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顧客の信頼を勝ちとる18の法則 - アドボカシー・マーケティング

15 years 11ヶ月 ago

こーれーはーねー。良著ですよ!


●山岡隆志著「顧客の信頼を勝ちとる18の法則 - アドボカシー・マーケティング」日本経済新聞出版社


Advocacy_kokyaku


山岡さんは2006年に(↓)のグレン・アーバン著「アドボカシーマーケティング - 顧客主導の時代に信頼される企業」という、あのコトラーも絶賛した著書の訳者も務めている方で、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院時代にアドボカシーマーケティング提唱者のグレン・アーバン教授に師事し、日本企業に数多くヒアリングを実施して独自の視点や方法論をまとめた方です。


Advocacy_marketing

いままでこの図はたくさん出してきましたが、クチコミの拡がり方の2類型はこちらです。


Wom


2006年~2008年くらいまでは赤のBuzz/Viral型が注目されてきましたが、2009年初頭くらいから徐々に空気が変わり、ソーシャルメディアってもっと中長期的な関係性づくりの場なんじゃないの?と、ソーシャルメディアマーケティング戦略全体が「短期的な話題化(Buzz/Viral型)」から「中長期的な関係性(キズナ)づくり」に舵が切られ始めています。これは非常に良いこと。


んで、上記図の緑色、つまり、中長期的に商品やサービスそのもののレビューやレコメンド(ネガティブ情報含む)が発信・蓄積されていくソーシャルメディアマーケティングの戦略類型を「アドボカシー型」と(勝手に)命名してきたわけですが、上記書籍はまさにその名づけ親というか、この概念から頂いてます。


前著は概念のまとめと理論の解説が多かったように思いますが、今回は具体的な事例の解説をベースにして、アドボカシーマーケティングの法則を18個にまとめてくれています。全文に赤線が入る勢いで読みました


本書の帯には「欠点もさらけ出せ!正直な会社に人は集まる」ですが、内容はまさにソーシャルメディアマーケティングのアドボカシー型における考え方や行動指針そのまんまなのです。


著者の山岡さんは、アドボカシーマーケティングについての本を書いたのであって、そこまで強くソーシャルメディアマーケティングの中長期的取り組みの戦略類型にフィーチャーしてまとめたわけではないと思います。


なのに、ここまで考え方が同じであることは、施策なり取り組みのベースに当たる部分、つまり企業の顧客や消費者に対する思想や哲学に通じる部分が全く同じだからだと思います。


ソーシャルメディアマーケティングのアドボカシー型についてもっと勉強したいと思っている方は、ネット本やtwitter本はほどほどにして、本書を一冊熟読することをオススメします。本質が深く理解できると思いますよ。


こちらも正月本にオススメです(というか課題図書として必読!)

顧客の信頼を勝ちとる18の法則 - アドボカシー・マーケティング

15 years 11ヶ月 ago

こーれーはーねー。良著ですよ!


●山岡隆志著「顧客の信頼を勝ちとる18の法則 - アドボカシー・マーケティング」日本経済新聞出版社


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山岡さんは2006年に(↓)のグレン・アーバン著「アドボカシーマーケティング - 顧客主導の時代に信頼される企業」という、あのコトラーも絶賛した著書の訳者も務めている方で、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院時代にアドボカシーマーケティング提唱者のグレン・アーバン教授に師事し、日本企業に数多くヒアリングを実施して独自の視点や方法論をまとめた方です。


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いままでこの図はたくさん出してきましたが、クチコミの拡がり方の2類型はこちらです。


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2006年~2008年くらいまでは赤のBuzz/Viral型が注目されてきましたが、2009年初頭くらいから徐々に空気が変わり、ソーシャルメディアってもっと中長期的な関係性づくりの場なんじゃないの?と、ソーシャルメディアマーケティング戦略全体が「短期的な話題化(Buzz/Viral型)」から「中長期的な関係性(キズナ)づくり」に舵が切られ始めています。これは非常に良いこと。


んで、上記図の緑色、つまり、中長期的に商品やサービスそのもののレビューやレコメンド(ネガティブ情報含む)が発信・蓄積されていくソーシャルメディアマーケティングの戦略類型を「アドボカシー型」と(勝手に)命名してきたわけですが、上記書籍はまさにその名づけ親というか、この概念から頂いてます。


前著は概念のまとめと理論の解説が多かったように思いますが、今回は具体的な事例の解説をベースにして、アドボカシーマーケティングの法則を18個にまとめてくれています。全文に赤線が入る勢いで読みました


本書の帯には「欠点もさらけ出せ!正直な会社に人は集まる」ですが、内容はまさにソーシャルメディアマーケティングのアドボカシー型における考え方や行動指針そのまんまなのです。


著者の山岡さんは、アドボカシーマーケティングについての本を書いたのであって、そこまで強くソーシャルメディアマーケティングの中長期的取り組みの戦略類型にフィーチャーしてまとめたわけではないと思います。


なのに、ここまで考え方が同じであることは、施策なり取り組みのベースに当たる部分、つまり企業の顧客や消費者に対する思想や哲学に通じる部分が全く同じだからだと思います。


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顧客の信頼を勝ちとる18の法則 - アドボカシー・マーケティング

15 years 11ヶ月 ago

こーれーはーねー。良著ですよ!


●山岡隆志著「顧客の信頼を勝ちとる18の法則 - アドボカシー・マーケティング」日本経済新聞出版社


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山岡さんは2006年に(↓)のグレン・アーバン著「アドボカシーマーケティング - 顧客主導の時代に信頼される企業」という、あのコトラーも絶賛した著書の訳者も務めている方で、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院時代にアドボカシーマーケティング提唱者のグレン・アーバン教授に師事し、日本企業に数多くヒアリングを実施して独自の視点や方法論をまとめた方です。


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15 years 11ヶ月 ago

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著者の山岡さんは、アドボカシーマーケティングについての本を書いたのであって、そこまで強くソーシャルメディアマーケティングの中長期的取り組みの戦略類型にフィーチャーしてまとめたわけではないと思います。


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「買う気」の法則

15 years 11ヶ月 ago
こまぎれの通勤時間を使ってようやく読み終わりました。

●山本直人著『「買う気」の法則』アスキー新書

Kauki_housoku

amazonの書評ではいろいろ言われてますが、個人的には山本さんらしい主張が多く詰まった良著だと思います。

まず冒頭で「額縁広告」から「戦う広告へ」と新しい広告の役割や問題解決について提起した後に、現在のマーケットが抱える課題や概況について歴史的な背景からも考察。

途中、「マスメディアの自爆と自縛」ということで、なんでテレビがメディアとしてこんなことになっちゃっているのかを山本さんの視点から解説していてここもおもしろい。

んで、本書で一番の餡子の部分、「買う気を高める新法則」では、購買時の慎重度×長期関与者の存在の2軸で4つの象限を形成するクロスメディアのABCDモデルを提言。それぞれの象限別に戦略の基本方針を解説しています。

関与度(Involvement)×購買(Purchase)
のポジショニングマップはよく使いますが、山本さんの場合は1軸に「長期関与者の存在」を設定しているところが新しい。

全部が全部ハラオチはしてませんが、この視点で考えるとまたいろんなことが見えてくるのも事実。みなさんもぜひお試しあれ。

いずれにせよ、山本さんの消費者インサイトの考察はすごいと思う。別にそのことだけを書いている本ではないんですが、文章の1行1行からとか行間から山本さんの本質的な理解や深さがビシビシと伝わってくる。

マスメディアの現状や最後は人材論など、多少話が「買う気の法則」から脱線する箇所はありますが、良著です。正月本にオススメ。

外資系銀行のCM映像がステキな件。

16 years ago

asahi.comにバナーが出ていて、ちょっと気になったので行ってみると、クレディ・アグリコルという欧州の外資系銀行のグローバルキャンペーンをやってました。


メッセージは、"Bach to common sense. It's time for green banking" というもので、3本のCM映像が公開されています。


Creditagricole1


※クリックするとキャンペーンサイトに飛びます


いやね、これが意外と良くて、特にプライベートバンクとかが強い外資系銀行が日本で顧客開拓を進める際、この世界観は結構いいセン行ってるんじゃないかなぁ、と。グリーンバンキングという概念は何も新しいものではありませんが、表現がうまい。こちらも好き。


Creditagricole2


サイト自体は認知や理解促進を目的にしたからなのか、はたまたグローバルが作ったサイトを単にローカライズしただけだからなのかわかりませんが、何がしかのコンバージョンへの導線が全くありません。それでいいんだろうか。


いずれにせよ、さすがグローバルキャンペーン。映像制作に金かけてます(いくらかかったんだろうか・・・)。ま、取り急ぎご紹介ということで。


KRAFT 矢口真里 パルメ パラパラダンスコンテストがアレな件。

16 years ago

うちのスタッフが見つけたんですが。


皆さん、KRAFTのパルメ パラパラダンスの矢口真里のPV、もう見ましたか?



YouTubeにも大きなバナー出てます。


Kraft_youtube


キャンペーンサイトはこちら。


Kraft_site1


振り付けとか、バナー広告のようなブログパーツとか・・・(しかもどうやらこのブログパーツはローディングされると自動で再生されるシロモノ・・・)


Kraft_site2


サンプル動画、明らかに狙ってます。



こちらは一般投稿された動画(だそうです)



んむー。。振り付けや曲や尺や諸々諸々はさておき、この流れ、どっかで見たような、見てないような。


うん、ロッテのFit'sで見た。明らかに(笑) しかも、こちらは今度は都道府県対抗でやってるし。


Lotte_youtube


参考:「可愛いにもほどがある」イギリス美少女ベッキーのFit's の新CM


ジェームス・W・ヤングは、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」という名言を残していますが、これはちょっと「既存の要素の既存の組み合わせ以外の何ものでもない」気が。


第一回トライバルメディアハウス杯(ただのゴルフデビュー)

16 years ago

一年前くらいから構想を練っていた、社員(の中の有志)みんなでゴルフコースに行っちゃおう企画第一弾が、ようやく本日(もう昨日か)実現しました。


P1020612


※カメラマン:八木


場所は、葉山国際カンツリー倶楽部(の隣にあるショートコースw)です。男性6,000円、女性5,000円で9ホール。山岳コースで結構楽しめます。ドライバーも2ホールくらいは打てる。パー30です。


7人で行って、初コースデビューは4人。結果は・・・。もうゲートボールですね、あれはw ま、僕もコースデビューのスコアは163ですから人のこと笑えませんけど。(しかも今も笑えないけど)


みんな、一生懸命練習して、暖かくなったら18ホールのコースデビュー行こうぜい。


※社員がうまくなったら、いつかトライバルメディアハウス杯を正式に開催しますので、腕にあまり自信のない方、ぜひご参加ください(笑)


第一回:事業主のソーシャルメディアマーケティングを考える焼肉の会

16 years ago

ある日、twitter上で「事業主の事業主による事業主のためのソーシャルメディアマーケティングを考える会(焼肉)検討中」とツイートしたら、あれよあれよと参加希望者が集まったので、先週木曜日に(相変わらず)渋谷KUSKUSで第一回目を開催してきました。


Ma340134


メンバーは、公開して良いのかどうかわからないので、差し支えない範囲で(といってもピンボケの写真出しちゃいましたがw)


※紹介の順番は私が最初に座っていた席から時計回りにて。


イケダハヤト君
最近、赤丸急上昇中の「日本にソーシャルメディアに風を!」ブログの著者。東京付近の半導体メーカー勤務。いやはや、若いのにたいしたもんです。あんたはエライ。

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ヤギノブシゲ(笑)
うちの八木です。TRIBAL MEDIA LAB.ブログ書いてます。

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寺西隆行さん
事業主飲み会ならやっぱり外せないのはこの人。Z会の寺西さんです。髪の毛伸びててビックリ。「和顔愛語 先意承問」ブログの著者。

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クマムラゴウスケさん
ご存知、マイクロソフトの熊村さんです。この日も赤い服&トーク絶好調。みんなクマムラさんと寺西さんとのトークバトルが楽しかったって言ってましたよw 有名すぎる「 life is so... 」ブログの著者。

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こっしー
某ネット銀行勤務。僕と張るくらいエロまっしぐら。そういえばブログ知らない・・・(書いてるんですか?!)

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もりもり(いま勝手に命名したあだ名)
某雑誌編集者。僕が強引に誘いました。最後、僕のシモネタに目が白目になってました。本当にごめんなさい。これに懲りずまた来てください。


山岡隆志さん
某事業会社にて新規事業開発を担当。「アドボカシーマーケティング」の訳者で、「顧客の信頼を勝ちとる18の法則-アドボカシー・マーケティング」の著者。嬉しいくらい熱い人だった。当日はZ会寺西さんのお誘いで参戦。さすが寺西さん、顔が広い!


ごうさん
某語学教育企業勤務。ゆるそうでいてかなりまぢめに仕事に取り組むその姿勢に感銘しました。先日引用させて頂いたゴウブログはこちら。

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かなえさん
某証券会社勤務。広報ウーマンネットにも所属(2010年1月16日に「PRスキルアップセミナー:エンドユーザーと向き合う広報コミュニケーション-ブログ・SNS・Twitter-ソーシャルメディアとPRの付き合い方」セミナーをやるみたいです。大人気みたいなのでお申込はお早めに)。僕の弾丸トークに生温かい視線を投げかけてくれました。ブログ「水の上を走る」はこちら。

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アンドウマサヒロさん
シルクドソレイユ勤務。仕事で3時間遅れてきてしまったため、10分くらいしかお話できませんでしたが、その時間が永遠に感じました(初めてお会いした気がしなかったのはなぜ?w)。Tumblrはこちら(納車おめでとうございます!)。

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以上、僕を入れて11名。


いやー。最高に楽しかったです(おかげで次の日は相当な二日酔いでした・・・ハイボール何杯飲んだか覚えてません)。


次回はもうちょっと議題を決めて焼肉食べないとだめかもなw またやりましょう!


「消費者志向」のホンネとタテマエ

16 years ago

ゴウブログの「顧客を知るということ。」に触発されて一筆。


ごうさんは、上記エントリーで花王の元社長である丸田氏が西友のトイレタリー売場でずっと顧客を観察していたエピソードを紹介されていますが、つまるところ真の消費者志向ってそういう「行動」を支える「思想」や「文化」さらには「哲学」だと思います。


マーケティングは販売志向から消費者志向へ」なんて1980年代くらいから言われていたわけですが、そのうち「コンシューマーオリエンテッド」とか「マーケット・イン」とか言葉が横文字になり、それと共に「汗をかく」ところからどんどん距離が離れていった気がします


いや、確かに商品開発の現場では、完全にプロダクト・アウトからマーケット・インに切り替わりました。新商品のコンセプトを探るためにグループインタビューを繰り返し、その仮説を定量調査で検証する。コンセプトだけじゃなく、ネーミングやパッケージデザインに至るまで、徹底的に調査をして、市場の声で商品をつくっていく時代になりました。


結局は、売れる商品というのは消費者の声を集めても生まれないわけですが(やはりプロによる仮説なり提案なりがあった上での調査なら別)、問題なのは、この「消費者志向」の潮流は、マーケティング4Pの中で、唯一プロモーション(コミュニケーション)の領域だけ、聖域になってきたということです。


前述した通り、Productは完全にマーケット・インに切り替わりましたし(個人的には戦略的なプロダクトアウトにチャンスがある気がしますがそれはまた別途)、Placeはナショナルチェーンや組織小売業の隆盛によって完全にチャネルパワーが逆転しました。小売業は販売の最前線ですから、完全に消費者の方を向いています。チャネルパワーを有した組織小売業はメーカーへの割引圧力が強くなるので、Priceについても半強制的に低価格志向になっていきました。


残るは、コミュニケーション戦略です。ここだけ、長い間、大手広告代理店とマスメディア(+芸能界)の蜜月によって、完全に売り手志向(+作り手志向)で現在まで時間が流れてきました。でも、この販売に結びつける重要な「プル戦略」のど真ん中が、モノ言う消費者の増加とソーシャルメディアの進展によって潮目が大きく変わってきているわけです。


でも、肝心の事業主も、そこにあまり気付いていません。商品開発の現場であっても、マーケティングリサーチはネットリサーチであっても信頼するのに、ことブログやmixiなどで語られていることにはあまり重きを置かない。


もちろん、ソーシャルメディアは玉石混交です。ゴミみたいな情報もたくさんあります。なので、全部信頼するなんていうつもりはありません。でも、「わが社は徹底的に消費者の声に耳を傾ける」とか「全ての答えはお客様の中にある」とかって思想や哲学はどこにいっちゃったのかな、と。


これは広告や宣伝や広報の世界ではもっと顕著で、「ソーシャルメディアは怖い」とか、「いちいち更新や返信しなきゃいけないから面倒くさい」とか、「もっと効率よくこちら都合の情報を発信できないかな」とか、あれれれれれ、なのです。向こう側にいるのはロボットでもモンスターでもなくすべて御社が最重要と言ってきた消費者がいるのですよ。いや、気持ちはわかりますけどね。

セミナーでブログやってますか? twitterやってますか? mixiやってますか?と聞いても、10%くらいしか手があがらない
。もちろん恥ずかしがり屋さんもいらっしゃるのでしょうから本当はもうちょっといるんでしょうけど、広告なりマーケティングの担当者だったり、広告でご飯食べてるんであれば、「消費者を知る」ってのは一番最初に徹底的にやらなきゃいけないことなんじゃないかと思うんです。


ソーシャルメディアマーケティングをやるかどうかは別として、これだけ多くの人たちが何がしかのソーシャルメディアに接し、少なからず消費の意思決定を与えたり与えられている現代社会の中で、「知ってはいるけど使ったことない」って言うんじゃ、「テレビは知ってますが見たことはありません。で、次のキャンペーンではテレビを使って消費者とコミュニケーションを取りたいと思っているんですが、何か妙案ないですかね?」なんてプロ意識が足りてなさ過ぎると思うんです。


さっき、AmebaなうのPC版がリリースされましたが、感度の良い人は、新しいからってだけじゃなく、このAmebaなうがこれから与えるかもしれない大きなインパクト(の可能性)をとりあえず「体験」しておこうって人が一斉にログインしてきていて、みんなtwitter界隈の仲間を中心にフォローしあったり、感想を述べ合ったりしているわけです。


自分が実体験することのリアリティは計り知れません。「知っていること」と「やったことがある」の間にはマリアナ海溝と同じくらい深い溝があるのです


ということで、Amebaなうやってみたエントリーを書こうと思ったら思いのほか長くなってしまいましたが、みなさん、なんだかんだ言う前に、とりあえずtwitterやAmebaなう、やってみましょうよ。(少なくとも、プロなんですから一生懸命やる。一生懸命、3ヶ月間、楽しもうと努力してみる)


Amebaなうはこちらです。Ameblo書いてない人は登録する必要がありますが5分でできます。では、続きはソーシャルメディアでw


マイクロソフトがつくったソーシャルメディアマーケティングのバイブルのハナシ

16 years ago

11月2日に、「マイクロソフトに(たぶん)日本初となるソーシャルメディアリード(責任者)が誕生」というエントリーを書いてから早1ヶ月が経ちました。


すでに多くの方が読んでいると思いますが、マイクロソフトのソーシャルメディアリード、クマムラゴウスケ氏のブログ life is so... で展開された、「"バイブル" が生まれる前のハナシ」シリーズも今日で最終回。累計記事は42エントリー。1日も休まず、毎日更新で書き上げています。いやはや、感服。脱帽。


"バイブル" が生まれる前のハナシというタイトルも、9回目くらいからいつのまにか "バイブル" そのものの話に移り(笑)、もちろん一部ではあるものの、エッ!そこまで公開しちゃっていいの?というくらいバイブルの中身について解説がされています。これはお得すぎる。(ちなみに僕はバイブル作りがスタートする前の話がナマナマしくて好きです)


本シリーズを読んでいて感じたのは、バイブルをベースにブログエントリーを書くに従い、クマムラさんのソーシャルメディアマーケティングに関する考え方やロジックがどんどん昇華されていったということ。


特に後半戦はクマムラさんの持論も多く、(もともと本領域には相当造詣が深かったんですが)この1ヶ月でスーパーサイヤ人に変身したご様子。もはや私がお教えできることは何もないという感想です。RSS登録やtwitterでのRTも多く、かなり多くの方がこのバイブルに触れたんじゃないでしょうか。


こういう情報が事業主の方のブログから発信されることは稀なので、多くの事業主内のSMM担当者が勇気をもらったり共感したりしたことと思います。


全てのマーケティングコミュニケーションは事業主が主体であることはアタリマエのことなんですが、いわゆる広告の世界では代理店が主体になっていたり事業主の方の思考が停止していたりするケースも散見されます(生意気言ってすみません)。


ですが、特に中長期的に取り組むソーシャルメディアマーケティングの場合、これこそ本当に事業主や中の人が主体で進めなければなりません。しかも、本領域は「広告」や「PR」とは心得や作法が異なるため、まずはその違いを整理し、できること、できないことを明確にしたり、プランニングの仕方や進め方、守るべきこと、効果測定のやり方など、社内体制づくりなど、やることは山積みです。


これらに現場でどう取り組み、環境やバイブルを整備して行ったのか、クマムラさんの取り組みやその後のブログでのまとめには本当に頭が下がります。クマムラさんの存在が、ソーシャルメディアアーキテクト(企業のソーシャルメディアマーケティング責任者)のさらなる誕生や本格的な取り組みに向けたメルクマールになるといいなっ。


42回連続で続いた「"バイブル" が生まれる前のハナシ」も、次回からはもう少しエントリーの自由度が増すと思いますので、引き続きキレの良い持論の展開を期待しています。本当に本当にお疲れ様でした!


※このバイブル、まだお読みじゃない方は、ぜひ初回のこちらから読み進めてください。本一冊分の価値はあると思いますよ。


<2009年12月7日15時追記>


クマムラさんがブログで「長い長いハナシのエピローグ」をアップしています。こういうリアルな体験談こそブログの真骨頂ですね。いやはや、本当にご苦労様でした!次特集の開始までジャズやサックスのハナシなど展開させちゃってください!


相手の年収と職種で探すお店検索サイト「サグルメ」

16 years ago

昨日、ロケットスタートけんすう君に教えてもらった、人からお店が探せるグルメ検索サイト「サグルメ」β。はてブは200件ほど付いてますが、みなさん知ってました?


Sagurume


このサイト、一緒に食事に行く人の属性を入れると、その人が好みそうな(もしくは嫌いじゃなさそうな)お店をレコメンドしてくれるというもの。


初めて会食をする人が好みそうなお店って情報が少なくてわからない場合が多いわけですが、ぐるなびなどの検索サイトだとジャンルやシーンで検索するしかありません。


が、ここは相手の年収や職種からお店を選んでくれるという新しい切り口。うーん、新しい。


リクルートのホットペッパーネットワークと、膨大なログ解析データから、結構精度は高いそうです。年収700万円以上と入れても、チェーン居酒屋とか出てきますがそこはご愛嬌(?)


もし会食のお店で悩んだら、試しに相手のプロフィールを想像しつつ、検索してみては。


<蛇足>


女性だけで婚活やナンパされ目的で飲みに行く場合(あんまりないだろうけど)、年収700万円以上のお店に行くようにすれば、「声をかけてくる男性の客層が良い(年収が高い)」可能性が高いので、そういう使い方もあるかもしれません。(ないか)


「北斗の拳」全巻一気読みの悦

16 years ago

仕事が一段落して、すこしまとまった時間が確保できるとしたら何したい? の質問に対して、僕の回答は、いつも「北斗の拳」を全巻一気読みする!というものでした。


少年ジャンプを毎週楽しみに読んでいた子ども時代から20年以上経ち、いま久しぶりにケンシロウの世界にどっぷり浸かりたいという欲求・・・。自分でも意味わかりませんが、後半のストーリーをよく覚えていないこともあって、ずーっと読みたい読みたいと切望していたのです。


で、先週くらいに、yahoo!オークションで文庫の全巻セットを見つけてすかさず入札!結局、入札者は僕だけで、3,500円くらいで全巻ゲットすることができました。


Hokuto1


文庫だと全15巻。うおおー。嬉しい。


仕事はまったく一段落してませんが、欲求を抑えられず読み始める。


Hokuto2


うーん。おもしろい。アドレナリンとかドーパミンとかがドバドバ出ているのを感じる。


それこそ全巻一気読みしてしまいました。いま2周目。


今度は、ワンピース、攻殻機動隊あたりを一気読みしたいなあ・・・と画策中の金曜日なのでした。


Twitterマーケティング

16 years ago

書評がぜんぜん書けてませんでしたが、いくつかアップします。


最近読んだのは、まずこちら。


●山崎富美、野崎耕司、斉藤徹、川井拓也 著「Twitter マーケティング 消費者との絆が深まるつぶやきのルール」Impress Japan


Twitter_marketing


twitter本は賛否両論ですが、こういう流行りモノはとりあえず関連本を何冊か読んで、一気に情報をインプットした方が良いと思います。


こちらの本は、その名の通り、「twitterとは?」という概論だけではなく、企業がtwitterを活用してどのようなマーケティング活動ができるのか? んじゃ、具体的に何から始めればいいの? どんなことが期待できるの? どんなところに気をつけて運用すればいいの? みたいなところを事例と共に丁寧に解説してくれていると思います。


以下、琴線に触れたところを一部抜粋。


●サウスウエスト航空ではソーシャルメディアチームを編成し、チーフ・ツイッター・オフィサーがツイッターのコメントやフェースブックのグループをチェックしており、サイバースペース上で問題が起きたときにはすぐに「パーソナルな方法で」対処に当たるとコメントしている。(P32)


●(企業がツイッターマーケティングに取り組む上で注意すべき点は)企業のブランドを代表するものなので、ロボットではだめで、「人」が対応するということが重要だと思います。きちんと人が対応していなければ、ユーザーにはすぐに分かってしまいます。ツイッターの場合、コミュニケーションがパーソナルであるほど成功の確率は高まると思います。スターバックスが非常に良い例です。スターバックスのツイッターは、ある社員が会社のためになると思って上司の了解も得ずに始めたものなのですが、それが大成功したために会社からも認められるようになったそうです。(P58のtwitter米国本社Japan Country Managerインタビュー)


●(アサヒ・コムの)ツイッターを運用している編成ユニットはわたしも含めて40歳前後の人が多いんですね。その年代だと長年新聞社にいるため、情報を発信する際にあれはダメだろう、これはダメだろうと自己規制が働きます。そうするとほとんど発信できなくなってしまうので、そういうことを気にしない若手に担当させています。当然稟議を通すにも「ツイッターって何?」というところからやっていると時間がかかってしまうので、とりあえず "試験的に" スタート。ただし、公序良俗に反するツイート、誰かの経済的利益を損なうツイートなどはダメといった、最低限のルールだけは事前に決めてスタートしました


(略)


現在のビジネスモデルだと、結局RSSと同じでフォロワーが1億人になろうが2億人になろうがアサヒ・コムのサイトにアクセスしていただけないと、われわれにとって何の利益もないんです。われわれはまだサイト媒体という「場のビジネス」をやっていますから、ツイート内のURLをクリックしてサイトへ戻ってきていただいたアクセスだけが、実績としてカウントされます。ただ、サイトへ戻ってきてもらうというのは、いまのネットの仕組みからするともう難しくなっている気がします。それはツイッターに限らず、APIが公開されるなど、サイトへアクセスしなくても情報が得られる仕組みが主流になってきているからです。わざわざアサヒ・コムに戻ってきてもらうというのは、戦略としてはいまの段階では正解なんだと思いますが、長い目で見るとちょっと苦しくなってくるのかもしれません。(P98、P102のアサヒ・コムご担当者様インタビュー)


●(ヤフー・ショッピングの)ツイッターは、売上よりも当ショッピングの印象を変えていくためのツールとして捉えています。ツイッターを始めて一番うれしかったことは「ヤフー・ショッピングの印象が変わりました!」とフォロワーの方に言われたことです。日々のやり取りをしていく中で親近感を持っていただく。売上よりもそういったプロセスの積み重ねでイメージを改善していく効果の方が大きいと思います。その先に、実際にご購入していただくという結果がくるのではないでしょうか。ツイッターをやるからにはこれだけ売り上げよう!といった考えを持つと失敗すると思います。(P111のヤフー・ショッピングご担当者様インタビュー)


●(NAVER:ネイバーでは)ツイッター担当者を、社内ではユーザーコミュニケーション担当と呼んでいます。PRやマーケティングは、どちらかというと攻める感じが強いと思うんです。逆にコールセンターだと受けなんですが、彼女の場合は受けだけではなくて、例えばツイッターで「ネイバー」とツイートしてくれた人にこちらから能動的に働きかけていくという、受けつつも攻めるみたいなところもあります。基本的にわたしたちは、ユーザーとのつながりを大事にしていこうという前提で始めたので、もう彼女にはそのユーザーコミュニケーション専任でやってもらおうと考えたわけです。


(略)


マーケティングツールとしてサービスへトラフィックを誘導するとか、そういうところについては、それほど重要視はしていません。ユーザーとつながって、そのきずなを深めていくためのツールとして考えていたので、どちらかというと彼女が1ユーザーの視点としてコミュニケーションして、その中でネイバーを応援してあげようとか、サービスとしてはまだまだだけど、応援してあげたいなと思ってくれればそれでいいかなと思いますね


(略)


ツイッターは、ユーザーと近づきたいと思っているサービスや業種には向いていると思いますね。例えばイベントで、大きな企業の商品にアンケート用紙が付いていて、そこにご意見をお聞かせくださいと書かれていることがありますよね。そこでも5段階評価などの意見を聞けるといえば聞けるんでしょうけど、例えば同じ「いい」という評価でも「へえーっ」ていうのと「おおっ!」っていうのは違うじゃないですか? そういう微妙なユーザーの反応というのがツイッターではわかるので、ネット系サービスのようなユーザーの意見を反映してシステムを改善するといったことはやりやすいと思います。


(略)


ツイートに対して、反応が返ってくるというのが本当に楽しいですね。ただわたしはツイッターでつながりたいからやっているわけじゃなくて、できればいまフォローしてくれている1324人の人に会ってひとりひとりとお話したいくらいなんです。でも物理的にそれができないので、ツイッターやブログを通してコミュニケーションしているという感じです。やりとりできる嬉しさというのが一番のモチベーションになっているかなと思います。


(P115~P116、P118、P120~P121のネイバーご担当者インタビュー。刺さった・・・)


●(デル)ツイッターの怖いところは、始めるとやめられないということです。終わりがないんですね。イベントなどのアカウントの場合、そのイベントが終われば終了という場合もあると思いますが、継続的に事業をやっている会社であればやめるという選択肢がない。(P124のデルご担当者様インタビュー)


●(ポーケン)最初からこれだけはやめようと思っていたのは、ポーケンから単に何をリリースしましたとか、何を売りますよ、何をしますよというように、言いっぱなしになること。自分が個人で持っているアカウントで、そういう企業のアカウントを見てもあまり楽しくないと思うんです。情報だったら自分で見に行くから、いってくれれば楽だけど、すごく押しつけがましい感じに聞こえてしまうと思うんです。だったら言いたいことだけじゃなく、ユーザーが言いたいことを受けたり拾ったりして、それに対して返事をしたり、企業アカウントっぽくないこともツイートしたりした方が、途中で何かやりますよということもすんなり言えると思うんです。そうしたバランスを考えながらやっていますね。


(略)


ポーケンはハードを売っている会社ですから、それを買っていただくことが第一だとしても、ツイッターなどではそのあともずっと継続して使っていただくための情報を出すようにしています。「イベントがありますよ」とか、「ほかの人はこういう使い方をしていましたよ」というふうに。(P133~P134のポーケンご担当者様インタビュー)


●ツイッターのビジネス活用はフレンドリーマーケティングという新しいジャンル。フォロワーとの心理的距離感を縮めるためには役立つ情報だけではなく担当者のパーソナリティーを感じさせる個性が欠かせない。一歩先に使い始めた各担当者は異口同音に次のように話してくれた。「予定調和では面白くない。楽しみながらやらないと失敗する。やるなら早くやったほうがいい。」(P145)


とまあこんな感じです(どんな感じだ)。


引用がほとんど第3章のツイッターのビジネス活用レポート(事例紹介)パートばかりになってしまいましたが、このパートは各社ご担当者様が本当に良いこと言ってます。企業でtwitterアカウントを開設した方、する予定がある方、どうしよっかなーと考えあぐねている方は、ぜひ上長含め読んだ方が良いと思いますよ。


これ、twitter云々の話じゃなく、ソーシャルメディアマーケティングのAdvocacy型を展開する際は、全く同じことなのです。(まあそれを言ったらセスゴーディンが2000年に書いたパーミションマーケティングでも「ともだちマーケティング」って言葉はすでに出ていたわけで、ようやくぐるっと回って返ってきた感があったりします)


※ ソーシャルメディアマーケティングのAdvocasy型については、マイクロソフトのソーシャルメディアリードであるクマムラさんのブログ life is so... 「"バイブル" が生まれるまでのハナシ - 16」で詳しく解説されています。前後含めて読んでみてください。超参考になりますから。


ということで、本書は事例紹介以外にも、お役立ちクライアントやツール類など、短期間で仕上げた本にしては結構精度高いと思いますので、興味がある方は一読をオススメします。


書評つづくっ!


確認済み
8 years 6ヶ月 ago
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