

    視聴特典

    視聴登録し、3講演以上を視聴した方のなかから、抽選で50名様に「Amazonギフトカード」をプレゼントします! 当選は発送を持ってかえさせていただきます。

    <注意事項>

    • 登録内容に虚偽や不備があった場合はご応募を無効とさせていただきます。
    • ご応募はお1人様1回限りとさせていただきます。代理登録は行えません。
    • 電話番号・メールアドレスは所属会社、団体発行のもののみ有効です。
    • フリーメールアドレスでのご登録はキャンペーン対象外となります。
    • キャンペーン主催は株式会社インプレスです。
    • AmazonはAmazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
    ◇◇◇

    来週はまた別のオススメ講演をお伝えします!

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    オンワードグループ、回収衣料品のアップサイクル商品「オンワード・クローゼット」 で販売

    2 years ago

    オンワードホールディングスは、不要になった衣料品から新たな価値を生み出す取り組み「Upcycle Action(アップサイクル・アクション)」の第1弾として、消費者から回収した衣料品のなかから「デニム」を使用したアップサイクル作品の販売を自社ECサイト「オンワード・クローゼット」で始める。

    顧客から回収した自社製品の衣料品でアップサイクルした商品の一例
    顧客から回収した自社製品の衣料品でアップサイクルした商品の一例

    サステナブル経営を推進するプロジェクト「Green Onward(グリーン・オンワード)」の一環として「アップサイクル・アクション」を展開。第1弾には社員がクリエイターとして参加し、回収したデニムの衣料品を使用したアップサイクル作品を約150点制作した。作品は全て1点物という。

    3月14日からECサイト「オンワード・クローゼット」で販売を始めるほか、3月14日から16日の期間中に渋谷ヒカリエで展示を行う。

    「オンワード・グリーン・キャンペーン」は、オンワードグループの環境経営推進の一環として、顧客が使った自社の衣料品を利用者から引き取り、可能な限りリユース・リサイクルする取り組み。衣料品循環システムの構築をめざす。

    サステナブルを推進する「グリーン・オンワード」(画像はオンワードホールディングスのIR資料から編集部がキャプチャ)
    サステナブルを推進する「グリーン・オンワード」(画像はオンワードホールディングスのIR資料から編集部がキャプチャ)
    衣料品はECサイト、常設店舗、ショッピングセンターなどで引き取っている(画像は「オンワード・グリーン・キャンペーン」 公式サイトから編集部がキャプチャ)
    衣料品はECサイト、常設店舗、ショッピングセンターなどで引き取っている(画像は「オンワード・グリーン・キャンペーン」 公式サイトから編集部がキャプチャ)
    高野 真維

    千趣会の執行役員に聞く再成長戦略。ベルメゾン事業で進める「カタログ活用」「デジタルシフト」「構造改革」の現在地 | 通販新聞ダイジェスト

    2 years ago
    再成長に向けて2人の執行役員が舵をとる千趣会の「ベルメゾン」事業。担当領域の取り組みと今後の戦略を聞いた

    千趣会は、再成長に向けてデジタルシフトの推進や収益構造の変革、パートナー企業との共創を重点的に取り組んでいる。2023年4月には、通販事業の柱となるベルメゾン事業本部にもメスを入れ、2本部制に移行。新たに舵取りを任された大久保恵子執行役員ベルメゾン第1事業本部本部長と鈴木聡執行役員ベルメゾン第2事業本部本部長に、ベルメゾンの現状や強化ポイントなどを聞いた。

    第1事業本部本部長の大久保恵子執行役員(右)と第2事業本部本部長の鈴木聡執行役員
    第1事業本部本部長の大久保恵子執行役員(右)と第2事業本部本部長の鈴木聡執行役員

    ベルメゾン事業を分割。それぞれの現況は?

    ――ベルメゾン事業をふたつに分けた。

    大久保:第1事業本部はインテリアとファッションという基幹ビジネスを管轄している。鈴木の第2事業本部はキャラクタービジネスやマタニティ、キッズ・ジュニア、シニア、マンスリー事業などさまざまだ。

    従来のベルメゾン事業本部は範囲が広く、現場との距離が遠くなっていたのが課題だった。私も鈴木も多くの現場を経験しているので、各スタッフと近い距離感で仕事ができている。執行役員として現場を理解し、日々の動きがわかった上で迅速な判断ができるようになった。

    インテリア・ファッションは新規獲得に手ごたえ

    ――担当領域の強みや課題は。

    大久保インテリアとファッションで共通して言えるのは、2023年度は商品の展開数を絞って効率を高める方針だった。売り上げ上位の商品である程度の数字を確保できる想定でスタートしたが、商品数を絞り過ぎたし、絞る対象のアイテムにも課題が残った。ファッションもインテリアも、結果的には主力のAという商品が売れたとしても、BやCとも比較したいというお客さまの選択肢を狭めてしまったと反省している。

    一方、デジタル広告を強化したことで、外部からお客さまを呼び込めるベルメゾン商品の強みを再認識した。マーケティングなどを行う機能子会社のセンシュカイメイクコーと連携し、家具や機能性インナーなどの広告表現を高めることができ、新規顧客の獲得につながった。

    ターゲット層の“買い物の仕方”に寄り添う訴求

    鈴木 アパレルやインテリアの国内市場は大きいが、第2事業本部はマーケット規模が大きくないビジネスユニットが集まっている。各ビジネスユニットで明確にターゲットが絞り込まれていて、コミュニケーションの仕方を間違えると売り上げがなくなってしまいかねない。お客さまがいま求める商品を、正確に訴求する必要がある。2023年度はデジタルシフトの中で一定の成果と課題が見えたが、商品と訴求方法を誤ってはいけないと感じた

    ――具体的には。

    鈴木 たとえば、インテリアは20代~70代くらいまでが顧客になり得るが、ジュニアファッションを買う世代はほぼ決まっているため、カタログからデジタルにシフトするという方法論ではなく、ターゲット層がどういう風に買い物をするのかを考えないといけない。ベルメゾンの全体戦略と第2事業本部が管轄する各ビジネスユニットのあり方、めざすべき姿は必ずしも同じではない。

    ――実際の顧客行動はどうか。

    鈴木 ジュニア世代は10歳~13歳くらい、母親は40歳~45歳くらいが中心でECリテラシーは高く、デジタルシフトが有効と想像しがちだが、実際には母親が先にカタログを見て良さそうな服をチェックし、子どもと一緒に商品を決めるといった具合で、カタログが親子のコミュニケーションツールにもなっている

    ECリテラシーがあるかどうかよりも、どうやって商品を選んでいるかを見誤ると売り上げを大きく落とす怖さがある。各ビジネスユニットでそういうきめ細やかさが必要だ。

    ――アンケートなどで実態を知るのか。

    鈴木 第1も第2事業本部も取り組んでいて、オンラインで1対1のデプスインタビューを頻繁に実施している。

    「カタログ」「EC」「リアル」が混在するコロナ禍の通販市場

    ――実店舗での買い物がまだまだ多いなかで、カタログとECチャネルを持つ強みは。

    大久保商品をECの詳細ページで見るのと、誌面などの企画で見るのはまったく違う。カタログを配布してすぐに反応するお客さまは企画のなかで「いいな」と思って購入している。

    2023年秋冬シーズンは11月前半まで暖かかったが、カタログ顧客が早々に購入を決めたニットなどは企画の切り口が刺さったところが大きい。画像の掲載枚数が多いECチャネルであっても、当社が提案したい企画を伝えきれないことがある。カタログは当社の大事な資産になっている。

    ――コロナ禍を経て通販市場はどうなる。

    大久保まず、アパレルなどの実店舗もリアルだけでなくECとのハイブリッド型になっている。リアルで買う楽しみはあるが、コロナ禍で消費者は通販利用に慣れた。通販は実店舗とどう戦うかではなく、ECを強化しているアパレル企業とどう戦うかが大事で、主戦場はECになる。

    そこで大事になるのが接客だ。アパレル企業は店舗スタッフがコーディネートなどを組み、SNSなども使って上手に発信している。コロナ禍で通販利用のハードルが下がった分、当社にとっての競合も増えた接客方法として、従来のカタログ誌面だけでなくデジタル上でも高める必要がある。家具なども同じで、商品スペックを伝えるだけでは不十分だ。

    低評価のレビューにもていねいな対応

    ――EC利用者が増えるなか、新規ユーザーの満足度も上げていく必要がある。

    大久保:低いレビューの投稿に対してどういうアクションをとるかを重視していて、そこは他社と比べてていねいに対応していると思う。担当バイヤーや品質管理担当が毎朝レビューをチェックし、レビューの内容によっては商品を手元に取り寄せて検証している。

    鈴木2023年はコロナが第5類に移行し、実店舗がこれまでの分を取り返している状況で、通販企業は苦戦しているところも多い。消費者はリテラシーを含めてどのチャネルでも買い物ができるようになっていることを考えると、単純に面白いモノやコトを発信することにこだわるしかない

    毎年、商品開発にこだわっているキャラクターおせちなどが良い例で、今回のおせち商戦では「トムとジェリー」のおせちが販売日当日に完売した。久しぶりにプレス発表会を開催するなどプロモーションも実施したが、ベルメゾンで取り扱う商品はオリジナルが多いので、オリジナル商品の価値を知ってもらうことが大切だ。

    「トムとジェリー」のおせちだけでなく、キャラクターおせちは前年に比べて品ぞろえは減らしたが、1商品当たりの販売数は増えた。材料代の高騰を受けて値上げせざるを得なかったが、影響はなかった。

    「トムとジェリー」のおせち(中央)ほか、キャラクターおせちの一例
    「トムとジェリー」のおせち(中央)ほか、キャラクターおせちの一例

    ――商品数を削減しているが、品ぞろえの方向性は。

    大久保2023年度の上期は元々計画していた商品削減幅よりも減ってしまった。自然減に加えて、業績が厳しかったこともあって追加発注する際にロット数が見合わないことでやめざるを得ない商品もあった。10~12月期には当初の計画値に戻した。品ぞろえには売れ筋だけでなく見せ筋も必要で、その精査をしている。

    たとえば、カーテンの売れ筋は無地が多いが、さまざまなデザインを比較検討した上で無地が選ばれているのであって、PV数が高い商品までやめてしまうのは違う。

    あとは、外部サイトに広告を出稿する際も、シンプルで特徴がわかりづらい商品ではなく、他社との差別化につながる商品を打ち出すことも必要だ。

    顧客が比較検討できる商品ラインアップを展開(画像は「ベルメゾンネット」から編集部がキャプチャ)
    顧客が比較検討できる商品ラインアップを展開(画像は「ベルメゾンネット」から編集部がキャプチャ)

    鈴木 そもそも、商品型数を減らす理由として、サイト内のカテゴリーから目当ての商品群をクリックしたときに、商品リストが多過ぎて後半の商品は見られてもいないという状況があった。お客さまにちゃんと商品を見てもらうための品ぞろえの最適化が大事だという発想に立ち返って商品数を精査していく。

    ――カタログの制作や配布部数などは。

    大久保配布方法については見直している。2023年秋冬号からDMやメールを含めてアプローチをするときに、お客さま単位でどのようなアプローチが必要なのかを顧客データに基づいてフィットさせることに取り組んでいる。

    2024年度は、カタログが大好きなお客さまを軸にしたカタログ誌面づくりを行いたい。配布冊数や部数の削減は効率化の観点で実施しているが、カタログが好きなお客さまに響く企画や品ぞろえについて、MDの再構築に取り組んでいる

    ネットでは埋もれるが誌面では“映える”商品も

    ――カタログ好きなユーザーとは。

    大久保:会員ステージ上位ランクのお客さまには、カタログは響いている。また、ネットからの注文ではなく、カタログを見て電話やハガキ、FAXで注文しているお客さまが一定数おり、このお客さまはカタログ依存度が高いと言える。

    2023年秋に上位顧客向けのカタログを発行したが、ワンピースとスカート、パンツのそれぞれでプリント柄を提案した。ネット上では埋もれてしまうアイテムであっても、誌面では映えて素敵だと感じてもらえる商品がある。ネットでは探しきれない商品はカタログなどの紙媒体で打ち出すといったMDの再構築を進めている。

    ――第2事業本部のカタログ活用については。

    鈴木 シニア層には紙媒体がもちろん必要だ。

    マタニティ・ベビー領域はこれまでカタログを中心に接点を持ってきたが、会員数が減っている。当該領域は出産から子どもが2歳になるまでの4年ごとにお客さまが入れ替わるため、外部のオープン市場に出ていき会員を獲得する必要がある。妊娠中の女性は年間約150万人で、当該層に向けてデジタルで広告を配信したらマタニティパジャマが前年の1.5倍以上売れたので、そういう攻め方が有効だ。

    マタニティパジャマの一例(画像は「ベルメゾンネット」から編集部がキャプチャ)
    マタニティパジャマの一例(画像は「ベルメゾンネット」から編集部がキャプチャ)

    ブランドを想起してもらうためのカテゴリーエントリーポイントとしては、カタログの方がお客さまの脳に残る。EC上は一期一会のお付き合いが多く、ひとつの商品が爆発的に売れることもあるが、「ベルメゾン」で買い物をしようと思ってもらうきっかけとなるのはカタログで、カタログが家に置いてある、新しいカタログが届くことでブランド想起につながっている。

    ――顧客との関係強化策は。

    大久保本部制になったなかで、ベルメゾン事業は第1、第2だけでなく、カスタマーエンゲージメント本部も設置した。当該本部は我々と連携して、お客さまへの接客品質を高めている。たとえば、誕生日メールはどの企業も配信していると思うが、当社はお客さまが入会された「入会記念日」にもメールを送るなど、きめ細やかな接客を心がけている

    メディアの戦略的な活用に意欲

    ――足元で強化していることは。

    大久保:52週のMDスケジュールが昨今の異常気象や値上げなどの影響を大きく受けている。さまざまな変化をいち早くキャッチし、臨機応変に対応していく。また、広告展開も含めて商品ありきの取り組みが多かったので、今秋冬シーズンからはDMやネット上の売り場を含めて企画の切り口を強めている。

    鈴木 オウンドメディアとペイドメディア、アーンドメディアというトリプルメディアを戦略的に組み立てていく。それぞれのPDCAは回せているが、連動させた取り組みが不十分で、キャラクターおせちが完売したのは、トリプルメディアの組み立てがうまくいった例だと思う。これまでSNSに苦手意識を持っていたので、もっと成功体験を積み上げていきたい。

    ※記事内容は紙面掲載時の情報です。
    ※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
    ※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

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    通販新聞

    シャープのファン拡大の取り組み、土屋鞄製造所などの顧客体験向上施策などが学べるECイベント【2/27開催】

    2 years ago
    【来週開催! オンラインイベント】EC事業を展開する著名企業の担当者から、自社ビジネスに役立つヒントを学べる! 11講演すべて無料で聴講できる「ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬」を2月27日(火)に開催

    2月27日(火)に開催する「ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬」は、シャープ、土屋鞄製造所(登壇は親会社のHARIZURY)、カリモク家具、オンワード、cadre、わかさ生活、エドウインといった企業が登壇。オンラインで開催します!

    「ファン拡大の取り組み」「ブランドを横断した顧客体験改善」「SNSを活用したファン作り」「ブランディング」などのテーマについて、企業の責任者などが講演。11講演すべて無料で聴講できます。

    3講演以上を視聴した方のなかから、抽選で50人に「Amazonギフトカード」をプレゼントする視聴特典を用意しています。この記事では、編集部おすすめの講演の見どころ、「Amazonギフトカード」の視聴特典をご紹介します。

    ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬

    見どころ⑤ シャープが明かすロイヤルティ戦略~顧客エンゲージメント向上+ファン拡大の取り組み~

    17:00~17:45 KA-7 クロージング講演

    家電や電子機器の販売だけでなく、食材宅配サービス「ヘルシデオリ」などの展開で、消費者との多面的なタッチポイントの創出、顧客エンゲージメントの向上に注力しているシャープ。

    ニューノーマル時代において、ユーザーの好みや趣向は急速に変化し、細分化しています。こうした環境のなかで、広いニーズに答えるために他社と協業し、顧客エンゲージメントを高めるためにシャープが取り組んでいる施策について、協業事例、AIコンテンツの活用など、実例を交えて解説します。

    シャープ株式会社 Smart Appliances & Solutions (SAS)事業本部 AIoT事業推進部 主任 阿部水樹氏
    シャープ株式会社 Smart Appliances & Solutions (SAS)事業本部 AIoT事業推進部 主任 阿部水樹氏
    2018年にシャープに入社し、IoT製品の開発に携わる。2019年に研究開発部門へ移り、センシング技術やAI技術の調査を担当。2021年からはAIoT事業推進部で、AIoT機能を活用したサービスの拡大と新規創出に取り組んでいる。現在は生成AI活用プロジェクトのリーダーも務める。

    見どころ⑥ 土屋鞄製造所などの事例に学ぶ顧客体験向上施策~HARIZURYグループが進めるブランド横断の顧客体験改善&組織&仕組み作り~

    17:00~17:45 KB-7 クロージング講演

    土屋鞄製造所、ドリームフィールズなどを傘下に抱えるHARIZURYでは、子会社、ブランド横断で顧客体験を高める取り組みを進めています。

    セッションでは、主に土屋鞄製造所の事例をベースに、HARIZURYグループが取り組む部署横断、ECと小売との連動など、顧客体験向上の取り組みを解説します。

    株式会社HARIZURY 兼 株式会社土屋鞄製造所 顧客体験戦略室 室長 兼 株式会社ドリームフィールズ ブリリアンスプラス事業部 北山浩氏
    株式会社HARIZURY 兼 株式会社土屋鞄製造所 顧客体験戦略室 室長 兼 株式会社ドリームフィールズ ブリリアンスプラス事業部 北山浩氏
    土屋鞄製造所、ドリームフィールズといった子会社の顧客体験やデジタルの責任者として、HARIZURYが進めるプロジェクトを統括している。
    ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬

    視聴特典

    視聴登録し、3講演以上を視聴した方のなかから、抽選で50名様に「Amazonギフトカード」をプレゼントします! 当選は発送を持ってかえさせていただきます。

    <注意事項>

    • 登録内容に虚偽や不備があった場合はご応募を無効とさせていただきます。
    • ご応募はお一人様1回限りとさせていただきます。代理登録は行えません。
    • 電話番号・メールアドレスは所属会社、団体発行のもののみ有効です。
    • フリーメールアドレスでのご登録はキャンペーン対象外となります。
    • キャンペーン主催は株式会社インプレスです。
    • AmazonはAmazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
    ◇◇◇

    明日はまた別のオススメ講演をお伝えします!

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    【EC向けChatGPT活用】手間をかけずに高品質な「プレスリリース」「お知らせ欄への投稿」を生成AIに作ってもらう方法は? | 中小企業診断士が解説する「ChatGPT」のECビジネス活用法

    2 years ago
    話題を集めている生成AIの「ChatGPT」。ECビジネスのシーンで活用する方法などを、現役中小企業診断士が解説【第3回】

    EC担当者の強力な味方になると考えられる文章生成AI。この記事では新商品発売開始を想定し、あらゆる文章作成を試みながら、生成AIの「ChatGPT」活用方法を探ります。実際の業務活用の場面にフォーカスし、「ChatGPT」の活用方法を解説します。

    商品ページに呼び込むにはコミュニケーションが必須

    EC担当者の悩みと言えば、ECサイトへの集客、そして、リソース不足です。

    たとえば、新商品の取扱開始。本来であれば、見込み顧客、潜在顧客とコミュニケーションを図る絶好のチャンスです。しかし、忙しくて、商品を追加し、トップバナーの変更やお知らせ欄への追加で精一杯……という現場担当者は少なくないでしょう。「本当はいろいろやりたいのに……」。こんな悩みを解決するのが、文章生成系AI、つまり「ChatGPT」です。

    「今日は1時間、会議がリスケになって時間が空いた!」。そんな状況を想定し、1時間もあれば「ChatGPT」で解決できることを見ていきます。

    【EC向け「ChatGPT」活用】手間をかけずに高品質な「プレスリリース」「お知らせ欄への投稿」を生成AIに作ってもらう方法は?
    本記事の解説範囲

    「ChatGPT」に入力する指示(以下「プロンプト」)を見ながら、順を追って説明していきます。プロンプトはどのEC担当者でも使えるモノを提示しますので、アレンジしながら「ChatGPT」を触りながら記事を読み進めてみてください。今回は、プレスリリースとお知らせ欄の文章を作成していきます。

    1. プレスリリースを作成する

    コツは、できるだけ具体的に詳しく情報を入力することです。

    ◆プロンプトの例

    あなたは広報担当者です。{新商品}の発売に伴い、メディアの注目を集めるプレスリリースを作成してください。以下の必須項目と推奨項目に基づいて、プレスリリースタイトルと本文を作成してください。ニュースバリューを考えて、タイトルに反映させるようにしてください。

    ◆必須項目

    • 会社名/事業者名
    • 商品名と特徴
    • ターゲット市場や顧客のニーズ
    • その商品が解決する問題や提供する利益
    • 企業や製品の強み
    • リリース日や販売開始日
    • 連絡先情報や問い合わせ先

    ◆推奨項目

    • 著名な人物の参加や監修
    • 独自の技術や特許
    • 社会的・環境的な貢献
    • 地域初・日本初・世界初の要素

    以上の情報に基づいて、効果的なタイトルと本文を作成し、必要に応じて添付画像の提案も行ってください。問い合わせ先は文末に記載してください。

    最初は、商品情報満載の少し長めのプロンプトを作りましょう。GPTは文脈から判断して文章を生成しますので、商品やその背景についての情報量が多い方が精度の高い回答が返ってくる可能性が高まります。

    この記事で、プレスリリースを最初に扱ったのはAmazonを参考にしたからです。彼らは商品開発の段階で、仮想プレスリリースを執筆。顧客視点で必要な情報を固めてから、商品開発に移ります。つまり、プレスリリースには、顧客視点でその商品に必要な情報が詰まっているのです。そのため、まずはプレスリリースから着手してみましょう。

    もし、入力が大変だな……と思ったら、

    • Google Chrome拡張の「Voice in」などの音声認識アプリで入力する
    • スマホの音声入力を使う
    • 企画書を引用する(プロンプト例:あなたはプロモーションコンサルタントです。以下の企画書をもとに、メディアの注目を集めるプレスリリースを作成してください)

    などの方法があります。多少の時間はかかりますが、ここでしっかり情報を「ChatGPT」に伝えておきましょう。

    スポーツ用品専門ショップで新しいプロテイン製品を扱うことを想定

    チュアブル錠のプロテインは実際に存在しますが、ここでは「日本初」という想定で進めます。

    【EC向け「ChatGPT」活用】手間をかけずに高品質な「プレスリリース」「お知らせ欄への投稿」を生成AIに作ってもらう方法は?

    「ChatGPT」からはこんな回答が返ってきます。

    【EC向け「ChatGPT」活用】手間をかけずに高品質な「プレスリリース」「お知らせ欄への投稿」を生成AIに作ってもらう方法は?

    EC担当者の皆さんから見れば、100点満点ではなくとも、60点の答えが返ってくれば、後は手直しをするだけ。なお、この後の文章作成も含め、生成された文章は著作権の観点から、少しでも手直しをした上で利用することを推奨します。たまたま生成された文章が、他の著作物と同一・類似してしまった場合、著作権侵害に当たる可能性があるからです。

    また、プレスリリースのノウハウがあるようでしたら、自身が使っているワードや用語などをプロンプトに反映しましょう。動線を重視するのであれば、最初のプロンプトに「本文の1段落目にURL(https://xxx.xxx.xx)への動線をいれてください」と含めることもお薦めです。

    回答が返ってきた後で、「フィードバックします。A4で1枚程度に簡潔にまとめられていいですね。一方、次のアクションへの導線がないので、本文の1段落目にURL(https://xxx.xxx.xx)への動線をいれてください」などと2回目のプロンプトを入力しましょう。

    応用:思った通りの内容が返ってこない時は、会話を重ねる

    人間と「ChatGPT」の関係は、上司と部下の関係に似ています。たたき台をベースに成果物のイメージをすり合わせていくのは、仕事の進め方の定石と言えるでしょう。ポイントは、良い点もフィードバックすること。そうすると、「ChatGPT」は次回の回答の際、良い点を残しながら改善案を提示します。

    なお、無償でも利用できるGPT3.5で、先ほどのプレスリリースを作成するプロンプトを入力すると、以下の回答が返ってきました。タイトルに、記者が注目しやすい「日本初」の要素が入っていません。

    【EC向け「ChatGPT」活用】手間をかけずに高品質な「プレスリリース」「お知らせ欄への投稿」を生成AIに作ってもらう方法は?

    このような時は、部下に考えさせるように、段階的に「ChatGPT」に考えてもらうのも1つの方法です。たとえば、「ありがとうございます。ではこのプレスリリースのニュースバリューを3点抽出してください」というプロンプトを入力。ニュースバリューを抽出してもらった後、「ありがとうございます。ではこの3点をタイトルに盛り込んで再度作成してもらえますか?」などとすると、改善案が出てきます。

    【EC向け「ChatGPT」活用】手間をかけずに高品質な「プレスリリース」「お知らせ欄への投稿」を生成AIに作ってもらう方法は?

    GPT-3.5は日本語の学習が、GPT-4に比べて十分ではないので校正は必要です。しかし、骨子や要素を組み立ててもらうだけでも時短になるはずです。

    2. お知らせ欄(ブログ)

    コツは、過去の投稿例を踏襲したいときは、ポイントも明示することです。

    新商品を追加した際、多くのECサイトではお知らせ欄で既存顧客に通知を出すことでしょう。プレスリリースと同じく、スレッド(「ChatGPT」の会話ごとにURLを発行し、内容を公開・共有できる機能)でお知らせ欄の文章を生成すれば、「ChatGPT」は商品の情報を記憶することが可能。プロンプトを入力する情報は少なくて済みます。

    ◆プロンプトの例

    では、この商品・サービスの発売を、ホームページのお知らせ欄に掲載しましょう。注目を引くタイトルを考えてください。また、本文は300字程度で、改行を入れながら読みやすく作成し、商品ページ{https://XXXXX}のリンクを貼ってください。

    GPT-4の回答は以下の通りです。まずは一般的な内容であれば、たたきとして問題なさそうです。

    【EC向け「ChatGPT」活用】手間をかけずに高品質な「プレスリリース」「お知らせ欄への投稿」を生成AIに作ってもらう方法は?

    応用:いつもの書き方と合わせたい

    しかしながら、「いつもの書き振りとあまりに違う!」というEC事業者もいるかもしれません。その時は、過去の投稿例の特徴を参考にしたプロンプトを、再度入力してみましょう。なお、「◆過去の投稿例」以下は改行などを考慮せず、コピペしたのみです。

    ◆プロンプトの例

    ありがとうございます。お知らせ欄を以下の「過去の投稿」と同じ体裁にしてください。具体的には、商品名をタイトルにし、本文は見出しと説明の3部構成にして、冒頭のあいさつは省いてください。内容は過去の投稿「マッスルパワー100」ではなく「プロテインリカバー」に変えてください。

    ◆過去の投稿
    プロテイン マッスルパワー100
    理想のアミノ酸「ホエイプロテイン」を主原料として厳選使用した、
    とにかく溶けやすく飲みやすいプロテイン。
    カラダづくりに役立つ必須アミノ酸コリンに着目。たんぱく原料として、理想のアミノ酸組成を追求した「ホエイプロテイン」を主原料として厳選して使用しています。
    すっきりとした風味でおいしく、溶けやすい
    すっきりとした風味が特徴の「アシッドホエイプロテイン」と、当社独自の配合・造粒技術により、おいしく溶けやすい、飲みやすい品質を実現しました。溶けやすいのでシェイカーだけでなく、グラスやコップでも簡単に溶かせて、おやつがわりにもおいしくお飲みいただけます。
    「イノシトール+ビタミンC+ビタミンB」配合
    カラダづくりに欠かせない「ビタミンC、B」、体調維持に欠かせない「イノシトール」を配合しています。
    「プロテイン マッスルパワー100」は、マッスルエナジーが実施した市民アスリートの食事調査結果に基づき、アスリートのカラダづくりと心身の必要とされるビタミンを独自に設計して配合しています。
    すっきりとして飲みやすいレモン味
    水で溶かしてもおいしい、すっきりとして飲みやすいレモン味。アンチ・ドーピング認証「インフォームドチョイス」を取得しています。

    次の画像は、GTP-3.5で生成した例です。不要な要素もあり「もう一歩!」という感じですが、骨子としては十分です。

    【EC向け「ChatGPT」活用】手間をかけずに高品質な「プレスリリース」「お知らせ欄への投稿」を生成AIに作ってもらう方法は?

    また、Markdows方式で出力することも可能です。お知らせ欄をWordpressなどのブログサイトを利用している場合は、最初からMarkdown形式にすると作業の一手間が省けます。以下はGPT-3.5を利用したので、Markdownでの具体的に留意してほしいポイントを含めたプロンプトを入力しています。

    ◆プロンプトの例

    いいですね!ではタイトル、大見出し、中見出し、本文を考慮し、Markdown形式で出力してください。

    【EC向け「ChatGPT」活用】手間をかけずに高品質な「プレスリリース」「お知らせ欄への投稿」を生成AIに作ってもらう方法は?

    まとめ

    実際の「ChatGPT」利用で起こりがちな「入力が面倒」「思った通りの回答が返ってこない」場合の対応やプロンプトの例を紹介しました。

    多少の手直しをする前提であれば骨子やたたきとしては十分なものがすぐに作成できます。まずは触ってみて、どんな出力になるのか見てみましょう。そして、プロンプトにはぜひご自身の販促ノウハウを盛り込み錬成してみてください。手直しの少ない文章が生成できるようになるはずです。

    次回はTwitter(SNS)の投稿文を考える業務を実践します。

    ICPコンサルティング

    いつも.が上梓した、EC市場で売れる仕組みを解説する書籍『ブランドスイッチの法則』とは

    2 years ago

    いつも.は、Eコマース戦略コンサルタントの田中宏樹氏の著書『ブランドスイッチの法則―消費者の嗜好が変わりやすいEC市場で顧客を勝ち取る』をマイナビ出版から上梓した。

    消費者理解とブランド構築の重要性に焦点を当て、実際にマーケティングの現場で蓄積した実例データをベースに、「売れているブランド」と「売れていないブランド」の違いを徹底的に分析・ルール化した一冊。著者が累計200を超えるブランドのコンサルティングを通して見出した“ブランドスイッチの法則”を提言する。

    いつも 「ブランドスイッチの法則―消費者の嗜好が変わりやすいEC市場で顧客を勝ち取る」 書籍 発売 EC

    読者プレゼントを実施しています(詳細は以下をクリックしてください)

    【読者プレゼント】『ブランドスイッチの法則―消費者の嗜好が変わりやすいEC市場で顧客を勝ち取る』を抽選で5人に

    田中宏樹氏(いつも Eコマース戦略コンサルタント)の著書『 ブランドスイッチの法則―消費者の嗜好が変わりやすいEC市場で顧客を勝ち取る』読者プレゼントのご案内
    7:30210

    マーケッターが理解するべき“ブランドスイッチ”の一例

    たとえば、毎日使用しているブランドのシャンプーを使い切り、近くのドラッグストアに買いに行き、普段使いしているシャンプーを購入しようとしたが、特価に引かれて隣に置かれていた別のブランドのシャンプーを購入した場合。

    消費者はこの時、意図せずに「ブランドスイッチ」を行っているという。シャンプーの年間購入回数は平均6.4回。そのうちの何回、自社のブランドを選んでもらえる自信があるだろうか。

    “ブランドスイッチ”のイメージ
    “ブランドスイッチ”のイメージ

    ターゲットやペルソナを設定してから実施したマーケティング施策において、結果が出ないことは少なくない。いつも.は「購入意思が高まる要素と絶対に買わない顧客の定義は大切」だと指摘している。

    さらに、「ECサイトは情報量が多ければ多いほど良いわけではない。店頭でもECサイトでも、不要な情報は購入意欲を低下させる。市場での主人公はブランドではなく、消費者であることを、マーケッターはもっと理解すべき」だと警鐘を鳴らしている。

    ペルソナ設定の定義
    ペルソナ設定の定義

    消費者の購入意思を最大化する方法とは?

    いつも.によると、インターネットが存在していなかった1990年代以前と比較して、現代は“ブランドスイッチ”が発生しやすい環境にあるという。

    “ブランドスイッチ”が発生しやすい現代の購入ステップ
    “ブランドスイッチ”が発生しやすい現代の購入ステップ

    いつも.は「ブランドは消費者の感情がどのようなメッセージで動いて、どのような内容であれば、理性よりも感情を強く動かせるかを考えなければならない。EC領域にも活用できる心理学や行動経済学で “消費者が何を感じたら感情が動くか” を設計し、ストレスなく購入してもらう仕組みを徹底することが、求められるブランドの接客術。売れているブランドは、『ブランドスイッチ』が起きる仕組み・仕掛けができているがゆえに、必然的に売れている状況が作れている」と提言している。

    同書では、時代の流れとともに陳腐化する情報やテクニックをできるだけ排除して、実際にマーケティングの現場で蓄積した実例データを使って選ばれ続けるための仕組みを解説している。

    目次

    第1章 ブランドスイッチとは?
    第2章 ブランドスイッチを意図的に発生させるために理解しなければいけないこと
    第3章 誰も教えてくれない買われない理由
    第4章 ブランドスイッチに欠かせない購入意思を最大化する方法
    第5章 誰も教えてくれないリピートされない理由
    第6章 ブランドスイッチを防ぐ方法はこれしかない
    第7章 成功するブランドの考え方
    第8章 成功するブランドになるために必要なチーム力

    筆者プロフィール

    田中宏樹(たなか ひろき)氏 株式会社いつも Eコマース戦略コンサルタント

    田中宏樹(たなか ひろき)氏
    株式会社いつも Eコマース戦略コンサルタント
    いつも.が行う運営代行・運営サポートで、年商200億円を超えるブランドから年商1000万円のブランドまで、累計200を超えるブランドのコンサルティングを担当。独自メソッドを導入しながら店舗の売り上げを伸ばしている。これまで執筆に関わった書籍は『EC担当者 プロになるための教科書』(マイナビ出版)など。

    書籍の発売にあたり、田中氏は次のようにコメントを発表している。 

    本書でお伝えしたいのは、「『売れている商品』は、なぜ売れているのか?」の答えです。ECコンサルティング企業であるいつも.で関わってきた私のコンサルティング実戦経験に基づいてさまざまな書籍や文献に目を通して得た論理的知見も加味して執筆しています。

    私自身、“売れるブランドになるための方法” を、ブランディングと消費者心理の観点でルール化するまで多くの時間と労力を費やしました。そしてよくクライアントから問われる『どの本が一番参考になるのか?』への答えとして、自分自身で書籍を書くことが、最もクライアントや他のマーケッターのためになる回答になるのではないかという思いから、本書を執筆する運びとなりました。

    この書籍が皆さんの業務の一助となることを心から願っています。(田中氏)

    書籍情報

    • 書籍の名称:『ブランドスイッチの法則―消費者の嗜好が変わりやすいEC市場で顧客を勝ち取る』
    • 著者:田中宏樹氏
    • 監修:株式会社いつも
    • 出版:マイナビ出版
    • 定価:2409円(税込)
    • 発売:2024年1月23日(火) 全国の書店、ECサイトなどで全国一斉発売(※予約受付あり)
    • ページ数:240ページ
    高野 真維

    【ヒットの秘訣】カタログハウスが独自開発した発熱肌着シリーズ「フジヒート」が好調な売れ行きの理由 | 通販新聞ダイジェスト

    2 years ago
    カタログハウスが独自開発した発熱肌着「フジヒート」は、生産が追いつかないときがあるほど売れ行きが好調だ。ヒットを生んでいる商品開発と訴求方法を解説する

    カタログハウスが昨秋から本格販売を始めた独自開発の発熱肌着シリーズ「フジヒート」が好調な売れ行きを見せている。

    体温を吸収して遠赤外線を放射するという富士山の溶岩を粉砕し、吸湿発熱性の高いレーヨンに練り込んだ特殊な糸を使って編み上げた腹巻や靴下といった同シリーズの製品群は「暖かさが着用直後から実感でき、かつ持続する」という特徴があり、「これまでにない暖かさ」など購入者からの反応も上々。洗い替え用のリピート購入や腹巻の購入者が靴下など別商品を購入するといった動きが顕著で、本格販売から約3か月時点での売り上げは「当初の計画から上振れ。一部の製品では生産が追い付かない状況が続いている」(同社)とする。

    好調な売れ行きからショーツなど来シーズンからを予定していた新商品を1月から前倒しで投入。また新聞広告の出稿など拡販策も積極化する。さらに今後は国内にとどまらず海外での販売に着手したい狙いもあるようだ。同社を支え得る主力商品となるべく開発した戦略商品である「フジヒート」の現状と今後の展開とは――。

     2023年10月に発売した「フジヒート」、好調な売れ行きの舞台裏

    「暖冬の影響を懸念していたが(売れ行きは)大変、好調。レビューなど購入されたお客さまからの評価も非常に高い。昨年購入した商品を愛用頂いて今年も購入する、というケースは多いがフジヒートの場合は『さらにもう1枚もう2枚』と買い増し頂けるお客さまが多く、とても手ごたえを感じている」と「フジヒート」の開発を担当する通販生活商品開発部の辺見知美氏は本格販売から現在までの同シリーズの売れ行きについて話す。

    「着用後すぐに暖かい」「高い持続効果」を実現する商品開発

    「フジヒート」は昨年4月から夏の冷え対策用に一部商品をテスト的に発売後、同10月からラインアップを拡充し本格販売を開始したカタログハウスが独自に企画・開発したダブル発熱肌着ブランドで富士山の溶岩を粉砕機で5ミクロン以下にまで砕き、微粒粉としたものをレーヨンわたなどに混ぜ込んで糸にした「フジヒート糸」を主に使って腹巻(1枚税込3500円)や腹巻ショーツ(同4980円)、ソックス厚手(同2990円)、ソックス標準(同2750円)、レッグウォーマー(同3300円)、スパッツ(同4980円)シャツ標準、ロングスパッツ(ともに税込7900円)などを展開している。

    「フジヒート」のレッグウォーマー
    「フジヒート」のレッグウォーマー

    同社によると富士山の溶岩は酸化鉄が豊富に含まれていることなどから、着用した人の体温を吸収して放射する力が強く、吸湿発熱性の高いレーヨンを組み合わせ、さらに熱を逃がさないように空気層をなるべく多く作るように編地を工夫することで各商品は着用後すぐに暖かさを実感でき、また、暖かさを持続する特徴があるという。

    オンライン・オフライン双方で訴求強化

    昨年10月から同社の通販媒体である通販マガジン「通販生活」の冬号での目玉商品として14ページにわたって「フジヒート」の「富士山溶岩とレーヨンによるダブル発熱効果」などの特徴を専門家の解説や独自に行った実験データなどを掲載しつつ紹介。同社の通販サイトでも「フジヒート」の特設ページを新設して訴求を強化した。

    あわせて新聞広告の出稿も強化。全国紙への全面広告または5段広告を月に2~4回、出稿したほか、ネットワーク広告やリスティング広告、インスタグラム内の広告などインターネット広告への出稿量も増やして重点投下した。

    新規獲得に手ごたえ

    こうした取り組みが奏功し、既存顧客への訴求強化のほか、新規顧客の獲得にも成功。同シリーズの製品群の売価は他の一般的な発熱肌着と比較して2~3倍以上と高めだが購入後、「フジヒート」の特徴でもある“暖かさの即効性と持続力”を実感したり、「フジヒート」の購入者にシリーズの商品を改めて紹介、訴求する「フジヒートの商品説明書」というA5サイズの小冊子を送付している効果などもあり、「洗い替え用に同じ商品をさらに購入頂いたり、『腹巻が暖かかったから靴下も買ってみよう』とシリーズの別の商品を購入頂くお客さまが多い」(辺見氏)ことが「フジヒート」の初速の好調さを支えているよう。

    「腹巻」が売れ行きけん引

    「フジヒート」の展開商品のうち、最も売れ行きがよいのは腹巻。厚さ1ミリと生地は薄手ながら薄いガーゼを2枚重ねた構造とし空気層を作り暖かい空気をため込めるような仕様としており、「着けると10分ほどで暖まり、しかも長時間暖かいまま。こんなに薄いのに」(同社レビューより=中略)など購入者からの評価も高いようだ。

    「フジヒート糸」を使った腹巻
    「フジヒート糸」を使った腹巻

    リピーター続出の「スパッツ」

    一方でダークホース的に売れ行きを伸ばしているというのがスパッツ。「下半身の冷えに悩む方が多いが、スパッツはお腹、膝、足首までを1枚でカバーできる」(辺見氏)ことなどから、リピート購入も多く、一時欠品となるなど「フジヒート」の他の商品をしのぐ売れ行きとなっているという。

    「フジヒート」のシャツ標準とスパッツ
    「フジヒート」のシャツ標準とスパッツ
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    通販新聞

    わかさ生活の“熱狂的”ファンを生み出すSNS運用術、1日で1億円売るスタートアップのマーケティングなどが学べるECイベント【2/27開催】

    2 years ago
    【ネッ担オンラインイベント】EC事業を手がける著名企業の成功事例やマーケティング戦略から、自社に役立つ知見を学べる! 11講演すべて無料で聴講できる「ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬」を2月27日(火)に開催

    2月27日(火)に開催する「ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬」は、オンワード、わかさ生活、土屋鞄製造所(登壇は親会社のHARIZURY)、エドウイン、cadreといった企業が登壇。オンラインで開催します!

    「“バズる”を生むコツ」「熱狂的なファンを作るSNS運用の秘訣」「顧客エンゲージメント向上」などのテーマについて、企業の責任者などが講演。11講演すべて無料で聴講できます。

    3講演以上を視聴した方のなかから、抽選で50人に「Amazonギフトカード」をプレゼントする視聴特典を用意しています。この記事では、編集部おすすめの講演の見どころ、「Amazonギフトカード」の視聴特典をご紹介します。

    ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬

    見どころ③ 4万円の商材を1日で1億円売るマーケティングの秘訣~急成長スタートアップが語る「ブランディング」「売上アップ」「“バズる”を生むコツ」~

    14:00~14:45 KA-4 ゼネラルセッション

    cadre(カドレ)は、ユーチューバーのヒカルさんと格闘家の朝倉未来さんがコラボレーションしたYouTube番組から生まれた家電D2Cブランド「cadre」を立ち上げた企業です。cadreが販売するドライヤーは単価約4万円の高価格帯にもかかわらず、発売初日に1億円を売り上げたことも。このセッションでは、「ブランディング」「売上アップ」「“バズる”D2Cの商品開発」を中心に、マーケティングの成功秘話を創業社長が語ります。

    株式会社cadre 代表 藤巻滉平氏
    株式会社cadre 代表 藤巻滉平氏

    見どころ④ SNSで“熱狂的”な企業ファンを作る運用の秘訣

    14:00~14:45 KB-4 ゼネラルセッション

    X(旧Twitter)で既存ユーザー、見込み客とコミュニケーションをとり、成果につなげている「わかさ生活」。「中の人」が運用を始めた頃のフォロワー数は1万未満。現在は12.8万を超えるユーザーがフォロワーとなっています。商品購入、ブランド形成、パブリシティなどさまざまな効果をもたらしてきた「わかさ生活」の「中の人」が、SNS運用の実例、効果などをお伝えします。

    株式会社わかさ生活 広報 X担当者
    株式会社わかさ生活 広報 X担当者
    ネットショップ担当者フォーラム 2024 冬

    視聴特典

    視聴登録し、3講演以上を視聴した方のなかから、抽選で50名様に「Amazonギフトカード」をプレゼントします! 当選は発送を持ってかえさせていただきます。

    <注意事項>

    • 登録内容に虚偽や不備があった場合はご応募を無効とさせていただきます。
    • ご応募はお一人様1回限りとさせていただきます。代理登録は行えません。
    • 電話番号・メールアドレスは所属会社、団体発行のもののみ有効です。
    • フリーメールアドレスでのご登録はキャンペーン対象外となります。
    • キャンペーン主催は株式会社インプレスです。
    • AmazonはAmazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
    ◇◇◇

    明日はまた別のオススメ講演をお伝えします!

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    新ロイヤルティープログラムの導入+安定成長と強固な利益基盤の構築をめざすオルビスの中期経営計画とは

    2 years ago

    ポーラ・オルビスホールディングス(HD)の2023年12月期連結決算によると、オルビスブランドの売上高は前期比11.6%増の428億7400万円、営業利益は同30.7%増の63億4000万円だった。

    ポーラ・オルビスホールディングス ブランド別実績
    ブランド別実績(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    ポーラ・オルビスHDの2024年12月期から2026年12月期までの3か年における中期経営計画(中計)によると、オルビスはスキンケアを中心とした直販事業の成長、強固な利益基盤の構築、未開拓市場へ参入し新しい領域での売上高拡大を計画。国内事業では、2024年から2026年の売上高年平均成長率(CAGR)4.0~5.0%増をめざす。

    スキンケアを中心とした直販事業の成長

    オルビスユードットの売上高が2023年にケタで成長、高機能UVが話題化し高付加価値のスペシャルケアが伸長したという。注力する美白カテゴリーにおいて2月、新商品を投入する計画だ。

    強固な利益基盤の構築

    顧客の定着化とライフタイムバリュー(LTV)の向上を図る。アプリを中心にカスタマーデータプラットフォームで顧客インサイトの分析から施策実行までのスピードを向上。顧客継続シナリオの精度向上とブランドへの共感・体験を軸にした新ロイヤルティープログラムを導入する。

    ポーラ・オルビスホールディングス 直販の顧客数推移
    直販の顧客数推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    未開拓市場へ参入し新しい領域での売上高拡大

    チャネル展開においては、ECプラットフォームなどの外部展開を積極的に展開する。商品面では、オルビスユーメイクを中心にベースメイクを強化。化粧品に限らない、肌を美しくする領域における商材を拡張していく。

    ◇◇◇

    ポーラ・オルビスHDの2023年12月期連結業績は、売上高が前期比4.2%増の1733億400万円、営業利益は同27.8%増の160億8000万円、経常利益は同23.7%増の184億6900万円、当期純利益は同15.6%減の96億6500万円だった。国内EC売上高比率は28.2%で、国内EC売上高は約488億7000万円

    新たな中計では、2024年12月期から2026年12月期において、連結売上高2000億円、CAGRは約5%、売上高営業利益率が12~13%、ROEは10%以上をめざす。中計達成の基本方針として、①国内事業の顧客基盤強化、持続的成長と収益性改善②海外事業のさらなる成長と新事業での基盤確立③育成ブランドの成長を伴う黒字化による持続的収益貢献④ブランドポートフォリオ拡充と事業領域拡張――などを掲げている。

    ポーラ・オルビスホールディングス 中期経営計画基本方針
    中期経営計画基本方針(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

     

    松原 沙甫

    ZETA、ハッシュタグ活用エンジン「ZETA HASHTAG」提供技術において新たな特許を取得

    2 years ago

    ZETAは、ハッシュタグ活用エンジン「ZETA HASHTAG」の提供技術における新たな特許を取得したと発表した。

    ZETAが取得した特許は、商品情報などからハッシュタグを生成、ハッシュタグから商品情報へ容易にアクセスを可能にする技術に関するもの。

    内容は次の通り。

    • 発明の名称:ページ生成装置、ウェブページの生産方法、およびプログラム
    • 特許番号:特許第7430302号
    • 登録日:令和6年2月2日
    ZETAは、ハッシュタグ活用エンジン「ZETA HASHTAG」の提供技術における新たな特許を取得した

    「ZETA HASHTAG」とは

    主にECサイトなどWebサイトのなかの説明文やカスタマーレビューのようなテキスト情報をAIで解析し、関連するキーワードを抽出してLP(ランディングページ)を自動生成するソリューション。ECサイトでは、商品の見た目の形状、使い方などに関連するテキストタグを活用して商品検索ができる。

    ZETA HASHTAG 特許取得
    「ZETA HASHATAG」について(画像は「ZETA CX」サイトからキャプチャ)
    藤田遥

    Instagramのフォロワー1人ひとりにDM送信→広告のCPAが下がった! ミウラタクヤさんのコミュニケーション術とは【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

    2 years ago
    ネットショップ担当者が読んでおくべき2024年2月12日~2月18日のニュース

    商品が売れるのは「モノ」と「人」の軸。広告だけをハックしていても売れなくなってしまうので、2つの軸を意識してみましょう。

    人と人がつながることでモノが売れる

    なぜ商品が売れるのか?月商100万円まで売りげを伸ばすEコマースと伸びないEコマースの違い | コマースプラス
    https://commerceplus.jp/takuya-miura_second/

    従来のコミュニケーションが商品を知ってもらう広告や購入後のコミュニケーションとすると、商品の購入検討をして頂くよりも前のコミュニケーションは改善の余地があると思いました。

    だから、Instagramでフォローしてもらった一人ひとりに「初めまして!なんでフォローしてくれたんですか」とDMを送ることをやっていました。

    「ひとりEC」で有名なミウラタクヤさん。Meta広告の獲得効率が悪化して、売り上げが低下した時期があったそうです。そんな時ってMeta広告をハックしたくなりますが、ミウラさんが取った方法はDMを丁寧に送ることでした。

    購入前の疑問や質問の全てに私が回答をするので、お客さんには安心感が生まれます。その時点で、他の商品よりも格段に良い印象を与えられていると思うんです。

    すると面白いことに、獲得効率が悪化していた広告のCPA(顧客獲得単価)も下がり始めたんです。

    認知が足りないわけではなく、商品に対する不安が大きいから買ってもらえなかったということなので、コミュニケーションをとって安心してもらうことで売り上げも回復。広告からの獲得効率が良くなっていったのも面白いです。売り上げというものはショップ自体、商品、発信する内容、広告、すべてが整うことで発生するものなんですね。

    ミウラタクヤ商店ではLINE@(ラインアット)の時代から公式LINEをやっていますが、LINEの登録者数は増えているのに開封率や相談件数が昔よりも少なくなった時期がありました。それは、発信している情報の質が下がり機械的な受け答えになっていたことで、お客さんの情報に対する執着度が低くなってしまった原因が考えられます。

    それからは、メルマガやDMを送るなど効率をハックするよりも、人と人が繋がるエモーショナルな部分でモノが売れることが理想の姿だと改めて再確認できました。

    売れてきて忙しくなると効率化することが多いと思いますが、「効率化して良いもの」と「してはいけないもの」があります。作業は「効率化して良いもの」で、発信する情報の質やコミュニケーションに関しては「効率化してはいけないもの」です。本当にちょっとしたことでも声がけすることで、人と人とのつながりができます。

    「人」のブランドは一朝一夕で完成するものではなく、時間がかかります。そのため類似商品が多い商品は特に、訴求軸を変えるだけではなく、自分がインフルエンサーになって売ることが必要になる場面もでてきます。

    短期的に効果が出る商品の訴求時期を工夫して売れるようにすることもやりつつ、中期的な効果を考えてコミュニケーションも密に行っていく。この両方を忘れないようにしたいですね。

    今週の要チェック記事

    【楽天市場「2024年上期戦略共有会」】流通総額は6兆円到達、「最強配送」開始 出店料金は値上げへ?! | 日本ネット経済新聞
    https://netkeizai.com/articles/detail/10783

    Meta広告と「Googleショッピング」広告に出稿できるというのは気になりますね。

    安すぎる…!激安EC「Temu」とは?低価格でも品質担保できる「発明的ビジネスモデル」 | ビジネス+IT
    https://www.sbbit.jp/article/cont1/132986

    中国EC「SHEIN」を超える?「Temu」急成長のワケは激安とワクワク!電子機器が数百円!? | ダイヤモンド・オンライン
    https://diamond.jp/articles/-/338300

    問答無用の力技でまだまだ伸びています。反発も大きいですが、しばらくはこのままでしょうか。

    若者は使えない!シニア向け通販の支払い方法 | jdash2000 site
    https://jdash.info/archives/Senior_Shopping_Payments.html

    年金支給日にモノが売れることを知っている人は多いのでは? 知らなかった人は記事を読んでみてください。

    【LINEヤフーの2023年4-12月期】eコマース取扱高は3.1兆円、国内物販系取扱高は四半期ベースでプラス成長に転換 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/11917

    LINEヤフーの検索連動型ショッピング広告(SSA)とは?Yahoo! JAPANの検索結果に表示 | コマースピック
    https://www.commercepick.com/archives/46949

    LINEの利用者情報など情報漏えい51万件余に拡大 | NHK
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240214/k10014358441000.html

    業績が上向きになってきて、ショッピング広告も出せるようになった時に漏えい。ちょっと動きが鈍りそうです。

    楽天グループの流通総額は6.9%増の6兆円、SPU改定などの影響で4Qはマイナス成長【2023年国内ECの業績まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/11922

    「あとはモバイル…」という状況から抜け出せるのでしょうか。

    リスティング広告に潜むアドフラウドの危険事例 | PPC-LOG
    https://ppc-log.com/listing_ads/13710/

    リスティング広告を使っている人は要チェックの記事。広告はちょっと荒れていますよね。

    【「荷待ち問題」トラックドライバーの本音に迫る】ドライバーの82.6%が「荷待ち」にストレスを実感 荷待ち時間を運賃請求に活用されてる場面は3割以下 | ASCII STARTUP
    https://ascii.jp/elem/000/004/184/4184171/

    物流「2024年問題」 物流効率化の計画策定義務化の改正案決定 | NHK
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240213/k10014356351000.html

    物流の根幹、「荷姿」を疑え:仙石惠一の物流改革論 | ITmedia ビジネスオンライン
    https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2402/13/news057.html

    物流問題の記事を3つ。荷姿は事業者側が工夫できる余地がありますね。

    今週の名言

    「変えなくてもいい」にモヤモヤ 奄美に戻り10年 酒蔵社長の思い | withnews
    https://withnews.jp/article/f0240212000qq000000000000000W09j10301qq000026603A

    かつて私は、東京に憧れ、夢を叶えるために上京しましたが、今はこう思うんです。東京は夢を探すにはいい場所。でも、何かを見つけたら、地方に戻って叶えるほうが、きっと可能性がある。東京はなんでもあるし、いろんな人がいる飽和状態。地方に帰ってくると、これもないし、あれもない。でも、逆に何かができる余地がある。

    その場所、その土地、その空間ごとにメリットとデメリットがあります。メリットだけを見ていけば自分がやれることが見えてくるはず。

    筆者出版情報

    「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

    「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
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    森野誠之 著
    翔泳社 刊
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    この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

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